台高/風折滝・高滝から池木屋山@満腹コースに満足
- GPS
- 08:10
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 2,612m
- 下り
- 2,591m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高滝までの登山道は橋やハシゴなど整備されていて歩きやすいですが、現在は通行禁止。2箇所通行止め区間があり、最初の区間は谷に下りて迂回路が設置されています。蛇滝先の2箇所目が通行禁止とされている理由の崩落箇所だと思います。無理なら引き返すことを頭に入れていましたが、少し手前から谷に下りると特に難所もなく迂回できました。しかし2回徒渉しなければならないので、水量の多いときは難しいこともありそうです。ただしこの区間はおすすめするものではありません。登山経験の浅い方にはやはり通行禁止が妥当だと思われます。 風折滝へのルートは経験者限定です。滑りにくい沢靴とヘルメット必須です。難所には立派なロープが設置されていますが、岩穴垂直登りや滑りやすい滝登り箇所などがあります。ただ沢登り感覚で入谷すると頼りないと感じるでしょう。 高滝、猫滝の巻き道も険しいルートです。目印テープとロープは随所にありますが、トラバース部分は特に道細く滑りやすいので細心の注意が必要です。チェーンスパイクなどの滑り止めがあった方が無難です。 山と高原地図上での猫滝の位置が違っています。高滝のすぐ上にあります。 巻き道上からも細いトラバース道(ロープなし)があります。ドッサリ滝の巻き道も急登で息が抜けません。 国土地理院地形図でのドッサリ滝の位置が間違っています。もっと上流にあります。 ヤマプラでは風折谷出合から奥の出合まで60分の設定になっていますが、これは一般的な数字ではないと思います。80〜100分くらいにするのが妥当かと。 谷を離れて池木屋山への尾根ルートは急傾斜のほぼ直登です。 池木屋山から霧降山までの主稜線は特に問題ありません。 霧降山からの下山ルートは、しつこいほどテープが巻かれていて迷うことはありませんが、急坂箇所も多くあります。尾根から谷に向かって下っていく箇所には、3重のネット張られており越えるのに骨が折れます。ネットや支柱を壊さないように。(よく探すとポールに紐がくくられている出入口があるようです。) モノレールゲート口から登山道は右へと下っていくようです。ゲートを開けて真っ直ぐモノレールに沿って下らないように注意が必要です。(わたしたちはこの箇所を見落とし、モノレールに沿って下って行き、ガラガラ急斜面に手を焼きました。また鉄さびがこってり手についてしまいました。) 歩くペースが0.9〜1.0(標準)となっていますが、これは風折滝に寄り道分も含めて計算されているようです。実際には0.7〜0.8のペースで歩いていると思います。 |
写真
感想
久しぶりに山友のSさんを誘っての山登り。昨年の槍ヶ岳以来です。猫メールはしょっちゅうしてるんですけどね。可愛いでしょ、還暦も近いおっさん2人がネコちゃんメールで盛り上がっているのって。「そうだにゃあ」みたいな言葉は使ってないですよ。
きょうもうちの子が食べなくなったカリカリを土産にSさんを迎えに。
ETCゲートが開かないというトラブルはあったものの、予定時間通り(誤差1分)で宮の谷駐車場到着です。
だいたいプライベートでも仕事でも予定時間、集合時間、ほぼピッタリと言うことが多くて、これは自慢していいのか悪いのかってことですね。余裕持たないといけませんね。あっ、朝起きるのに目覚まし要らないという特技?もあるんです。
登山口には宮の谷コースは崩落箇所があって通行できませんよ〜って。ま、行けるところまで行きましょうと、きょうは最初から沢足袋を履いて出発します。
風折滝に寄り道してから池木屋山に向かう計画なので、寄り道区間用の沢足袋なんですが、途中で履き替えるのじゃまくさいでしょ。でも風折分岐までの途中でこの靴にしておいてよかったなぁって思う箇所があったので、結果的にじゃまくさがりが功を奏した、とでも言いましょうか。
きょうは登山靴と三脚、ヘルメットなど持っているので、ちょっとザックが重たくなっちゃいました。食糧、飲料もおそらく人よりたくさん持っていくし、心配性でもあるので、途中でトイレ行きたくなったらどうしようといつも新品ロールペーパーなど、いろいろ詰め込んじゃうんですよね。そうそうそれに今回は風折滝撮影で引きがとれないといけないので広角レンズまで入っているんです。結局、食糧は余るし、ペーパーは使わないし、三脚と広角レンズさえじゃまくさくて使わなかったのですけど。
