(秋田県北部Day-2)藤里駒ヶ岳と小岳
- GPS
- 06:27
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,040m
- 下り
- 1,036m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
粕毛林道(未舗装)が20kmほどと長い。林道が通行できて、登山口まで入れれば、半分は終わったような印象。 |
写真
感想
二日目は、昨日登りそこなった藤里駒ヶ岳を、通行止めとは別のルートから登ることに。但し、朝から雨模様で昨日のような好天は望めないようです。素波里湖の東岸から、未舗装の粕毛林道に入ります。大雨で土砂崩れでもあると嫌だなぁと思っていましたが、無事に樺岱林道分岐へ。ここまで粕毛林道が11.4km。さらに2kmくらい樺岱林道を進むと左手に登山口があり、ちょっと先のスペース(3〜4台分)に駐車。もちろん一番乗り。
つい最近、家族からあるお祝いでもらったばかりのゴアテックス雨具を初めて着込み出発。ご機嫌なので雨でも全然へっちゃら〜。ブナを主体とする樹林帯を登っていくうちに雨もほとんど上がり、しっとりとしたマイナスイオンを感じながら森林浴。ブナ平、樺岱ピークそれぞれに地元山岳会がつけたと思われる標識があるが、その他は道以外に人工物なし。ピークに達してからは登りは一旦収まり、やや細い尾根筋を緩やかにアップダウン。霧の中で遠望が得られないのがちょっと残念。最後に再び登りになって、藤里駒ヶ岳山頂に到着。予想通り、無人。メインとなる北側ルート(田苗代湿原経由)登山口への車道が通行止めなんですから。
山頂は雲の中なので残念ながら展望は得られず。北に一度降り、田苗代湿原まで行ってみたい気持ちも少しはあったものの、昨日、田代岳で素晴らしい高層湿原をエンジョイしたばかりなので、今日はこのままピストン下山し、残った午後の時間は、小岳を目指すことに。
往路を戻って、一旦登山靴を運動靴に履き替え、車で粕毛林道に戻ってさらに奥へ9kmほど。小岳登山口についてみると、驚いたことにバスを含む4台の車が駐車しているではありませんか。おそるべし世界遺産。(ちなみに富士山もやっとこの2013年に世界遺産に登録され、登山者が一気に増えそうです…) 駐車場の脇にはに立派なトイレ舎と白神山地巡視管理棟もあり、世界遺産を説明する大きな看板などもあります。
ちょっと戻った登山道入り口から登りだし、ずっと尾根筋かと思っていたらコースは沢を数回横断するなど谷周りのような感じ。しばらく進むと三叉路で、道標によれば、登山口からどうやら2つのルートがあるようだ。歩いてきたルートでは、登山口まで1.6km、別のルートでは同2.4kmとのこと。この三叉路を左に曲がるとすぐに入山者の数を自動記録する装置があって太陽電池で動いているらしい。その先にも世界遺産地域を説明する立派な看板があり、やってはいけないこと(立入り禁止区域等)の説明がありました。
少し登りがきつくなり始めたころ、上から団体さんが降りてきました。来るは来るはで、少なくとも30人はいたのではないでしょうか? 狭い急登に入る直前で良かったです。もちろん団体さんはこちらが登りでも道を譲ろうなんて気持ちはみじんもありません。最後と思われる方にこれで終わりですか、と伺ってもリーダーっぽくない… いったいどんなパーティなんだろ、といぶかしい想いでした。
やや細い急な尾根を登っていくと、這松がでてきました。事前にガイドブックで本州で最も標高の低い位置にある這松だとのことでしたので、なるほどこれですか、って感じ。風も抜ける尾根筋をさらにすこし頑張ると左手に小さな石祠があって、そのすぐ先が山頂。ご夫婦らしきお二人の方が休んでいました。山頂はそれほど広くないので、あの団体さんがいる間は立錐の余地もなかったのでは、と想像しました。山頂標識のある地点にも三角点はあったのですが、踏み跡がさらに先まで続いているので行けるところまで行ってみると、そちらにも別の三角点がありました。山頂標識まで戻ると、お二人連れは下山するようでして、その後は山頂を独り占め。雲の中のため展望がないのが残念至極。本来なら世界遺産の白神山地の全貌が見えるのでしょう。まぁ、ちょっと遠くからでしたが、昨日だいたいは見ることができたましたし、何といっても梅雨の時期、あんまり欲張りしてもしょうがないですね。
往路を下山し、三叉路を左にとって別ルートへ。こちらは尾根筋がベース。残り1.1kmの標識から右手に尾根から離れて急斜面を下ると湿地に降り立ち、ここから林道跡かと思うような刈込がひろく傾斜の緩い道を700-800mも歩けば、駐車場が見えてきます。急斜面を下っているところで若者3人が軽装で登ってくるのにすれ違い、あと山頂までどのくらいですか、と聞かれたのですが、相当ハイペースだったので、問題なく着いたのではないかと思います。この若者達のものと思われる乗用車が1台(青森ナンバー「わ」のレンタカー)ありましたが、バスを含む他の車はすでに居なくなっていました。
再び砂利の林道を20.4kmも走って、素波里湖畔に戻り、米代フォレストラインという新しくできたらしい広く快適な舗装道路をドライブすると、白神山地世界遺産センター(藤里館)に出ます。ここは「道の駅」ならぬ「森の駅」になっているようで、温泉なども近くにあります。その駐車場に見覚えのあるバスが。すると、小岳ですれ違った団体さんたちがセンターなら出てくるところでした。中に入って見学しようとしていて、ふとパンフレットに目をやると、「2013 秋田県藤里町エコ・ツアー情報」の中に、「真夏の白神山地小岳登山」が7月14日(日)開催になっているではありませんか。そうだったんだ。参加費がたったの200円!でこのセンターから登山口まで往復バスに乗せてくれるみたいです。これで団体さんの謎はすべて解けました(笑)。
最後に、世界遺産センター近くの湯の沢温泉で汗を流しました。「ホテルゆとりあ藤里」「藤乃瀬温泉旅館」「和みの湯」「農村環境改善センター」と4つも湯あみをできる施設がありましたが、一番ローカルっぽい「農村環境改善センター」にしました。今夜も大館市内で車中泊。
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