白山・お花松原(南竜山荘からピストン)



- GPS
- 51:19
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,893m
- 下り
- 1,908m
コースタイム
8/16(金)7:15南竜山荘-8:25トンビ岩-9:00室堂センター9:20-10:00千蛇ヶ池-10:15中宮道分岐-11:00ヒルバオ雪渓-11:15お花松原(昼食)11:55-13:30最高点-14:15室堂センター14:35-14:50エコーライン分岐-15:50南竜山荘
8/17(土)8:10南竜山荘-10:20別当出合10:35-バス-10:50市ノ瀬
天候 | 3日間すべて晴れ、夕方に南竜ヶ馬場にガスが掛ったくらい。 気温は2000M以上は18〜23℃、往復の砂防新道は25〜27℃はあった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは市ノ瀬ビジターセンターと別当出合にあります。 中宮道のヒルバオ雪渓への下りは急で浮石もあり要注意です。 ヒルバオ雪渓は問題なく渡れますし、雪渓を通らずに迂回も出来ます。 その他はよく整備され危険はありません。 |
写真
感想
南竜山荘に2泊しての白山です。当初3日目は別山経由のチブリ尾根で市ノ瀬へ戻る予定でしたが、嫁はんに却下されてしまい、1日目は小屋に入るだけ、3日目は下山だけという贅沢でもったいない山行となりました。
通勤時間帯割引を使うため、8/14(水)の午後6時に出発し、東海北陸道・白鳥ICで降り、R158で大野市内へ最終ローソンで朝食等を確保し、「勝山温泉センター・水芭蕉」(10時までOK)で入浴し、市ノ瀬で車中泊としました。午後11時前くらいの到着でしたので、トイレに近い特等席が空いていました。
8/15(木)は起きてびっくり、疎らだった駐車場は車で埋まっていました。私たちは本日は南竜山荘までなので、ゆっくり用意し6時台のバスで別当出合へ向かいました。
ここで失敗、昨夜の夜間作業のため使用したヘッデンを車内に忘れてしまいました。南竜山荘に入って気づきましたが、嫁はんの1個だけが頼りとなりました。結果的には、8時消灯から5時点灯まで2日共に一度も寝床から離れませんでしたので、ヘッデンは必要ありませんでした。
南竜山荘2泊としたのは、嫁はんにベンチャラで、トイレがウォシュレット(ToToでした)が決め手でした。白山市の施設で宿泊料も1泊2食付で7600円、弁当も900円とお値打ちだと思ったのですが・・・、寝具が清潔に保たれていなくて、吸血昆虫(ダニかノミ)に食われてしまいました。
2泊目には同室の方々に「老婆心ながら、ダニがいるかも知れないので極力肌の露出を抑えたほうがよろしいですよ。」と申し上げました。私もですが、皆さんも虫除けローションやスプレーを使っておいででした。それが奏功したか、2日目の被害はありませんでした。
また、南竜山荘は排水を完全に浄化槽に入れるため、ハミガキ粉(ペースト)の使用OKでした。しかし、乾燥室は石油ストーブがありましたが、使わせてもらえませんでした。(一晩干しても乾きません)
2日目(8/16)はお花松原へのピストンです。
軽量化のため持参したサブザックにナルゲン1Lと予備水500ml、雨具の上だけ、ウインドブレーカー、ファーストエイドキットの薬品のみ、背パッド兼用の折り畳み式座布団、行動食と南竜山荘で用意してもらった弁当です。
水場は室堂センター、ヒルバオ雪渓にあり、上記で十分でした。
コースはトンビ岩コースで室堂、室堂からは千蛇ヶ池への最短コースを選びました。前日、同宿者の小学生の男の子が小屋の人に「ゾンビ岩コースというのがあるのですか?」と聞いていて、回りの人の空気が一気に和みました。
嫁はんと二人で、「ゾンビ岩コースに変更したほうが面白い」と云いながら登っていました。
