記録ID: 302563
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
和名倉山/ 仙波尾根/単独/〜カバヤの頭〜和名倉山〜仁田小屋尾根下降/原全教の足跡を巡ってVol.4/
2013年05月25日(土) 〜
2013年05月26日(日)


- GPS
- 28:40
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,734m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
7:30 大洞橋
8:30 惣小屋跡 9:00
10:40 鹿の楽園
12:00 憩いの岩
13:25 笹のダンジョン
16:00 東仙波
16:25 西仙波
16:40 東仙波
18:00 二瀬分岐下テン場
5/26
7:20 二瀬分岐下テン場
7:40 和名倉山
11:30 仁田小屋
11:50 仁田小屋尾根登山口
12:10 大洞橋
8:30 惣小屋跡 9:00
10:40 鹿の楽園
12:00 憩いの岩
13:25 笹のダンジョン
16:00 東仙波
16:25 西仙波
16:40 東仙波
18:00 二瀬分岐下テン場
5/26
7:20 二瀬分岐下テン場
7:40 和名倉山
11:30 仁田小屋
11:50 仁田小屋尾根登山口
12:10 大洞橋
天候 | 5/25 晴れ 5/26 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
バイクは大洞橋まで入れますが自己責任となります。 トイレは二瀬尾根入り口の埼玉大学寮付近と秩父湖パーキングにあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★注意★ 仙波尾根は一部危険箇所があり道は殆ど無く迷い易い箇所と藪が多く、ヒルメシ尾根・仁田小屋尾根ほど踏まれていませんので十分な注意の上、自己責任前提での通行をお願い致します。 ◆大洞橋〜惣小屋跡 林道を歩いて約30分で松葉沢へなだらかに下降する分岐を辿る。 踏み跡は明瞭でやがて松葉沢を飛び石で渡り大洞川左岸から右岸へ水量の少ない場所を選択して渡渉する。 堰堤右岸を越えて井戸沢・惣小屋沢合流点を再度渡渉。 ◆惣小屋跡〜1124峰 井戸沢・惣小屋沢合流点の二流間の尾根に取り付く。 踏み跡は薄く複数あるが南西の惣小屋沢方向に向かうと正しい踏み跡と合流し100mほど登ると奥秩父山岳会設置の道標がある。 1124峰m下の西進トラバース踏み跡は荒廃している模様なので直登して1124峰直下の左(東)から登って1124稜線岩稜に到達。 ◆1124峰〜鹿の楽園 稜線と北側のきわどい踏み跡をしばらく慎重に歩き岩稜を5m下降した1095m鞍部地点が荒廃したトラバース道との合流地点だった。 1095m鞍部からトラロープで15m程登り、その後岩稜を8m下降した北側には「鹿の楽園」と名称された穏やかな幅広の窪地となる。 ◆鹿の楽園〜1219峰西鞍部⇒この地点より踏み跡が交錯して判別が難しいので踏み跡を追わずに地形図読み登高に変更。 南西に向かうが幅広で歩きやすい地形で踏み跡は安定してないので地形図の窪筋を1070mから西、1150mから北西に辿り1219峰西の鞍部に到達。 ◆1219m峰西鞍部〜 鞍部から西の尾根筋には踏み跡が交錯しており好みの踏み跡を選択して尾根沿いを登り1360の平地に至る。 「憩いの岩」看板はあったが「出遭いの広場」の看板は確認できなかった。 ◆1360m〜 しばらくのどかな山を西へ辿る。 1500mを過ぎた頃より軽い笹が出始め、1580m位から迷路のような笹藪トンネルが現われ1700m位まで続きその後笹薮は次第に低くなりカバヤの頭が望める。 ◆1700m〜東仙波 踏み跡明瞭だが交錯している。 尾根筋を確認しながら好みの踏み跡を選択して歩け、 カバヤの頭は1900ラインの踏み跡で巻きトラバース可能 ◆東仙波〜和名倉山 一般登山道なので問題ありません。 ◆和名倉山〜仁田小屋尾根〜大洞橋 仁田小屋尾根は基本的に、 ・道標は尾根の分岐地点・地形図のピーク箇所に現れる。 ・全体的に踏み跡は薄い箇所が多い。 ・テープは踏み跡の薄い箇所・迷い易い箇所に多くなるがそれ以外は少ない。 ・笹薮箇所はルートが明瞭。 ・地形図の本ルート(尾根)を辿っていれば道標・テープが現れる。 ・下降の場合ヒルメシ尾根下降よりバリエーション性が強い(踏み跡下降より地図読図能力が必要) ・笹薮が現れる地点からは踏み跡はほぼ明瞭。 |
