気付けばカレーばかり食べていた燕岳


- GPS
- 05:42
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,482m
- 下り
- 194m
コースタイム
30日 5:00頃〜燕岳往復 7:37 燕山荘スタート - 9:58 第一駐車場着
天候 | 29日:晴れ後曇り(ガス)夕方頃より雨 夜半から晴 30日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特には有りません。合戦小屋から上に残雪があるも特に問題なく通行可能です。 水場はプラッティパスなどに直接入れようとすると難儀するので、何か汲む物があると吉です。 中房温泉の登山道入口に登山ポスト(用紙付き)と綺麗なトイレあります。 燕山荘のテント場は雪に覆われていますが、2〜3張りほど土の上に張れました。 下山後の温泉:しゃくなげ荘(空いてました) 下山後の食事:穂高駅の近くにあるスプーンアートに行きました |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
行きたい行きたいと思っていた燕岳にいってまいりました。
朝2:00に第一駐車場に到着、その後仮眠をとってから食事をして5:30頃スタートです。
初日
中房温泉〜第一ベンチ
いきなりの急な登りで若干怯むも、あえてゆっくりとペースを乱さず登って行きました。
意外とあっさりとベンチに到着。1分ほど下ったところにある水場に水を汲みに行きますが……汲みづらい!
だいぶゴミが入ってしまいましたが気にしないでおきます。
水はとても冷たくて、手を入れるとすぐにジンジンしてきます。
第一〜第二ベンチ
なるべくペースをあげずにゆっくりと登ろうと思うのですが、早く登らないと青空がどこかにいってしまいそうです。
急いで登ろうと思いますが、なかなかペースがあげられません。
第二ベンチで少し休憩をとります。ヘルメットを持った方が大天井から槍まで行かれると話をされていて、羨ましく思いつつ、そしてピストン山行の自分を恥じつつ…でも自分は自分の行ける範囲で…と思い直します。
第二ベンチ〜第三ベンチ
この辺から若干辛くなってきて、日帰り装備や小屋泊と思われる方に抜かれ始めます。ちょっと悔しい。
テント泊装備でがっつりとした登りは今年初なので、若干ペースが落ち気味です。
近くにある花や景色、木々の緑を眺めて気分転換します。
第三ベンチ〜富士見ベンチ
この間が一番辛かったかもしれません。第三ベンチでおにぎりを食べて出発。
富士見ベンチまではなんとか日帰りの方に付かず離れず登ろうとしますが………途中で挫折しました。
そんなに重いものを入れてないはずなので、体力落ちたのかな…と少し哀しくなりますが、山の体力は山で取り戻すしかないので、とりあえず燕山荘に11:00頃つけばいいや〜と軟弱な目標に設定して頑張ります。
富士見ベンチで休憩していた初老の方に「その帽子(ノンラー)いいね」と声をかけられ、ちょっと照れます。
少し座ってお話しますが、おじさんは先に出発されます。私はカロリーメイトで栄養補給。
富士見ベンチ〜合戦小屋
この辺から少しづつ道の様相が変わってきて、土っぽいところから岩っぽい部分や礫っぽいのが増えてきます。もちろん歩きづらいなんてことはないのですが、標高の高いトコに近づいている感があり、少しだけ元気になれます。
そして頭の中には既にスイカのことしかありません。今日から始まった合戦小屋名物のスイカ、食べるしかないでしょう。
1カットはちょっとおっきいかなと思ったので、半カットにして塩を大量にかけて頂きましたが……これは余裕で1カットいけるわ…美味すぎ………。ちょっと後悔します。
いえ、ここで水分取りすぎてお腹いっぱいにするのもよくないのでこれで良かったのかもしれません。
合戦小屋を出たのが8:48です。11:00に燕山荘は余裕すぎるので目標変更。10:30。
合戦小屋〜燕山荘
