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Yamareco

記録ID: 3030944
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
氷ノ山

久曾木から氷ノ山南西の1376mピークと大段周回

2021年03月27日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:19
距離
11.6km
登り
990m
下り
988m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:05
休憩
0:14
合計
7:19
8:36
241
スタート地点
12:37
12:43
20
13:03
13:05
40
13:45
13:51
124
15:55
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
久曾木集落入り口付近の空き地
コース状況/
危険箇所等
雪のない場所では、薄い踏み跡、獣道を拾う。1376mピーク周辺では篠竹藪をうまくかわすのがポイントとなろう。ところによりマーキングがあるがあてにならない。里の近くは急峻で要注意。上部は広漠として尾根型を見定めがたく、慎重なルートファインディングを要する。
その他周辺情報 営業中のもので最も近いのは、鹿伏のそうめん流し「みやなか」と思われる。
久曾木から林道に入る。
2021年03月27日 08:37撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 8:37
久曾木から林道に入る。
林道から尾根に取り付く。
2021年03月27日 08:54撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 8:54
林道から尾根に取り付く。
振り向けば東山がそびえる。
2021年03月27日 09:16撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 9:16
振り向けば東山がそびえる。
コナラ、クヌギの林が次第にミズナラ、ブナを混ずるように変化してゆく。雪はほとんど溶けている。
2021年03月27日 10:18撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 10:18
コナラ、クヌギの林が次第にミズナラ、ブナを混ずるように変化してゆく。雪はほとんど溶けている。
1106m独標を過ぎてすぐ林道を渡る。
2021年03月27日 10:33撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 10:33
1106m独標を過ぎてすぐ林道を渡る。
植林帯に入ったあとは、雪がしっかりと残る。
2021年03月27日 11:34撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 11:34
植林帯に入ったあとは、雪がしっかりと残る。
視界が開けて気も浮き立つ。
2021年03月27日 11:47撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 11:47
視界が開けて気も浮き立つ。
隣の稜線に大段が見えてきた。
2021年03月27日 11:51撮影 by  iPhone XR, Apple
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隣の稜線に大段が見えてきた。
雪原の向こうには雪をまとった東山が臨まれる。
2021年03月27日 11:54撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 11:54
雪原の向こうには雪をまとった東山が臨まれる。
心も晴々する空間。
2021年03月27日 12:06撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 12:06
心も晴々する空間。
どこまでも続く雪原。
2021年03月27日 12:14撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 12:14
どこまでも続く雪原。
なだらかな山容の三ノ丸が大きく見えてきた。左には氷ノ山。
2021年03月27日 12:43撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 12:43
なだらかな山容の三ノ丸が大きく見えてきた。左には氷ノ山。
氷ノ山は次第に大きく。
2021年03月27日 12:43撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 12:43
氷ノ山は次第に大きく。
1376m峰の山頂から眺める。
2021年03月27日 12:43撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 12:43
1376m峰の山頂から眺める。
扇ノ山(おうぎのせん)が美しい。
2021年03月27日 13:11撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 13:11
扇ノ山(おうぎのせん)が美しい。
大段目掛けて下ってゆく。
2021年03月27日 13:30撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 13:30
大段目掛けて下ってゆく。
この辺り、篠竹は身の丈を越えている。雪がなぎ倒してくれている今は容易に通過。
2021年03月27日 13:31撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 13:31
この辺り、篠竹は身の丈を越えている。雪がなぎ倒してくれている今は容易に通過。
大段にある三角点、点名尾見は不思議な形に分岐した幹を持つブナの木の横にある。三角点確認中。
2021年03月27日 13:48撮影 by  iPhone XR, Apple
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3/27 13:48
大段にある三角点、点名尾見は不思議な形に分岐した幹を持つブナの木の横にある。三角点確認中。
大段の雪舞台。
2021年03月27日 13:55撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 13:55
大段の雪舞台。
林道を渡る。
2021年03月27日 14:36撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 14:36
林道を渡る。
鞍部で稜線を離れ、林道目掛けてまっしぐらに下降。降りかかったところで鞍部を見上げる。
2021年03月27日 15:30撮影 by  iPhone XR, Apple
3/27 15:30
鞍部で稜線を離れ、林道目掛けてまっしぐらに下降。降りかかったところで鞍部を見上げる。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ アイゼン シュリンゲ

