白山(千仭滝-湯ノ谷右俣アドベンチャー)


- GPS
- 09:05
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,364m
- 下り
- 2,362m
コースタイム
天候 | 晴れ 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※市ノ瀬から湯の谷林道チャリデポ地点 ダート、舗装ミックスで急勾配 ※千才谷 林道1720m地点から雪は豊富。放射冷却でガチガチなのでアイゼン装着。所々水流は出ている。千仞滝横の岩壁は脆いので突破できなかった。崖下をトラバースして登りやすいところから台地に出る。 ※湯の谷右俣 2250mの滝は出ていたので右岸の雪のつながったところから巻く。一部笹薮あり。それ以降は雪は絶妙に繋がっているので下降出来た。一部岩が露出している。 |
写真
装備
共同装備 |
8mm 30mロープ ハーネス 下降器 スリング等
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感想
今日は久しぶりのBig Dayだ。さてどこへ行こう、バリ剱岳も行きたいが是非案内したい人もいるので今日はまだ見たことのない白山の景色を見に行こう。はて行けるのか?コースは4通りほど準備した。どのコースをたどるかは現地で決めよう。コーエーはかなりビビっていたがYSHRがいるから大丈夫だよ!
深夜1時半市ノ瀬をチャリリンスタート、湯ノ谷林道は数ある激ヒルクライム林道の中でも断トツのハードさだろう。さあ行くぞ、釈迦新道登山口付近まではおしゃべりしながらコーエー付いてきたが、ここからが拷問坂、一段ギアを上げたらもう見えなくなった。時折現れるダートがまた辛い、ここで足をついたらもう終わりである。根性で漕いで行く。
きついS字カーブがどこまで続く!登り切ったところで斜面がゴソゴソと音がした。いきなりこぶし大の石が落ちてきて頭の上を通過した。危なかった。メットをしているが油断ならない、湯ノ谷橋を渡り対岸に渡り高度を上げると遥か下にコーエーのライトが見えた。15分ほど離れているだろうか、最後はダートの連続、マジ辛い、ようやく1650m湯ノ谷右俣から下る地点に到着。ここでチャリをデポした。待つことしばらくコーエーも到着。
満月で放射冷却、寒いっす、さあ行こう、最初の案は湯ノ谷左俣に降りて記録のないルンゼを詰める案であったが千才谷の前を過ぎるとここは雪がびっしりあるじゃないですか、むむ楽しそうだ、ここを詰めてみよう、快適に雪渓を詰めていくがしばらくで完全に切れてしまい目の前には馬鹿でかい千仭滝がドーン、これも見たかった。はてこれは巻けるのか、左岸が何とか行けそうか?ダメ元で取り付いてみたが、足元ガラガラ、掴む石もガラガラ、危うくコーエーに石が当たるところだった。もうちょいで行けるかと思ったが最後の岩場がやはりヤバそう、却下して慎重にもう一度安全地帯まで降りた。どこか弱点はないか探ったがどこもガラガラでヤバそう、しゃあない大きく迂回して安全に台地に乗り上げる作戦とした。
雪を拾いながらトラバース気味に高度を上げて唯一崖マークのないマシな斜面を登り上げて台地に這い上がると笹薮のすぐ先が雪渓地帯で後は山頂直下まで快適な雪が繋がっていた。昨日の雨と放射冷却で雪面は凍り付いていてカチンコチンだった。無事7時40分御前峰をピクってお参りを済ませた。帰りは雪の緩斜面だからアイゼンを付けずに足スキーでもするかと余裕をこいたらとんでもない、凍った斜面が怖い、バックステップでダブルウィペットで半泣きで降りる。もう大丈夫だろうと尻で滑ったらマジ止まらないプチ滑落して痛い目にあった。
平坦地でアイゼンを履いて後は湯ノ谷右俣をガンガン降りていく。2つの滝はまとめて巻いた。予想通り雪は豊富でチャリデポ林道カーブ下まで雪を拾ってちょいと登りあげるとチャリが待っていてくれた。完璧な読みであった。後は新緑のチャリリン、ホンマに楽しくもアドベンチャー満載のBig Dayであった。
白山にはまだ見たことのない景色がある。また探し当てよう。
山スキーシーズンが終わった水曜友の会。用事や天候でこれまではハイキング的な残雪登山だったが、今回は久しぶりに好天に恵まれたのでバリエーション的な白山となった。剱岳北方は自信がなかったので行きます!と自信をもって言えないので、技術の鍛錬だ。念のため30mロープも持参し、ロープワーク等も復習したので大丈夫だろう。ルートや状況判断も勉強しよう。
湯の谷林道は別名拷問坂と呼ばれている通り、釈迦岳登山口を過ぎると急勾配、ダートが続き、先生にはおいていかれ一人旅となった。まあバトルすれば足が終わってしまうのでマイペースということで。しかし途中、あまりにも腰が痛くなり止まってしまったら勾配がきつく復帰できなかったので勾配が緩くなったところまで歩き、また漕ぎだす。次回は漕ぎ切ろう。
チャリデポしてしばらく歩くと千才谷に差し掛かり、雪がびっしりあったので急遽変更となった。カチカチなのでアイゼンを装着して快適に歩いていくが、滝が近づくにつれ雪が切れ始めてきた。滝を上手く巻けないか岩壁を登ってみるもボロボロで危ない。ルート変更で登れそうなところまでトラバースして台地に登ることとなった。
急峻な岩峰や、ザレた雪渓など普段では見ることが出来ない風景を見て山は奥が深いと感じた。台地に登り上げると後は快適な残雪歩きとなる。水矢尻雪渓を詰めて無事御前峰に着いた。下山は湯の谷右俣を行くこととなる。ここは山スキーで一度滑っているので上の滝は何とかなるだろうとは思っていたが意外と雪は解けていて厳しいかと思われたが右岸の雪が微妙に繋がっているので安堵。
1950mからは初となるのでドキドキしながら歩くと、たまに雪は切れているが岩を歩けば問題なかった。次第に水流も聞こえだすがなんとか雪は繋がっていた。アイゼンは外しているが、グズグズ雪の急斜面は下は固いので滑りだすと止まらない感じだった。一度滑落しそうになりヒヤッとした。それ以降、危ないところはバックステップで安全に下ると林道付近まで着いた。渡渉とやぶこぎでチャリデポ地点に無事帰還。楽しい気持ちもあるが、それよりも無事に帰還出来た安堵感が勝っていた。達成感はある。あとはチャリを漕いで市ノ瀬まで帰還。
今日一日で雪山登山や色んな経験値を積むことが出来た。過信しないで今しか行けない山に行ってみたい。
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