玄倉川水系 小川谷廊下
- GPS
- 04:25
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 493m
- 下り
- 489m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遡行グレード2級。要所には残置スリング、ハーケンおよびリングボルトあり。 出会った遡行者1名。ヒルはいませんでした。 ※この日は、偶然ですが「西丹沢アドベンチャーラン」というマラソンのイベントがあり、相当車が多かったです。おそらく、もう少し到着が遅れたら交通規制で入れなかった可能性も。 |
写真
感想
記録
穴ノ平橋手前のスペースに駐車(5,6台可能か)
駐車スペースのところから目の前のヤブ沢に下りる。ヤブ沢を下降して行くと小川
谷出合に行ける。途中に4,5ほど堰堤があり、脇のハシゴを下らなければならない。
堰堤を越えるのが面倒なので、もっと出合方面の林道脇から下って行った方が良さ
そう。探せば、多分踏み跡があるのではないだろうか。
小川谷に入るとすぐにゴルジュが始まる。初っ端からなかなか威圧的な渓相であ
る。グレードも高くないし、まあ何とかなるんだろうと思いながら、ゴルジュに入
る。最初は3m滝。難しくはないが、ヌメっていて神経を使う。次は巨大岩の5mCS
滝。倒木と残置スリングが複数かかっており、それらを使いながら登る。残置スリ
ングはいくつか輪になっているのでアブミのようにして登れる。最後は倒木に足を
かけて登る。この倒木が無くなったら、結構厳しいんじゃないかな。
次の6m滝を越えると一旦、沢筋が広がるがすぐに再びゴルジュとなる。
最初の2m,5mの2段滝の上段は、バンド沿いに左に進み、途中から右上に斜上する。
その後も小滝が続き、ヘツリを交えながら越えて行く。釜は総じて深く、落ちない
ように慎重にヘツっていく。
さらに谷筋の切れ込みは深くなり、見事な廊下状となっていく。やがてパッと見て
厳しそうなスラブ状ゴルジュが現れる。とても巻けなそうな地形に見えるが、右か
らまとめて巻ける。
このゴルジュを過ぎると有名な大岩が現れる。確かに大きい。以前はこの岩の上を
水が流れていたそうな。ツルツルでなかなか厳しそうだが、残置ロープがあるので
ありがたく使わせてもらう。
大岩を越えると、本日のハイライト、石棚のゴルジュに突入。かなり深く切れ込ん
だ花崗岩のきれいなゴルジュである。丹沢にこんなところがあったとは!と思わせ
る光景である。
ゴルジュの中に滝が続くが、最初のトイ状の滝は突っ張りを交えながら越え、その
後の前半部は右を、後半部は左を登って行く。
小滝が続いた後に、10m,10mの連瀑「石棚」が現れる。とても登れるものではなく、
左の石塔沿いに登る。直登しても左から回り込んでも残置ハーケンは複数ある。
石棚を過ぎると、徐々に沢筋が広がり、ゴルジュ帯も終わりを告げ、穏やかな渓相
になって行く。最後に崩れて、まるで遺跡のようになった巨大堰堤をくぐると広河
原となり、中ノ沢経路に出る。
中ノ沢経路は所々崩れているものの、歩きやすく、1時間もかからずに穴ノ平橋に
戻れる。
感想
かなり有名な小川谷廊下。以前から行ってみたいと思ってましたが、stkさんとのコ
ラボで機会を得ました。地形図を見るとすごいゴルジュで、一体どんなところなん
だ?と思ってましたが、ホントに見事なまでの廊下状で驚きました。
全体的に花崗岩質でとてもきれいな谷でした。また、盛夏にでも訪れたいと思える
沢でした。
今回、初めてコラボさせてもらったstkさん、ありがとうございます。仲間とルート
を相談しながら、ワイワイ遡行するのは楽しいですね。
感想をポイントごとに
■初コラボ
ヤマレコで沢を通じて知り合ったYoshi629さんと初コラボ。現地で初顔合わせ。
今までの記録のコースタイムを見て、かなり速いのはわかってましたがその通りでした。飲まず食わずでガンガン進めるパワーに驚きました^ 登攀スキルも高く、ついていくのが精一杯でしたがいろいろと勉強させて頂きました。 &リードでのビレイありがとうございました。普段リードが多いので、今回は大分楽させてもらった感じです。的確なビレイ操作、安心感ありました。