そんなことばっかり言ってないで、早く出発しなさいって事ですよね。
最近は近場の山に行ってばかりで、植林地を歩くことが多かったのですが、きょうはほぼ最初から自然林の中を歩くので、テンション上がってます。さっそく右手に小滝が現れてさらにテンションアップです。
少し歩くと犬飛岩との分かれで、ちょっと寄り道していきます。ここは案内等一切なくて通過する人も多いと思いますが、すぐに犬飛岩なのでぜひとも一見しておきたいところです。とは言っても橋が危険立入禁止なので、手前の手すり越しに見下ろすだけでほとんど何も見えません。
ん〜、「この橋渡るな」なら堂々と真ん中渡っていくんですけど、さあどう解釈しようか。「危険立入禁止」そうか、橋が危険とは書いていない、渡ったところの展望所には手すりもないし危ない、登山口から近いこともあって軽装で観光気分でやってくることも考えての、念のための措置とも解釈できる。いやいやちょっと無理がありますね。
で、長〜〜〜〜〜い手と首を伸ばして写真を…………
登山道に戻って先を進みます。犬飛から上流にちらりと見える滝と淵が登山道からも樹間に見えます。確かこれが「蛇滝」だったと思うのですが、もっと上流にある平凡な流れを蛇滝と紹介しているんですけど。だって犬飛岩の伝説では、猟師が大蛇に追われてやむなく狭い廊下の上から対岸に犬を抱いて飛んだ、ってことなんですから、ここに大蛇である蛇滝があって当然と思われるんですけど。下から猟師と犬を見上げて残念と思っている姿に見えなくもない。
そうか、犬飛は犬が飛んだって思ってたら犬をを抱いた猟師が飛んだんですね。人飛岩だったんですか。
今度は話の寄り道をしてしまいました。
登山道を進みます。またまた右手に滝が落ちている前を通ります。2段の立派な滝で23年前に訪れたときに確か「仙人滝」とのプレートがかかっていたような。そうそう23年前以来なんですよね。その時は高滝往復だけだったのですけど。
その時に不思議な人と出会いましてね。山に犬を連れてくる人はたまに見かけるのですが、その方は鳥かごに入れたカナリアを連れてきていたんですよ。目を疑いましたね。その時ってちょうどカナリアが話題になっていた年だったんです。それってあれなんですよ、覚えていらっしゃいますか、上九一色村のオウム真理教のサティアンに警察が踏み込んで教祖らを拘束したってあの事件、あの時に警察はサリン感知のためカナリアを連れて入りましたよね。それでカナリアが話題になった訳です。カナリアは犠牲にならなくてよかったんですけどね。
そのカナリアを連れてきている。やばい!この先にオウム真理教の秘密の隠れ家があるのか、なんてことは思いませんでしたが…………
すみませんまた寄り道脱線してしまいました。
滝を過ぎると対岸に鷲岩が聳えているのが見えます。
その先に通行止の看板。でもここはこのルートの通行止の理由となっている通行止ではなさそう。なんだかややこしいですが、ここには迂回路がちゃんとできているので、そういうことなのです。
この迂回路から元の道に復帰するところの対岸には小さな滝がかかっています。さらに少し先にはまたまた右手に支流に滝がかかっていてその前を橋で渡ります。そして新蛇滝に到着です。犬飛岩奥のもともとの蛇滝は旧蛇滝、そしていつからか分からないけど蛇がジャンプしてここに住処を変えたのかこの滝を蛇滝というようになったと言うことで新蛇滝とでも呼んでおきましょうか。
そしてここでも再び通行止の看板。それを越えて少し行くと道は寸断されています。2基の橋が落ちちゃっていますね。ここはへつれないし下りることもできません。
でも谷底を覗くと別に険しくはない。ちょっと戻って水際に下りて2回徒渉して崩落した橋をやり過ごしました。ここで渓流足袋が役立ったわけです。
その後は遊歩道のような道で頑丈なハシゴや長い長い橋をたどって風折谷出合です。ここには場違いなほど立派な休憩所があります。
さてここから池木屋山へ続くルートを外れて長い寄り道をします。この分岐には風折滝まで40分と書かれていて、それもまるで立派な道があるかのように錯覚するほど普通に、こっち行ったら風折滝に行けますよ、いってらっしゃいくらいのノリで道しるべが立てられています。経験の浅いハイカーもこれに導かれて風折谷に入っていかないかとちょっと心配なほどです。
また滝まで40分とは挑戦的ですね。いろいろな方のレコなど見ていると1時間以上かかってるようです。わたしたちも1時間近くを見込んでいます。ま、谷道は大雨なんかでよく様相が変わってしまうので、以前は40分もあれば十分行けたのかもしれませんけどね。
