記録ID: 3247021
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アルパインクライミング
谷川・武尊
一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜
2021年06月05日(土) [日帰り]
yy0419
その他3人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 12:43
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 3,510m
- 下り
- 3,498m
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日帰り
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 12:38
クライミング中はログが飛んでいます（あり得ない累積標高）
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
朝から天気が良く、登攀終了時まではこの時期の谷川岳にしてはなかなかない好天に恵まれましたが、前日の雨でテールリッジから烏帽子スラブのトラバースはかなり濡れていて神経を使いました。南稜のルートに入ってからも要所要所で濡れている状態でしたが、コケのついていないフラットな部分は十分フリクションもあったので、本チャンルートを十二分に楽しむことができました。出合からテールリッジまでは十分すぎる残雪で、テールリッジへの上陸も容易でした。ストックなしの軽アイゼンのみだとちょっと不安かもしれません。 1P目(��)：南稜テラスからチムニーまでは足慣らし。チムニーは例によって濡れ濡れのため、最初の一手をA0で引き上げました。 2P目(��)：右に左にと弱点を縫うように。1P目より易しい。背景は一ノ倉のスラブと雪渓が大迫力です。 3P目(付)：コンテで歩き。笹のバケツから岩の階段状。歩きで全く問題ありません。(下山時も懸垂せずに歩きました。) 4P目(��)：�卦蕕箸覆辰討い泙垢�、最初の短い垂壁は2P目より難しく感じました。後半少し伸ばして6ルンゼ側の岩場まで登りましたが、ここがヌルヌルに濡れていて相当嫌らしかったです。 5P目(��)：南稜最大の爽快なピッチ、馬の背リッジです。トポにはリッジからクラックとありますが、ほぼリッジ通しに登るイメージです。後半のカンテは高度感もありなかなか登りごたえもあります。 6P目(��)：核心ピッチですが、残置が豊富でホールドも要所にあるので、さほど難しくは感じません。ただし当日のコンディションはまるで滝登りのようにびしょ濡れだったので、A0混じりで抜けました。 下降(懸垂) 始めの1Pは完全に6ルンゼ内で、50mいっぱいに降り切ったところに真新しいハンガー＆チェーンのラペルリングあり。2P目は4P目垂壁直後の支点までとなりますが、ここが登りと共用のため、大混雑。6ルンゼ沿いに5mほどのテラスまで下ってみたものの支点がないので、結局ここまで登り返しました。3P目は垂壁部のみを懸垂し、草付は歩いて下降。5P目は登りの2P目、6P目は登りの1P目と共通です。やはり登りと共通部分は混雑時にはかなりごった返します。登りよりもよっぽど時間もかかります。 下山(テールリッジまで) 朝と比べるとだいぶ乾いてきてフリクションも効くようになりましたが、それでも濡れているところは要所要所にあります。特に烏帽子スラブ横断は危険で、登り以上に神経を使いました。変形チムニー取付付近は滝になって水が流れていました。テールリッジはほぼほぼ乾いた状態でした。 |
写真
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一ノ倉沢出合
雪渓は十分の量で1.5mくらいの壁になっています。右手のステップから乗り上げます。
雪渓は十分の量で1.5mくらいの壁になっています。右手のステップから乗り上げます。
テールリッジ取付の岩場
要所要所濡れています。灌木帯までは要注意です。
要所要所濡れています。灌木帯までは要注意です。
後続も次々やってきます。設計からの取付はシュルンドも小さく、難なく上陸できます。
衝立がでかくなりました
ここで先行Pに追いつきます。ロープを出していたので、この先で先行させてもらいました。
ここで先行Pに追いつきます。ロープを出していたので、この先で先行させてもらいました。
1P目最後のチムニー
最初の一手が難しいですが、濡れているので迷わずA0しています。
最初の一手が難しいですが、濡れているので迷わずA0しています。
2P目終了点から
雪渓をバックに登る姿がとんでもないところを登ってる感じでいいですね。
雪渓をバックに登る姿がとんでもないところを登ってる感じでいいですね。
2ルンゼの様子
上部αルンゼにはまだ大量の雪渓が。そりゃ滝沢の水量も多いはずです。
上部αルンゼにはまだ大量の雪渓が。そりゃ滝沢の水量も多いはずです。
4P目終了点からこの辺り濡れていて見た目以上に悪かったです。もう一つ早めに切って、馬の背リッジに早く乗ってしまったほうが良かったかも。
6/5 7:45
4P目終了点から
この辺り濡れていて見た目以上に悪かったです。もう一つ早めに切って、馬の背リッジに早く乗ってしまったほうが良かったかも。
この辺り濡れていて見た目以上に悪かったです。もう一つ早めに切って、馬の背リッジに早く乗ってしまったほうが良かったかも。
最終Pを上から
よく見ると南稜テラスではまだ10人以上順番待ちしていました。
よく見ると南稜テラスではまだ10人以上順番待ちしていました。
こちらは先週登った東尾根
一ノ倉側はより荒々しいイメージになりますね。
一ノ倉側はより荒々しいイメージになりますね。
次の懸垂では人が写っているところまで行かなければなりません。その先のテラスまで行ってみたものの、懸垂支点なし。
撮影機器：
感想
当初は空いている平日のアッタックをもくろみ、前日金曜日を予定してたのですが、雨のため、結局土曜となりました。少しでも混雑を避けようと、3時半前にベースプラザを出発したのですが、これが功を奏し、一番手で南稜に取付くことができました。好天の週末で一ノ倉シーズン真っ只中とあって、相当数のパーティーが一ノ倉に入ったと思われますが、その多くが南稜に集中していたように思われます。長いパーティーは3時間待ちだったようです。ほんとにラッキーでした。おかげで9時には登攀を終え、この調子なら昼には下山できてしまうのではと思われましたが、懸垂での上り下りの交錯はかなりの時間が取られ、南稜テラスに戻れたのは13時過ぎでした。コンディションは濡れたところも多かったものの、絶好の天気に恵まれて、今年初の本格的本チャンルートは大満足できる山行になりました。
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