月山のクロユリ
- GPS
- 05:45
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 972m
- 下り
- 976m
コースタイム
天候 | 晴れ 山頂は夕方からガスが晴れた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
往路はリフトを利用しました。リフトを降りて姥ヶ岳の途中までは雪の上をつぼ足で登りました。帰路は姥ヶ岳からピッケルでシリセードしてリフト下まで下りました。 |
写真
感想
姥沢の駐車場はほぼ満車状態だった。リフトの前にも数人の列ができていた。8割はスキー客の様だった。リフトを下りるとガスで、スキーを担いでいる人の後、石段を登る。すぐに、ゲレンデか雪の斜面か、わからないが、ピッケルとつぼ足で北に向かう。姥ヶ岳のゲレンデは西側のようで、人も疎らになった。視界が悪いが、まずは直登を続ける。日に焼けた下山者と思われる方に声をかけた。雪が心配だったが、なんとかつぼ足でいけると教えて頂いたので安心した。
姥ヶ岳を過ぎると木道が顔を出した。金姥から次第にガスが切れ出して品倉尾根が見えて来た。ガスが晴れて良かったですね、と下山者と喜びあった。ここから牛首まではウスユキソウやハクサンイチゲなどが咲いていた。登りは私だけのようで、ほとんどの下山者はガスが晴れた今、足を停めて写真を撮ったり、展望を楽しんでいた。
夏至を過ぎたばかり、7時でもまだ明るい。リフトは4時30分が最終だが、5時を回ればリフト下を歩いてもいい、とリフトを下りる時に教えていただいた。天気予報は午後からよくなるという。姥ヶ岳でつぼ足OKと話した彼はガスが晴れるのをずっと待っていたようだ。山を下りる最後だけでも晴れてほしい、と叫んでいた、のを思い出す。私は牛首からは雪を踏む登りとなるが、その雪面が四ッ谷川まで雪渓となって輝いているのを眺める。
鍛冶小屋跡まで、石の上を軽快に登り続ける。振り返ると品倉尾根の雪型がガスから見え隠れする。多くの下山者にお会いするが、その一人の方にクロユリに会えたか伺った。山道にはないが、肘折コースへ入った所で、10輪ほど咲いていると、教えてくださった。私は心をこめてありがとう、といった。
山頂から下りて来る人は皆、雨具を来て寒そうだった。雨が降りそうではなかったが、長袖のシャツでは、立ち止まると本当に寒かった。頂上小屋からは誰にも会わなかった。三角点には駐車場から二時間程だった。ザックを下ろして、フリースを着た。展望はなかったが、ガスが飛んでいく尾根を眺めていた。
月山神社のお花畑や胎内岩の方を散歩した。大雪城はガスに隠れて見えない。雪解けから花咲くのを待っているだろう。雪のない原は夏道も見えないくらいにハクサンイチゲやチングルマが咲き競っている。クロユリも期待通りに咲いていた。
鍛冶小屋跡で小休止。私と誰もいなくなった月山とだけで夕暮れを待とう。
鍛冶小屋跡の石段にはミヤマキンバイが沢山咲いていた。その花の写真を携帯で撮って、娘に送った。海を越えて、初夏の風よ、とどけ。4時になったが、夕暮れはまだ遠い。ガスが晴れて、お昼頃より、逆に明るく感じた。
牛首から雪渓を滑るのも心地よさそうだが、まだ、山にいたかった。姥ヶ岳まで来た道を歩くことにした。去年は見過ごした、コシジオウレンを見つけた。ヒナザクラは向かい合っておしゃべりしているよう。姥ヶ岳から、ついに月山山頂を望むことができた。5時になっていた。さすがにこれから登り返す、勇気はなかった。木道の先から湯殿山は雪形で話しかける。
姥ヶ岳のゲレンデを滑らないように下る。でも、最後には尻餅を突いて、そのままシリセード。リフト小屋の方に、たぶん私が最後でしょう、と挨拶して駐車場に向かった。
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