あと読図能力がハンパないのがよく分かりました^ とりあえずマメに地図を見るところからですね〜
■沢登り開幕戦
今年初の沢。以前から行きたかった小川谷廊下に行くことに。遡行グレードは2級。ただ短い区間に滝が連続しており、正直手強かったです。巻きもそこそこ高度感あるところが多く、開幕にはなかなかハードな遡行でした。この日は曇っていて気温が上がらず、しぶきを上げる滝の周辺ではかなり寒く感じました。
ただ、丹沢一の美渓という評判に偽りなく、中盤のゴルジュは見事そのもの。ぜひともまた来たいと思う場所でした。今回は遡行中一人しか出会いませんでしたが、
ハイシーズンにはかなりの入渓者がいる事でしょう。
■新装備
今回新装備として、速乾性の上下買ったので初使用。上はよかったが、下は。。インナーの方は問題ないが、アウターのズボン。MontBellのリバーガイドというのを買ったのだが、岩登りで足を上げるときにヒザが引っかかる。。クライミングには致命的で正直使えませんね。失敗。速乾性能はよいですが。
あと沢専用のカメラを買いました。NikonのCoolPixAW110という防水カメラ。注目したのが対衝撃性能。いちおう2mから落ちても壊れないという設計。さっそくガツガツ岩にぶつけ20以上キズ付けましたが、本体はそこそこ丈夫そうです。
今回は説明書も読むヒマなくほとんどオートでしか撮れませんでしたが、このレベルのカメラとしてはまずまずの写りこみ。ただ、やはり合焦しているかどうかの判断が難しくピンボケが数枚あったのは今後の課題。
■まとめ
小川谷廊下、超オススメな場所ですね。丹沢にこんなところが!という驚きがあります。あと今回一番大きかったのは、より経験・スキルのあるYoshi629さんと遡行できたことですね。4時間ほどでしたが、一つ一つに動作を見るだけでも勉強になりますし、すべて独学の自分にとってはまさに先生的な存在です! ホントありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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yoshiさん
stkさん初めまして
ミニゴルジュと滝の連続
飽きることのない沢
楽しかったでしょう
小川谷は濡れることを楽しむと
一層楽しい遡行が出来ます
イワタバコの花が満開の時期
とても綺麗です。
再訪して下さい。
kazikaさん、こんにちは。
有名な小川谷廊下、ついに行ってきました。人気がある
だけあって良い沢ですね。花崗岩質の沢はとても丹沢と
は思えない、美渓でした。
おっしゃる通り、結構濡れるので盛夏に水と戯れながら
遡行するのが楽しいかなと思いました。
初心者を連れて行く沢、みたいなイメージを持っていま
したが、意外に渋いところが多く、初級者向けではない
と感じました。
何度か沢のレコ、見させていただいた事ありました。
小川谷廊下、素晴らしいところですね。特にゴルジュが圧巻でした。
暑い夏に、濡れながら登るのも気持ちよさそうですね〜。
今回は沢のブランク明けで結構な筋肉痛です^
丹沢、沢登、シーズンインですね。
年に一度は、沢登り教室に夫婦で行きたいんですが、今年は奥がヘルニアで、、。
皆さんのレコで楽しみまっす。
水中撮影、いいですね〜。
雪山も終わり、いよいよ始まりました^
いきなり丹沢イチの美渓にいってしまいました〜
recaloさんも去年いってましたよね? 結構難しくありませんでしたか?
iPhoneでもケースに入れれば防水で撮れてましたが、やはり所詮携帯。操作性がどうしようもないので沢専用カメラをかいました
recalojpさん、こんばんは。
どうも丹沢はヒルのイメージが強いので、私の中では
そろそろシーズンオフです。次は11月頃に丹沢に行くつ
もりです。本間沢とか二十女沢などに行こうと思ってま
す。
来月くらいからは上越が解禁になるので楽しみしてます
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