蓼科山 〜一年越しの槍ヶ岳初チャレンジは断念 すずらん峠から山頂 将軍平 天祥寺原 ビーナスライン周遊〜
- GPS
- 05:35
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 906m
- 下り
- 916m
コースタイム
07:09 女乃神茶屋 登山口出発
08:06 2210m 標示
09:26 蓼科山頂ヒュッテ
09:29 蓼科山山頂(大休止)
09:49 蓼科山山頂(出発)
09:52 蓼科山頂ヒュッテ
10:20 将軍平(小休止)
10:36 将軍平(出発)
11:26 天祥寺原
12:21 滝源橋(ビーナスラインに合流)
12:41 すずらん峠駐車場着
天候 | 晴れ。 ただし,早い時間から雲が湧いていた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
21時半到着時には先客一台。 朝6時半ごろの段階でも数台の駐車。 下山時は満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
①すずらん峠駐車場〜2110m標示 はじめは,なだらかな森歩き。 途中急登もありながらなだらかにまたなって。 ②2110m標示〜森林限界 ゴーロ帯で,岩の間を踏むところを見つけながら。 踏むところをよく見て歩くだけじゃなく,2〜3歩歩いて先を確認すると楽な踏み跡見つかります。 所々,八ヶ岳,南アルプス,麓の町の眺望が気持ちいいす。 ③森林限界〜蓼科山頂ヒュッテ〜山頂 突然森が切れて岩稜帯に。 眺望満点。 黄色ペンキの矢印がそこかしこに書かれてますからちゃんと黄色ペンキを探せばむずかしいことはありません。 ④山頂〜ヒュッテ〜将軍平 山頂〜ヒュッテは来た道を戻るのでわかります。 ヒュッテ〜将軍平は②よりもちょいハードな感じ。 段差の大きい岩岩で,たまにぬかるみ。 濡れた靴底で下りはズルズル滑ります。 しかもすぐ樹林帯で眺望なし。 ⑤将軍平〜天祥寺原 基本ゴーロ帯。 深い樹林帯で眺望一切なし。 所々,枯れ沢みたいなゴロゴロ岩。 ⑥天祥寺原〜ビーナスライン 歩きやすいけどダラダラとした森歩き。 沢沿いと思ってたら,沢に水はありませんでした。 ただ,森の雰囲気はスキです。 ⑦ビーナスライン 登山道を歩いた足では,アスファルトのダラダラ登りがめんどくさい。 しかも結構なスピードで車が突っ込んでくる時もありますので要注意。 |
写真
感想
土曜日まで横浜で仕事。
仕事帰りにハイエースで新穂高温泉の駐車場に行って車中泊。
この18年で初めて平日休みをもらって。
日曜日と月曜日の二日間で憧れの槍ヶ岳へ。
そもそも,僕が山に登り始めたのも,槍ヶ岳を見てみたい,いつかは槍ヶ岳の上に立ってみたいという思いがありました。
この10年ほどの間あこがれ続けた槍ヶ岳。
北アルプスに今年は初めて上がってやろうとGWに体重が重いまま無理をして伊吹山に登り続けて腰を壊した5年前。
脊柱管狭窄症で40分歩くと左足にシビレが出て,間歇歩行になり歩くことも怪しくて体重は増え続け。
体調も悪くイライラが募り周囲にはあたりちらし。
そこから登山できずに海釣りばかりしていた2年間。
もう一度山を目指すために体重を落とし始めた3年前。
去年の夏,燕岳の上から,笠ヶ岳の上から,常念岳の上から槍ヶ岳を見て。
去年のうちからこのチャンスをずっと計画し。
思えばこの一年はこのチャンスのための訓練でした。
長距離を歩けるようにトレーニングをし。
岩場のために甲斐駒ケ岳に四回も登って。
さぁ,槍ヶ岳。
いかんす。
水曜日出張に出発した車中で鼻水が垂れてきて。
咳が止まらなくなり。
発熱はないすけど。
夏風邪だ・・・。
夏空好きだけど,夏風邪はイカン・・・。
これは何とか土曜日までに治すぞと市販薬ではなく処方薬の力を借りるべくクリニックを受診し。
ビバ!!抗生物質!!
鼻水は土曜日で完全に止まりました。
が・・・,咳がおさまらない・・・。
ゴホゴホ・・・,ゴホ,ゴホゴホゴホ・・・。
う〜む。
3000mで寝てる場合じゃないかも・・・。
いや,行ってなんかあったらやばいし・・・。
金曜日と土曜日は仕事しながらおりを見て槍ヶ岳の天気予報を検索しまくって。
イカン。
日曜日は何とかなりそうだけど,月曜日がなんだか危ない。
むぅ・・・。
強行するか・・・,いや,体調万全でなくてしかも天気も怪しいのに・・・。
なんかあったらイカンし・・・。
でも,一年でこのチャンスぐらいかもしれないぞ・・・?
山は逃げないっていつもおもっとるやん・・・。
行きたいなぁ・・・。
でも行ったらイカンだろうなぁ・・・。
さんざんと逡巡し。
土曜日の午後に急に「あ,蓼科山!!」って頭に浮かびまして。
そうそう,車の地図ラックに八ヶ岳エリアのってるし。
百名山だけど,蓼科,美ヶ原,霧ヶ峰あたりはそんなにハードじゃなかったってイメージあるし。
ガイドブックが無いのはなんだけど。
皆さんのヤマレコ記録を見て。
距離的にもいつもより短いし,標高差もいつもより少ないし。
「そうだ,蓼科山に行こう」と決めまして。
横浜での仕事終わりにそのまま蓼科山のすずらん峠の駐車場に。
レコを見ていて,いくら万全ではないとはいえ僕には七合目登山口からのピストンでは物足りなく思えましたので。
すずらん峠の駐車場は21時ごろ到着時に先客車中泊さん1台。
なるべく大きな声出したり,ヘッドランプが誤って照らさないようにと気配りしたつもりだったんですが。
車中でコンビニ弁当食いながら独りで酒盛りして,タバコを吸いたくなって明かりをつけずに外に出て。
ライターをシュボってやったら何かが高速で動いて草むらか何かに飛び込んでガサガサ。
キキ〜!! キェ〜!! ッキャキャァァァァァ!!
