キリマンジャロ
- GPS
- 128:00
- 距離
- 66.0km
- 登り
- 4,012m
- 下り
- 3,994m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:00
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:50
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 3:35
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:45
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 4:19
- 合計
- 14:19
天候 | 12/26:晴れのち曇り一時雨のち晴れ、27:晴れのち曇り一時雨のち晴れ、28:晴れのち曇り一時雨のち晴れ、29:晴れのち曇りのち晴れ、30:晴れのち曇り、31:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでしたが、5000m付近から上は空気が薄いのを実感しました。でも高山病にはなりませんでした。事前にミウラドルフィンズで低酸素トレーニングを受けたのは役に立ったと思います。高山病の薬「ダイアモックス」をほぼ全員が持参していましたが、私はおまじないとして登頂前日に半錠飲んだだけでした。登頂したのはツアー客15名中12名で3名は高山病のため5000m前後でリタイアしました。ガイド7人、ポーター25人、コック2人の大部隊で、荷物は7kgまでポーターが持ってくれるので自分で背負うのは手回り品のみです。ガイドが多いのは高山病など体調不良者に付き添いをする為で何も無ければ2人くらいでOKだと思います。タンザニアの公用語はスワヒリ語ですが、ガイドはみな英語を話せます。1日1000mずつゆっくり高度を上げ、途中で1日高度順応で2泊するので体力的にはかなり楽でした。初登山が高尾山で2回目がキリマンジャロという人もいました。山頂は-10℃でしたが風が無かったので寒くはありませんでした。添乗員は優秀で安心して行動できました。酸素ボンベや酸素バッグも携行しているので安心です。パルスオキシメーターで毎日血中酸素飽和度を測定するなど健康管理もきちんとしています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
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備考 | パルスオキシメーター。添乗員が持っていますが、自分用を持参して呼吸法のチェックに役立ちました。 |
感想
12月24日 晴れ
君津16:34-17:19千葉17:50-18:38成田空港22:05-4:50ドーハ/ハマド空港
ついにキリマンジャロに出発する日がやって来た。
荷物はスーツケースが20.1kg、ザック6kg+カメラ1.3kg。寝袋をレンタルにしたのでスーツケースに余裕が出来、冬用のパンツとジャケットも入れた。
ポーターに渡す荷物をバッグに詰めるとパンパンで7.9kg。ポーターは7kgまでだが、行動食が1.6kgあるので行動食を半分自分で持てばOKだ。スーツケースはカタール航空のエコノミーは30kgだが、酸素ボンベなどツアーの共同装備を積む為に個人の荷物は20kgまでなので3kg余裕がある。帰りのお土産用だ。
持ち込み手荷物は7kgまでだが、計量されたことは無いので、たぶん大丈夫だ。
買い物に行ったついでに図書館で地球の歩き方「東アフリカ」編を借りてきた。泥縄だが、キリマンジャロとアルーシャ関連だけコピーした。道中で読もう。
君津駅まで車で送ってもらい、16:34の快速逗子行きで千葉駅へ。
千葉駅で30分ほど待ち時間があるので構内の蕎麦屋で1週間早い年越し蕎麦を食べる。17:50発の快速で成田空港第二ターミナルに18:38着。スーツケースが大きく重たいので駅のエレベーターがありがたい。
19:20の集合はまで時間があるので両替をする。店によってレートが違うので、数軒回って地下1階の駅からの入口付近の両替所の122.57円/ドルで200ドルを両替。24,514円だった。
19:00頃集合場所の3階Jカウンター付近に行くと、西遊旅行社の人が受付していた。パスポート、ビザなどの書類を受け取り、燃油サーチャージの差額返金2,000円てシュラフのレンタル料5,000円の差額3,000円を支払う。
カウンターでチェックインし、スーツケースを預ける。重量は20kgだった。チェックイン後空港内をウロウロして19:50に再集合。我々のツアーは成田組が11名で、あと4名と添乗員の城戸さんは関空から乗る。追加ツアーの8名と添乗員のコムラさん(女性)と一緒にドーハまで行動する。
カタール航空QR807便は22:20発だが、22:00に繰り上げになっていた。遅れるのは珍しくないが、早まるのは初めてだ。21:30搭乗。機内は暑いので、Tシャツ1枚で丁度良い。座席は27D。3+3+3の9列掛けの中央の通路側。外は見えないがトイレに行くには都合が良い。成田からドーハまで8,300km、12時間15分。機材はボーイングのB777-200で259人乗り。22:05に出発し、22:19にテイクオフ。
