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記録ID: 31617
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積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽駒ヶ岳「桂小場より日帰り」(2007.12)

2007年12月02日(日) [日帰り]
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GPS
09:45
距離
9.8km
登り
1,790m
下り
63m

コースタイム

桂小場6:35―8:35馬返―9:00大樽小屋―11:00将棊頭山―12:50木曽駒ヶ岳―14:15将棊頭山―16:20桂小場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年12月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
・ 夜明け前、小黒川沿いの道を普通車で上ってゆく。左岸から右岸に橋を渡り、もうすぐ桂小場という所で急に路面が真っ白になった。そのまま少し登った急坂の途中で車を止め、降りて路面を確認する。と、凍っているではないか。ノーマルタイヤでは登ることも下りることもできそうになく、どうしたものかと途方に暮れていると「バシッ」という音と共に車が滑り落ちてくる。無意識に車を受け止めると、自分も車と共に滑りはじめた。うわああと心の中で叫びながら、頭の中はその後の最悪の情景が駆けめぐる…。幸運にも5〜6m滑って、路肩の柔らかい地面にめり込んで車は止まった
・ 車のことは気がかりだったが、慌ただしく準備して出発する。うっすらと新雪の積もったちりめん坂を登ってゆく。その昔馬が通った道は緩やかな分距離が長く、馬返まで思いの外時間がかかった
・ 大樽小屋で一休みし、胸突八丁を登ってゆく。新雪が徐々に増してゆくが、薄くトレースも残っていて、夏と変わらないペースで登っていける。登るにつれて八ヶ岳・甲斐駒・仙丈・乗鞍などが見えて気分がよい
・ 将棊頭山と茶臼山を結ぶ尾根上に立つと、木曽駒ヶ岳のどっしりとした山容が目の前に現れる。これから辿るなだらかな尾根道は随分と距離があるように見える。木曽谷の向こうには御嶽山も姿を現した
・ 将棊頭山の手前で地吹雪のような強風に遭う。久々に出会った冬の風だった。この風がこの先もずっと続くようだとキツイなあと怯むが、将棊頭山を過ぎると収まった
・ 正面に馬の背とその先の木曽駒を眺めながら広い尾根を行く。ガスに巻かれると大変だろう。木曽谷側から時折強い風が吹き付けるが、伊那谷側に回り込むとピタリと収まる。南アルプス全山を左手に眺めながら歩いてゆく
・ 馬の背は着雪も少なくて問題なく通過。なだらかな頂稜はなかなか頂上にたどり着けずもどかしい(できれば日没前に下山して車を救出しなければ…)
・ 広い木曽駒の頂上には完全装備の登山者が2名。空木岳方面にはいつの間にか雲がわき始めている。強風の中で数枚写真を撮っただけで直ぐに下山する
・ 将棊頭山を越え樹林帯まで下りて遅い昼食。あとは小走りに下って日没前に車まで戻った
・ 明るい内にジャッキアップしてタイヤチェーンを装着。さあこれで何とか脱出。と思ったら、タイヤは空転しどんどん柔らかい地面にめり込んでいく…。またしても悪夢のような情景が頭をよぎる(最終人家まで徒歩で下りて救助要請か…)最後にアクセルベタ踏み、タイヤから白煙モウモウ状態でどうにかこうにか脱出することができたヤレヤレ
凍結路面と滑落停止した車
凍結路面と滑落停止した車
ちりめん坂から将棊頭山方面
ちりめん坂から将棊頭山方面
大樽小屋
樹間から甲斐駒・仙丈
樹間から甲斐駒・仙丈
稜線下からの将棊頭山
稜線下からの将棊頭山
木曽駒ヶ岳へのなだらかな稜線
木曽駒ヶ岳へのなだらかな稜線
茶臼山方面
地吹雪のような風
地吹雪のような風
茶臼山の向こうに北アルプス
茶臼山の向こうに北アルプス
木曽駒への稜線
南アルプス全山
将棊頭山と辿ってきた道
将棊頭山と辿ってきた道
木曽駒頂上部
木曽駒ヶ岳頂上
中央アルプス南部は雲の中
中央アルプス南部は雲の中
将棊頭山からの西駒山荘
将棊頭山からの西駒山荘
将棊頭山を振り返る
将棊頭山を振り返る

感想

桂小場までの林道が雪に閉ざされてしまう前に、と思って出かけた木曽駒でしたが凍結路面にヒヤリとさせられました。川に車を落とさなかったのは幸運でした。

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