さあ、ここからさらにテンション上がりそうな予感です。ヘルメット装着、カメラをザックにしまって、いよいよ風折谷に入っていきます。
すぐに濡れた岩の斜面をトラバース気味に登っていきます。そして続いては急斜面をズルズル下り。きましたね、きましたね。ちょっと小岩を乗り越え進むと、今度は垂直2m登り。おおっそうきましたか。
あっ、こういう難所にはロープが設置されていますのでご安心を。
谷には案外滝はないんですけど、両岸は発達していて、The渓谷というような感じですね。
しばらく進むと、ありましたありました、垂直胎内くぐり。大岩が重なり洞穴状になっている中にロープが2本垂れ下がっています。右の方が登りやすいけど、ちょっと水飛沫で濡れちゃいます。この出口はひと一人がやっと通り抜けられるくらいの小さな穴なので、ザックが引っかかってしまいます。先にSさんが登って下からわたしがザックを渡します。いやいや楽しいではないですか。面白いアトラクションです。
次の難所は最初ちょっとビビっちゃいます。滝横の濡れた岩をよじ登るのですが、あんまり安定したスタンスがないように見えます。さらに水で岩が光ってツルツル、滑りそうです。
でも立てかけられた流木を利用して、ロープに頼ってよいしょと腕力で登って、次の右足の置き場が滑るかなと思ったら案外滑らない。もちろんフェルト底の沢足袋はいてるからなんですが、思ったより安定して登れました。そのままロープ伝いに水際を進んで難所突破です。
その先は右岸から支流が滝となって本流の淵に合流する美しいところ。ルート上の台地には大きなサワグルミ?の木が聳えています。
そこを過ぎると、見えてきました見えてきました、奥の方に一筋の大滝が。期待感マックスです。早くそのお姿を目の前で拝みたい。
急ぐ気持ちもあるのですが、その前にもうひとつアトラクションがあります。腕力勝負垂直4m壁登りです。
ロープに頼って体をふられないように気を付けながら登り切ると、そこは異空間。屏風のように立ちはだかる垂直の壁の真ん中から宙を踊って落下する一筋の大瀑。今まで手元足元を見ながらの自分尺度での世界でしたが、ここはそんな自分が、すーっとズームアウトするかのように小さくなるのを感じ、大瀑の前の空間でのちっぽけな存在に変わります。
滝壺のある2段目の滝横を登って、1段目直瀑の真下に立つと水飛沫の洗礼。でも心地よい。
見上げると宙を舞う水が、群れがひとつの大きな生き物かのように移動するムクドリやイワシのように、あるひとかたまりが形を変えながら落下していく。それを目で追うと時間が遅く流れるような不思議な感覚になります。
この滝はスローシャッターで流れるように美しく収めるより、水の瞬時の動きをダイナミックに高速シャッターを切る方が、この滝本来の特徴をとらえることができると思い、せっかく重い三脚をザックにしのばせてきたわけですが取り出そうとは思いませんでした。
おそらく1日ここにいても飽きないでしょう。でもきょうはこの先も長い計画を立てているので、いろいろな角度から滝を眺め、カメラの目だけではなく、この私自身の目で十分に脳裏に焼き付けてから滝をあとにします。
ロープ場は下りの方が難易度は高いのですが、案外スムーズに下って行きます。胎内くぐりは覆い被さっている岩にもロープが取り付けられているので、そちらを下ります。最後の一歩だけがちょっと躊躇するところで、大きく下に伸ばした足が着地する直前に体が右にふられてしまいましたが、ロープをしっかり掴んでいるので問題はありませんでした。
結局、往路復路とも標識に表示されている40分で行くことができました。それでも滝にいる時間も含めて1時間45分という長い寄り道でした。
二俣からは小滝と足元に咲くワサビの花などを楽しみながら歩くとすぐに高滝到着です。
落差50m、風折滝より水量が多いので落水の密度が高く、幅なく細いが迫力ある滝です。以前はもうちょっと滝に近寄れたのですが、近づけそうもなく、少し手前から眺めるだけです。
さて、ここからはデンジャラスな巻き道だと聞いているので、渓流足袋の上にチェーンスパイクを装着して出発です。
最初は急登。ロープに頼ったり、木の根を掴んで登ったり。やがて道はトラバースしていきます。細い道の上に落ち葉が堆積しているので濡れていたら結構神経使うところですね。ほとんどロープが設置されているので助かりますが。
ザックにカメラを収納してしまっていて、トラバース部分ではザックを下ろせる余裕のある場所がほとんどないので、写真は撮っていません。