エンタメは映画が沢山あるが英語とアラビア語が中心で日本語のものは少ない。最近観たばかりだが、トムクルーズの「オールユーニードイズキル」を観た。23:15夕食。メインは肉と魚を選べるので肉を希望したが、品切れで魚になった。が、隣の通路のCAは肉を配っていた。
味はまあまあ。カタールはイスラムの国なので食事はイスラムのハラールに沿ったものらしいが、味に違和感は無かった。
機内は次第に寒くなり、毛布を膝に掛けただけでは寒く、フリースを着てさらにライトダウンも着て丁度良くなった。1:15就寝体勢に入ったが、熟睡は出来ずウトウトしただけで、6:30頃起床。この時カメラ2台とスマホの時計を6時間遅らせる。
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12月25日 晴れ
ドーハ/ハマド空港7:50-13:54ダルエスサラーム空港14:43-15:53キリマンジャロ空港16:45-
19:25マラング/カプリコーン・ホテル
2:45(8:45)朝食。スクランブルエッグとポテトで、まあまあだった。
成田空港で西遊から受け取った書類の中にタンザニアの入国書類があったが、サイン以外はタイプ済みで、漢字でサインするだけで良かった。
4:43タッチダウン、4:50到着。ドーハの気温は17℃と涼しい。夜明け前とはいえ中東のイメージはもっと暑いと思っていた。
コムラさんの誘導で乗り継ぎのための手荷物検査を受け、出発ゲートのC26まで行き、一旦解散。
1.5時間位あるので空港内をウロウロした。フリーWiFiが繋がったので、LINEの松野会とゴレンジャーにドーハ到着を投稿した。
空港内には顔をスッポリ被ったヒジャブ姿のイスラム女性が沢山いたが、生ヒジャブを見るのは初めてだ。あれはあれでなかなかカッコ良いものだ。
空港のフリーWiFiはセキュリティ無しで簡単に繋がるが、しばしば切断してしまう。
小腹が空いたが行動食はすべて預け入れ荷物に入っているので、空港の売店でシリアルバーを買ったら、1個1.38ドルで2ドル出したら、「お釣りorもう1本」と言われたので、もう1本貰った。
6:30頃C26ゲートに関空からきた4人と添乗員の城戸さんと合流。今日、明日の予定と注意事項を聞いて搭乗。この時、関空から道祖神のツアーで来た高木さんに再会した。
搭乗はゲートからバスで駐機場に移動してタラップで乗り込む。空港の屋外は意外に涼しい。
QR1347便はエアバスのA320-200、144人乗りで3+3の6列掛け。席はC23で左の通路側。定刻は7:35だが、7:50に出発して8:06テイクオフした。
機内は個人用モニターが無く、片側7台のモニターで古代ローマ風の映画を上映していた。
9:15昼食か朝食かわからないが、機内食。ソーセージか魚の選択でソーセージをチョイス。ソーセージ、スクランブルエッグ、ポテト、マッシュルーム、オレンジジュース、ストロベリーヨーグルト、クロワッサン、コーヒーで、味はまずまずだった。
CAの白人のお姉さんは無愛想でちょっと怖い。
11:00頃トイレに行くとゆるかったので正露丸4錠を飲んだ。ついでにチョコラBBを1錠飲んだ。
13:54ダルエスサラーム着。ここで1時間の機内待機だ。気温35℃で機内も空調が入っていないので暑い。
ダルエスサラームで乗客の半分以上が降りてしまい、残っているのは40〜50人、大半は日本人でそのほぼ全員がキリマンジャロ登山目的だ。
クルーはパイロットもCAも全員交代した。ダルエスサラーム空港周辺はジャングルばかりで都市や街が見えない。
15:15ベルトサインが消えないうちにスナックとジュースが配られた。
鶏肉をパイ皮で包んだものとケーキだった。
ベルトサインが消えた後、急いでスナックとジュースを食べて右側の空いている席に移ったが、丁度主翼の上でイマイチだった。後ろの席18Fには高木さんが来ていた。
結局キリマンジャロは見えなかったが、どうやら左側に見えたらしい。隣の席の女性が見えたとのこと。北を回り込んだらしい。
15:58キリマンジャロ空港に到着。国際空港だが、かなり小さい。タラップを降りるととても暑い。
入国審査では両手の指紋を採取された。特に怪しまれた訳ではなく、ほぼ全員が採られている。
空港ではWiFiが繋がったのでLINEでゴレンジャーと聖に到着の報告をした。
16:45マイクロバスの屋根の上にスーツケースを載せて出発。車内は暑いがエアコンは壊れているようで入らない。しかし走行中は窓を開ければ涼しい。
バスに乗る際に明日の飲料水として1.5リットルのペットボトルが配られた。その名も「KILIMANJARO」
道路は舗装されたよい道だが、周りの景色はほぼ何もなく、ちょっとした店が時々ある程度だ。ガソリンスタンドとコカコーラの看板のお店が非常に多い。
途中モシと言う町で両替と買い物をしようとしたが、クリスマスイブのせいかどこも閉まっていた。
あちこち回って漸く開いている大きなスーパーマーケットを見つけたが、凄く混雑していた。特に買うものは無いのだがキリマンジャロビールを買った。2100タンザニアシリングなので、約1.3ドル。ドルで支払いしようとしたら、バスの助手席に乗っていた人がドルは使えないからと、立て替えてくれた。城戸さんに聞いたら後で両替した後に清算すれば良いとのこと。
スーパーの駐車場で我々のバスを良く見ると日本の中古車で「滝澤観光バス」と書かれていた。
