雪の甲斐駒ヶ岳

2021年05月02日(日) 〜 2021年05月03日(月)

• GPS: 32:54
• 距離: 21.1km
• 登り: 2,613m
• 下り: 2,608m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:14
• 休憩: 0:35
• 合計: 6:49

8:12 竹宇駒ヶ岳神社
10:04 10:04 笹の平分岐
11:32 11:32 刃渡り
12:04 12:16 刀利天狗
13:22 13:35 五合目小屋跡
13:36 13:46 屏風小屋跡
15:01 七丈小屋

2日目

• 山行: 8:10
• 休憩: 2:12
• 合計: 10:22

6:40 七丈小屋
7:31 7:53 八合目御来迎場
9:35 9:36 駒ヶ岳神社本宮
9:42 10:03 甲斐駒ヶ岳
10:06 10:06 駒ヶ岳神社本宮
10:50 11:04 八合目御来迎場
11:39 12:11 七丈小屋
12:57 13:03 屏風小屋跡
13:08 13:28 五合目小屋跡
14:18 14:30 刀利天狗
14:46 14:47 刃渡り
15:45 15:45 笹の平分岐
16:54 16:57 竹宇駒ヶ岳神社
17:02 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口の尾白川渓谷Pは、いつもかなりの混雑ですが、今回は8時ちょっと前の到着で2〜3割ほど埋まっている状態でした。

コース状況／危険箇所等

刃渡りを過ぎたあたりから残雪がチラホラ。
黒戸山は完全に雪道となりました。登りは滑らないけど、最後の下りはチェーンスパイクかアイゼンが無いと心許ない感じです。
七丈小屋から先はアイゼン、ピッケルは必須でした。
八合目御来迎場より上、夏はクサリがあるところも雪に覆われています。緊張感あるリッジ、ルンゼが何ヵ所かあり、ピッケルをしっかり使いながらの登り降りる）、岩場を手がかりにして慎重に進みました。
（2021.5.3現在)

その他周辺情報

七丈小屋では、宿泊すると水2Lが無料。お湯は500mlで\200で譲ってもらえます。
尾白の湯（車なら15分くらい)
今回は少し離れた武川の湯へ（車で30分くらい）さすがGW...混雑していました。

写真

5/2 8:07

おなじみ
黒戸尾根登山口
長い長い一日の始まり…
8:07

5/2 8:13

竹宇駒ヶ岳神社⛩
ここで無事山行のお詣りをしました。

5/2 8:14

吊り橋を渡っていざトレイルへ。

5/2 8:36

登山口は新緑の森

5/2 9:10

穏やかな尾根道

5/2 9:25

ツツジもちらほら咲いています

5/2 10:04

笹ノ平分岐
ここで横手駒ヶ岳神社からの道と合流します
10:04

刃渡り
鎖もあるので、慎重に進めば問題なしです。

5/2 11:15

雪が出てきました
2日ほど前から山に冬が戻り、積雪があったとの情報は聞いてましたが…

5/2 12:14

5/2 12:33

雪は少ないけど、下が凍っているので下りでは滑りそうな感じ
五合小屋前跡手前は急坂なので、チェーンスパイクは着けていた方が安心かなと思いました。
12:33

5/2 13:27

五合小屋前跡
ここからはハシゴの連続。なので、長めに休憩&補給。
13:30

眼前に雪山が見えてきた！
あれは甲斐駒の山頂？明日、あそこまで行けるのかな…

5/2 14:21

5/2 15:11

五合目を過ぎてしばらくすると、高山病の症状（吐き気）が出てきてしまいました…
途中、何度も短い休憩を取り進みました。
あとどのくらいかな？と大休止をとり、進み始めると…なんと小屋が目の前に。
急登のあと、小屋はひょっこり現れます。
15:11

5/2 15:30

小屋の居室スペースは一人ずつ仕切られて、コロナ対策もバッチリでした

5/2 15:57

体調は落ち着いたものの、寒いので熱燗をいただきました。
生き返りました！

5/2 17:05

夕食のカレー
具だくさんで、とても美味しかったです^ ^
これにカップスープがついていました。温かいお茶がポットに用意されていて、自由に飲ませていただけます。すごくありがたかったです。
（高山病の原因は水分不足もあったと思うので、このお蔭で復活が早まったように思います）

5/3 5:33

翌朝。
風もだいぶ治り好天❗トイレ前の辺りから、鳳凰三山が綺麗に見えました。
前日は暴風と雪が舞い、登頂を諦めて下山かな…と思っていましたが、タイムリミットを決めて上を目指すことに決めました。

5/3 6:46

テン場の様子

5/3 7:18

八合目御来迎場
ここのタイムリミットは8時としていましたが、予定より早く着けました（7:31）体調もかなり良いので、10時を目標に行ける所まで、と決め山頂へ向かいます。

