豆焼沢〜黒岩尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り(当日の勝沼の最高気温26.5 最低気温12.9 ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
豆焼沢 遡行グレード2級~2級上。大滝直登したら 更にグレード上がると思う。 (以下の記録はtyaku作成。参考程度に) トオの滝手前まで作業径路でショートカットできるが、 今回はホチの滝、前半の核心ゴルジュを突破するため、 豆焼橋から入渓した。そうすると、長時間行動は必至。 体力のないメンバーがいると苦しい。ただ、途中に、 ビバーク適地は随所にある。泊まりで遡行すれば、ゆっくり 楽しむことができる。 <ホチの滝> 右岸ガレから高巻き。踏み跡が錯綜している。 <前半核心のゴルジュ帯> 途中の悪場は倒木にスリングを巻いて自己確保をとって 越えた。残置のトラロープあり。そのあとの巨大CSは右手から。 ショルダー&お助け紐 <大滝> 左から高巻き。直登したかった。。。 <4段20m> トポには左からとあるが、下2段を右壁をへつり気味に登る。 途中クライムダウンするところが一歩遠く、強烈に怖い。 3段目からは左岸を巻いた。 <スダレ状> 両門の滝右俣のスダレ状は本渓のハイライト。それまでが ウソのように滑らない。思い思いにルート取りできる。 が、絶対に落ちれない。 <ツメ> 標高1,850m付近から左手の尾根に伸びる踏み跡に導かれたが、 トラバース気味に雁坂小屋方面に続くものの、標高は一向に 上がらない。どちらかというと下り気味。これではマズイので 適当な尾根から標高を稼ぎ、標高1,970m付近で作業道に出た。 笹ヤブは大したことなかった。 <黒岩尾根> 雁坂小屋から豆焼橋まで約8.5km。歩きやすいがウンザリするほど 長い。 ※ 計画書は山梨県警に提出したが、下山時の看板で埼玉県である ことが判明した。。。 ※ 温泉は塩山のはなかげの湯。男性湯は内風呂のガラスが割れて 露天のみ。おかげで250円で入浴できた。 ※ 食事は大嫌いな談合坂SA。塩山、勝沼付近の下山後の食事 で美味しいところ(ほうとう除く)ないかしら・・・ |
写真
感想
今シーズン6本目の沢は荒川水系滝川の豆焼沢へ。
奥秩父の沢は今シーズン初。
天気を心配していたが、予報は好転、思いのほか
梅雨前線が北上せず、晴れのち曇り。
トオの滝からのショートカットルートにするか、
豆焼橋からのフル遡行にするか悩んだが、足の揃った
メンバー、前日までの雨量、天候等から、フル遡行
とした(前夜にじゃんけんしたけど、最初からフル
遡行と決めていた。すいません)。
結果、フル遡行して良かった。前半の渓相も美しく、
ハイライトとなるホチの滝の迫力は素晴らしく、核心の
ゴルジュも良い経験となった。
トオの滝以降も小滝、ナメと遡行ポイントが分散して
まったく飽きさせない。
そういえば、前半、獣臭いなぁ・・・と熊に警戒していたら、
釜にまだ新しい鹿の死骸が浮いていた。その後も骨とか。
昨年は1回も見かけなかった獣の跡。来週は初沢メンバーが
いるから何も出ないと良いなと思ってみたり。
さて。
後半のハイライトは4段50mの大滝から続く、滝場の連続。
大滝は登りかったが、メンバー全員からの高巻き希望を
止む無く受け入れた。
そのフラストレーションを4段20mで爆発して直登したが、
これが予想以上に悪く、痺れた。ここで時間をくってしまった。
その後も中規模の滝、ナメが続き、フィナーレの両門の滝
からのスダレ状。皆歓声。本当に綺麗だ。慎重に。。。でも、
楽しく。楽しく、でも慎重に。
それまで滑りに滑った沢なのに、この滝はなぜか滑らない。
皆思い思いのルートで登る。
詰めは踏み跡に導かれて、思い通りのルートは描けなかったが、
無事に径路に出て遡行終了。下山は歩きやすくかったが、昨夜
2時間半しか寝られなかったので、ゆーまと私は歩いているうちに
強烈に眠くなってしまい、歩きながら寝そうになってしまった。