緊張のトラバースを越えると猫滝が見えてきました。高滝のすぐ上にあるのですが、山と高原地図の滝位置が間違っていますね。
ちなみにこの猫滝から次のドッサリ滝までの間に、左岸から流れ込んでくる谷に滝があるのですが、それはネコ滝って呼ばれているみたいですよ。
この猫滝はルートからは見下ろすだけなのですが、滝壺にも下りることはできそうです。確かに滝壺から見上げた写真もネットで見かけますからね。結構な急斜面なので滑落しないように行きたい人は行ってください。わたしはここから見るだけで先を急ぎますが。
少し岩場を登って再びトラバースすると、長い巻き道の終わりです。
適当なところで対岸に渡り、美しいミニゴルジュの上を通り、道は伸びています。ちょっと不明瞭ではあるのですが、テープを見逃さなければ大丈夫。先ほどの巻き道までの緊張はないものの、細いトラバースはあります。
そして次の滝、ドッサリ滝が見えてきました。谷が90度右に曲がったところに落ちているので真横からの眺めになります。
谷を渡って正面から見ると、末広がりに徐々に傾斜を増し最終的には垂直に滝壺に落ちる滝で、重量感あって確かにドッサリって感じですね。
ここで正午も過ぎたのでランチとします。ランチってったって、家の近くのディスカウントスーパー「Sディ」で買った49円のオニギリ2つ、4本105円のお魚ソーセージ1本、39円の500ミリペットボトル緑茶というケチケチ食事。ちなみに8本79円のチョコチップスナックパン、1本69円のエネルギーゼリー、4個100円ブラックサンダーチョコ2個、それにもう1本の緑茶が行動食&非常食。たくさん持っていくでしょ。でもこれ全部でちょうど400円。安いもん買い自慢です。
エネルギー補給もできたので、この先から始まる急登も大丈夫でしょう、と通常の登山靴に履き替えて出発です。このドッサリ滝の巻き道もなかなかのものです。わたしたちは滝横から急斜面を直登する道を登りましましたが、少し下流から巻きに入る道もあるようです。これらが合流するとすぐ巻き終わりで、ドッサリ滝の落口が見えます。落口から上流しばらくは美しい滑床になっているので、時間があれば写真を撮りに下りたいところです。
先ほどまでほぼ設定していた時間通りに行動できていたのですが、このドッサリ滝でチェックしてみると、なんと30分近くのビハインドとなってるではありませんか。これは急にペースが落ちたわけでも撮影に時間を費やしたわけでもないので、設定の基にした山と高原地図の時間設定に無理があるのではないかと思います。
山と高原地図では、風折出合からドッサリ滝上の奥の出合まで60分設定になっていますが、ここは80〜100分の設定あたりが妥当ではないかと思われます。
それと、国土地理院地形図でのドッサリ滝の位置が間違っているので注意が必要です。
この先奥の出合で右俣を渡ってから左俣の右支流をトラバースするように登山道は続きます。支流を渡って尾根を登るようになりますが、山頂まではほぼ急な尾根の直登。奥の出合からの標高差は580mほど。これが渓谷歩きで疲れてきた足には結構堪えます。
単調な風景ではないものの、今までの渓谷の風景よりは変化が少なく、歩くことに集中するのでつらく感じます。
ときどき特徴ある木があるのが、せめてものつらさを紛らわす要素です。
わたしよりも相当タフなSさんですが、正月以来山から離れているとのことで、さすがに足が重そう。
途中休むとペースも崩れて、よりつらくなるので、ここは我慢してひたすら足を運び続けます。
1時間登ってようやく尾根が広がり始め、傾斜も緩くなって山頂も近い雰囲気。そして美しいブナの並木道風になると山頂に到着です。
久しぶりにキツいと思う登りでしたが、なんとかバテることなく登り切りました。
山頂はあまり特徴のあるものではなくて、眺望も東に少し開けているだけ。それでも台高山脈の中央部、人里から遠くはなれた奥深い山中である雰囲気は十分に感じられます。
さてここからはなだらかな尾根歩き。少し下ると池木屋山の名の由来になっている池がありますが、ほとんど水はありません。
そしてここで初めて登山者に出会いました。このあとも宮の谷駐車場まで誰にも会わずでした。
霧降山までの台高主稜線の快適な尾根歩きを楽しむつもりだったのですが、ちょっとした登りで急にふくらはぎが攣ってしまいました。イテテテテ、でもこれ歩きながら治すのが一番いいことは経験上分かっているんです。下手にここで座るなど、今までと違った体勢をとるとよくない。痛みがひどくなって下手すると他の部位まで攣ってくる。
水分不足気味になると攣るのも分かっているので、こまめに水分補給をしていたのですが、ちょっと渓谷歩きと急登に思ったより足に負担がかかっていたようですね。