感想

 国土地理院地形図を見ると、氷ノ山の南西に大段と書かれた山上の平坦地がある。大いに気になっていたが、登山道が見当たらず、未踏であった。しかし最近、この山域に精通した岳人たちが、ふもとの久曽木集落を起点に登頂を果たしていることを知り、早春の好天を狙って登ってみることにした。
 久曽木の最初の住宅手前の橋のたもとに車を止め、右に分かれる林道を歩き始める。林道が尾根を回り込む地点から山に取り付く。稜線上の薄い踏み跡を辿る。隣の支尾根と合流する辺りまでの胸突き八丁の急登をしのげば傾斜は次第に緩くなる。来た方角を振り返ると木の間越しに今なお雪をまとった東山(とうせん)の陽に輝く姿が見え隠れし、登高意欲はおのずと高まる。登るほど傾斜は緩くなり、歩程もはかどる。1106m独標を気づくこともなく過ぎ、林道を横切って杉の植林帯へと入ってゆくと、地表は一面に雪に覆われた世界に変わる。地形は尾根型を見極めがたい幅広の傾斜地に変わる。この辺りで2〜3回踏み抜くものの、この時期の雪は固くしまって、ツボ足で難なく登ってゆく。幾度となく作業道跡らしき道型をまたいで高いほうへと歩を進めるが、下りであったなら茫漠とした地形にナーヴァスになること請け合いである。
 植林からミズナラ・ブナ・イタヤカエデを主体とする林に変わり、やがて左手が明るく開けて広々とした雪原が出現した。その解放感に誘われて雪原に飛び出すと、南に真っ白な世界が広がり、その背景には白く輝く東山の雄姿が何にさえぎられることもなく臨まれた。胸のすくような絶景である。雪山風景に思わず見とれて足は止まりがちとなる。周囲の風景を堪能しながら徐々に高度を上げてゆく。やがて右手に融雪で雪形の顕れた三ノ丸が丸い伸びやかな山容で迫ってくる。その左手奥には、氷ノ山の山頂が姿を見せる。未だ芽吹きの気配すらないブナの大木がまばらに立つ雪原をゆっくりと登りながらふと振り向けば、東山の左にすっととがった山容の三室山が、まばらになった雪をアクセントに存在を主張する。1376m峰の山頂は目前である。氷ノ山は俄然大きく見え、前方にはまだ白い扇ノ山が伸びやかな姿で臨まれる。左に目を移せば、これから向かう大段がその名の通り天上の舞台のごとく平らに広々とした空間を作っている。1376m峰は、三ノ丸から若桜スキー場へ伸びる一般路のすぐ隣にあるピークながら、密な篠竹藪によって隔たれていて無雪期にはアクセスできない。雪に覆われた今こそチャンスとばかりに、この一般路のある場所まで往復して、自身の登山ログの接続を果たした。さてこれから大段へと向かうことになるが、こちらの稜線は見たところ融雪がより進んでおり、篠竹藪を上手くかわせるのか、一抹の不安がよぎる。今日は天気が良く視界が利くので、雪の残っているところをうまく拾っていくことにする。実際、身の丈を越す篠竹が生える場所もあったが、多くは(不幸にして)鹿の食圧に負けで丈が低くなってしまっており、さしたる困難なく大段に達した。実際この辺りでは幾度も鹿が視界を横切ってゆく。その先、尾根型が不明瞭でルートを見極めがたいが、この地域では植林帯と自然林の境界がたいてい尾根上であることを知っていれば、行く手がどの方向かの見当がつくというものだ。1100メートルあたりまで降りてくると尾根は狭まり、代わって傾斜が増してくる。923m独標ではうっかりすると南南東に伸びる枝尾根に入り込みそうになるが、右手に伸びている尾根を降りなければいけない。傾斜はさらに増してゆき、700mあたりになると立ち木に頼っての急降下となる。降りきったところは次の小ピークとの鞍部で、左下に林道が見える。その林道目掛けで尾根よりはましな急傾斜地を降りてゆく。林道は高い法面で山側を削っており、容易には降りられない。最後は尻ゼート、というか湾曲滑り台というか、そんな芸当で尻から林道にランディング。あとは林道を駐車地目掛けて下るばかりだ。

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積雪期ピークハント/縦走 氷ノ山 [日帰り]
氷ノ山近傍1276m峰と大段へ久曽木から周回
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
3/5

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