八甲田山 〜みちのくの百名山 熊におびえ不思議な出来事に悩み 湿原と花と雪渓と 道間違いで初アイゼン〜


- GPS
- 04:24
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 711m
- 下り
- 710m
コースタイム
07:38 地獄湯の沢
07:54 仙人岱小休止
08:01 仙人岱出発
08:31 鏡沼
08:37 八甲田大岳山頂大休止
08:57 八甲田大岳山頂出発
09:12 大岳避難小屋
09:46 毛無岱
10:41 酢ヶ湯温泉到着
天候 | 曇り 雲がどんどん湧いてきて,ただ時折切れて眺望をチラミセして頂いて(笑) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレもあり快適でした。 ただ,朝起きたら「就寝目的の夜間駐車はご遠慮ください」とのこと。 知らなかったものですから。 すみませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはわかりませんでした。 道は前夜の雨もあってか,とにかくぬかるんで。 ただ,泥が靴に着いてこないのでそんなに気になりませんでしたが,スパッツ必須。 大岳登山口から沢に出るまでは木の根っこと岩とぬかるみでとにかく滑り。 つかむ木はほぼしなり,つかめる木は頭の高さに張り出して障害物となり。 仙人岱から山頂まではそこそこな雪渓が。 雪渓すぎるとクマザサを若干こぎながらですが途中から急にでっかい階段になり。 山頂から避難小屋までにも下りの雪渓が。 避難小屋過ぎて毛無岱あたりの湿原は木道でとにかく気持ちいい景色と花の連続でした。 ただ濡れてる木道で一回転びましたけど(笑) 湿原終わったらまたぬかるみと木の根っこと岩でした。 ルートは整備されていて迷うようなところはありませんでした。 |
写真
感想
出張「みちのくシリーズ」の前哨戦に八甲田山を登ってみて。
八甲田といえば少年のころに読んだ「八甲田山死の彷徨」しか情報が無く。
まぁ,厳冬期ではありませんしね。
ヤマレコの皆さんの記録を読んだり,山と高原地図を出張途中の新潟で買って。
そもそも,梅雨時期だからどうせ地元もアルプスも雨だろうからと仕事の大移動をここにあてこんだのですが。
土日は雨予報。
金曜日新潟で仕事終了,月曜日に青森スタートの予定だったので,土曜日の新潟県の山を雨でも強行するかと考えていたのですが,日曜日の青森県がどうも曇りのち晴れって感じで。
急に思いつきで八甲田山に決めました。
土曜日のうちに新潟から700kmをハイエースでズバッと走り。
黒石ICでおりてスーパーで食料調達。
一気に酢ヶ湯温泉まで。
途中,城ヶ倉大橋通ったんですけど,結構な高低差で高所恐怖症の僕はキュンキュンしちゃいました(笑)
で,酢ヶ湯温泉の奥の公共駐車場に駐車。
独り車中泊で酒盛りはじめたらすぐ断続的に結構雨が降り。
夜中には雨がやんで星も出始めたので,当日雨ならあきらめようと思ってたんですが,曇りだし登っちゃいました。
初めてのお山。
しかも,思いつきで下調べ少ない。
やっぱり様子が分からず,いつものお山より疲れますね。
地図や記録上の距離や高度差では全然気にするようなコースじゃないはずなのに。
とにかくぬかるんでいて。
濡れた靴で絶妙に歩きにくい岩と木の根っこを踏みながら登り。
さっぱり急登じゃないダラダラした感じなのに疲労感満載です。
しかも,熊鈴忘れ。
もともと熊鈴がずっと鳴ってるのが好きではなく必要無ければ置いてくるんですけど,今回は必要。
で,仕方なく昔のiphoneをipodとして使っているので,それのスピーカーから音ならして歩くことに。
静かな森歩きが嫌いじゃないので,あんまり好かんのですが,熊さんには会いたくないし。
で,歩いているとひとアルバムの演奏が終わった時,急にiphoneの音が鳴らなくなり。
設定とかいじっても音量調節バーが表示されないし,音量調節ボタンも反応しないし。
とにかく音が出ない。
うーむ。
仕方が無いので音無しで歩き始めて。
そうしたら,右のクマザサの藪の中でガサガサ。
明らかに小動物じゃないクマザサの揺れ方とガサガサ音。
ひえ〜〜〜〜〜〜〜。
とにかく静かにそこを立ち去り。
そうしたら,歩いているうちにそこかしこで「ヒャウヒャウヒャウヒャウ」って警告音としか思えない電子音が。
あの音なんすか?
