日永岳

2021年05月03日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 5.6km
• 登り: 653m
• 下り: 634m

天候

晴れ後雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

岐阜市内から仲越分校跡まで車（ジムニー）で1時間15分。

コース状況／危険箇所等

ガッパ谷の車止めまで車で入れるが、落石等相当な悪路となっており、運転に自信の無い者や車を傷付けたくなかったら、仲越分校跡に駐車する方が賢明。この道のバックは相当な技術が求められる。落石のあるヘアピンカーブで、しかもガードレールなどどこにもない。
車止めから登山口まで植林帯を徒歩30分。
登山口から頂上まで1時間半だが、道はしっかりしていて道迷い等の心配は少ない。ただ峠手前の山肌をトラバースする地点で崩落があるが、慎重に通過すれば問題ない。

その他周辺情報

コロナ自粛もなんのその、神崎川にはかなりの数の釣り師が入っている。伊往戸ゴロゴロの滝から先は対向不可能、しかもノーガードレール。

家を出てから、帰るまで他人との遭遇はゼロ。

写真

5/3 10:07

仲越の分校跡。2月に訪れた時は雪に埋まっていたのだが。。ガッパ谷は左石垣の上を行く。

5/3 10:20

ガッパ林道。後半月もすれば緑のトンネルになるだらう。

5/3 10:25

奥美濃屈指の清流神崎川源流。

5/3 10:46

ここが登山口。分校跡から40分。

5/3 11:29

尾根に上がると、山ツツジの群生。

5/3 11:29

3年前に歩いた笹畑山への尾根。あの時は雪がまだ残っていたから歩けたが、今はチシマ笹に行く手を阻まれてしまうだらう。
だれにも見つけられないだらうが、わたしの野糞跡がまだどこかに残っているかも知れない。

5/3 11:38

ここは峠になっていて、イタゴ洞との分岐。

5/3 11:52

3年前は笹のトンネルだったのだが、綺麗サッパリ刈り払われている。

5/3 11:53

日永前衛峰

5/3 11:57

登山口から1時間40分で頂上三角点。まずまずのタイムだ。

5/3 11:57

北面を除いて抜群の眺望。高賀山。

5/3 11:58

遥か彼方に御嶽が見えるのだが。。手前から笹畑、蕪山とゴンニャク。

5/3 11:58

美濃平家の奥に加賀白山。

5/3 11:59

そして頂上付近にまだ雪の残る盟主能郷白山。

5/3 12:55

頂上の岩に腰掛て、親爺は恒例の演奏会。
世の中コロナで塞ぎ込んでいるというのに、俺ひとり、こんなに浮かれていてもいいのだらうか。ゆったりまったり、1時間などあっという間に過ぎてしまう。
Let it be と　the sound of silence.

♪　Hello darkness my old friend　♪♪
♪　I've come to talk with you again ♪♪

ハモニカコードは「C」

5/3 13:08

帰りは満開の石楠花を鑑賞しながら、ぶらぶらと下る。花の咲いているのは1000メートルから上で、それより下はもう終わってしまったやうだ。

5/3 13:09

咲き始めは真っ赤で、徐々にピンクに替わって来るやうだ。

5/3 13:09

日永でこれだけ充分すぎる花が咲いているが、若丸ではどうだらうかと思った。あの山は地獄のやうなシャクナゲスパイラルだから、狂ったやうに咲いているかも知れない。この季節に狂小屋から遡る者はだれもいないだらうし、並の登山者には決して見られないだらう。

5/3 13:20

ツツジの蜜には毒があるさうだが、シャクナゲはどうだらうかと、一輪吸ってみた。

5/3 13:21

この山の難所はここだけ。頂上に反射板があるから、その巡視路として登山道はしっかり保たれている。

5/3 13:24

この下は落ちたら這い上がれない断崖絶壁。ヤブ越しにドウの天井と明神が見える。

5/3 13:25

日永は奥美濃でも屈指の「花の山」なのだが、如何せん一般に広く認知されていない。それが私には好都合で、静かに、熊の気配にも怯え、深呼吸したくなるほど山を満喫出来るのだ。きょうも、出会った登山者はゼロ。
ガッパ林道を登山口まで車で入れた頃は、昼飯を食ってからでも登ったことがあった。

5/3 13:27

「わたしたちもいるわョ」と花の賑わい。更紗ドウダン。この奥のひらひらしたタムシバも入れたつもりだったのだが。。映っていない。

5/3 13:28

山ツツジ。盛りは先週だったのだらうか。

5/3 13:29

90度転回するところの目印。この檜の大木は岩の上に立っている。いつもここで、太い幹にもたれて一服。

5/3 13:55

この山はイワウチワの隠れた名所でもある。これらが一気に花を付けたら、花房の痩せ尾根にも負けないだらう。

5/3 13:58

一輪だけ咲いていた。

踏まれても一輪だけでも咲くイワウチワ　　（マー助）

5/3 14:13

ネジ式ゼンマイ。
　読んだことはないが、つげ義春の漫画に「ねじ式」という名作があるやうだ。機会があったら是非読んでみたいものだ。

5/3 14:37

ここまで帰って来て猛烈な雨に混ざって雹（ヒョウ）まで降って来た。
日永の神は私に気を利かしてくれたのかも知れない。有り難いことだ。振り返って、山に向かって合掌。

撮影機器：

COOLPIX A10 ニコン

感想

maasuke1

　コロナだからと、だらしなく無精を決め込んでいたのだが、朝起きてカーテンを引いたら、真っ青な青空が見えていた。貧乏性の私は、何か勿体ないやうな気がして、家族にはこっそり音を立てないやうに身支度を始めた。支度と言ってもザックには全てのものが入っている、下着と水を詰め込んだら完了だ。
食堂テーブルの上に「神崎　日永岳」とだけ書いたメモを残して家を出た。9時まえに山へ出掛けるのは遅い気もするが、正午に日永岳頂上に立つにはちょうど好い時間だらう。
　女房はまだ高鼾のやうで、すっかりコロナ外出自粛を満喫しているやうだ。