地図読み講習ー寄から後沢・栗の木洞周回
- GPS
- 07:04
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 727m
- 下り
- 739m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
後沢左岸尾根は、雨のあとだと増水による渡渉や丸太のはしごがすべりやくいので注意。稜線まで作業道が続いているので、道はわかりやすい。途中までは沢沿いに踏み跡、作業道がついているが、踏み跡が分かれている箇所で沢に入り込まないように注意。後沢乗越から栗の木洞まではハイキング道。後沢南西尾根は入口は山頂手前の鹿柵入口付近から入り、下のほうまで作業道が続いているが、管理棟に出るには最後の620m付近(屁ノ玉洞と呼ばれるそうだ)と590m付近で尾根の分岐があるので、地図読みが必要。590m付近の分岐を左の枝尾根に進むと林道三廻部線入口付近に出るようだ。 |
写真
感想
地図読みスキルアップの講習に参加。講師は武川氏。丹沢付近にお住まいのようで、県の林務課や公園関係者の知り合いも多いらしい。
参加者は7人+講師+ツアー会社ガイド・アシスタント。寄バス停から寄大橋に出て、寄水源林周遊道から後沢に向かう。大橋に向かう途中、コンパスと地図と現地の地形を見比べながら何回も現在地の確認を行う。分岐、送電(線)鉄塔、橋、ピークなど、現地の発見しやすい目印を確認し、自分との位置関係を確認して地図と照合する。
またサワグルミ、ウツギ、関東タンポポ、ヒメオドリコソウ、ヤマルリソウ、スミレなど植物にかかわる四方山話も豊富。寄周辺のお茶栽培や一昨年の放射能汚染問題、減反による影響、棚田が栗林になったり、山村経済崩壊についても語る。減反でつぶされた棚田跡に新しい住宅が建てられ、外から新しい住民が住み着いている。町まで比較的容易に出られるので、住み易いようだ。
面白いお話を聞き、地図とコンパスの使い方、現在地確認方法などの講習を受けながら、1時間半かけてヤドリキ水源林管理棟に到着。途中、水源林管理のボランティアの麒麟麦酒度一行がバス二台で森林の手入れ作業に向かっていた。新入社員らが動員されるようだ。トイレ休憩で、一息入れ、後沢に向かった。ボランティア林Aの入口に後沢出合がある。見覚えのある木の階段を登り、沢沿いの作業道に入る。入口に関係者以外立入禁止とあるが、関係者とは水源林管理者とハイカーという意味だと武川氏。
後沢の入口付近はかなり谷が切り立っており、慎重に通過。機のはしごをいくつか越え、沢を右左と何回か渡り返し、40分くらいで沢から離れ、尾根に向かう。その間、沢の二股に箇所で現在地確認を行う。急斜面につけられたジグザグの道を登ると稜線が見えてきた。林業作業道は上までつけられ明瞭。枝尾根に出る手前で再び現在地確認。枝尾根に乗ると北側の鍋割にいたる稜線がはっきり見えてきた。
振り返ると西側に雨山・桧岳の稜線、正面東側に栗の木洞(くりのきどう)と寄水源林管理棟に向かう尾根もみえる。かつて暗かった植林地を武川氏らがボランティアを組織して枝落とし、間伐などを行い、明るくしたという。落とされた木の幹や枝が稜線脇に残してあるが、これは鹿の侵入を防ぐためらしい。このような障害物があると、鹿は避けて歩くという。
尾根道は最初ゆるく、何回目かの鹿柵をくぐって、最後は急なヤセ尾根を登って、鍋割に向かう登山道に合流した。合流の少し手前からハイカーの声が聞こえてきた。合流点は後沢乗越の少し手前、乗越で休憩中のハイカーが見える。乗越には向かわず、すぐ栗の木洞に向かう。登って来た枝尾根には大正時代に植えたカラマツが残っており、登山道のある稜線には赤松が植えてある。これは同じ時期に尾根を識別するために稜線上に植えられたものという。
神奈川県有林側は武川氏らの努力で枝払い、間伐が行われ、登山道の別の所有者の植林地もその後、整理伐採がなされたという。
832mピークから一旦下り、鞍部から再び上り返し、栗の木洞に出る。女性ハイカーが県民の森に車を置いており、道を間違えて栗の木洞まで来てしまったという。武川氏は少し下ってから県民の森に下る道があるので、道標に注意するよう教えた。こちらのチームは栗の木洞から地図にない尾根を下る。まず尾根探し。南西尾根は山頂手前の鹿柵の扉付近から始まっている。ここからは尾根をはずさないように進み、ところどころで現在地をチェック。標高800m位まではやや平坦な緩斜面、そこから尾根はわずかに右(西)に傾き、急斜面になる。その後標高670m付近で現在地を確認し、最後に向かうコースとなりそうな枝尾根を探す。下を見ると北側に急激に落ち込む谷が見えるが、正面西側に樹林が見える。これが枝尾根のようだ。尾根や谷をすばやく、且つうまく見つけることが地形を読む鍵だという。
見えてきた枝尾根を目指して下る。620m付近で尾根が分岐し、どちらに進むか、地図と地形を見ながら参加者で考える。北西方面が管理棟の方向のようだ。南の方向に向かうと三廻部林道方面に出るらしい。急斜面を下っていくと水源林の遊歩道に合流し、地図読み講習も終了。
バス停に向かう途中で最初のつぶした棚田の跡にできた住宅地の中の新しいおしゃれなカフェ「荷風」でお茶。ご主人特製の手作りアイスクリームやシフォンケーキを楽しみ、ハーブティもなかなかだった。新松田では大宴会になり、記憶喪失。
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