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Yamareco

記録ID: 3269546
全員に公開
ハイキング
近畿

平池〜大御影山☆小紫陽花の香り漂う古道と杜若の花咲く池に

2021年06月12日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 福井県 滋賀県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:52
距離
14.9km
登り
723m
下り
719m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:42
休憩
0:11
合計
4:53
距離 14.9km 登り 724m 下り 721m
11:47
5
スタート地点
11:52
98
13:30
30
14:00
14:11
26
14:37
90
16:07
23
平池への林道分岐
16:30
10
16:40
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
ビラデスト家族旅行村に向かう途中の展望地より
2021年06月12日 11:29撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
6/12 11:29
ビラデスト家族旅行村に向かう途中の展望地より
家族旅行村ではニッコウキスゲの花
2021年06月12日 11:46撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
6/12 11:46
家族旅行村ではニッコウキスゲの花
あくまでも保護柵で囲まれた中ではあるが
2021年06月12日 11:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
6/12 11:47
あくまでも保護柵で囲まれた中ではあるが
緑のカーペットを敷いたようなセラピーロードへ
2021年06月12日 11:59撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/12 11:59
緑のカーペットを敷いたようなセラピーロードへ
登山道に入ると小紫陽花の花々
2021年06月12日 12:06撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 12:06
登山道に入ると小紫陽花の花々
群生
2021年06月12日 12:13撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 12:13
群生
あたりには小紫陽花の濃厚な香りが漂う
2021年06月12日 12:21撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 12:21
あたりには小紫陽花の濃厚な香りが漂う
小紫陽花の花
2021年06月12日 12:29撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 12:29
小紫陽花の花
登りが終わり尾根道との合流地点の展望地から
竹生島と琵琶湖を遠望
2021年06月12日 12:29撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/12 12:29
登りが終わり尾根道との合流地点の展望地から
竹生島と琵琶湖を遠望
小さな池
2021年06月12日 12:38撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 12:38
小さな池
落ちていた鳥の巣
2021年06月12日 13:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 13:08
落ちていた鳥の巣
p847手前の展望地より
比良は霞んでいるようだ
2021年06月12日 13:16撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/12 13:16
p847手前の展望地より
比良は霞んでいるようだ
ブナの樹林を歩いて
2021年06月12日 13:44撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 13:44
ブナの樹林を歩いて
大御影山の山頂へ
2021年06月12日 14:01撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 14:01
大御影山の山頂へ
北西に野呂尾の高を望んで
2021年06月12日 14:02撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 14:02
北西に野呂尾の高を望んで
南西に三重獄
2021年06月12日 14:04撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 14:04
南西に三重獄
再びブナの回廊を歩いて
2021年06月12日 14:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 14:27
再びブナの回廊を歩いて
再びp847手前の展望地より
琵琶湖を望んで
2021年06月12日 14:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 14:52
再びp847手前の展望地より
琵琶湖を望んで
霞む比良の武奈ヶ岳(右)
2021年06月12日 14:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/12 14:53
霞む比良の武奈ヶ岳(右)
尾根の開けた湿地へ
かつては池だったのだろう
2021年06月12日 15:32撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 15:32
尾根の開けた湿地へ
かつては池だったのだろう
琵琶湖と竹生島
左手には伊吹山
2021年06月12日 15:41撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/12 15:41
琵琶湖と竹生島
左手には伊吹山
モリアオガエル
2021年06月12日 16:04撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:04
モリアオガエル
平池に
2021年06月12日 16:07撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:07
平池に
池面に映る緑
2021年06月12日 16:09撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:09
池面に映る緑
杜若
2021年06月12日 16:01撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:01
杜若
エゴノキの葉陰に
2021年06月12日 16:19撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:19
エゴノキの葉陰に
アサギマダラ
2021年06月12日 16:21撮影 by  Canon PowerShot SX730 HS, Canon
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6/12 16:21
アサギマダラ

