室堂〜新穂高縦走
bebel
コースタイム
��一の越山荘4：18 五色が原分岐4：52 獅子岳6：24 発6：36 ザラ峠7：24 五色が原山荘8：10 発8：34 蔦岳9：13 越中沢岳11：03 発11：13 スゴの頭12：36 発12：49 スゴ乗越13：24 発13：32 スゴ乗越小屋14：17
��スゴ乗越小屋5：30 間山6：49 発7：00 北薬師岳8：42 発8：59 薬師岳9：58 発10：23 薬師岳山荘11：03 発11：20 薬師峠12：36
�ぬ�師峠4：44 太郎小屋発5：24 北ノ俣岳7：10 赤木岳7：58 発8：15 黒部五郎肩10：25 黒部五郎小屋12：10 発12：38 巻き道分岐14：14 三俣山荘15：17
�セ伊鷸柿�5：11 双六小屋7：26 わさび平小屋11：18 新穂高バス停12：28
| 天候 | 1日目 曇り 2日目 ガスのち時々晴れ 3日目 晴れ 4日目 濃いガスのち雨 5日目 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
越中沢岳〜スゴ乗越まではうわさ通りの道でした。 |
写真
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感想
初めての長期縦走。残念ながら天候不良により途中で降りました。
無理やり取った長期休暇。憧れていた立山から槍へ向かうルートを計画。が、槍は何度も行っているので岐阜県民として岐阜県最高峰の笠が岳をゴールとし、未踏の水晶、再訪したいとこナンバーワンの黒部五郎のカールを通るルートを選択した。
夜勤明けを利用し立山まで公共交通機関で移動。自家用車を使わない山行は初めて。でかザックを背負って自宅を出るのが恥ずかしい。バス・特急・鈍行を乗り継ぎ立山駅に15：00。お盆休み中だがさすがにこの時間は空いている。今夜は一の越山荘泊まり。テント泊山行だが、明日は一気にスゴまで行きたいので、雷鳥沢では遠すぎる。ゆっくり歩いて一の越山荘着。お客は少ない。食事が4回戦ぐらいあるが、1回ごとの人数が少なく、自分が食べた時は10人程度だった。部屋は6畳の個室を2名で利用。宿泊客が何人いるのか知らないが、満遍なく振り分けてくれるようでゆったり過ごせた。
翌朝3：33起床。同室の人が起こしてくれた。超熟睡、助かった。外を見るとかなり濃いガス。ご来光目的で雄山へ向かう人が多いが五色方面は自分一人。分岐まで来てもガスガス。まだ暗いので降り口がよく分からない。ちょっと明るくなったらしっかり標識があった。ここからは未踏の地域。実質1日目のスタート。やや急な下り。非常に下りづらい。高原バス乗り場で測ったら水なしで21キロだった。2リットルくんできたので23キロ！長期縦走ということで、必要そうなもの手当たり次第に詰め込んでしまった。肩やら腰やらが痛い。鬼岳付近には雪渓が3か所残っている。アイゼンは必要ないが一つ目の雪渓は急斜面のトラバース。ストックのゴムキャップを外して慎重に下る。二つ目は特に問題なし。もうないと思ってゴムキャップを装着すると3つ目が出現。3つ目は平坦な雪渓でほぼフラット。ゴムキャップをつけたまま歩くと、最後に滑って転びそうになった。
獅子岳の登りの辺りから晴れそうな雰囲気。ザラ峠への下りの最中にようやく晴れてきた。文字通りザラザラでさぞ下りにくいのかと想像していたが、下る分には普通の登山道に思えた。唯一ハシゴ場付近だけは大きな浮石があるので注意要。
楽しみにしていた五色ヶ原へ。またちょっとガスってきた。傾斜が緩んだところで工事中、との看板が。木道の設置工事のよう。普通の道路工事と同じ看板が出ていてびっくりした。ややガスり気味だが五色ヶ原は良いところ。テント場を見ておきたかったが、ちと離れたところにあり、今日は余裕がないので先を急ぐ。五色ヶ原山荘前には12．3人の男性たちが。どうやらこの人たちが工事の人らしい。今日が下山の日でヘリを待っている。ガスの中迎えのヘリが来てみなさんびっくりしていた。
緩やかに登って鳶山へ。五色はガス。ここを越えたらガスが晴れるんだろうな、と思ったらやっぱり。鳶山からの下り中に振り返ると青空。越中沢岳との鞍部付近で休憩し、越中沢岳へゆるゆると登る。立山からは登りはゆるく下りは急、というパターン。
越中沢岳からはいよいよ今日のハイライト。最初は緩やかに下る。すれ違った人にストックを仕舞った方が良いかどうか聞くと、アップダウンはあるけど使ってても大丈夫、とのこと。安心してダブルのまま進むとすぐにロープ場が。いやいや全然大丈夫じゃないじゃない。まぁ仕舞わずに通過したけど。この辺からまた晴れ間が出てきて暑い。しかも稜線進行方向左側は風が当らない。ヒーヒー言いながらトラバースルートを通過し急な下りへ。もっと急で岩場みたいになっていると想像していたが、急は急だが手を使わなくてはいけないところは少ない。が、なぜか下りにくい。何か足場が中途半端で、歩きやすいように整備されていない感じ。これは下山時に小池新道を下ってみて改めて思った。