ビールが温くならないうちにバスの車内で飲んでしまったが、なかなか美味しかった。
モシからマラングのホテル迄の道は既に真っ暗になっていれが、驚く程の大勢の人が歩いている。街灯など皆無なので、眼が見えるのも驚きだが、一体何処に行くのだろう。
19:25マラングの街から少し入った所にある「カプリコーンホテル」に到着。既に真っ暗だ。 ホテルはロッジのような建物で、8室位の建物がたくさんある。
部屋はツインの素朴な部屋で、一応バスタブもある。ホテルの標高は1,600mあるので、結構涼しい。
同室は会津若松からきた小池さんで、初の海外旅行とのこと。初海外がキリマンジャロと言うのも凄い人だ。
夕食はダイニングルームで追加ツアーの第二班の11人と一緒に全員日本人だった。夕食はビュッフェでまあまあだった。食後に全員自己紹介をした。
食後フロント脇にある土産屋でTシャツと絵葉書を買った。Tシャツは背中にキリマンジャロの登山ルートが描かれていて10ドルだった。
ポーターに持って貰う荷物を7kgに収まるように城戸さんが持ってきたデジタルのスケールで計りながら荷作りした。6.89kgだった。
星の撮影をしてシャワーを浴びて0:30に就寝した。
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12月26日 晴れのち曇り一時雨のち晴れ
マラング/カプリコーン・ホテル8:40-8:50マラングゲート
マラングゲート10:35(55)11:30 1,980m地点11:35(1:05)12:40キサンビオニ(ランチ)13:15(45)
14:00 2,355m地点14:10(40)14:50 2,500m地点15:00(35)15:35マンダラハット(計4:00)
6:00起床。身支度をしてホテル周辺を散策。天気は晴れ、室温19℃で涼しい。
7:15〜朝食。昨夜と同じダイニングルームでビュッフェ朝食。フルーツ、パン、卵焼き、豆、芋、コーヒー、ジュースを頂く。なかなか美味しい。
部屋の前にスーツケースとポーターに預けるバッグを置いておくと運んでくれるとのこと。
歯磨きとトイレを済ませてロビーへ行くと、入口前のテラスにスーツケースとバッグが運ばれていた。
昨日と同じ滝澤観光バスで登山口のマラングゲートに向かう。途中車窓から雪を戴いたキリマンジャロがチラリと見えた。
ホテルから約10分でマラングゲートに到着。とても綺麗に整備された公園のような所に、管理事務所、登山ゲート、土産屋、トイレ、休憩所などがある。トイレは掃除が行き届いており、とても綺麗だ。
入山手続きや荷物の計量のため約1時間休憩所の四阿で待機。駐車場で我々の荷物を運んでくれるポーターさんが計量しながら荷物を分配している。人数は30人以上いる。1人15kgくらいずつ持つようだ。
ホテルを出る時にはとても良い天気だったが、ゲートで待っているうちに曇ってしまった。12月は小雨季が明ける時期らしいが、今年は雨季明けが遅れているとのことだ。
待っているとお土産屋の青年がキリマンジャロハットを売りに来た。最初は10ドルだったが、買わないと言うと8ドルになり、最後は5ドルになった。もともと買うつもりだったので下山後に買うと行ったら、金は下山後で良いから持って行けと言う。あまりしつこいので買うことにした。
荷物の仕分けに時間が掛かっており、ポーターが出発したのは着いてから1時間15分後だった。
ポーターが出発し、城戸さんが手続きを終えて戻って来たので、我々も出発したが、ゲートで再度待ちになった。待っている間にスタッフの紹介があった。ガイドのリーダーはマスー、サブリーダーがセレマン、アシスタントガイドがサム、オマール、ナソロ、ジュリアス、デービス、レミー。コックがマジャイ、アシスタントコックがエブラだ。我々客15人と添乗員1人に対して、ガイド7人、ポーター25人、コック2人の総勢50人の大部隊だ。
ゲート前で15分ほど待機して10:35に出発した。ポーターとコックは先に行ってしまい、我々とガイドが一緒に行動する。ゲートの係員は軍人のようだが、女性もいた。
今日は最初の山小屋・マンダラハットまでの標高差約1,000m、距離8kmのジャングルトレッキングだ。いかにも熱帯の密林という感じの森の中に広くてしっかりとした登山道があり、傾斜は凄く緩いので登っている実感が無い。そのうえガイドはポレポレ(スワヒリ語でゆっくり)と言って、極めてゆっくり歩くので、6,000m近い高山に登っている実感は無い。気温は23℃でTシャツ1枚で丁度良い。
子供が木の棒にカメレオンを載せて来て、写真を撮らせて「1枚10ドル」と言われるので要注意と聞かされていたが、幸か不幸かカメレオンボーイは現れなかった。しかし、ガイドがちいさなカメレオンの赤ちゃんを見つけて、持たせてくれた。トカゲくらいの大きさで、色は黒くてまだ変身する能力は無いようだ。手のひらや腕に載せても怖がる様子はなく、悠々と歩いている。しばらくの間、カメレオン撮影会になった。
デービスという若いガイドがとてもフレンドリーで仲良くなった。歳は27歳で、キリマンジャロには10回登っており、今回が11回目とのこと。スワヒリ語の数の数え方を教わった。1がモジャ、2がビリ、3がタトゥ、4がウネ、5がタノだ。挨拶は「ジャンボ」が朝昼晩万能で、返事もジャンボなのだ。
