【身延山地】石合川山葵沢遡行・宇東沢下降
- GPS
- 07:07
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 769m
- 下り
- 752m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 7:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山葵沢は、滝が適度に分散しており、直登できる滝が多いが巻く滝もあって、バランスの取れた沢であった。詰めると山頂に出るのも良く、お勧めの沢。2級。 宇東沢は、途中で交わる林道の上下に滝が集中している。スラブ上で幅広の立派な滝が多く、見栄えがするが、その部分以外はゴーロが続く沢である。こちらも2級程度と思われる。 沢名は、鈴野藤夫著「中部山岳の渓流」に従った。 山行中にヤマビルは見かけなかったが、終了後に車でppsakiqqの装備に2個体ついているのを確認した。実害は無し。 |
写真
感想
シーズン初沢だが、前々から気になっていた南部町での開拓遡行。初回なので、それほど険しくない沢を選んだが、それでも多数の滝が出てきて、想像以上に面白い山行となった。
○遡行
いきなり入渓でミスって時間をロス。入渓してみると最初はゴーロでまあこんなもんかなと思うが、2段8mナメ滝を皮切りに、次々と滝が出てくる。記録がないのでいちいち考えながら遡行するのも面白い。
3段25m滝は立派な滝で、下部が核心で丸山リード。上部は寝ているが滑りやすく、ここはY本リード。
登れない15m滝を巻くと小滝が連続するゴルジュが見え、期待が高まる。下の方の7m滝はロープを出して丸山リード。右から小支流が入り、その先の7m滝は登れそうにない。小さく巻くことも考えたが、それも無理そうなので右から大きく巻いていくと、登れなさそうな滝が15m,10mCSと連続しておりまとめて巻く。意外に巻きやすく、スムーズに沢床に戻れる。
少しすると左岸側に林道が見えてきて、地形図にある林道が、実際にはもっと延長されていることが分かる。しばらくして林道をコルゲートパイプでくぐるが、この辺まで来るとだいぶ水は減ってくる。
640m二俣は水が豊富で滝もある右を選択し、滝を登っていく。適度な難しさで面白い。670m二俣は、水の豊富な右俣に入ると山頂には出られなさそうなので、左へ。
その後は水はほとんどないが、いくつかの滝を経て詰めへ。
藪はないが、普通の大変さの詰めをこなすと貫ヶ岳山頂。特に優れた眺望もあるわけではない地味なピークだが、山梨百名山とのこと。
○下降
多少登山道を下ってから沢に降りたが、しばらくは何もないゴーロ。林道が近づいてきたところでようやく滝が出てくるが、クライムダウンは厳しいので左岸巻き。
林道の下側は滝が連続するが、登りなら登れそうなものの、下りは厳しいので巻きの連続。570m二俣まで下ると、降りてきた左俣よりも右俣の方が水が多く、立派なナメ滝があった。遡行の場合、こちらの右俣を選択しただろう。
二俣の下も滝が連続するが、沢通しでは降りられないので、まとめて左岸から巻く。遡行なら登れそうな滝もあるので、遡行してみても良い沢だろう。連瀑帯の最後は多少傾斜が緩むのでスラブ状の岩を下った。
この連瀑帯が終わると巨岩ゴーロとなり、それほど苦労なく下れるようになるが、あまり面白くはない。最後に石合川との合流点が近づいたころ、桂の大木があり印象的であった。この沢にもし名前がないなら、「大桂沢」とでも名付けたいと思う。(後日追記:沢名は宇東沢と判明)
日光のアイスでご一緒させてもらったtamoshimaさんと身延の沢に行きました。
最初身延の沢を提案されたとき、調べても全然ピンと来なくて、よく聞いてみると身延の沢はあまり記録がないとのこと。
記録のない沢を歩くのは初めてで、先に何があるか分からない緊張感を十分に堪能した2日間でした。
登れる大滝、ゴルジュ帯、連瀑帯、土管のトンネル(!)と、見どころの多い沢の遡行となりました。記録のない沢でも面白い沢はたくさんあるんだなと思いました。
下降した沢も一枚岩のスラブ滝が続く綺麗な沢でした。遡行もですが、下降の場数をこなして早く歩けるようになりたいと思いました。ありがとうございました!
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