おそらくお猿なんでしょうが。
真っ暗やみの中で威嚇され。
ガサガサしてるヤツは自分の右手にいるんですが,左手のヤツは敵がどこにいるかもわからず。
微妙に声の位置が違う気もしますし。
こえぇっす・・・。
ハイエースのスライドドア開けて中に侵入でもされたら僕はどうしたらいいんでしょ・・・。
まぁ,そのようなこともなく無事でした(笑)
あなた方のエリアに侵入したのは僕なんで勘弁してください。
涼しい中,ぐっすり寝て。
朝起きてスライドドアを開けたら敵に包囲されていることもなく(笑)
空は晴れ。
遠くのお山もきれいです。
着替えて準備をしながら。
ここのトイレは素敵です。
簡易トイレながら水洗洋式で,悪臭とかも少なく。
前週の中房温泉の駐車場の簡易トイレはオーバーユースですごいことになってましたので,ありがたい。
朝飯食べたり,諸々準備をしている間も続々と登山客の車が。
さぁあ,出発。
出だしはなだらかでした。
しかし,急につづら折りの急登が。
あれ?
こんな感じすか?
そうなんす。
実は登山口でゆっくり皆様のレコを見ようと思ってたら,ソフトバンク,auともにほぼ圏外で。
ちゃんとじっくり調べてないから,うろ覚えの分県ガイドの記憶と斜め読みの皆様のレコと山と好悪現地図しか情報なかったんです。
急な計画変更はイカンですね。
皆様のレコの写真でゴロゴロしたところを登るのと最後が岩ってのは分かってましたので。
たまに咳をしながら登りながら。
このコースは樹林帯の森が所々切れて,眺望満点。
八ヶ岳も南アルプスも北アルプスもきれいに見えます。
あぁあ,あっちでも大丈夫だったかなぁなんて思いながら,意外にきつく感じる急斜面を登り。
あれっ?って感じでいきなり岩稜帯。
眺望満点なんで町との高度感がありますけど,ものすごい量の黄色ペンキ矢印でコースは明瞭。
気持ち良く山頂に立ちました。
しかし,蓼科山の山頂は広いですねぇ。
すぐに雲が湧いてきてしまって。
ありゃ。
八ヶ岳も南アルプスも北アルプスも雲が湧いてるし。
判断は正しかったことにしよう。
いつも通りカンパイして。
さぁ下山。
こんなに眺望いいなら完全晴れ予報の時にまた来るぞと誓いつつ。
周回できるなら周回しようと天祥寺原を目指します。
まずは将軍平へ。
将軍平までの下りは結構なお手前で。
いやぁ,当然問題なく降りられますけど,イメージしてなかったですね。
下調べは重要。
すれ違いに結構時間を取られながら,ツアーさんたちと三組ぐらいすれ違って。
最後尾って僕のイメージでは最も実力ある人だと思ってたんですが。
滑りそうなところを踏んでる人もいて,なんだか怪しい・・・。
で将軍平の小屋につき。
ここまでの間で先行していた方が「もうすぐコーヒー」って言ってたから何となく僕もコーヒーを飲みたくなって(笑)
小屋で初コーヒーです。
わざわざその場で豆をひいて,ドリップしてくれるそうで。
そういや,僕は山に酒を飲むために登っていたので山でコーヒーを飲んだことが無かった(笑)
町ではカフェインジャンキーのくせに。
酸味がきいてて美味しかったです。
後から来た先輩の生ジョッキもうまそうでしたけど(笑)
将軍平から天祥寺原まではすれ違う方も少なく。
しかも地図で予想してた通りの傾斜。
意外に分かりにくいところもありましたので少し注意が必要かも。
天祥寺原から竜源橋まではひたすらダラダラ。
沢沿いって思ってましたけど沢に水はなく沢に出ることもなく結構歩きやすいところをひたすらダラダラ。
でも蓼科山がしっかり見れて良かったかもでした。
竜源橋から駐車場まではビーナスラインをひたすらダラダラ。
山道の20分は結構すぐなのに,アスファルトの20分は長いすね。
最後ですし。
でもお花も咲いててきれいでした。
楽しかったぁ。
さすが百名山の一座。
手ごろな距離と,手ごろな傾斜と,素晴らしい景色と。
また,秋にくるからお色直しして待ってなさい!!
で。
今回,一年越しの計画は断念しましたが。
翌月曜日の岐阜は一日中雨。
気温も上がらず一日激しく降ってました。
この天候で槍ヶ岳に行ってたら停滞でしたね。
計画を断念して良かったんだと思います。
事故を起こしてからでは遅いし。
お山は逃げないんだから。
次のチャンスを狙います。
しかも,韓国からのツアー登山客さんたちが中央アルプス 空木岳〜木曽駒の間で大型遭難事故。
文化の違いや経験の違いはありますが。
「せっかく来たんだから」
「今しかチャンスはないし」
「何とかなるさ」
は,絶対禁物。
今までのツアーでの大型遭難事故は多分この3つ。
単独行なんだから絶対ダメ。
今回は蓼科山に登らしていただけただけで幸いでした。
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