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Yamareco

記録ID: 305092
全員に公開
沢登り
奥秩父

豆焼沢〜黒岩尾根

2013年06月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.6km
登り
1,212m
下り
1,232m

コースタイム

5:07出合いの丘-5:20豆焼沢入渓点-6:06ホチの滝-6:22核心部ゴルジュ帯-8:00作業同との合流点-8:20トオの滝-10:30大滝-11:20/4段20m滝-13:20H1,640m両門ノ滝-14:30ツメ開始-15:05登山道15:37-15:43雁坂小屋-17:52林道終点-18:12豆焼橋-18:20出合いの丘
天候 晴れのち曇り(当日の勝沼の最高気温26.5 最低気温12.9 )
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:出合いの丘、トイレあり。
コース状況/
危険箇所等
豆焼沢 遡行グレード2級~2級上。大滝直登したら
更にグレード上がると思う。
(以下の記録はtyaku作成。参考程度に)

トオの滝手前まで作業径路でショートカットできるが、
今回はホチの滝、前半の核心ゴルジュを突破するため、
豆焼橋から入渓した。そうすると、長時間行動は必至。
体力のないメンバーがいると苦しい。ただ、途中に、
ビバーク適地は随所にある。泊まりで遡行すれば、ゆっくり
楽しむことができる。

<ホチの滝>
右岸ガレから高巻き。踏み跡が錯綜している。
<前半核心のゴルジュ帯>
途中の悪場は倒木にスリングを巻いて自己確保をとって
越えた。残置のトラロープあり。そのあとの巨大CSは右手から。
ショルダー&お助け紐

<大滝>
左から高巻き。直登したかった。。。

<4段20m>
トポには左からとあるが、下2段を右壁をへつり気味に登る。
途中クライムダウンするところが一歩遠く、強烈に怖い。
3段目からは左岸を巻いた。

<スダレ状>
両門の滝右俣のスダレ状は本渓のハイライト。それまでが
ウソのように滑らない。思い思いにルート取りできる。
が、絶対に落ちれない。

<ツメ>
標高1,850m付近から左手の尾根に伸びる踏み跡に導かれたが、
トラバース気味に雁坂小屋方面に続くものの、標高は一向に
上がらない。どちらかというと下り気味。これではマズイので
適当な尾根から標高を稼ぎ、標高1,970m付近で作業道に出た。
笹ヤブは大したことなかった。