ヒャウヒャウ音を過ぎたら左の藪でガサガサ。
これも明らかに小動物じゃない・・・。
意を決して「わぁ!!」って叫んでみたら「わぁ!!」って帰ってきて。
すみませんでした。
ヒトでした。
ビックリさせてごめんなさい。
やっぱり熊鈴は必要ですな。
こっちがチリンチリンしていたら先輩はきっと身をひそめていたでしょうに。
さらに。
ずっと読んどいて予備知識を入れていたつもりのヤマレコ記録で「気を付けて」と書いてあった雪渓を登り。
直感的にそっちって思っちゃったんすよね。
登りながら踏み跡が無いのを不思議に思いながら。
そもそも,雪渓ほぼ初体験だからわかっておりませんでした。
登って,「あれ?これ違う」と思ったぐらいで雪を踏みぬいてズボっとハマリ。
そこから逃れようとまた踏みぬき。
何とか雪の上に復帰して下見たら,茶色い踏み跡見えました。
随分下だし。
一歩踏み出したらズルッといって。
滑りきらなくて良かったです。
仕方が無いと,いつも積んである六本爪アイゼンを奥から引っ張り出し。
初装着。
あぁ。
僕の初アイゼンは白馬岳の大雪渓に捧げようと思ってたのに・・・。
感違いに捧げることになるとは・・・。
でも,安全には変えられないので僕の初体験は自分の感違いに捧げて。
アイゼンすごいすね。
滑らず復帰できました。
でもとにかくお花はワンサカ。
地獄湯の沢の景色も火山らしくて素晴らしいですし,仙人岱のお花畑は見事。
ただ,とにかくアルプスや首都圏の山,鈴鹿や伊吹山とは雰囲気が違う。
よく整備されているんですけど,ぬかるみやらクマザサやら。
コースタイムをいつも短縮しているのに本日はほぼコースタイムで。
まだまだですなぁ。
仙人岱を出てからの雪渓。
地元の方は慣れているのかもしれませんが,初体験の僕には「うっそや〜ん」って言うしか無かったです。
六本爪出してたんだから着ければ良かったって後で思いましたけど。
もう一度今日行くなら着けました。
行かないけど(笑)
頂上に上がるころには少し雲が切れたりしながら。
「絶対雄大やん」って雰囲気をチラミセして頂きまして。
チラリズム好きとしてはそれはそれでたまらず。
で,ピストンではなく周回しようと毛無岱に向かいました。
避難小屋までの下りの雪渓。
これも,滑らないようになんて気を使うぐらいだったら六本爪着けとけよって感じで。
結局着けずに降りちゃいましたけど。
湿原帯に入ってからはとにかく気持ちいい。
今までのお山で一番かもって感じで。
とにかくここを僕の「極楽浄土」に決めました。
悪行を数々してきた身としてはそこに行きつくかはわかりませんが(笑)
湿原過ぎたらまたぬかるみ地獄。
不思議なのは泥が靴底に一切ついてこないこと。
グチョドロですが,結果最後まで「濡れてる靴」のままでした。
なんでだろ?
粘土質が少ないんすかね?
出張の合間。
熊?とおびえ。
勘違いでアイゼンを付け。
湿原とお花に喜び。
木道でウォーキングハイになってニヤケ。
結局,すごく楽しかったです。
いやぁ,登って良かった。
百名山ハンターではないのですが,知らない地方で登る山を考えると結局百名山に。
で,楽しい思いをして。
さすが,百名山ですな。
で,音が鳴らなくなったiphone。
おりてきたら,設定いじらないまままた音が普通に出ました。
何だったんですかね(笑)
今頃の八甲田は根曲がり竹が旬で、たくさんの山菜採りの方が入っている様です。
かなり驚かれたようですが
爽やかな高層湿原の毛無岱は、取り分け気にいっていただけた様ですね。
湿原最高でした。
長靴,軽装なは山菜関係なんですかね?
違う山域で右も左もわかりませんでしたので。
はじめてお邪魔させていただきました。
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