ガイドのうち一人が酸素ボンベを持っている。高山病の治療用だが、ポーターは先に行ってしまうので、客と行動を共にするガイドが持つようだ。
森の木々には日本と同じような「サルオガセ」が付いている。花も多くピンク色のかわいいインパチェンスや真っ赤なファイヤーボールリリーが綺麗だ。
登山道はとても良く整備されており、とても歩きやすい。雨水の排水路もきちんと付けられている。
小さな蟻がたくさんいると思ったら、これがパンツの裾から這い上がり、脚に噛み付いてとても痛い。みんなやられていた。要注意だ。
マラングゲートから約2時間で「キサンビオニ」という休憩所に到着。車道が通っており、テーブルとベンチ、それにトイレがある。トイレは専門の掃除スタッフがいてとても綺麗だ。
ここでランチ。ポーターが運んでくれたプラスチックのランチボックスに入った弁当だ。中身はチキン、サンドイッチ、バナナ、ジュース、チョコウェハースなどなど。なかなかに美味しい。
15:35マンダラハットに到着。マラングゲートから5時間、休憩除きで4時間だった。
マンダラハットの標高は2,720mで、ジャングルが開けた広い草地に宿泊棟とダイニンク棟が建っている。
ハット(宿泊室)は三角形で、真ん中に仕切り壁があり、両側にベッドが4つある。電源は太陽電池で小さなLEDライトが照明だ。ハットにはポーターが運んでくれた荷物が運び込まれていた。
ハットでは城戸さん、小池さん、安藤さんと同室だ。
16:00からダイニング棟でディータイム。ダイニング棟は大きな三角屋根の建物で、調理室などは無く、長いテーブルと長いすが置かれているだけだ。
紅茶、コーヒー、ミロなどがあり、好きなものを自分で作って飲む形式だ。おやつにポップコーンが大皿に盛られている。大半の人は紅茶(キリマンジャロ紅茶)を飲んだが、自分はコーヒー党なので、Africafeというインスタントコーヒーを飲んだ。通常インスタントコーヒーは質の悪い豆で作られるが、アフリカフェは上質の豆から作るので美味しいとのこと。
トイレと手洗い場がダイニング棟の裏手にあり、トイレはアジアンスタイルだが、とても綺麗だ。シャワー室もあるが、お湯は出そうにもなかった。
ポーターに預けた荷物のうち2班の方のものが1つ行方不明になっており、城戸さんが探していたが、見つからなかったようだ。私のレンタルシュラフも行方不明で、城戸さんが代わりのものを調達してくれたが、ダウンでは無く綿のシュラフだった。今夜はそんなに寒くはないと思うので問題無いが、明日以降は標高が上がるので、寒いかも知れない。
夕方になると洗面器に入った洗面用のお湯が配られた。山行中は風呂もシャワーも無いのでこれはありがたい。
17:00過ぎにはガスに包まれあたりは真っ白になり、やがて強い雨が降ったが、18:00前には雨が上がり綺麗な虹が出た。
18:00から夕食。スープ、サラダ、ポテト、魚のフライ、野菜煮物、パイナップルジュース、パイナップル、パン、コーヒーととても品数多く美味しい夕食だ。
食後には健康チェックとSPO2の計測が行われる。西遊は体調管理をしっかりしてくれるので安心だ。SPO2は98%でバッチリOKだ。
水は生水が飲めないので現地の水を煮沸消毒したものが配られる。量の制限は特に無く、水筒やテルモスを食事の前に出しておくと食後には満タンになって戻ってくる。但し、熱いお湯なので、気を付けないと火傷をしてしまう。
スマホのGPSで緯度を調べると南緯3度12分、ほぼ赤道直下だ。
20:00就寝。室温14℃で寒くは無い。
3:00頃トイレに行く為外に出ると満天の星でとても綺麗だ。気温は10℃であまり寒くない。外にいた人に南十字星の位置を教えてもらった。キナバルでは判らなかったので、サザンクロス初体験だ!
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12月27日 晴れのち曇り一時雨のち晴れ
マンダラハット8:05(55)9:00 ? 9:10(50)10:00 3,000m地点10:10(1:10)11:20 3,250m地点11:35
(55)12:30 ?(ランチ)13:00(1:55)14:55ホロンボハット(計5:45)
5:50起床。ピーカンで朝焼けが美しい。
6:10コーヒーを部屋に届けてくれた。6:15頃日の出。
7:00〜朝食。お粥、ソーセージ、オムレツ、アボカド、パン、コーヒー。山行中は毎朝お粥が出るらしい。胃に負担が少ないし、食欲がなくても食べやすいので良い考えだ。城戸さんから梅干の提供があるが、持参した自家製梅干しで美味しくいただいた。
キリマンジャロの山小屋は予約が出来ないシステムで早い者勝ちとのこと。そのため、チーフガイドのマスーと城戸さんが先発して次のホロンボハットに急行し、良い部屋を確保するとのこと。キリマンジャロでの添乗員の最大の仕事は良い部屋の確保らしい。
8:00過ぎに出発。約1時間でジャングルを抜け、灌木と草原のエリアに突入するとマウェンジ峰とキボ峰が良く見える場所で最初の休憩をする。仲良くなったガイドのデービスが「ホロンボハットが見える」と教えてくれたが、肉眼では全く判らない。カメラで望遠撮影し、モニターで拡大してやっと確認出来た。彼らの視力は驚異的だ。
気温は22℃前後でTシャツ1枚で気持ちが良い。今日の行程も1,000m登るが、登山道は相変わらず緩やかでペースも超ポレポレなので、楽勝だ!