<黒岩尾根>
雁坂小屋から豆焼橋まで約8.5km。歩きやすいがウンザリするほど
長い。

※ 計画書は山梨県警に提出したが、下山時の看板で埼玉県である
ことが判明した。。。

※ 温泉は塩山のはなかげの湯。男性湯は内風呂のガラスが割れて
露天のみ。おかげで250円で入浴できた。

※ 食事は大嫌いな談合坂SA。塩山、勝沼付近の下山後の食事
で美味しいところ(ほうとう除く)ないかしら・・・
tyaku写真館。出合いの丘ってなんでこんなに綺麗なんだろ・・・眠い朝。
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tyaku写真館。出合いの丘ってなんでこんなに綺麗なんだろ・・・眠い朝。
入渓点から豆焼橋を見上げる
入渓点から豆焼橋を見上げる
最初から美渓
前方に雁坂橋が見える。
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前方に雁坂橋が見える。
この滝は左から
大岩の脇をくぐる。
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大岩の脇をくぐる。
ホチの滝がお出迎え。これは直登できない。
ホチの滝がお出迎え。これは直登できない。
ホチの滝の高巻き。踏み跡錯綜してる。
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ホチの滝の高巻き。踏み跡錯綜してる。
前半部の沢の正体(>_<)
前半部の沢の正体(>_<)
前半核心部のゴルジュ帯
前半核心部のゴルジュ帯
この先の倒木部分が核心
この先の倒木部分が核心
その手前を慎重に
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その手前を慎重に
倒木を使って乗り越えるがこの先の一歩がヌメって怖い。
倒木を使って乗り越えるがこの先の一歩がヌメって怖い。
巨大CSを右から。ショルダー&お助け紐で
巨大CSを右から。ショルダー&お助け紐で
2段5mの小滝も美しい。
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2段5mの小滝も美しい。
結構ヌレル沢だった
結構ヌレル沢だった
美しい渓相
ケーシこける
ゴルジュ
トオの滝
左壁から容易に登れる。
左壁から容易に登れる。
気泡が美しい
この程度の小滝が山ほどあってどこがどこだが・・・
この程度の小滝が山ほどあってどこがどこだが・・・
気温も高いので積極的に水と戯れる
気温も高いので積極的に水と戯れる
今シーズン6本目の沢にして初めて晴れた!!
今シーズン6本目の沢にして初めて晴れた!!
新緑が眩しい
ナメも沢山あった
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ナメも沢山あった
大滝でゆーまポーズ!直登したかった〜
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大滝でゆーまポーズ!直登したかった〜
高巻きから沢に戻ったところ
高巻きから沢に戻ったところ
大滝の後のY字状ノ滝。右から巻いた。
大滝の後のY字状ノ滝。右から巻いた。
右から巻く
今日初のロープ。この一歩のクライムダウンが悪い。
今日初のロープ。この一歩のクライムダウンが悪い。
フィックスで。
飲まれないように
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飲まれないように
これもスダレ状
快適に遡行
両門ノ滝。倒木が邪魔だ。
両門ノ滝。倒木が邪魔だ。
新ゆーまポーズ
気泡たっぷり、マイナスイオンでまくりのスダレ状ノ滝
気泡たっぷり、マイナスイオンでまくりのスダレ状ノ滝
思い思いに登る
その後もゴルジュと小滝が連続する。
その後もゴルジュと小滝が連続する。
水が冷たい!
もっと濡れろや
踏み跡に誘われて詰め
踏み跡に誘われて詰め
作業径路に出て遡行終了
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作業径路に出て遡行終了
8.2km!!
東大の持ち物らしい
東大の持ち物らしい
豆焼橋でゆーマポーズ。ケーシクン来週までに練習しとけ!
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豆焼橋でゆーマポーズ。ケーシクン来週までに練習しとけ!
豆焼橋から望む豆焼沢前半部。ふか〜い森なんだなぁ・・・
豆焼橋から望む豆焼沢前半部。ふか〜い森なんだなぁ・・・
初遡行図作成!でしたが、後から見直すと巻き道とか細かい二俣の標高とかをもっと記入すべきだった…
2013年06月06日 00:32撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
6/6 0:32
初遡行図作成!でしたが、後から見直すと巻き道とか細かい二俣の標高とかをもっと記入すべきだった…
撮影機器:

感想

今シーズン6本目の沢は荒川水系滝川の豆焼沢へ。
奥秩父の沢は今シーズン初。

天気を心配していたが、予報は好転、思いのほか
梅雨前線が北上せず、晴れのち曇り。

トオの滝からのショートカットルートにするか、
豆焼橋からのフル遡行にするか悩んだが、足の揃った
メンバー、前日までの雨量、天候等から、フル遡行
とした(前夜にじゃんけんしたけど、最初からフル
遡行と決めていた。すいません)。

結果、フル遡行して良かった。前半の渓相も美しく、
ハイライトとなるホチの滝の迫力は素晴らしく、核心の
ゴルジュも良い経験となった。

トオの滝以降も小滝、ナメと遡行ポイントが分散して
まったく飽きさせない。

そういえば、前半、獣臭いなぁ・・・と熊に警戒していたら、
釜にまだ新しい鹿の死骸が浮いていた。その後も骨とか。
昨年は1回も見かけなかった獣の跡。来週は初沢メンバーが
いるから何も出ないと良いなと思ってみたり。

さて。

後半のハイライトは4段50mの大滝から続く、滝場の連続。
大滝は登りかったが、メンバー全員からの高巻き希望を
止む無く受け入れた。

そのフラストレーションを4段20mで爆発して直登したが、
これが予想以上に悪く、痺れた。ここで時間をくってしまった。

その後も中規模の滝、ナメが続き、フィナーレの両門の滝
からのスダレ状。皆歓声。本当に綺麗だ。慎重に。。。でも、
楽しく。楽しく、でも慎重に。

それまで滑りに滑った沢なのに、この滝はなぜか滑らない。

皆思い思いのルートで登る。

詰めは踏み跡に導かれて、思い通りのルートは描けなかったが、
無事に径路に出て遡行終了。下山は歩きやすくかったが、昨夜
2時間半しか寝られなかったので、ゆーまと私は歩いているうちに
強烈に眠くなってしまい、歩きながら寝そうになってしまった。

