仁田岳東南稜 (途中敗退)
- GPS
- 12:20
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,033m
- 下り
- 2,033m
コースタイム
- 山行
- 11:08
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 12:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体:道は分かりやすく、読図に困るような場所は少ない(バリなのでトレースはないが)。1485mPを過ぎると積雪地帯となるが、積雪は深くはない(最大脛丈程度)。ただ、雪質が硬めのモナカのため、もも上げラッセルを強いられ非常に体力を奪われる。土平(1876mP)からコルに降りる激急坂が核心部。登下降には前爪アイゼン必須。 沼平〜信濃俣河内大吊橋:林道は整備され問題ない。ダム堰堤前にゲートあり。吊橋への下降も踏み跡明瞭でわかりやすい。朝の吊橋は凍結し、踏板に乗れなかった(橋のたわみで斜度があり2、3度転倒しかかった)。横に渡した角材の上を歩くしかない。 信濃俣河内大吊橋〜1485mP:急登ではあるが、積雪もほとんどなく歩きやすい。林業の作業道がつづら折りについており、それも使ったりできる。 1485mP〜土平(1876mP):脛丈程の積雪あり。硬めのモナカ状態で足をとられる。ワカンがあった方が良いが、それでも沈む。 土平〜大斧沢ノ頭:土平からコルへの下降が今回の核心部。地形図には出ていなかったが、南アルプス下部によくあるもろい急坂になっており、そこに不安定な雪がついている。前爪付きアイゼンでクライムダウンが必要。木の根が雪や氷に埋もれ持ち手が少ない。コルにいくつかのもろい岩の岩稜が続くので、トラバースなど慎重に。ここを過ぎれば危険個所なくまたワカンでのラッセルとなる。 大斧沢ノ頭〜2243mP:脛丈程のラッセルが続く。下部よりも日当たりが良いためか日が昇ると雪が腐り気味になる。危険個所はほとんどないが、崩落地を巻く場所で稜線を倒木がふさぎ、トラバースが必要となる。このトラバースの雪ははがれやすく、内部が凍結してすべるので、アイゼンのキックステップで行くのが無難。 2243mP〜2425m付近:間のコルに降りる場所で幼木密生地帯となる。木々の葉に雪や氷が載って、通行に苦労する。コル過ぎれば危険個所なく急登が続く。上部の平坦地につくとようやく仁田岳が見える。 |
その他周辺情報 | 白樺荘はやっているようだったが、温泉は17時半までとのこと。 帰りは川根温泉で汗を流した。露天風呂がたくさんあり、500円台でなかなか良い。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
コンパス 1
ロールペーパー 1
ファーストエイドキット 1
筆記具 1
保険証 1
携帯電話 1
計画書 1
ザック 1
ザックカバー 1
タオル 1
防寒着 1
雨具 1
スパッツ 1
帽子 1
登山靴 1
水筒 1
時計 1
非常食 1
カメラ 1
日焼け止め 1
サングラス 1
ストック 1
アイゼン 1
目出し帽 1
手袋(インナー,ミドル,オーバー,替え) 1
ツエルト 1
スーパーかんじき 1
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感想
正月以来の山行。
一泊で回れかつ雪を楽しめそうな南ア南部として、仁田岳東南稜から入り、まだ行けていない茶臼〜光岳までの稜線を歩いて茶臼から下山するルート計画した。が、土曜にドンピシャで南岸が来るということで、急遽日帰りで仁田岳〜茶臼(いければ上河内)という計画に変更した。
予想通り南岸の過ぎ去った日曜はピーカンの晴れで気象条件的には最高だったが、前日の雨と夜の放射冷却のせいで、雪の表面がカチカチに。しっかりしまった雪なら上を歩けるので最高だが、今回は中がスカスカのカチカチモナカ雪で、深い踏み抜きこそないものもも上げの連続で相当体力を奪われた。結局、1485mP以上の積雪地帯からスピードが上がらず、上河内や茶臼どころか、仁田岳すらたどり着くことができなかった。この時期のバリルートをなめていたと反省。
ルート的には読図含め難しいところはほとんどなかったが、土平(1876mP)からの下降が地形図には表れない激急坂で、フルのアイゼンがなければ下降不能なレベルだった(念のため持ってきておいてよかった)。
終始樹林帯のため眺望が良いとは言えないが、合間から見える南ア南部や深南部の山々、そして富士山が雪化粧しており、とても美しかった。また、上部の木々には2-3cmほどだが樹氷が形成されており、空の深い青とのコントラストがとても素晴らしかった。
結果的に仁田岳すらたどり着けなかったもののこの時期の誰もいない稜線やいい景色を堪能できたということで良しとする。
雪の時期ももうそろそろおしまいなので、今度は大きく大無間〜光〜茶臼間をぐるっと回ってみようかな。
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