神室山 パノラマコース ピストン
- GPS
- 05:29
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 5:58
天候 | 全国的に高気圧におおわれ晴れ 風もなく穏やか 朝は氷点下まで冷込み |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
役内の最終集落過ぎると未舗装路。分岐の鳥居からもしばらく雪はなく走行可能。これが大失敗。朝方氷点下まで低下した林道の残雪を数か所を通過できたが,暖かさで帰りにはタイヤが沈み,腹がつかえて最後の2個所でスタック。 |
その他周辺情報 | 秋の宮温泉,鬼首温泉,鳴子温泉と温泉街道だが,スタック騒ぎでスルー |
写真
感想
高気圧に覆われる土日だが,仕事がたて込み,土曜はせいぜい乗り込みだけ。ならばやや遠いと思って敬遠気味の神室山に。実際には2時間弱で到着。古川ICから鳴子まではずーっと追い越し禁止で安全運転。鳴子ダムバイパスをはじめて走るが快適。おまけに先行トラックがトンネル内で「追い越しどうぞ」シグナルを出してくれ,よい加減の速度で,鬼首をすぎ,まっすぐのトンネルをいくつか抜けて,暗くなる前に道の駅雄勝到着。17時で食堂などは終了し,広い駐車場には大型トラックが2台だけで寂しい雰囲気。とはいえ車中でまったりすればこっちのもの。ダウンシェラフで寒くもなく就寝。翌朝は冷え込んだがカップ飯と卵スープで暖まり,登山口へ移動。役内集落を過ぎるとダート。鳥居からも雪がなく先を進む。たまに残雪があるが4WDをいいことに数か所を突破するもべったりになる手前で,邪魔にならないところに車を駐車して歩き出す。これがその後の悪夢になろうとは。
昨年度一杯は治山工事でパノラマコースは通行止めだったが堰堤が新しくなって工事は終了した模様。駐車スペースも広い。堰堤脇からいきなり杉林の急登。イワウチワが咲き誇っていて癒される。ジグザクではないまっすぐの急登が一段落するとその名のとおりのいっぷく平。先々の雪の尾根もみえてくる。雪庇は崩壊しつつあり,雪の上と夏道をミックスで歩きながら高度をあげていく。昨日と思われる先行トレースはスキーとツボ足とまめに交換している。担ぐだけでも大変そう。第二ピーク先のざんげ坂は無木立で急斜面。二日酔いやら暴飲暴食等色々悔い改めたくなる。この手のネーミングは,大東岳の鼻こすりや坊主ころがし,乳頭の金取り(改めて書くとなんとまあ,,)などあるが,ここのいっぷく平やざんげ坂は「全面的に賛同させて頂きます」と謝りたくなる。ここを登りきると鳥海山も遮るものなく現れる。さらにもうヒト登りで前神室。神室,その奥の月山,朝日も遮るものなく姿を現す。ここからはいったんそこそこ下っての登り返しだが,その名の通りのパノラマコース。雪庇も大分崩壊して夏道を辿る方が多くなると,神室山頂。先行者の戻りトレースがなく妙に思っていたが,西の又コースを下山路にとったようでナットク。結果してこの日はこの鉄板好天なのに誰とも会わず。360度の展望の山頂を辞して,パノラマコースを満喫すべく来た道を戻る。鳥海山をみながらの快適な尾根歩き。これをシアワセというのだろうと,一部(ざんげ坂)では緊張気味の下りになるが,後は終始天気よく風もない陽気の中の残雪尾根下りを楽しむ。イワウチワの急坂を下りきると堰堤。ただし,気になっていたのは緩んだ残雪。車に戻って走行開始。2個所の残雪はずるずる気味も通過するが3個所目が明らかに厚い。ここに勢いよく突破を図るも思いのほか沈み,完全に腹がついて撃沈。スコップも装備から除いてしまっていて,フライパンで格闘するもどうみても無駄。幸いにも携帯がつながり,保険会社経由でロードサービスを手配。場所が場所だけに簡単にも来ないと思っていたが,山形新庄からの駆けつけ。ナビにはでないようで,何度か電話で現在地を説明。その間,片づけや靴やスパッツなど洗っていたら,前方から軽トラ2台。集落の方が用水堰のメンテにやってきたとのこと。事情を話して,車を駐車して奥に歩いていってもらう(といっても軽トラでもスタックして塞いだ先には進めないが)。などしているとトラックに軽トラを乗せたロードサービスが到着。手配してから1時間位か,早い。スタック現場までには残雪個所がもう1か所あり,ここに軽トラックでつっこんだら,これがスタック。トラックを戻してバックで入れなおして,トラックで軽トラを牽引して脱出させる間に,スコップを借りて残雪除去。さすがにスコップだと数Mも長さの林道の除雪が人力でもあっという間。脱出した軽トラを改めて現場近くまで寄せて牽引ロープを何本かつないで牽引開始。軽トラで重い4WDを完全に埋まった状態から引きだせるのかと思ったが,息を合わせて何度かトライしてやっと脱出。車体下の外れかかってた樹脂製のガードを完全に外してもらい,これでトラブル対応の保険も適用になるということでさらに助かる。思ったより早く16時には人の気のない山の中から脱出できて心底ホッとする。電波届くところだったことも幸い。新庄のロードサービスの方にはただただ感謝。舗装路にでてアクセルを踏むと何事もなくスイスイ進むことに感謝をし,好天の余韻たっぷりの中,帰路につく。18時過ぎの明るいうちに自宅に戻り,後片付け。風呂あがりのビールはちょっとほろ苦かったかなあ。
コメント
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こんばんは😄
絶景からのまさかの展開。
ドキュメンタリックな、スタックからの脱出劇、
また一つ大きな学習が出来た事と思います。
暗く寒くなる前に、脱出出来良かったですね。
今後に活かして行ける事と思います。
長い事生きていると色んな坂があるもの。
登り坂、降り坂、そして「ま・さか」
また一つ学習しましたね(^∇^)
teheさん
こんにちわ。レスありがとうございます。相当間抜けな体験ですが,自分への戒め+こんなこともあるということで,山とは直接関係ないこと書いてどうなんだと思いつつ,細かく記載してしまいました。なので,レスを頂いて,とてもホッとします。山小屋で一緒になったどこかの山岳会のオヤジが「山は経験のスポーツだあ」と言っていたのが,心に残っていますが,まさに「色んな坂」ですね。山にで出かけると,楽しいことも,緊張することも,いろんな体験(今回はあまり体験したくなかったですが,,)できるのも魅力かなあと思いました。また,学習します!(できれば良い意味の方で)
わざわざ変コメ恐縮です(^∇^)
私も69年生きてきてあわやの体験は数知れず
バイクや車が殆どで、両手で数えるほど、
特にバイクでは「死んだ」と思った瞬間も。
捻挫や骨折は有りますが幸い五体満足です。
死んだらお終いです、それだけは避けましょう(^。^)
と、言いながら未だに250ccのスポーツバイク楽しんでます(^∇^)
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