13時間行動で無事に終了。充実の一日となった。

ともかく、長い沢なのに遡行ポイントが上手い具合に分散している
ため、全然飽きない。だから長時間でヘトヘトともならない。
釣り士とも他のパーティとも会わず、素晴らしく魅力的な沢だった。

登攀的にはそれぞれ厳しいレベルではなく、巻き道も明瞭だが、
(その分残置のピトン類は殆ど見かけない)長い沢なのでロープを
出さずにさっさか登れるメンバーでないとドンドン時間が過ぎる。
当日はロープは1回だけ。あとはお助け紐だけだった。

1点ケチをつけるとすれば、雁坂橋が見えるのはご愛敬として
も、途中、釜ノ沢と同じで、沢に沿ってワイヤーが残置されて
いるのは興ざめ。撤去できれば良いのだが。。。

そういえば、今シーズンは同じメンバーと登っているので、特徴や
得手不得手、トークの展開も分かってきて、サプライズはないに
しても遡行は安心してできる。今年のコンセプトも徐々に形に
なってきたかしら。。。

途中、ビバーク適地も多く是非泊まりで行きたい沢である。
大満足!

スダレ状の滝の動画





今年5本目の沢は奥秩父の美渓 豆焼沢でした。
以下、反省点
○入渓地点の確認
支度が早く終わって時間があったのにも関わらず、入渓点の細かい確認をしていなかった。この下がすぐに豆焼沢なんだからと油断していたと思う。
時間があったのだから下降地点をチェックしに行くべきだった。
○前半の核心 ゴルジュ突破
ゴルジュを抜けるときにスリングを倒木に巻いてセルフをとりながら登ったが、それをわざわざ回収してしまった。スピードを考えるとあのスリングは後続の人に残しておくべきだった。
○遡行図
今回は遡行図を書きながらの遡行でした。正直、遡行図を書くのに夢中で読図が疎かになってしまった。。
しかもそんなに詳しく記入できず…。
でも書いた自分の遡行図を見返すとどこがどの場所だったのか簡単に思い出せておもしろい。次回も先頭以外の時はぜひ書いてみることにする。
○おたすけ紐
あとでtyakuさんに言われてハッとしたが、遡行するのに夢中で後ろのハルさんに全然お助けひもを出していなかったことに気付く。
やはり沢はメンバー全員でスピーディーに突破していくものなので例えCLではなくても積極的に出すべきだった。

豆焼沢は前半は登攀チックで後半はエンジョイ系な沢でした。
10時間という遡行時間を感じさせないほど面白かったです。
tyakuさん次は50m滝行きたいです!
みなさま1日ありがとうございました。

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コメント

すてき
うあーーーーーーーー素敵な沢ですねえええ。
いつかここ、いってみたいー。

今年は(今年も?)残念ながら沢にはまだいけておりませんが、沢はやっぱりたのしそうですねえ。。。
地道にクライミングとロープワークの練習はつづけよう・・・・
2013/6/4 0:10
美渓
まこりんさんにお似合いの美渓ですよ。

初級の沢ガンガン登り込んだら、
気持ちよく遡行できると思います。

今週末も一緒できれば良かったですが、残念。
また行きましょうね〜
2013/6/4 12:38
よろしくおねがいします!
週末は親孝行山行してきまーす。

またの機会に是非よろしくおねがいいたします!

ゆーまポーズも練習しておきますねー。
2013/6/5 0:34
瀧谷洞
豆焼沢の瀧谷洞は関東屈指の長大なケイビングがあります。もし前半で張っているであればワイヤ−はそのアクセスに張ったかもしれません。
沢登だけの基準で短絡的な意見は良くないのでは?
2013/6/6 1:15
ケイビング
これはshimogさん、お久しぶりで〜す。

ケイビングアクセスとしてワイヤー残置するんですね〜それって入口に少々といった具合では?沢に沿って何百mも残置するものなんですか〜〜?

とりあえず、釜ノ沢にあるようなもので、前半部だけではなく、かなりダラダラと長く残置されてました。
※ 調べたところ、昔の森林伐採時にワイヤーを使用してそれが放置されたもののようです。

ところで、単なる渓相の感想に対して「短絡的な意見」とは穏やかでないですね〜
2013/6/6 2:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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