ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 319315
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳南稜

2011年07月16日(土) 〜 2011年07月17日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
Downpour その他1人
GPS
36:35
距離
11.7km
登り
1,642m
下り
1,636m

コースタイム

7 / 16
上高地バスターミナル 05:25
岳沢登山口 05:55
風穴 06:29
岳沢小屋 08:02
7 / 17
岳沢幕営地 04:15
南稜取付 04:35
トリコニー�峰 07:55
トリコニー�峰 08:12
懸垂下降のピナクル 09:25
南稜の頭 09:55 〜 10:25
紀美子平 11:40
岳沢幕営地 13:00 〜 16:15
岳沢登山口 17:39 〜 17:45
上高地バスターミナル 18:10
天候 連日ピカ天につき、追記なし。
陽の射し始めたルート上も暑いけれど、岳沢の幕営地と小屋の周囲、日中は陽を遮れずとても暑い。
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡・上高地間は往路復路共にタクシー。
コース状況/
危険箇所等
上高地より岳沢までは夏道。
岳沢幕場から雪渓を行く。七月とは言え早朝の雪渓は滑りやすい、運動靴の雨男仲間君はアイゼンを履いた。この時期融雪はかなり進み、シュルンドは深く広く開いているため、雪渓から取付きにうつるタイミングには注意をされたい。
南稜自体は、古くはウエストンもトレースしたルートであるため、全天候オールラウンドクライマーならば多少トレースを外しても難儀は無いと考える。
大滝左の岩を越えルンゼに入る、ルンゼ上部は左寄りを藪漕ぎ、ルンゼ終了後やはり左方から藪漕ぎを繰り返しトリコニーを目指す、やや傾斜の落ちたブッシュは右上しハイマツ帯へ、尚も右上するとトリコニー�峰に続く岩稜に行き当たる、滝沢側に回り込み引くと抜ける薮とぼろぼろの岩稜を慎重に越えると�峰へ、狭い岩稜をたどると�峰、�峰は横をかすめる。南稜上部は岩稜を忠実にたどると懸垂下降の支点に着いてしまう、まわりこみ左下にクライムダウンし広くなった尾根をたどると南稜の頭へ。

真夏の岳沢はフライパンの中にいるような暑さとなるため、陽が差し込むまでに上部へ抜けられるようスタートされたし。
本日の行程は岳沢まで。
初日は気楽な登山道。
本日の行程は岳沢まで。
初日は気楽な登山道。
岳沢から見上げる南稜下部とトリコニー。中央を左上するルンゼがそのルート。
最初の二股は左。その上は左のかすかなルンゼをたどり、左の薮からスラブへ。スラブは左をかすめ、藪漕ぎののちブッシュに入る。
岳沢から見上げる南稜下部とトリコニー。中央を左上するルンゼがそのルート。
最初の二股は左。その上は左のかすかなルンゼをたどり、左の薮からスラブへ。スラブは左をかすめ、藪漕ぎののちブッシュに入る。
幕営地にはミネ桜。
快適そうに見えて・・・
幕営地にはミネ桜。
快適そうに見えて・・・
日差しを遮る物のない幕営地はフライパンの中。
日差しを遮る物のない幕営地はフライパンの中。
早朝出発のため、さっさと寝る支度。