スタートからしばらくは晴れていたが、9:30頃からガスが出てしまった。
今日のルートは草原地帯で、時期的にも雨季の終わりなので、色々な花が見られて楽しい。
12:30にテーブルとベンチのある休憩ポイントでランチ。昨日とほぼ同じランチボックスのランチ。今日の弁当にはゆで卵が付いていたが、食べてみると黄身の色が非常に薄い。所変われば・・・・である。
ランチの最中に雨が降り出し、まもなく本降りになってしまった。最初は傘を差して食べていたが、それどころでは無くなり急いで食べて濡れながらカッパを着込んで出発した。
デービスの傘はゴルフ傘のように大きく、キリマンジャロが描かれている。良い記念になるので、どこで帰るかデービスに聞いたが、マラングやアルーシャでは買えないとのこと。なんとか入手したいので、デービスの傘が欲しいと言ったら貰える事になった。
雨はやがて雷雨になったが、出発して15分くらいで上がり、次第に晴れて来た。14:30頃には完全に晴れたのでみな雨具を脱いだ。
ホロンボハットに近づくとキリマンジャロ名物の巨大植物「ジャイアント・セネシオ」が出現した。高さは4〜5mあるが、木では無く草なのだ。初めて見たときは皆珍しくて写真を撮りまくったが、しばらくするとそこいらじゅうジャイアントセネシオだらけになった。
14:55ホロンボハットに到着。マンダラハットの3倍くらいの大規模な宿営地だ。ハットも大きく6人部屋が2つ繋がっている。部屋には2段ベッドが3つあり、テーブルと椅子も置いてあり、マンダラハットの小屋の2倍以上の広さだ。大きなトイレが近くにあり、便利が良い。
同室は織田さん、長谷川さん、安藤さん、小池さん、城戸さん。織田さんは香川県の教頭先生、長谷川さんはダイバー、安藤さんは秘境マニアの写真家、小池さんは会津若松の小学校の先生、添乗員の城戸さんは大阪在住だが、出身は福岡県の行橋だった。
小屋に落ち着いてしばらくすると洗面器のお湯が届き、顔と手足を洗った。
小屋の前には幅の広い道路があるが、なんと車が走っている。赤色灯を付けた車で、急病人などを下ろすための緊急車両らしい。車道は4,703mのキボハットまで続いているそうだ。
16:00ダイニング棟でTeaTime。今日のおやつはピーナッツと西遊からの差し入れのミニどら焼きとスイートポテト。
到着時曇っていてキボ峰は見えなかったが、夕食のためダイニング棟に行った18:00頃には雲の向こうに白い氷河を載せたキボ峰が綺麗に見えた。周囲にはハトやらワシやらが飛び回っている。
18:00〜夕食。食前の健康チェックで測定したSPO2はなんと95%。3,750mにしては我ながら驚異的な値だ。ゆっくり登ったので順応したのかも? 夕食メニューは中華スープ、ナン、パスタ(ミートソース)、野菜の中華旨煮、コーヒー、マンゴー。
今日の夕方から下痢ぎみになり、食後は水のような下痢になってしまった。これはヤバイぞ! 正露丸とトメダインを飲んだが・・・・
20:00就寝体勢。小屋内の温度は12℃であまり寒くはない。今日からは分厚い冬用のダウンシュラフになったが、暑いのでファスナーは閉めずに寝た。
深夜に起きて2:45〜3:15の間、星空の撮影をした。ピーカン・満天の星で、小屋の前から天の川と南十字星がクッキリと見える。ダイニング棟前の広場まで行くと麓のマラングの町灯りが見えた。キボ峰を見ると登頂を目指す人のヘッドライトの列が見える。
3:15再度就寝。小屋内温度は5℃。
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12月28日 晴れのち曇り一時雨のち晴れ
ホロンボハット9:05(45)9:50 3,850m地点10:00(45)10:45ゼブラロック10:55(25)11:20 4,075m地点11:40
(60)12:40ホロンボハット(計2:55)
6:00起床。小屋内温度+3℃だが寒くはない。昨夜はほとんど眠れなかった気がするが、昼間眠くは無かったので、それなりに眠ったのだろう。
お腹の具合は3:00頃にトイレに行ったが、少し良くなったようだ。咳が出るので起床後にジキニンを飲んだ。
6:15頃日の出。キボ峰もきれいに見える。6:45に飲み物と洗面器のお湯が届いた。
8:00から朝食。今日は高度順応日で近くのゼブラロックまでのハイキングなので、朝はゆっくりなのだ。
朝食は、お粥、卵焼き、野菜炒め、トースト、マンゴー、コーヒー。
出発前にトイレに行ったが出ず。どうやら下痢は治まったようだ。
9:05出発。車道を5分ほど登ると右に分岐してゼブラロックへの道に入る。2,3分ずつこまめに休憩しながら、登頂日のペースを体得する。気温は20℃で結構暑い。
出発時のガイドはセレマンだけだったが、いつのまにかデービス達が追いついて来た。今日のデービスの足元はなんとビーサンだ!
途中の路上にジャッカルのフンがあった。ジャッカルの獲物になるような動物はいそうにもないが・・・
ゼブラロックはシマシマ模様の岩で、シマウマの顔のようにも見える。シマシマ岩の高さは10m以上もあり、近づくととても大きく感じる。
ゼブラロックから少し登った約4,075mの稜線からは明日歩くキボハットへの道が見える。沙漠のような大地に延々と道が続いている。ラストウォーターポイントのトイレとキボハットが見えたが、キボ峰はガスで見えなかった。
帰路はキボハットに至る車道歩き。明日はこの道を登るのだ。12:40ホロンボハットに到着。約4時間弱のハイキングだった。
13:00からランチ。スープ、ナン、サラダ、ポテト、コーヒー、チキン、スイカ。
食後雨が降り出し、本降りになりやがて霰が混じってきた。雷も轟いている。ジェシーさん達は今日登頂してここまで下山してくるはずだが、雨に降られたのだろうか?
15:30には晴れ間が出て雪を被ったマウェンジ峰が綺麗だった。
16:00〜TeaTime。今日はポップコーンと西遊差し入れのミニドーナッツ。いつもはコーヒーだが、今日はミロにした。
19:00〜夕食。カレー、キャベツの付け合わせ、味噌汁、マンゴー、パイナップル、コーヒー。まずまず美味しい。
夕食の前後にジェシーさんとチャーリーさんを探したが、ホロンボは広くて大勢の登山者がいるので、見つけられなかった。
下痢は治ったが、今度は便秘になってしまったようで、午前3:00に下痢をしてから今日は全然出ていない。まあ、アウトドアでは下痢より便秘のほうが良いと思う。
朝夕チョコラBBと正露丸を飲んでいるが、昨日から咳が出るので風邪ではないと思うが、一応ジキニンを飲んでいる。21:00就寝。
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12月29日 晴れのち曇りのち晴れ
ホロンボハット8:00(1:15)9:15 3,960m地点9:20(35)9:55ラストウォーターポイント10:05(30)
10:35マウェンジリッジ10:40(55)11:35サドル(ランチ)11:55(50)12:45 4,460m地点12:55(50)
13:45キボハット(計4:55)
6:00起床。天気はピーカン。室内温度+3℃、外気温0℃。
今朝はいつもより早く6:00にコーヒーが届いた。コーヒーの後、キボ峰を裾野から全体を見ようと道路を登ってみたが、800m登っても見えなかった。
7:00〜朝食。お粥、パン、卵焼き、ソーセージ、オレンジ、コーヒー。
朝食を食べようとしていると、ジェシーさんとチャーリーさんに声を掛けられた。彼らのグループも同じダイニングで朝食中だったのだ。お二人も含めグループ全員が無事に登頂したとのこと。ここで合流することは判っていたが、建物も人も多いので実際に会えたのは奇跡的!とても嬉しい!