室堂は南竜に比べ、人の多さが目立ちました。南竜山荘は150名の定員ですが、多分50〜60名くらいの入りだったと思います。それとやはり夏休みということで、子供の姿が目立ちました。
お花松原へは急坂を350M下らなければなりません。途中振り返って登り返しを思うと憂鬱になって来ました。途中、ヒルバオ雪渓の手前で広島東洋カーブの赤い帽子を被った男性にお会いしました。私が「広島県人です。」と云うと、うれしそうに帽子を取って話をしてくださいました。何でも奥様は「呉市の焼山(ヤケヤマ)へ里帰り中で独り出来た。」とのことでした。また、「クライマックスシリーズ進出が唯一の希望とも・・・」
この方と話し込んでいるとき、ソロの男性が追い越されましたが、私たちが追従する形となり、ヒルバオ雪渓を渡りきった辺りで手招きされ、「ハクサンコザクラが咲いている」と教えて頂き先行されましたが、その後もお花松原に入った辺りで待っていて下さり、「ここだけが昔の白山の姿を留めている。」と云われ、踏み跡が不毛地帯となっているところを指し示して、「写真を撮るために踏込んだ跡で、一度踏み跡が付くともう二度と元には戻らない。いい写真が撮りたいなら、いいレンズを買えば良い。」とのご託宣でした。もっともだと思います。
その男性は「私の足ではこの辺がタイムリミット」と云われ、11時半前に戻って行かれました。(どこまでかは聞きませんでしたが、健脚ぶりから察するに、市ノ瀬だと思われます。)
お花松原は雪が消えてどれ程の時間が経過しているのか不明ですが、ハクサンコザクラが咲き、チングルマが白い花を付けていることから類推して、それほど経っていないと思われます。中にはオンタデが優勢になってクロユリが見えなくなっているところもあり、多少の時間差はあるようです。
お花松原へ踏込んだだけでは、特有の臭いを感じませんでしたが、顔を近付けると強烈に臭いました。
さて、登り返しですが私にとっては今回山行の核心部となりました。最初の30分は傾斜も緩く九十九折れもあり、休むことなく進めましたが、それからは急登となり休むことが増えました。しかし、後で見るとコースタイムは1:40で、それと同じくらいで登り返していました。
往路と同じコースで室堂まで戻り、CCレモンと白山キリマンジャロコーヒーで休憩の後、エコーライン経由で南竜山荘へ戻りました。
宿に戻ると昨日に引き続き、自然観察会とスライド上映会の案内がありました。自然観察会には参加しませんでしたが、スライド上映会へは二夜連続で参加しました。スライド自体は同じものなのですが、講師が違うと微妙に内容も異なります。(講師は「石川県自然観察員研究会」のメンバーです。)
気付いたことは、1日目の講師(男性)が「御前峰をゴゼンホウと発音されること。」、2日目の講師(女性)がコバイケイソウを「コバイケソウ」と発音されたことです。
3日目は嫁はんの却下により、別山経由チブリ尾根から市ノ瀬のコースが下山のみとなったため、7時半からのBSの「あまちゃん」を見てからの出発となりました。
今回もこれ見よがしに、別山ははっきりくっきり見えています。前2日は霞んでいたのですが・・・、黒ボコ岩まで登り、観光新道での下山も考えないことはなかったのですが、安直な道を選んでしまいました。
下山後はコンビに寄ってから温泉へ行きたいとの嫁はんの要望に沿うべく、結局、「九頭竜温泉・平成の湯」まで走って、荒島岳登山者とおぼしき方々と一緒に温泉を頂きました。
今回は白山4峰のどれ一つピークを踏むことなく終わりましたが、次回は別山を目指したいと思います。
今回のトピックス
・「イブキトラノオ」は長いこと洗っていないような「犬」の臭いがする。
・「クロユリ」は端的に形容できる臭いなのだが、文章にするのが憚られる臭いだった。
・山小屋泊に虫除けが必要な場合もある。
以上です。
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