泉から船形山小屋泊 ただただ寒い
- GPS
- 172043:03
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,858m
- 下り
- 1,870m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:51
天候 | 土曜は曇り→晴れ,15時の稜線はガスに。日曜はドぴーかん,風もなし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
泉,船形はアイゼン不要な山だが,三ツ峰の二つ目ピークが急でやや痩せ尾根。ここを下る時,急な下りが苦手なスノーシューは慎重に。 |
写真
感想
この時期の小屋泊は荷が重くなる中で,ラッセルや視界不良次第で小屋にたどり着けないリスクがあるので慎重になるが,この週末はやや安定した天気。升沢から入山すればそのリスクは小さくなる。車が早朝の除雪作業の邪魔にならないよう狭い最終除雪地点に駐車するには早めに置きたいところ。しかし,そんな早く出発したら十分日帰りできてしまう。結果して駐車の心配のない泉から長倉尾根経由とする。このコースは長倉尾根の長いラッセル次第だがこのところ降雪少な目なので勝算ありとみる。
水神まではがっちりトレースあるが担ぐと重いスノーシューを履く。水神からは1〜2名しか歩いていないが昨夜の軽い新雪は積っただけで問題なし,それよりもほぼフルスペックの小屋泊装備を担ぐのはいつ以来だろう?2年ぶり位か。ずっしり重い。
なのにビール500ml,500mlPETにいれた焼酎とワインは外せない。
三叉路で先行者を先行するとトレースなしだが先行者が今日の雪が楽と言っていた通り軽い新雪。北泉からはトレースはなく脛〜膝下位。天気がよいので明るいブナ林の気持ちのよいコース。とはい久々の重荷での長倉尾根で絞られ感ある。三峰は壁のような登りでその前に補給し,スノーシューのリフター利用で高度を稼ぐと一気に展望のよい肩に飛び出す。ここがよい。歩いてきた北泉からのブナの長倉尾根が眼下,ピッカピカの後白髭と三峰,遠くに船形への稜線。ただし,二つ目ピークまでのやややせ尾根の急登は慎重に。ここを過ぎるとお気楽な展望の稜線歩き。とはいえ久々の重荷でお疲れモード。展望に救われるが厚い雲がやってきて千畳敷に着くころには視界は十分だが展望なしで山頂小屋に到着。暖かさを期待した同宿者はなし。吹き込んだ雪を片づけて入った小屋はマイナス8度。ダウンはなくパタゴニアナノエア着こむが動くのをやめると冷える。小さいなカセットガスの反射ストーブを火鉢のようにかぶさる。登山靴とスパッツを付けたままあたると濡れが蒸気となり乾くのが嬉しい。これで明朝は固まった登山靴,バリバリのスパッツでなくて済む。寒いと何をする気にならず,マットをシェラフをしいたらラジオをつけてただストーブにかぶさる。17時過ぎに寒いのでキムチ鍋雑炊に着手。ガスバーナーの自動点火着火しない。ライターを温めてやっと着火。この寒さではキムチ鍋がありがたい。この中ではビールを飲める。雑炊鍋の後はパンで拭き取ってキレイに。焼酎も300mlペットボトルでもってきてお湯割りに。シェラカップを反射式ストーブの上に乗せておけるにもさめなくて嬉しい。だたし,寒いせいで酔った感じがしない。フリースのインナーとダウンシェラフは下半身はよいが上半身が冷える。ホッカイロは足先と首の後ろに張り付け。ほとんど寝た実感はなくうつらうつら。夜半,窓越しに仙台の夜景がみえる。晴れたようだが寒くて外にでる気にはならない。
寝た感じはしないが最後に寝てしまい気がついたら5時半で寝過ごし,東は赤くなっており目覚ましに外にでる。朝焼けと夜景が同居する時間。
朝は依然から購入していた袋で調理できるホットケーキ。卵を落とすが寒くてジェル状。テフロンの鍋でそれなりにでき,個装バターで食べるが,もそもそ感が合わない。冬山の朝はラーメンか雑炊が温かく時短と悟る。お湯を沸かしてスティックコーヒーをサーモスに淹れる。小屋は床をキレイに掃いてあるが,ストーブ台と土間は土やゴミだらけで二度ほど掃いて多少キレイにして辞去。
7時はお日様は既に高く,折角小屋泊まりなんに間抜けな時間だが,風もなく暖かさが助かると言い訳。昨日着いた時になかった展望を満喫して歩きだし。朝は日の光が斜めから差し込み,日中には見られない美しさがある。荷も軽くなりポカポカで展望を楽しみながらの稜線漫歩。あっという間に三峰まで戻り,第二の峰の急な下りはストック含めて一歩一歩確実にMSRスノーシューの効きを確認しながら慎重に下る。ここを過ぎるともさもさを急降下してブナ樹林にもぐる。昨日のトレースは多少残っているが長倉尾根はやはり絞られる。北泉まで誰にも会わないと思っていたら途中スライド。久々に会話。水源からは結構な登り雨具もとっく脱いでいるが暑い。小屋の凍てつく寒さとはえらい違い。寒いとどうしようもないし,ストーブつかない,卵はゼリー状になるしと何かと支障。北泉からは賑やかになる。水神で沢水でクールダウンし往路7時間だったのに復路4時間半で戻り。
旨いビールを飲むためにはやたらと仕掛けがかかる。寒すぎて小屋ではまったりとはいかなかったが,2日でたっぷり歩き,汗も流して,温かく明るい部屋で風呂あがりにビールが飲めるシアワセを堪能。
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