食後広場でシェシーさん、チャーリーさんと3人で記念撮影をした。
食後ダイアモックスを半錠飲んだ。高山病の症状は出ていないが、明日の登頂に備えて予防的に服用する。さらにチョコラBB、正露丸、ジキニンを飲む。薬漬けだ!
今日も城戸さんとマスーは部屋を押さえるために先発した。我々は少し遅れて8:00に出発。出発時はガイドはセレマンだけだったが、デービスなど他のガイドは途中で追いついて来た。
9:55ラストウォーターポイント着。綺麗なトイレが2つある。11:35「サドル」と言われる鞍部で軽食。ジュース、ケーキ、クッキー、コーヒー。今日は早く寝て深夜に出発するので食事も変則なのだ。
出発時には晴れていたが、すぐに曇りになり、途中ほとんどキボ峰は見えなかった。
13:45キボハットに到着。先着していた城戸さんが出迎えてくれた。キボハットはマンダラやホロンボと違い、大きな石造りの小屋だった。通路の両脇に部屋がいくつかあり、各部屋には2段ベッドが6つある12人部屋で、大きなテーブルが付いている。外気温は10℃。
城戸班は16名なので、12名が一部屋貸し切りにして、残り4人が相部屋だ。相部屋は私と城戸さん、織田さん、長谷川さん。相部屋は外人ばかりかと思いきや、外国人は2人で残り6人はみな日本人だった。
小屋の裏手に大きなトイレがある。トイレは小屋から少し下った所にあるが、帰りに少し登るとちょっと息が切れる。さすがに4,750mだ。深呼吸すると楽になる。
15:00〜スープとパスタの早い夕食。食後ダイアモックスを半錠飲む。正露丸、チョコラBB、ジキニンも。
16:00ベッドに入る。小屋内の温度は12℃と暖かい。時間が早いのと明日の登頂に向けて高揚しているのか全く眠れない。外に出てみると青空が広がっている。デービスも外にいたので、しばらく話をして写真を撮りあった。登頂時は出来る限りサポートしてくれるとのこと、有難い。
18:30頃再度就寝体勢に入る。
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12月30日 晴れのち曇り
キボハット23:15(45)0:00 ? 0:05(35)0:40 5,000m地点0:45(60)1:45 5,220m地点1:55(45)
2:40 5,375m地点2:45(1:05)3:50 5,560m地点4:00(35)4:35ギルマンズポイント4:45(30)
5:15 5,705m地点5:20(30)5:50 5,815m地点6:00(25)6:25ウフルピーク6:55(55)7:50ギルマンズポイント
8:00(1:10)9:10キボハット11:30(1:15)12:45 4,305m地点12:55(20)13:15ラストウォーターポイント
13:25(55)14:20ホロンボハット(計10:45)
22:00起床。室内温度5℃で寒くない。外気温も5℃。月と星が出ているが、雲がありそうだ。
久々にウンチが出た。下痢ではない。
隣の貸し切り部屋にお湯と「ミニどん兵衛」とお菓子が用意されていた。どん兵衛を美味しくいただいた。
なかなか寝付かれなかったが、20:00〜22:00は熟睡した。
頭が少し痛く、トイレの往復でも息が切れてきつい。SPO2は78%だが、4,700mとしては上出来だ。
登頂用のプライベートポーターを頼まないのは私を含めて5人だけだった。
デービスはアウターの下にインナーダウンを来ていた。さすがの彼でも寒いらしい。
23:15サブリーダーのセレマンを先頭に城戸さん、ポーター無しの5人、その他の順で1列に隊列を組んでゆっくりゆっくり登っていく。いままでもポレポレだったが、今日はさらに遅いポレポレだ。
星は出ているが数が少ないので薄曇りのようだ。出発時の気温は+5℃であまり寒くはない。上はヒートテックの長袖に、ゴレンジャーのチームTシャツ、モンベルのアウターの3枚でフリースとインナーダウンはザックの中。下はブリーフにモンベルの冬パンツの2枚でヒートテックのタイツは穿いていない。下りの暑さ対策だ。冬手袋はザックに入れてインナー手袋のみ。
真っ暗な中、九十九折りの道をゆっくりゆっくり登って行く。約1時間ごとに5分くらいの短い休憩を取りながら、とにかくゆっくり登って行く。
登るにつれて斜度が増し、呼吸がきつくなる。ミウラドルフィンズで教わった呼吸法を意識的にすると楽になる。
4:35ギルマンズポイント着(5,685m)。ここまで来れば登頂証明書(銅色)が貰えるので一安心だ。高度とともに気温は下がり-8℃。ここでインナーダウンと冬手袋を着用する。
ギルマンズポイントからステラポイント経由して最高峰のウフルポイントまでは巨大な火口壁沿い道になる。富士山よりずっとスケールの大きな火口だ。ギルマンズポイント〜ステラポイント間のルートは日陰になるので雪が残っている。所々凍結しているので慎重に歩く。
5:30ステラポイント(5,756m)に到着。ここまでくれば銀色枠の登頂証明が貰える。この頃は日の出前で最も冷え込む時間帯で、-10℃。
ステラポイントを過ぎるころから次第に明るくなり、5:55頃には空がオレンジ色に輝きだし、素晴らしい光景だ。いつのまにかピーカンになっていたのだ。
6:00を過ぎると明るくなり、氷河が間近に見えるようになる。空はピーカン、朝焼け空と雲海と氷河が素晴らしい!