写真
撮影機器:
感想
昭和の時代に「大洞林道支線」と名称された古道を歩いて参りました。
・「大洞林道本線」は秩父の三峰神社から南に向かい大洞川と荒沢谷の合流地点から南南西のバラクチ尾根を登り現在の奥秩父主脈北面をトラバースして将藍峠に到達する。
・「大洞林道支線」は上記バラクチ尾根1200mから道を分けて井戸沢・惣小屋沢出会いへと下り、
井戸沢・惣小屋沢出会いの二流間の尾根を概ね辿って東仙波を南へ巻いて将藍峠へと到達する。
この古道も当時は山を生活域とした人が主体で桟道で完備された主要道であり、
今よりもかなり楽に辿れた道筋だったのは原全教氏著「奥秩父」のコースタイム(比較的短時間)でも伺えます。
現在は踏み跡の判別も難しく地形図に頼って歩く箇所と時間も多く掛かりますが、
昭和初期に原全教氏が歩いた”いにしえ”の息吹を感じられる古道を辿れて感無量でありました。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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いやぁ〜。
相変わらず、いい感じですネ
25枚目の写真、思わず吹き出しました。
呑みもダンジョンも楽しそう
良い記録見させて頂きありがとうございました
ダンジョンは事前情報の本ルートを外していた模様でテープも稀で何度も同じ箇所に出くわしたりしてプチ遭難、その後に脱出できて十分に楽しめましたよ〜(笑)
このダンジョンは楽しいです、本ルートで再訪予定です(^^
編集終わったんですね
懐かしく拝見しました。
この尾根は変化の富んでて、アドベンチックで歩いていて飽きないですよね
私の場合は同行者に連れて行ってもらったので、こんなところを単独で歩けるKURIRINさんはスゴイ!
ここは、いつかまた歩いてみたい尾根です
仙波尾根は歩きでがありますけど、いいですよね。
私もまた歩きたいのですけど余力のあるときじゃないと
ちょっと難しいかなぁと思って保留中です
ひとつ前の話になってしまいますが4/29は大山で
KURIRINさんが見えないかと下の方を眺めてました
とても楽しい尾根歩きを楽しめました^^
kengamineさんが辿った当時は井戸沢出会いから尾根に登る踏み跡のトラバース箇所(トラロープ箇所)を辿って1095m鞍部まで辿れたのでしょうか?、現在はトラバース道は荒廃しており1124稜線東へ登り稜線筋を辿るハメになりました。
1124m稜線の一箇所はスッパリ切れ落ちた道幅20cm箇所で井戸沢の轟音を浴びせられながら岩稜にしがみ付いてヘツル場所でかなりシビレましたが自分も再び歩きたくなる、そんな径でありました^^
>私もまた歩きたいのですけど余力のあるときじゃないとちょっと難しいかなぁと思って保留中です。
いや、あの、雲取山から仙波尾根経由で秩父湖まで一日で歩ける健脚で足の達者な方にそう言われちょうと困惑しちゃいますです、はい(^^
ところで、koizさんは1124峰m下の西進トラバース踏み跡(トラロープ箇所)を歩かれたのでしょうか?
自分は1124峰m直下を左(東)から稜線に上がりましたが西進トラバース踏み跡の状態が気になっています。
4/29の行動中には常に視線を感じていましたが、koizさんと判明しました(笑)
KURIRINさん、いつも未熟なレコを覗きに来ていただき、ありがとうございます。
北・中央・南アルプス、八ヶ岳も素晴らしい山です。
しかしながら、生活という人の歴史と文化が匂う奥秩父、なんとも言いようのない哀愁を感じます。
原全教氏著「奥秩父」、今でも入手可能でしょうか?
凄くそそられました。
職場が板橋で、池袋の好日山荘を愛用していますので、いつか一杯やりながらお話をお聞きしたいと思いました。
山行記録、参考にさせていただきます。(洒落じゃないです)
先週末にプチ観光で上高地へ行ってきましたがアプローチに時間がかかりとても疲れてしまいました^^
やはり北アルプスと比べて奥秩父へのアクセスは秀逸と思っております。
>原全教氏著「奥秩父」、今でも入手可能でしょうか?