ペースを落として尾根道を行きます。でもひどくはならないけど治りもしない。仕方なく、ジャジャーン、芍薬甘草湯の出番です。座るとダメなので立って足を動かしながら、ゴソゴソとザックの底から薬を取り出しお茶でのどに流し込みます。そしてすぐ出発。
数分してそれが効いてくるのです。霧降山までにすっかり回復しました。
霧降山では北から東側に視界が開けます。左から、明神岳はちょっと見えないものの桧塚山群から岩屋口山・ナメラ山への稜線、その右奥には東西に大きく広がる三峰山がどっしり、右手奥は迷岳とその周辺の峰々、その手前右には野江股の頭と先ほど登ってきた池木屋山が見渡せます。南の大台ヶ原方面が見えないのは残念です。
さてここからは台高の主稜線を離れ北東へとのびる尾根を下っていきます。
この尾根にはこれでもかというほど黄色い「登山道」と書かれたテープが巻かれているのでルートをはずすことはありません。
時折現れる変わった形のブナなどに驚かされながら緩やかに下る稜線を進み、青空平と言われるとってつけたかのような広場を過ぎ、ヒメシャラの森を下り、コブシ平という小ピークでこれってタムシバじゃないのといいながら花見をし、どんどん下ると植林地に変わっていきます。
右手に防獣ネット現れると尾根を外れて下って行くポイント。3重になったネットを越えるのに悪戦苦闘。後日他の方のレコを見るとちゃんとポールに結ばれた紐をほどく出入口があったようですが、そうとは知らず、網の低い部分を乗り越えたり小さく空いた穴を通り抜けたり。Sさんは網に引っかかって転倒、絡まってほどけずもがいている。
その先からはモノレール沿いの道となります。直下降で石がゴロゴロしているので歩きにくいのですが、視界が開けていて正面に宮の谷右岸側の稜線が見えています。
その先にゲートがあり、鎖をほどいて入っていきます。一旦緩やかになっていた勾配は再び傾斜を増し、歩かれた形跡も薄くなってきました。これはルートを逸れちゃったなと思うが、急坂を戻るのもじゃまくさいので、このまま下ることに。
モノレールがあるので迷うことはないのですが、大きな石がゴロゴロ積み重なった急斜面となり歩きにくく、錆びたレールを頼りに下るので手は赤茶色に染まってしまいます。
再びゲートを通過し、モノレールから離れて涸れた谷を下って林道に着地です。なんか最後は疲れちゃいました。
そして林道を少し遡って駐車場着、きょうの楽しかった登山も終了です。
なかなか変化あってアトラクションもいろいろあって、面白いコースでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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HB1214さん、こんにちは。
春らしくなってきましたね〜というか週明けは23℃?? といっても滝めぐりは寒いんじゃないんですか?
綺麗な滝壺があるんですね。猫滝の滝壺のボリュームはわかりませんがかなり深そうな。
チェーンスパイクもこういう使い方ができるんですね。爪が短いのでスパイク替わりになるものかと。渓流釣りでフェルト底のドライスーツで斜面の上り下りは怖いんです。参考になりました。
恐竜の足のようなブナとか珍しいものをたくさん見せていただきました。ブナフェチのウリさんもこのレコ見てご満悦ではと想像します。
no2さん、おはようございます。
4月を待たずにすっかり春ですね。山頂でも風がなかった加減もあるのですが寒さは感じませんでした。
滝は水飛沫がかかるので、じっとしていたら徐々に寒くなってきますね。
猫滝の滝壺相当深そうです。それも浅い部分のない岩をえぐった深いプール状です。
バリ道で険しそうなときは時々チェーンスパイクを使います。
木の根を傷つけないように注意しなければなりませんけどね。フェルト底は落ち葉の上は滑りやすいですもんね。
今回は最初からフェルト底の渓流足袋、高滝の高巻きからドッサリ滝までスパイク装着、そこからは普段の登山靴、なので三脚も含めて荷物が重くなりました。結局三脚は出さず終いでしたけどね。
雪がそれほど深いところでも無さそうなので、根元が雪圧で変形することもなさそうなのですが、どういう力が働いて不思議な形になったのか、全く想像がつきません。
no2さんも本格始動でしょうか。愛宕もツツジ盛り、これからの新緑も楽しみですね。
ことしは竜と地蔵の間の滝谷に行きたいと思っています。
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