鳳凰三山 砂浜に咲くタカネビランジとお地蔵様
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,957m
- 下り
- 2,247m
コースタイム
6:00薬師岳小屋-6:10薬師岳-6:45観音岳-7:40赤抜ノ頭-7:50地蔵岳-8:50鳳凰小屋-9:30五色滝-10:10白糸滝-11:00南精進滝-12:15青木鉱泉
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 青木鉱泉から韮崎 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はありません。 地蔵岳のオベリスク、最後はザイル1本で登るはめに。僕は直下で敗退しました。 ドンドコ沢は登るもので下るものではないような気がします。最後、膝が笑った。 |
写真
感想
今回は甲府から広河原へ向かう途中の夜叉神峠登山口でバスを降り、鳳凰三山を目指す。
お盆の真ん中だというのに人はまばら。山小屋へも2日前の予約で全然大丈夫とのこと。
やはりピークは盆明けの連休あたりだろうか?
登山道はよく整備されていて、夜叉神峠までは10分おきに、地元の芦安中学の生徒会の方々の標識が案内してくれる。時々?の標識もあったがとても楽しめた。
夜叉神峠でいきなり南アルプス北部の山塊に圧倒される。時間を忘れてこれまでに自分が登った山々を数えてしまう。
登山口から4時間程で南御室小屋へ到着する。ここで水筒にたっぷり補給しないと、この先鳳凰小屋までは水がない。とても冷たくておいしかった。給水口から溢れ出るままの水がもったいない位だった。今日泊まる予定の薬師岳小屋も毎日ここに水を汲みにくるそうだ。
苺平を超えて巨石の点在する道を超えると、いきなり森林限界を超えて稜線からの展望に圧倒される。
南アルプスの、塩見岳から農鳥、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳までが一望出来る。砂払岳を超えると薬師岳が望め、ここで今回のメインキャストのタカネビランジが迎えてくれる。
風雨にさらされ、岩稜にしがみつくように咲く花に思わず見入ってしまう。八ヶ岳のコマクサもそうだが、その可憐さについシャッターを切ってしまう。
岩稜を下ると小屋に到着する。可愛らしい中学生位の男の子二人と女の子が小屋を忙しそうに仕切っていた。ご主人のご家族だろうか?マナーなどの注意事項をユーモアを交えて説明してくれる。将来がとても楽しみだ。
その日はたまたまペルセウス流星群の当たり日で、夜1時頃に表に出てみた。天の川を頂く満天の星空から、いくつも流星が降ってきた。
翌日も晴れで、小屋から10分位の薬師岳山頂を目指す。雲海から浮かぶ富士山がとても幻想的にだった。稜線の花崗岩の白い砂浜は、まるでどこかの海岸にいるような錯覚を起こす。真っ青の空に浮かぶ白い雲も眩しかった。
次の観音岳の山頂は巨岩が積み重なり、絶景が望めた。ここでやっと甲斐駒ヶ岳が次に目指す地蔵岳の向こうから姿を現した。
地蔵岳は今回もっとも楽しみにしていた山だ。あの圧倒的なオベリスクは南アルプスの他の山々からもいつも気にして眺めていた。間近に見る実物は、やはり圧倒的だった。
赤抜ノ頭から岩稜を賽ノ河原に下ると、足元に広がる無数のお地蔵様に感動する。子宝を願う方々にここまで担ぎ上げられ、甲斐駒ヶ岳を背後に脇で地蔵岳が威厳に満ちた容姿で優しく見守っている。普段信仰を持たない自分も思わず手を合わせてしまう。
オベリスクの天辺に何とか登ってみようと、ロッククライミングさながらに岩を登るが、最後の巨岩部分は足掛かりもなく、1本のザイルが上から下がっているだけだった。何とか登れそうだったが、色褪せたザイルが何となく気になってあっけなく敗退。特に固執することもない。目の前でオベリスクを最後まで登られた方としばらく談笑して、地蔵岳を後にした。
鳳凰小屋を通過すると、ご主人が気さくに話しかけてくれる。青木鉱泉からのバスは1日3本しかなくて、何とか12時のバスに間に合いそうな時間だった。だが、ご主人は無理しないで温泉に浸かってゆっくり帰ればいいとのアドヴァイス。なるほどドンドコ沢の長くきつい下りに悲鳴を上げる膝を、何度も休めながらゆっくりと下ると、温泉にゆっくり浸かって次のバスに調度良い時間だった。
今回はいつも対岸から眺める鳳凰という名の付く山々を、そのシルエット通りに歩くことが出来た。今度はあらためて南アルプスの山々を繋いで歩くのも楽しいかなと思った。
はじめまして。
薬師小屋で一緒だったような・・・。
あの日は小屋の前で談笑していました。
私は水色の上着で妻はピンクのTシャツを着ていました。
それにしても、小屋で切り盛りしていた高校生には脱帽でしたね。笑
はじめまして。
メッセージありがとうございます。覚えています。
ちょっと???でしたが、毎朝小屋まで水汲みに行ったり、
とてもハードな仕事をこなして充実していたのだと思います。
頼もしくもあり、がんばれーみたいな・・。
またどこかでお会いしましょう。
もともと植物は好きですが、高山植物はそこに行かないと見れないものが沢山あって、見つけた時にはなんだか宝探しの宝物を見つけたようでうれしくなります
御嶽山では予想以上に高山植物が見られてお勧めです
南アルプスも憧れまーす
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