テントに看板を背負ったM山岳会が、寝静まり静かな幕営地に夜遅く帰幕。いつまでもガヤガヤとうるさい。

睡眠を破られる。
早朝出発のため、さっさと寝る支度。

テントに看板を背負ったM山岳会が、寝静まり静かな幕営地に夜遅く帰幕。いつまでもガヤガヤとうるさい。

睡眠を破られる。
陽が射すまでに少しでも高度をかせぎたい。
午前四時、重太郎新道にはすでに4人ほど登って行った。
陽が射すまでに少しでも高度をかせぎたい。
午前四時、重太郎新道にはすでに4人ほど登って行った。
幕営地のすぐ先で雪にのる。
幕営地のすぐ先で雪にのる。
運動靴の雨男仲間君はアイゼン。
運動靴の雨男仲間君はアイゼン。
雪渓は30分程。
写真中央に進む。
雪渓は30分程。
写真中央に進む。
登山靴にピッケルならばすたこらさっさ。
早めに左方の岩へ。
中をのぞくと広く開いたシュルンドは奥が深く、足元には浮いた岩がゴロゴロ積み重なっており、あまり気持ちのよい所ではない。
登山靴にピッケルならばすたこらさっさ。
早めに左方の岩へ。
中をのぞくと広く開いたシュルンドは奥が深く、足元には浮いた岩がゴロゴロ積み重なっており、あまり気持ちのよい所ではない。
シュルンドを横目に、安定した岩に這い上がる。いよいよ取付き。
写真右端から階段状に左上しルンゼに入る。
シュルンドを横目に、安定した岩に這い上がる。いよいよ取付き。
写真右端から階段状に左上しルンゼに入る。
取付きより振り返る雪渓。
右端で雪から岩へ。
取付きより振り返る雪渓。
右端で雪から岩へ。
出だしは快適。
ルンゼ、乾いており不都合なし。
ルンゼ、乾いており不都合なし。
浮き石も無く、こうなると運動靴に軍配。
浮き石も無く、こうなると運動靴に軍配。
二股は左に。
正面のスラブを意識しながらも、ルートは左寄りにとる。
正面のスラブを意識しながらも、ルートは左寄りにとる。
下部のスラブ、右にはとても行けそうに無い。
下部のスラブ、右にはとても行けそうに無い。
左端のこの部分は行けそうだが、ロープが無いので大きく左に。
左端のこの部分は行けそうだが、ロープが無いので大きく左に。
左に大きく回り込み薮尾根に突入する。
左に大きく回り込み薮尾根に突入する。
かなり急な草付き。
谷川岳の草付きに比べればなんて事はない。
かなり急な草付き。
谷川岳の草付きに比べればなんて事はない。
明神、だいぶ下になった。
明神、だいぶ下になった。
急斜面のハイマツは身体がスッポリはいってしまう。
真上にトリコニー。
急斜面のハイマツは身体がスッポリはいってしまう。
真上にトリコニー。
ハイマツくぐり。
ハイマツくぐり。
高山植物のブッシュをかきわけ進む。かすかにトレースらしきもの。
高山植物のブッシュをかきわけ進む。かすかにトレースらしきもの。
トリコニー�峰から延びるリッジが右手に近づく。
トリコニー�峰から延びるリッジが右手に近づく。
日陰の快適な世界ともいよいよおさらばが近い。
日陰の快適な世界ともいよいよおさらばが近い。
どこへ進んでも同じようだが、見た目以上に急なブッシュは気が抜けない。
どこへ進んでも同じようだが、見た目以上に急なブッシュは気が抜けない。
自然とリッジに向かう。
自然とリッジに向かう。
ハイマツ登りも交えながら直上。
ハイマツ登りも交えながら直上。
写真右上目がけてまっしぐら。
写真右上目がけてまっしぐら。
07:30 リッジにたどり着く、直登は出来ないため滝沢に回り込む。
ここからトリコニー�峰まで、岩がゆるくハイマツも引けば抜けるため、写真などうつしていられない。

振り返れば、私にはこの30分が核心部であった。
07:30 リッジにたどり着く、直登は出来ないため滝沢に回り込む。
ここからトリコニー�峰まで、岩がゆるくハイマツも引けば抜けるため、写真などうつしていられない。

振り返れば、私にはこの30分が核心部であった。
トリコニー�峰で小休止。
�峰を目指す。
トリコニー�峰で小休止。
�峰を目指す。
トリコニー�峰。
トリコニー�峰。
バックは明神。
暑さを感じる余裕ができた。
バックは明神。
暑さを感じる余裕ができた。
トリコニー�峰は苦もなく通過。
トリコニー�峰は苦もなく通過。
トリコニー�峰と左下に�峰。
トリコニー�峰と左下に�峰。
ここまでくると、終了点は近いと独り合点。
ここまでくると、終了点は近いと独り合点。
しかし、ジャンダルムはまだあの高さ。
しかし、ジャンダルムはまだあの高さ。
すでにトリコニーはかなり下。
日差しがきつい。
すでにトリコニーはかなり下。
日差しがきつい。
ルート判然とせず、右に左に。
暑い。
ルート判然とせず、右に左に。
暑い。
とにかく登る。
とにかく暑い。
とにかく登る。
とにかく暑い。
判然としない。
「リッジ通しは懸垂下降のピナクルに行ってしまう」
と雨男仲間君。
判然としない。
「リッジ通しは懸垂下降のピナクルに行ってしまう」
と雨男仲間君。
二人であちこち登り、やっとたどり着いてみれば懸垂下降の支点。
やってしまった。
雨男仲間君が白い目でにらむ。
二人であちこち登り、やっとたどり着いてみれば懸垂下降の支点。
やってしまった。
雨男仲間君が白い目でにらむ。
岩を抱え覗き込んでみればなんてえ事はない。

クライムダウンし最後はせえのっとジャンプ、
無事着地。
岩を抱え覗き込んでみればなんてえ事はない。

クライムダウンし最後はせえのっとジャンプ、
無事着地。
南稜の頭につづく広い岩の原に出た。
とても暑い。
南稜の頭につづく広い岩の原に出た。
とても暑い。
奥穂のてっぺん、近づいた。
奥穂のてっぺん、近づいた。
ジャンダルムも横に見える高さまでやって来た。
ジャンダルムも横に見える高さまでやって来た。
真後ろには岳沢・上高地そして乗鞍。
真後ろには岳沢・上高地そして乗鞍。
フライパンの中からやっとはい出した。
しかしジリジリ暑い。
フライパンの中からやっとはい出した。
しかしジリジリ暑い。
前穂、遠い。
南稜の頭。
混雑する奥穂は割愛、ここで大休止。
混雑する奥穂は割愛、ここで大休止。
重太郎新道から見上げるジャンダルム。
重太郎新道から見上げるジャンダルム。
重太郎新道から見上げる奥穂南稜。
重太郎新道から見上げる奥穂南稜。
みどり湖パーキングエリアの朝。
穂高が良く見える。
みどり湖パーキングエリアの朝。
穂高が良く見える。

感想

ウェストンも登ったと言うクラシックルート、それが初登ルートと聞けば是非。ロープもいらぬとなれば雨男仲間君の誘いを断る理由などはない。

右往左往しながらルートをさがす。この行為が面白い。
ロープがあったらこうも楽しくはなかったはず。

シーズン的に吊り尾根から重太郎新道は渋滞気味。
しょうがないか。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:791人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら