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Yamareco

記録ID: 332630
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山 砂浜に咲くタカネビランジとお地蔵様

2013年08月12日(月) 〜 2013年08月13日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
18.2km
登り
1,957m
下り
2,247m

コースタイム

8:20夜叉神峠登山口-9:26夜叉神峠-10:00杖立峠-11:45苺平-12:10南御室小屋(休)-14:30薬師岳小屋
6:00薬師岳小屋-6:10薬師岳-6:45観音岳-7:40赤抜ノ頭-7:50地蔵岳-8:50鳳凰小屋-9:30五色滝-10:10白糸滝-11:00南精進滝-12:15青木鉱泉
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き 甲府から夜叉神峠登山口
帰り 青木鉱泉から韮崎
コース状況/
危険箇所等
特に危険な箇所はありません。
地蔵岳のオベリスク、最後はザイル1本で登るはめに。僕は直下で敗退しました。
ドンドコ沢は登るもので下るものではないような気がします。最後、膝が笑った。
夜叉神峠登山口。
広河原へ向かうバスの途中にある。
夜叉神峠登山口。
広河原へ向かうバスの途中にある。
いきなりキオンでしょうか
いきなりキオンでしょうか
カラマツの株立で五本松という名だそうです。
カラマツの株立で五本松という名だそうです。
芦安中学校生徒会設置の看板が点在します。
芦安中学校生徒会設置の看板が点在します。
木の名前なんかもとても丁寧に。
木の名前なんかもとても丁寧に。
はいはい、マナーは守りましょう。
はいはい、マナーは守りましょう。
1時間位で夜叉神峠。
南アルプスの展望が最高です。
農鳥岳から北岳まで白峰三山が一望出来ます。
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1時間位で夜叉神峠。
南アルプスの展望が最高です。
農鳥岳から北岳まで白峰三山が一望出来ます。
何かの広場。
厳しい登山道に、いきなりピクニック広場。
何かの広場。
厳しい登山道に、いきなりピクニック広場。
シナノオトギリ
トリアシショウマ
トリアシショウマ
ヤマホタルブクロ
ヤマホタルブクロ
杖立峠と苺平の中間にあるケルン。
山火事跡?
杖立峠と苺平の中間にあるケルン。
山火事跡?
エゾリンドウだろうか?
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エゾリンドウだろうか?
苺平のケルン
南御室小屋に到着しました。
ここから先は水場がないので、たっぷりと補給。
とても冷たくて美味しい水でした。
南御室小屋に到着しました。
ここから先は水場がないので、たっぷりと補給。
とても冷たくて美味しい水でした。
ヤマトリカブト
ヤマハハコ
大きな岩が点在してきました
大きな岩が点在してきました
アチラコチラに
と、いきなり森林限界を超えて稜線に飛び出します。
と、いきなり森林限界を超えて稜線に飛び出します。
目の前に北岳の勇姿が
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目の前に北岳の勇姿が
砂払岳と呼ばれるピーク
砂払岳と呼ばれるピーク
ここで今回の主役 タカネビランジ!
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ここで今回の主役 タカネビランジ!
ここにも
ここにも。
厳しい岩稜にしがみつくように咲く花に惹かれます。
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ここにも。
厳しい岩稜にしがみつくように咲く花に惹かれます。
八ヶ岳のコマクサのような可憐さを感じます。
2013年08月13日 06:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
8/13 6:10
八ヶ岳のコマクサのような可憐さを感じます。
薬師岳が見えてきました
薬師岳が見えてきました
ハイマツの茂る坂を下るとやっと到着しました。
今日泊まる薬師岳小屋。
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ハイマツの茂る坂を下るとやっと到着しました。
今日泊まる薬師岳小屋。
受付を済ませてまずは・・
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受付を済ませてまずは・・
明朝ガスるともったいないので、とりあえず薬師岳の
ピークを踏んでおきます。
明朝ガスるともったいないので、とりあえず薬師岳の
ピークを踏んでおきます。
山頂の標識と北岳
2013年08月12日 14:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
8/12 14:45
山頂の標識と北岳
白い砂浜にまるで湘南の海にいるような錯覚
2013年08月12日 14:51撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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8/12 14:51
白い砂浜にまるで湘南の海にいるような錯覚
雲がとても綺麗だった
2013年08月12日 14:09撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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8/12 14:09
雲がとても綺麗だった
明日向かう観音岳を確かめて、小屋へ戻りました。
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明日向かう観音岳を確かめて、小屋へ戻りました。
今日の晩御飯はおでんでした。
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今日の晩御飯はおでんでした。
食事を終えて外で一服。今晩はペルセウス流星群の当たり日です。楽しみ
食事を終えて外で一服。今晩はペルセウス流星群の当たり日です。楽しみ
まあ当然写真は失敗。夜中の2時頃でした。
天の川を頂く星空が落ちてくるようでした。
2013年08月13日 01:01撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
8/13 1:01
まあ当然写真は失敗。夜中の2時頃でした。
天の川を頂く星空が落ちてくるようでした。
予想に反して快晴の朝。 
山小屋の由緒正しい朝食を頂いて、
早々に出発しました。
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予想に反して快晴の朝。 
山小屋の由緒正しい朝食を頂いて、
早々に出発しました。
雲海の向こうから富士山が。
なんか荘厳。
なぜかいつも富士山を探してしまう。
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雲海の向こうから富士山が。
なんか荘厳。
なぜかいつも富士山を探してしまう。
観音岳を目指します。
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観音岳を目指します。
少しずつ近づいてくる
少しずつ近づいてくる
巨岩の積み重なる観音岳山頂です。
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巨岩の積み重なる観音岳山頂です。
遠くに富士山を従えて
青年のシルエットがカッコ良かった。
2013年08月13日 06:53撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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8/13 6:53
遠くに富士山を従えて
青年のシルエットがカッコ良かった。
次の地蔵岳を目指します。
昨日まで見えなかった甲斐駒ヶ岳の勇姿が、
地蔵岳のオベリスクの脇にそびえます。
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次の地蔵岳を目指します。
昨日まで見えなかった甲斐駒ヶ岳の勇姿が、
地蔵岳のオベリスクの脇にそびえます。
大分近づいてきました
大分近づいてきました
フシグロセンノウ
フシグロセンノウ
さあ、すぐそこです。
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さあ、すぐそこです。
岩稜を超えて
赤抜沢の頭 どういう意味なんだろう?
赤抜沢の頭 どういう意味なんだろう?
お地蔵様と背後に聳える甲斐駒ヶ岳。
信仰の無い自分でもつい手を合わせてしまう。
2013年08月13日 08:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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8/13 8:00
お地蔵様と背後に聳える甲斐駒ヶ岳。
信仰の無い自分でもつい手を合わせてしまう。
お地蔵様と地蔵岳。
信仰により大事にされている山の荘厳さが判る気がします。
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お地蔵様と地蔵岳。
信仰により大事にされている山の荘厳さが判る気がします。
一応、オベリスク登ってみましたが、
最後の巨石が越えられなかった。
2013年08月13日 07:53撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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8/13 7:53
一応、オベリスク登ってみましたが、
最後の巨石が越えられなかった。
さよううなら鳳凰三山。
どうもありがとう。
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さよううなら鳳凰三山。
どうもありがとう。
鳳凰小屋のご主人。
とても気さくな方で、
通り過ぎる方全員に声を掛けていらした。
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鳳凰小屋のご主人。
とても気さくな方で、
通り過ぎる方全員に声を掛けていらした。
ドンドコ沢を下ります。まずは五色滝
ドンドコ沢を下ります。まずは五色滝
ヨツバヒヨドリ?
ヨツバヒヨドリ?
シシウド
白糸滝はガスで何も見えなかった。
白糸滝はガスで何も見えなかった。
鳳凰滝まで5分。今回はパスしました。
鳳凰滝まで5分。今回はパスしました。
と、突然お花畑。なんだか霊界の入り口を通過したような。
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と、突然お花畑。なんだか霊界の入り口を通過したような。
南精進滝
さあ、もう少しです。
このドンドコ沢は、下るより登る沢だと思います。
さあ、もう少しです。
このドンドコ沢は、下るより登る沢だと思います。
今にも崩れそうな巨岩。
今にも崩れそうな巨岩。
ここで終了。大きな砂防ダムが整備されていました。
ここで終了。大きな砂防ダムが整備されていました。
青木鉱泉です。疲れきった体を温かい温泉で癒して
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青木鉱泉です。疲れきった体を温かい温泉で癒して
今回はビールでなくこれでお疲れ様。
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今回はビールでなくこれでお疲れ様。
撮影機器:

感想

 今回は甲府から広河原へ向かう途中の夜叉神峠登山口でバスを降り、鳳凰三山を目指す。
お盆の真ん中だというのに人はまばら。山小屋へも2日前の予約で全然大丈夫とのこと。
やはりピークは盆明けの連休あたりだろうか?

 登山道はよく整備されていて、夜叉神峠までは10分おきに、地元の芦安中学の生徒会の方々の標識が案内してくれる。時々?の標識もあったがとても楽しめた。
 夜叉神峠でいきなり南アルプス北部の山塊に圧倒される。時間を忘れてこれまでに自分が登った山々を数えてしまう。
 
 登山口から4時間程で南御室小屋へ到着する。ここで水筒にたっぷり補給しないと、この先鳳凰小屋までは水がない。とても冷たくておいしかった。給水口から溢れ出るままの水がもったいない位だった。今日泊まる予定の薬師岳小屋も毎日ここに水を汲みにくるそうだ。

 苺平を超えて巨石の点在する道を超えると、いきなり森林限界を超えて稜線からの展望に圧倒される。
南アルプスの、塩見岳から農鳥、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳までが一望出来る。砂払岳を超えると薬師岳が望め、ここで今回のメインキャストのタカネビランジが迎えてくれる。
 風雨にさらされ、岩稜にしがみつくように咲く花に思わず見入ってしまう。八ヶ岳のコマクサもそうだが、その可憐さについシャッターを切ってしまう。

 岩稜を下ると小屋に到着する。可愛らしい中学生位の男の子二人と女の子が小屋を忙しそうに仕切っていた。ご主人のご家族だろうか?マナーなどの注意事項をユーモアを交えて説明してくれる。将来がとても楽しみだ。

 その日はたまたまペルセウス流星群の当たり日で、夜1時頃に表に出てみた。天の川を頂く満天の星空から、いくつも流星が降ってきた。

 翌日も晴れで、小屋から10分位の薬師岳山頂を目指す。雲海から浮かぶ富士山がとても幻想的にだった。稜線の花崗岩の白い砂浜は、まるでどこかの海岸にいるような錯覚を起こす。真っ青の空に浮かぶ白い雲も眩しかった。

次の観音岳の山頂は巨岩が積み重なり、絶景が望めた。ここでやっと甲斐駒ヶ岳が次に目指す地蔵岳の向こうから姿を現した。

 地蔵岳は今回もっとも楽しみにしていた山だ。あの圧倒的なオベリスクは南アルプスの他の山々からもいつも気にして眺めていた。間近に見る実物は、やはり圧倒的だった。
 
 赤抜ノ頭から岩稜を賽ノ河原に下ると、足元に広がる無数のお地蔵様に感動する。子宝を願う方々にここまで担ぎ上げられ、甲斐駒ヶ岳を背後に脇で地蔵岳が威厳に満ちた容姿で優しく見守っている。普段信仰を持たない自分も思わず手を合わせてしまう。

 オベリスクの天辺に何とか登ってみようと、ロッククライミングさながらに岩を登るが、最後の巨岩部分は足掛かりもなく、1本のザイルが上から下がっているだけだった。何とか登れそうだったが、色褪せたザイルが何となく気になってあっけなく敗退。特に固執することもない。目の前でオベリスクを最後まで登られた方としばらく談笑して、地蔵岳を後にした。

 鳳凰小屋を通過すると、ご主人が気さくに話しかけてくれる。青木鉱泉からのバスは1日3本しかなくて、何とか12時のバスに間に合いそうな時間だった。だが、ご主人は無理しないで温泉に浸かってゆっくり帰ればいいとのアドヴァイス。なるほどドンドコ沢の長くきつい下りに悲鳴を上げる膝を、何度も休めながらゆっくりと下ると、温泉にゆっくり浸かって次のバスに調度良い時間だった。

 今回はいつも対岸から眺める鳳凰という名の付く山々を、そのシルエット通りに歩くことが出来た。今度はあらためて南アルプスの山々を繋いで歩くのも楽しいかなと思った。

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コメント

薬師小屋でご一緒でしたね。
はじめまして。
薬師小屋で一緒だったような・・・。

あの日は小屋の前で談笑していました。
私は水色の上着で妻はピンクのTシャツを着ていました。
それにしても、小屋で切り盛りしていた高校生には脱帽でしたね。笑
2013/8/15 23:54
re yasupiさん
はじめまして。
メッセージありがとうございます。覚えています。

ちょっと???でしたが、毎朝小屋まで水汲みに行ったり、
とてもハードな仕事をこなして充実していたのだと思います。
頼もしくもあり、がんばれーみたいな・・。

またどこかでお会いしましょう。
2013/8/17 20:26
h-kakuさん
もともと植物は好きですが、高山植物はそこに行かないと見れないものが沢山あって、見つけた時にはなんだか宝探しの宝物を見つけたようでうれしくなります
御嶽山では予想以上に高山植物が見られてお勧めです
南アルプスも憧れまーす
2013/8/18 13:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
4/5

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