ウフルピーク手前は遮るモノがなく吹きさらしだが、今日は無風なので-10℃でもあまり寒くはない。
デービスは出発時からずっと一緒に行動してくれ、写真を撮ったりあれこれケアしてくれる。登山道から氷河の下まで走っていったりと大はしゃぎ。6,000m近い高度で走れるのが凄い!
6:20ウフルピークの直前で日の出。6:25ウフルピーク(5,895m)に登頂。出発してから約7時間、正味6時間10分だった。
ウフルピークではアウターとインナーダウンを脱いでヒートテックとTシャツ姿になり記念写真を撮る。キリマンジャロ缶コーヒーとゴレンジャーバッジを持っての撮影も出来た。
ギルマンズポイントに着く前からバラバラになったので全員登頂できたか判らなかったが、長谷川さんと小池さんともう1人がギルマンズポイントの手前でリタイヤしたそうだ。残念だ。
ウフルピークでひとしきり写真を撮ったが、山頂にいたのはほとんどが西遊ツアーのグループで、写真待ちはほとんど無かった。下山前に山頂の石をお土産と記念用に10個くらい拾った。
山頂に約30分滞在して7:00下山開始。山頂滞在時の気温は-6℃だが、快晴無風のためかあまり寒く無かった。ギルマンズポイントに戻る途中の雪道で転んでしまった。高度障害のせいか?
ギルマンズポイント直下の急な岩場のところでゆっくり大転倒してしまい、右肘と右膝を擦りむき、パンツの膝下が破れてしまった。なんてことない場所で転ぶなんて、これも高度障害の影響か?
下りは登りとは違うルートで富士山の大砂走りのような砂礫の急斜面を駆け下りるので、膝に負担が掛かる。マスクが必要と聞いていたので用意して来たが、人が少ないので砂埃をかぶる事はなかった。
砂走りは登りより遥かにきつかった。キボハットに着いたときにはヘロヘロになっていた。キボハット〜ギルマンズポイント間は登りは5時間掛かったが、下りは1時間あまりで駆け下りたのだ。
キボハットの気温は15℃。かなりのスピートで下り、日差しも強いのでかなり暑く感じる。ヒートテックタイツを穿かなくて正解だった。
9:10キボハット着。出発は11:00なので、約2時間休憩出来る。私とデービスは早くついたほうで、遅い人はあまり休憩できないので大変だ。
部屋に入るとジュースが出た。とても美味しくお代わりをした。ジュースについで大きなジャガイモの入ったスープが出た。これも美味しい。思えば出発してから戻るまで殆ど何も食べていないのだ。
11:30キボハットを全員揃って出発。登りはゆっくりだったが、下りは先頭のガイドがかなりのハイペースで飛ばすので、バラバラになってしまった。
14:20ホロンボハットに到着。ヘロヘロだった。6時間かけて登ったキボハットから3時間弱で下ってしまう強行軍だった。今日は1,200m登って2,200m下ったが、1日の累積標高差としては過去最高かも知れない。
15:00からのTeaTimeの後、夕食まで全員仮眠。夕食時間の19:00になっても全員寝ていてコックが起こしに来てくれた。夕食はカレー、キャベツの付け合わせ、味噌汁、ジュース、コーヒー。
21:00就寝。今夜は爆睡だ!
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12月31日 晴れのち曇り
ホロンボハット7:15(2:55)10:10マンダラハット10:35(2:00)12:35マラングゲート(計4:55)
マラングゲート15:15-18:15アルーシャ(両替所・スーパー)19:10-19:20アルーシャホテル
モーニングノックで5:00起床。同時にコーヒーも。今日も2,000m下るので早立ちするのだ。起床時の室温は5℃。
6:00から朝食。今朝は餅入りスープ、お粥、ソーセージ、ゆで卵、パン、コーヒー、パイナップル。
広場で全員の集合写真を撮り、7:15出発。天気はピーカン、マウェンジ峰とキボ峰が綺麗に見える。登りはポレポレだったが、下りはかなりのハイペースで付いていくのがやっとだ。
マンダラハットまで約3時間休憩無しだ。マンダラハットで25分休憩し、マラングゲートまで2時間休憩無しで下山。
12:35マラングゲートに到着。マラング到着時にはかなりバラけてしまい、先頭で到着した8人で記念撮影した。
広場に集まり、全員揃うまでしばらく待機するが、その間に土産売りのお兄ちゃんからTシャツ、帽子、アクセサリー類を買った。
13:20全員揃ってビールorコーラで乾杯。ビン入りのキリマンジャロビールだが、ビールを飲むのは6日ぶりだ。コカコーラの人もいるが、日本とは違って細身のビン入りだ。
そのまま広場でランチ。ウガリ、パスタ、チキン、サラダ、パイナップル、バナナ。ウガリはトウモロコシの粉を練ったものだが、食感はポテトみたいだ。
デービスと約束の傘を交換したが、開こうとしたら先端が外れていて開けない。デービスが壊れていない傘を探しに行ったが、無かった。値段的には釣り合わないが、思い出はPricelessだ!