合戦小屋から少しの登りで合戦沢の頭に出ます。この間少しだけ残雪がありますが、特に心配するようなものでもないのでサクサクすすみます。
ここまで来ると木々も低くなり、周りの景色はさぞ………真っ白です。青空には逃げられてしまいました。
残雪の上をざくざくと小気味よい音をたてて歩き、最後の登りにとりかかりますが、ここでついにテント泊さん2人組に抜かれてしまいます。しかしそのすぐ先で追いつけて話を聞くと、大天井まで行くとのこと。今度くるときは私もそうしようと密かに誓います。
燕山荘の夏道がまだ出ておらず、最後にだいぶきっつい登りをこなして到着。途中で設定した軟弱目標を上回って到着したので良しとします。
テント場は一番のり。唯一土の部分にテントを張ることができました。雪対策でもってきた追加のロールマットは多分不要物でしたが、寝る時かなり快適になるのでこれはこれでいいかもしれません。
テントの中にオールウェザーブランケットを敷いてその上にロールマット、更にモンベルのULコンフォートシステムパッドの贅沢な本日の寝床が完成します。
テント設営後は頂上ピストンしますが、やはり雲やガスが多く、白い時間が殆どでした。残念。
小屋に戻ってきてとりあえず生ビール(大)、そしてカツカレーください。ビールも美味しいですがカツカレーも美味しいです。これでお昼として持って来た食料は晩ご飯になり、晩ご飯は無駄な重量となります…まあいいか。
外で食べながらぼけーっと過ごし、テントで昼寝でもしようかなと戻るとお隣さんがちょうどテントを張り終えたようでビールにお付き合いします。
再び生ビールを買ってお外で飲みながらいろいろお話しします。翌日大天井から徳沢方面へ行きたいが天気が駄目そうだからなあ…とぼやいていましたので、自信たっぷりに「明日は晴れますよ、間違いないです。」と答えました。なぜ晴れるかって言い切れたのか不思議ですが、敢えて言うと、ゴーストがそうささやいたんです。
ビールタイムを終了して×小屋 ○テントで少しお昼寝。お花でも撮ろうかと外に出るとなんか慌てている人がいる……雷鳥さんがつがいでいるらしい。目標をお花から雷鳥さんに変更。しばし撮影タイム。
つがいで仲睦まじく行動しているのを大勢で見守ります。きっと皇居のカルガモや多摩川のタマちゃんもこんなだったんだろうな…。
ひとしきり写真を取り終えて暗くなってきたのでテントに戻る……と雨が降り出しました。すること無いので寝ます。
21:00頃、ふと目を覚まし外を見ると素晴らしい星空。うっすらと天の川も見れました。
撮影しようと頑張りますが…………失敗しました。悔しい。
翌朝。見事な天気です。ご来光も見れましたし、昨日まで見れなかった槍もくっきり。
頂上から立山方面や鹿島槍、ぐるっと綺麗に見渡せます。これがあるから登山は日帰り出来ないんだなあ…。
山頂でお尻に根っこが生えそうになりますが、ぐっと我慢して下ってきました。
お隣さんは大天井から常念、常念から下るルートに変更されたようで、着いて行きたくなりますが、また今度やることにします。きっとまた来れる。むしろ来年来てそう。
下りではストックを出して一気にくだります。2時間とちょっとで下ってこれましたが、最後ちょっとばててしまいました。
しゃくなげ荘までいってお風呂に入ります。だいぶ空いていて浴槽に独りで浮いてました。
風呂に入れば飯が食べたくなります。穂高駅のすぐ近くにある「スプーンアート」にいってカレーを食べますが、ふざけた入れ物なので味もふざけてると思ったら、お腹が空いていたせいでしょうか、とても美味しくてびっくりです。うん。ここもまた来よう。
テント場と駐車場が激しく混み合うことで有名ですが、この季節ならそこまで混まなくていいかも?
本当にまた来たい、そう強く思ったのでした。
追記:昼寝は小屋じゃなくてテントでしてました。スイマセンスイマセン。
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