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Yamareco

記録ID: 300300
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無雪期ピークハント/縦走
石鎚山

シャクナゲの藪漕ぎ・石鎚山系潰ケ谷山

2013年05月18日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:24
距離
2.4km
登り
137m
下り
146m

コースタイム

10:49登山口-11:02〜11:05峠-11:48〜13:03山頂とその周辺-13:14〜13:36シャクナゲが群生する鋭角的ピーク下〜13:57峠-14:13登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
アプローチは先週投稿した鷹ノ巣山(1596.2m)と同じだが、鷹ノ巣山の山行記録で記したUFOラインの工事箇所は実際、役場職員から聞いた地点よりも北寄りで、双方の山の登山口共、旧寒風山トンネル東口からUFOラインを南下する際は、工事箇所の先に位置することになるため、平日は通行できない。
よって、平日に向かう際は土小屋若しくはよさこい峠からUFOラインを東進するしかない。
駐車場所は鷹ノ巣山時と同じで、登山口も駐車地点にある。
コース状況/
危険箇所等
≪読図力を鍛えよ≫
先週投稿した鷹ノ巣山(1596.2m)と尾根続きにある潰ケ谷山(1203m)も昭文社の山と高原地図に山名表記があるものの、登頂記念板や赤テープが皆無の超マイナー山である。
鷹ノ巣山以上に岩場が多く、シャクナゲ群生地もあるが、時期的なことか、先日登った際は一本しか開花していなかった。

登山口の標高は約1300mであるから、一見すると登頂は簡単のように思うかも知れないが、市販の登山ガイドブックの山しか登山した経験のない者は、山頂を同定することは不可である。と、いうのは、山頂には三角点や境界標柱等の目印になるものが一切なく、稜線との高度差は10m未満で地形図(日ノ浦)にも独立標高点はあるものの、ピークとしては描かれていない。

山頂同定のポイントは三点。(1)平坦な尾根の東端に山頂がある(2)山頂の先に小ピークがあり、そこからルートが南東から北東に変わる(3)山頂先の小ピークを過ぎた標高1170m弱で稜線は北東から東に向きを変える、という点。
つまり、確実に山頂を同定するには、山頂を過ぎてからの稜線の向きが決め手になる、ということ。
自分が一人前の山ヤであるかどうかを確かめたい方は是非、登頂を試みて戴きたい。

登山口には森林管理署の林班境界(212と213林班界)標柱と上瀬戸山の林業図があるから分かり易いが、かつて境界標柱は道路を挟んだ反対側の鷹ノ巣山登山口にあった。
登山口から下る登山道は国有林の境界管理道であるので、潰ケ谷山まで続いている訳ではない。

南に迂回していた管理道はすぐ尾根に乗るが、ほどなくの境界分岐で左右に逸れ、そこから先は忠実にスズタケの尾根を辿ることになる。
下りきった地点には、地形図に記載のある峠道が横切っており、峠には狸の糞が盛られている。狸は同じ箇所に糞をする習性がある。

峠を過ぎると次第にスズタケの藪は深くなってくる。
小ピークを越え、再び下りついた所は尾根が互い違いの二重山稜のような形状になっており、そこから先の尾根幅は狭まる。

尾根はやがて岩盤に突き当たるが、踏み跡は南側を巻く形で緩やかに上がっている。この先の植林作業時にできた踏み跡だろう。ここからは道沿いにシャクナゲが多くなるが開花はしていない。シャクナゲもアケボノツツジ同様、岩場に多く自生する。

巻道が再び尾根に乗った地点には、唯一開花しているシャクナゲの木があった。ここからの尾根も木の根が露わになった痩せ尾根となっている。
尾根は次第に岩尾根となり、少々の起伏も歩いていて楽しい。

直下に岩場を擁す、三角形のピーク周辺にもシャクナゲが群生しているが、踏み跡は北側を巻いている。
巻き終えて尾根に乗ると眼前にピークが見えており、それを山頂だと早合点しがちだが、平坦な尾根は、そのピーク北側を巻き終えてから先に続いている。そこからはスズタケの藪が一段と深くなり、しばらく深い藪漕ぎを強いられる。

平坦な尾根の幅はやがて若干広がるが、よく進路を見ると、三角点(1062.5m・点名=大東)測量員か森林作業員かが、スズタケを刈った跡が分かる。が、分かったとは言え、藪漕ぎから解放される訳ではない。

山頂は東進してきた場合、微かな小ピークでしかなく、分かり辛い。一応、山頂の藪はある程度刈られているが、これは南西に派生する尾根沿いの植林作業のためだろう。
山頂はスズタケに囲まれているため、ここで弁当を食べようとする気にはなれない。
南西に少し下れば、辛うじて木の間越しに南方の1433mピーク周辺を望むことができる。
復路は往路ほど、スズタケの藪漕ぎが苦にならないはずである。
登山口
2013年05月19日 23:31撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:31
登山口
2013年05月19日 23:32撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:32
二重山稜のようなコル
2013年05月19日 23:33撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:33
二重山稜のようなコル
笹道
2013年05月19日 23:50撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:50
笹道
岩の左を行く
2013年05月19日 23:34撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:34
岩の左を行く
振り返れば鷹ノ巣山
2013年05月19日 23:52撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:52
振り返れば鷹ノ巣山
シャクナゲ
2013年05月19日 23:35撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
3
5/19 23:35
シャクナゲ
シャクナゲもっとR
2013年05月19日 23:58撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
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シャクナゲもっとR
シャクナゲまだまだR
2013年05月19日 23:36撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
3
5/19 23:36
シャクナゲまだまだR
木の根の痩せ尾根
2013年05月19日 23:38撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:38
木の根の痩せ尾根
二ヶ所目のシャクナゲ・ピーク
2013年05月19日 23:45撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:45
二ヶ所目のシャクナゲ・ピーク
二ヶ所目のシャクナゲピーク東より
2013年05月19日 23:44撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:44
二ヶ所目のシャクナゲピーク東より
超痩せ尾根
2013年05月19日 23:39撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:39
超痩せ尾根
岩盤下のへつり
2013年05月19日 23:40撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:40
岩盤下のへつり
顕著なピーク
2013年05月19日 23:41撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:41
顕著なピーク
踊る樹木に見る阿呆
2013年05月19日 23:42撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
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5/19 23:42
踊る樹木に見る阿呆
深いスズタケ
2013年05月19日 23:46撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:46
深いスズタケ
山頂
2013年05月19日 23:48撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
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5/19 23:48
山頂
1433mピーク付近を辛うじて望む
2013年05月19日 23:49撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:49
1433mピーク付近を辛うじて望む
山頂の先の小ピーク
2013年05月19日 23:47撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5/19 23:47
山頂の先の小ピーク
撮影機器:

感想

[イタイ感想]
藪漕ぎ中、漕いだスズタケがしなって刎ね返り、股間を強打し、5分位、うずくまって動けなかった。「血が出てるんちゃうか。」と思うほどだったが、投稿者の二の舞にならないよう、男性は厚めのズボンを穿いた方がいいだろう。夏場は若干暑いのがタマにキズ。

近年はUFOラインを小型観光バスが走るようになった。ただでさえ狭い道路であるのに、バスを走らせるとは迷惑千万。できればUFOラインの二車線化を望む。

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