最後にガイド、ポーター、コックのスタッフ全員で歌を歌ってくれた。「ハクナマタータ♪」という歌で、ミュージカル「ライオンキング」の挿入歌としても有名な歌だ。「ハクナマタタ」とはスワヒリ語で「どうにかなるさ」の意。とても楽しい歌だ。
デービスやスタッフ達と別れ、例の滝澤観光のバスでアルーシャに移動する。途中マサイのお土産屋に寄ったが、閉まっていた。そう、今日は大晦日なのだ。明日は新年なので、ヘタすると今日も明日もお土産を買えないかも知れない。ヤバイぞ!
マラングから約3時間でアルーシャに到着。人口27万人の街だが、それほど都会には感じない。
運良く両替所が開いていたのでスーパー等での買い物用に両替をする。両替所には小銃を持った人が見張りをしていてちょっと緊張する。ドルとのレートは1ドル=1,690シリングだ。50ドルを両替して84,000シリングをゲット。後で気付いたが、500シリング足りない??
両替の後、大きなスーパーマーケットで買い物。コーヒーや紅茶などの食品はお土産屋で買うよりスーパーの方が安いらしい。大晦日のスーパーとはとても混雑している。お気に入りになったインスタントコーヒー「Africafe」をはじめコーヒー豆、紅茶、ビールなどでほぼ全額を使い切った。
買い物終了後、19:20ホテルに到着。「The Arusha Hotel」はアルーシャでも上等なホテルのようで、中々に立派だ。部屋は小池さんと同室で、きれいなバスタブ付のバスルーム、ベッドには「蚊帳」が付いている。
WiFiも通じるので、6日ぶりにLINEでゴレンジャーと松野会に登頂の報告をした。
夕食は21:00からなので、その前に久しぶりの風呂に入ろうとしたが、なんとボイラーの故障でお湯が出ないとのこと。20:45頃直ったので慌ててシャワーを浴びて5分遅れでレストランに行った。
我々の席は外のテラス席でなかなか良い雰囲気だ。まずはビールで乾杯!食事はビュッフェで味はまあまあだ。
食事の後、登頂者には登頂証明書が手渡された。登頂した12名は全員ウフルピークまで登ったので、全員が金色枠の証明書だ。自分は通算319,080人目の登頂者だった。30万人と言えば富士山の「年間」登頂者数とほぼ同じ、高尾山に至っては年間270万人なので約10分の1だ!
キリマンジャロの初登頂は1889年なので、単純計算では年間約2,500人だ。実際には今の年間入山者数は35,000人だそうだ。
昨日と今日はハードだったので、荷物の整理をして寝ようと思ったが、外ではカウントダウンパーティーが行われており、大音量の音楽が流れていてとても眠れない。外に出てみると丁度日付が変わるところで、歓声が上がり、花火が打ち上げられて大騒ぎだった。
1:30頃就寝したが、パーティーはまだ続いており、相変わらずやかましい!
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1月1日 晴れ
1月2日 晴れ
アルーシャホテル8:15-9:00サファリ13:00-13:30マサイの土産屋13:50-13:55キリマンジャロ空港16:02
-16:58ダルエスサラーム空港17:49-23:02ドーハ/ハマド空港1:08-16:52成田空港17:40-18:50君津
6:00起床。6:30〜朝食。ホテルの前を少し偵察したが、なかなか綺麗な街だ。
8:15ホテルからサファリカーで出発。サファリカーはトヨタ・ランクルのサファリ仕様車で屋根が開くようになっており、マフラーも屋根の高さにあるので川でも渡れそうだ。
9:00アルーシャ国立公園に到着。サファリというとライオンやゾウを連想するが、ここには猛獣はおらずキリン、シマウマ、サル、イボイノシシ、カバ、フラミンゴなどが見られた。
園内の湖畔でランチ。サンドイッチ、チキン、ゆで卵、ケーキ、チョコウェハース、マンゴージュース、リンゴ。とても良いロケーションで一味違う。対岸にはマサイ族の村がある。
約4時間のサファリの後、サファリカーで空港に向かう。途中マサイの土産屋に寄ったが、槍などマニアックなものばかりで買うものがなかった。
車内温度34℃と赤道直下らしい暑さだ。
13:55キリマンジャロ空港着。デービスに貰った傘も手荷物として預けられたが「壊れてもOK」という書類にサインさせられた。
お土産にビールを12本買ったのでスーツケースの重量は27kg。カタール航空エコノミーの制限は30kgなのでセーフだ。
16:02カール航空QR-1348便の機材はA320。座席は21Cだが、A、Bは空席だった。キリマンジャロ出発時は空いていたが、ダルエスサラームで満席になった。
飛んですぐに往路と同じスナックが出た。ダルエスサラームを出てからピラフのようなご飯がメインの夕食。ミートボール、サラダ、パン、チーズ、水、コーヒーなど。味はイマイチだった。
ドーハで関空組と城戸さんとはお別れ。
ドーハ発1:10のQR-806便はB777-200LR、259人乗りはほぼ定刻に出発。2:10軽食。少し眠って5:20起床。日本時間に戻して時計を11:20に。機内エンタメで映画「STAND BY ME ドラえもん」を観たが、そこそこ面白かった。
14:10昼食。和食を選んだら、蕎麦と巻き寿司が付いていて、少しだが嬉しい。16:52成田空港着。荷物が出てくるのに時間が掛かったが、デービスの傘も無事に到着した。
17:25迎えに来てくれた家族と一緒に車で家路につき、18:50我が家に到着。
初めてのアフリカ旅行で憧れのキリマンジャロに登頂できてとても良い年末年始休暇だった。次はどこに行こうか?
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