感想

ビラデスト家族旅行村の近くの平池は杜若の群生で知られるところでもあり、花が咲く時期に訪れたいものだと思っていた。この日は朝に用事があり、短い山行を余儀なくされるので、大御影山とのピストン往復を考えることにした。

酒波寺の門前をすぎてビラデスト家族旅行村に向かうワインディング・ロードへと入ると向こうからは次々と大型のダンプカーが降ってくる。どこかで工事をしているようだ。家族旅行村から先は落合との間で工事のために通行止めとなっており、ダンプカーはこの工事のためのもののようだ。

家族旅行村の駐車場の近くではニッコウキスゲが満開だ。とはいえネットと柵で囲われた狭い保護地の中での話ではあるが。つい最近知ったのだが、ニッコウキスゲは残雪の時期に他の植物に先駆けて雪の中に新芽を出すので、鹿が好んで食べてしまうらしい。かつては百里ヶ岳や白倉岳のあたりにも群生地があったらしいが、鹿のせいで壊滅してしまったとのこと。こうしてネットと柵で保護しない限り花を咲かせることは出来ないのだろう。

まずは登山口となる平池に向かうと、池の向こう側では青紫色の杜若の花が咲いているが目に入る。花を観賞するのは後回しにして、大御影山へと向かう。登山口は植林の中に綺麗な緑のカーペットを敷いたような林道となっており、セラピーロードと名付けられているようだ。

登山道に入るとその両側では小紫陽花の群落が満開であり、樹林の中は香水のような小紫陽花の濃厚な香りに満ちている。最初の登りを過ぎるとアップダウンの少ないなだらかな尾根が延々と続き、やがて尾根にはシャクナゲの群落が次々と現れる。空気の湿度は高いが、終始、涼しい風が吹きあがってくる。尾根の小紫陽花の周囲には多くの蝶や蛾が飛び交っていた。

p847への登りに差し掛かり、古道らしい深い掘割の道が続くようになると、緑のトンネルの中を進む。

抜土(ヌケド)への林道と交差すると、林道沿いには数多くのヒメウツギが咲いている。林道を過ぎるとブナの樹林が続く。樹高の高い樹々の広々とした森はまるで緑の天井を有する回廊の雰囲気だ。東側には大谷山から寒風を経て三国山へと至る高島トレイルの稜線が樹間から垣間見える。

尾根は波打つように緩やかなアップダウンを繰り返しながら緩徐に高度を上げ、大御影山の山頂に着く。山頂からは三重獄の左手に比良の武奈ヶ岳が辛うじて認められる。大御影山の山頂は4月の新緑の季節にもテン泊山行で来たところであるが、周囲はすっかり緑が濃くなっている。

ピストン往復の場合は下山は早く感じられるものではあるが、実際には尾根がなだらかなせいで登りとコースタイムはあまり変わらない。

ca740mのピークを過ぎると尾根は大きく広がり、尾根というよりも平坦な台地を歩いているような感じだ。登山道の右手に池のような開けた場所があることに気がつく。近づいてみると、かつては池だったのだろう、広々とした湿地となっていた。近年の寡雪のせいか、かつては池であったところが急速に失くなっていくのかもしれない。

登山口が近くなると道は尾根ルートと斜面をトラバースするルートの二手に分かれるが、本来の近江坂古道である尾根のルートを辿る。こちらでも道の両側には小紫陽花が満開であり、その濃厚な香りを嗅ぎながら九十九折りの坂道を下った。

再び平池に出ると、池の畔りを辿って杜若を見に行く。工事が行われているのは平池より先の筈だが、既にこの日の作業を終了したのだろうか。ダンプカーが通りがかる気配が全くないのが有難い。

花期の盛りは少し前だったと思われるが、青紫色の花と池面に映る周囲の緑とのコントラストが鮮やかだ。

家族旅行村に戻るべく林道を歩き始めると、満開のエゴノキの花の下にはヒラヒラと優美に舞うアサギマダラの姿を見かける。久しぶりに間近にみるその浅葱色の半透明の羽はなんとも幻想的であり、この平池の印象をますます神秘的なものにしてくれるのだった。

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体力レベル
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