13時間行動で無事に終了。充実の一日となった。
ともかく、長い沢なのに遡行ポイントが上手い具合に分散している
ため、全然飽きない。だから長時間でヘトヘトともならない。
釣り士とも他のパーティとも会わず、素晴らしく魅力的な沢だった。
登攀的にはそれぞれ厳しいレベルではなく、巻き道も明瞭だが、
(その分残置のピトン類は殆ど見かけない)長い沢なのでロープを
出さずにさっさか登れるメンバーでないとドンドン時間が過ぎる。
当日はロープは1回だけ。あとはお助け紐だけだった。
1点ケチをつけるとすれば、雁坂橋が見えるのはご愛敬として
も、途中、釜ノ沢と同じで、沢に沿ってワイヤーが残置されて
いるのは興ざめ。撤去できれば良いのだが。。。
そういえば、今シーズンは同じメンバーと登っているので、特徴や
得手不得手、トークの展開も分かってきて、サプライズはないに
しても遡行は安心してできる。今年のコンセプトも徐々に形に
なってきたかしら。。。
途中、ビバーク適地も多く是非泊まりで行きたい沢である。
大満足!
スダレ状の滝の動画
今年5本目の沢は奥秩父の美渓 豆焼沢でした。
以下、反省点
○入渓地点の確認
支度が早く終わって時間があったのにも関わらず、入渓点の細かい確認をしていなかった。この下がすぐに豆焼沢なんだからと油断していたと思う。
時間があったのだから下降地点をチェックしに行くべきだった。
○前半の核心 ゴルジュ突破
ゴルジュを抜けるときにスリングを倒木に巻いてセルフをとりながら登ったが、それをわざわざ回収してしまった。スピードを考えるとあのスリングは後続の人に残しておくべきだった。
○遡行図
今回は遡行図を書きながらの遡行でした。正直、遡行図を書くのに夢中で読図が疎かになってしまった。。
しかもそんなに詳しく記入できず…。
でも書いた自分の遡行図を見返すとどこがどの場所だったのか簡単に思い出せておもしろい。次回も先頭以外の時はぜひ書いてみることにする。
○おたすけ紐
あとでtyakuさんに言われてハッとしたが、遡行するのに夢中で後ろのハルさんに全然お助けひもを出していなかったことに気付く。
やはり沢はメンバー全員でスピーディーに突破していくものなので例えCLではなくても積極的に出すべきだった。
豆焼沢は前半は登攀チックで後半はエンジョイ系な沢でした。
10時間という遡行時間を感じさせないほど面白かったです。
tyakuさん次は50m滝行きたいです!
みなさま1日ありがとうございました。
コメント
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うあーーーーーーーー素敵な沢ですねえええ。
いつかここ、いってみたいー。
今年は(今年も?)残念ながら沢にはまだいけておりませんが、沢はやっぱりたのしそうですねえ。。。
地道にクライミングとロープワークの練習はつづけよう・・・・
まこりんさんにお似合いの美渓ですよ。
初級の沢ガンガン登り込んだら、
気持ちよく遡行できると思います。
今週末も一緒できれば良かったですが、残念。
また行きましょうね〜
週末は親孝行山行してきまーす。
またの機会に是非よろしくおねがいいたします!
ゆーまポーズも練習しておきますねー。
豆焼沢の瀧谷洞は関東屈指の長大なケイビングがあります。もし前半で張っているであればワイヤ−はそのアクセスに張ったかもしれません。
沢登だけの基準で短絡的な意見は良くないのでは?
これはshimogさん、お久しぶりで〜す。
ケイビングアクセスとしてワイヤー残置するんですね〜それって入口に少々といった具合では?沢に沿って何百mも残置するものなんですか〜〜?
とりあえず、釜ノ沢にあるようなもので、前半部だけではなく、かなりダラダラと長く残置されてました。
※ 調べたところ、昔の森林伐採時にワイヤーを使用してそれが放置されたもののようです。
ところで、単なる渓相の感想に対して「短絡的な意見」とは穏やかでないですね〜
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