凄くそそられました。
古書店・ネットで購入可能ですが値が張ります。
>職場が板橋で、池袋の好日山荘を愛用していますので、いつか一杯やりながらお話をお聞きしたいと思いました。
今後、時期は未定ですが仙波尾根・真の沢林道・金山沢〜柳小屋を再訪予定です(金山沢〜柳小屋は要沢経験)。
もし良かったら上記ルートで一緒に山で一杯飲りましょう!
涎がだだ漏れ的な、コースですね。
どうもデビュー2回目の山行で、後から「遅い、遅い」と突っつかれて以来、遅い足にコンプレックスがありまして。
二度と他人と歩くものか!とトラウマ状態(笑)
原全教氏の書籍、少し調べました。
古書だけに、高いですねぇ^^;
とりあえず「奥秩父回帰」から探してみようかなと。
今年は9月末まで、予定を組んでしまっていたり、やはりクリリンさんのようなベテランの方と登山って思うと恐縮してしまいますね(大汗
7月
○両神山西側の南天山の西側尾根から、滝谷山付近をベースに、ブドー沢の頭・ガク沢の頭付近の偵察登山に入る予定です。
○奥多摩周遊99kmレース。
8月
○八丁峠からの西側−赤岩岳−ブドー沢の頭偵察。
○西穂高−奥穂高−前穂高。
9月
○栃本関所−十文字−甲武信小屋−雁坂嶺・・・地蔵岩−突出峠−川又(中津川バス停より、シャクナゲ尾根を使ってアクセスしてみたいのですが、現時点で調べていません)
○信越五岳ウルトラトレイル110km
10月
○日本山岳耐久レース「ハセツネカップ」
まだ一般登山ルートも未踏破な部分が残っていますし、ボチボチと奥秩父に慣れていきたいと思っています。
詳細ありがとうございます^^
実は、自分も歩きはとても遅いです。
同ルートを日帰りで歩ける健脚な方もおられますが、自分は水4Lを担いで牛歩炸裂、途中で心が折れそうになりました。
牛歩と亀足(失礼)ならば最強タッグなのでそれ故お誘いした次第でありました。
原全教氏の書籍は奥秩父」次に「続奥秩父」が私的によろしいかと思っております。
今後共、よろしくおねがいいたします!
牛歩に亀足・・・たしかに(笑
とはいえ、大体皆さん早いんですよねぇ(苦笑
今年は特に、トレイルレースやマラソンを走ってはいるのですが、どうしても大汗をかきながら山を歩くことに馴染めないんですよねぇ^^;
マイペース、マイペースな自分であります。
予定が合うときがありましたら、同行してみたいと思いました。
大変ご無沙汰してます。
週末に仙波尾根から飛竜経由で丹波まで歩いてて、記録の整理の参考にあちこち見てて、名前ではわからなかったのですが、写真のお顔で分かって書き込みました。雲取林道分岐のところでガイドの山田さんの車に拾ってもらい鮫沢橋9:50スタートで東仙波に辿り着かず17:30にカバアノ頭と東仙波の間のコルで幕を張りました。1人で来る所じゃないですねw
秩父に復帰された様子でとても嬉しく思っています。
このルートは道中は渋いですが自分はお気に入りでいずれ再訪意欲があります。
(変態ですみません/笑)
周回ルート以外では雲取林道のアプローチがネックですね。
ところで以前にバスで同席時に聞いた「あの尾根」はroadman71さんの手付があるのでノータッチ状態です。
是非とも歩いて欲しいです。
今後の自分の予定の情報無きコースの西側から必ず接続しています。
自分が周辺を歩き回って得た感想・感覚は、
奥秩父の尾根は旧踏跡だらけ。
明朗を待ってるよ〜(^^
「あの尾根」ですね。ヤマレコの地図検索をかけてもまだ歩いた人がいなくてホッとしました。雪が降るまえに行ってきますね。
それにしても地図検索で見ると、真の沢歩いている人ものすごくたくさんいますね。破風山直登の北尾根も僕以外に歩いている人がいるようで、物好きが多いですねww
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