雨乞岳西尾根から奥の畑周回



- GPS
- 07:44
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 985m
- 下り
- 984m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
雨乞岳西尾根を登ってみようと出かけた。下山は奥の畑をのんびりと歩きたいと思ったが!
秋の快晴の1日で、北風が強かったが暑いくらいの気候にはちょうど良い風であった。水曜日にも関わらず、鳴野橋駐車地には10数台が止まっていた。我々もそうであるが、暇人が多いのか?と考えた。でも皆さんは早い出発のようで、皆出払っていた。
蓮如小屋までの1時間少々は、退屈な林道歩きである。この辺は紅葉はまだまだであるし、木の実も何も見当たらないので話題も少なく、時間経過ばかりが気にかかる始末である。沢の水音が近づいて来たと思ったら、蓮如小屋下の奥の畑分岐にようやく到着した。西尾根は奥の畑への途中から末端を辿ろうと考えていたので、末端尾根を廻り込む処から尾根を見上げると大きな岩で登るのに苦労しそうであった。そこで、奥の畑への道を少し進んだ小沢状のゴーロからズルズルする嫌な斜面を灌木を頼りに左の稜線を目指した。何とか稜線に出て、尾根筋を確認すると大岩の巻道(東側)が急斜面で上から見ると余計にシンドそうな雰囲気であった。この上には稜線に大きな岩はないが、狭い稜線に木々がたくさん生えていてホールドは十分あるものの、足元の小岩が不安定で落石に神経を使った。木々が多く、先が見通せずGPS頼りの方向選択になった。何時になっても森林限界とはならず、都笹?のような小ぶりの笹原に出て初めて周囲が見渡せて、もうすぐ先が雨乞岳であった。
周り中が全て見渡せ、雲一つない快晴の鈴鹿であった。毎年正月に行く綿向山が目の前にある。何時もと反対側から見ているのだ。しかも物凄く近いのである。山頂の大ケルンが良く見えるではないか!
笹原には踏み跡はないので、背の低い藪漕ぎのようなものを楽しんで進むと杉峠からの登山路に合流して山頂の池に達し、三角点のある雨乞岳には3名の登山者がいた。鎌ケ岳が際立って屹立していて、その左にはドーム状の観測建屋とロープウェーの建物の見える御在所である。
ここから、綿向山の方向に向かい、南雨乞岳までは足元の見えない深い隈笹の海を漕いでいくのである。足を前に出してスムーズに出れば、そこが道であり、藪に引っかかれば道から外れということだ。そんなことをしながら斜面を降りてきて、少し登ると南雨乞岳山頂の小さなピークだ。清水(しょうず)の頭までは緩やかなカーブを描いてビロードのような稜線が美しく見える。その向こうに綿向山だ。奥の畑上の稜線までは灌木の中を隈笹を分けながら意外とシンドイコースを歩いていると、急に灌木群から離れて広い場所に出ると、清水の頭迄続く広い絨毯のような原っぱがあった。右下が奥の畑に行くべき谷で急斜面の草原状に灌木が何本も茂っている。
清水の頭まで登って綿向山を見納めてから奥の畑に下降すべく少し戻って、エイッと気持ちを入れて急斜面に足を進めた。足元がおぼつかない感じの内に大斜面の中にいた。尾根状の灌木の多いコースを辿って徐々に傾斜は緩み、右下の沢音が大きくなってきた。沢を右に左に何度か渡渉をしていると、大きな原っぱに出た。奥の畑である。トリカブトの花もあり、マムシ草の赤い実もある。その昔、ここで畑をして住んでいたのであろうか?そんなことを想像しながら、台地状の山中の大きな盆地を緩やかに下ると谷はいよいい狭くなり、両側から岩が迫ってきた。最後の渡渉を何とか済ませて、細い踏み跡を進むと、今朝尾根に登り始めたゴーロ状の小沢に出た。尾根の末端を廻り込むと蓮如小屋手前の分岐であった。
これから1時間の緩やかな林道歩きが待っていた。
”八”、”永”、”竹” L
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