北岳と上空に澄んだ月
とても幻想的な景色…

5/3 8:12

怖かったトラバース
躊躇しましたが、何度か行き来してみて大丈夫な感覚になったので、進むことにしました。
8:12

5/3 8:12

5/3 8:54

二本の剣が刺さる烏帽子岩
この下は雪崩の注意ポイントだそうです。

5/3 9:12

緊張感ある岩場のリッジやルンゼを慎重に進み、ここに出ると山頂はもうすぐ！

5/3 9:33

山頂の祠が見えてきた〜！！
9:33

5/3 9:42

無事に山頂の祠に着きました。
あぁ、良かった！嬉しい…
9:42

5/3 9:45

喜びの記念撮影

5/3 9:53

北岳をメインに連なる南アルプスの山々

5/3 9:59

山頂の道標でもパチリ！
10:00

5/3 10:30

このルンゼが一番緊張した。
夏は鎖が出ているようですが、冬は埋もれています…

5/3 10:51

再び八合目御来迎場
下りはやはり気を使います。ここまで降りられて小休止
10:51

5/3 11:13

この先も岩場、クサリ場は無いものの急な下りが続きます。

5/3 12:34

ピョーンと飛んで、五合目小屋跡
昨晩降ったのか、昨日歩いた時より雪が多かったです

5/3 12:46

五合目でアイゼンを外したものの、着けていた方が良かったかなぁという雪道…
下が凍っているので、意外と滑ります。

5/3 12:57

急峻な岩場に架けられたハシゴ
ここに設置してくださるのがスゴイと思う…

5/3 14:22

刃渡り手前まで来ました。
さすがにハードシェルでは暑くて、タイツと上を脱ぎました。
上から下まで標高差があるので、脱ぎ着に何度も休みを取りましたが、疲れが溜まるとすぐに躓くのでしっかり休憩を取って結果良かったと思います。

5/3 14:41

往路では曇っていた八ヶ岳と日向山
帰り道では綺麗に見えました☺

5/3 15:45

あぁ、戻ってきたなぁという安心感。でも、もうすぐこの山行が終わってしまうんだなぁという寂しさも。。

5/3 16:53

前日、ここを渡ってからとても長い時間が経った気がしました。
16:53

竹宇駒ヶ岳神社に無事に下山した御礼詣り。
ありがとうございました。また来ます。宜しくお願いします😌

撮影機器：

iPhone 11 Pro 256GB au Apple

装備

個人装備

ハードシェル タイツ（起毛素材） ズボン 靴下（厳冬期用） グローブ×2 アウター手袋 予備手袋 防寒着（ダウンジャケット.ソフトシェル.雪山用アンダーウェア） ゲイター バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック（36L） ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 調理用食材 飲料 テルモス 食器 ライター 地図（地形図） 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ハンドライト GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ シェラフ ヘルメット

備考

小屋でお湯が買えるということでしたので、ガス缶、コンロは持参せず。
朝ごはんはお湯で戻せるレトルトフード、テルモスにココアを入れて行動用にしました。
カラビナとスリングを車に忘れたので、次回から持ち歩くように気をつけようと思います。

感想

yamaneko56562

甲斐駒は以前から大好きな山でした。
無雪期の美しさはさながら、残雪期のこの季節の美しさは格別…本格的に雪山を登り始めてからまだ3年ほどですが、自分の力で登れるところまで登ってみたいと計画しました（もちろん、出来るなら登頂したい！と言う気持ちでいっぱいでしたが）
七丈小屋は営業されているもののコロナ禍ということ、天候…前日まで躊躇する気持ちもありましが、当日朝起きて体調も良い感じだったので気持ちを決めて出発。
まずは目標の七丈小屋へ。途中、高山病の症状が出てしまい登頂は厳しいなと思いましたが、翌朝は体調も天候もウソのように復活✨
諦めずに挑んで良かったです。

小屋でご一緒させていただいた隣席のカメラマンIさん（七丈小屋の常連さん）からこの季節の山頂への注意箇所を伺ったり、小屋の温かい食事やお茶、空間、送り出してくれた家族…沢山のお蔭さまがあって登頂出来ました。ありがとうございました。

コメント

リカロJP🐶

良いレコですね。
計画通りステップアップされての、甲斐駒ヶ岳積雪期登頂、おめでとうございます。
素晴らしいお山に、できる限り整備された登山道、山小屋と人。yamanekoさんの、気持ちも伝わって来ました。

yamaneko56562

Re: 良いレコですね。
初めまして
レコ読んでいただき、ありがとうございます😊
大好きな山なので、思い入れもありレコにも力が入りました！
残雪期の山は難しく、事故も多いと聞いています…拙いレコながら、甲斐駒登頂を目指す人の参考にしてもらえたら嬉しいです😊