スゴの頭へ登り返して休憩。まだ乗越まで下って小屋まで登らなくてはいけない。ここから小屋が見えるがスゴ乗越からさらにアップダウンがある様子。まずはスゴ乗越まで下る。最初は大きな岩場の下り。標高がぐんぐん下がり樹林帯へ。さすがに疲れてまたスゴ乗越で休憩。小屋まで最後の登り。15分程ちょっと登ると真正面に小屋が見える。あぁやっと着いた、と声に出して言ってしまったが、ここから小さなアップダウンがまだある。分かっていたんです。スゴ乗越から小屋まで標高差100メートル程度でコースタイム40分。アップダウンがあることは明らか。それに直前のスゴの頭で見た目でも確認している。だけど10時間近く歩いてきて疲れもピーク。目の前に見えると分かっていてもゴールと勘違いしてしまう。小屋まで最後の登りは本当に急。息も絶え絶えにテント場に着いた。
おなかが空いたので、ザックを放り出して小屋へ。うどんを食す。山菜がいっぱい入ったうどん。麺は細め。ジュースは売り切れで、ビールもロング缶は最後の一本が売れたところだった。外トイレはいかにもみすぼらしく、ドアも隙間が空いている。女性は躊躇しそうなトイレだが、中は意外にもきれい。テント場は通路がはっきりしない。今日は空き空きで10張り程度。晩飯はカップラーメンリフィルのそばを食べる。これは美味しい。というか普通のどんべえそばと味が変わらない。ビールは飲まず、つまみのサラミをおかずにして食事終了、就寝。
3日目。昨日に比べれば日程は楽。ゆっくり撤収して5時半に出発。小屋からみると晴れているが立山方面は雲は多め。が、薬師方面はよく晴れている。間山へは当初は稜線左側を進む。昨日と同様風がなく暑い。衣類調整し急な登りを終えると今度は右側へ出る。涼しくさわやかな空気がほてった体を冷ましてくれる。ゆるゆると登って間山山頂着。山頂というよりは丘、とういう感じ。
北薬師へ向けて出発。同じく緩い登りが続く。大変気持ちが良いが段々と傾斜を増してくる。大きめの岩が折り重なったところでは、乗る岩乗る岩ぐらぐらと動いて気持ちが悪い。最後はざれた道を登って山頂へ。ここで初めて記念撮影。今まで各ピークでは人に会わず記念撮影ができなかった。ここ北薬師でも一人だが、ちょうどケルンみたいに石が積んであり、セルフで撮れそう。石をかまして水平にしてセルフで撮れました。
薬師本峰は見た目でも遠い。コースタイムは40分だが、皆さんのレポでは40分では無理、とのこと。稜線は狭く、意外に急なためタイムは気にせず進む。1時間で薬師岳着。2回目の登頂で前回も快晴で相性良し。薬師岳山荘でカレーを食べてからゆっくり降りて薬師峠へ。薬師峠にテントを張るのは4回目。内3回は同じ場所に張った。テント受付小屋へ行くとまだ留守。天気予報が張ってある。ガーン。明日は雨予報。しかもビール売れ切れ。昨日も飲んでいないので仕方なく太郎小屋まで買いに行く。明日の展望は望めないのでカメラも持って行ったが正解だった。
夜のうちパラパラと雨がフライをたたく音がするが降ったりやんだりを繰り返している様子。3時半起床した時はやんでいた。食事を終えいざテントを畳もうとすると雨が降り出す。あわてて撤収、小やみになる。ザックカバーだけ付けて太郎小屋へ向かうとちょっと強めにまた降ってくる。仕方なく上下合羽を着るとすぐに止んだ。
周りは濃いガス。西から強めの風。雨は降っておらずちょっと暑いが合羽を着たまま北ノ俣岳へ。この辺は風がとても強い。行動食のみ食べて先へ進む。赤木岳で合羽を脱ぐ。涼しいがガスは変わらず風も強い。ライトシェルを羽織ってちょうど良い。時々明るくなり、ガスの向こうに太陽が見えるようになるが基本はガス。黒部五郎の登りは風がもろに当たって寒かった。
肩に着くが山頂は当然パス。早く風が当らないところへ行きたくカールへ向かう。カール内に入ると風がやわらぐ。ガスは変わらずあり、残念。何度も奇跡が起きないか振り返りながらカール内を下っていった。
黒部五郎小屋でラーメンを食し、三俣へ向けて最後の踏ん張り。10分ほど登ったところでとうとう雨が。また合羽を着てあとは黙々と歩き、15時過ぎに三俣山荘着。雨の中テントも結構張ってあるが、躊躇なく小屋泊まり。予定では明日は水晶往復としていたが、明日の天気も悪い模様。ここで弱気の虫が出てきて、このまま降りてしまおうか、と思い始める。とりあえず明日起きてからの話、とぐっすり眠る。
4時起床、外は雨。明るくなるまでゆっくりと準備。天気予報はさらに悪くなっている。計画を2日残して降りることに。わさび平小屋までずっと雨が降り続いていた。最後は靴の中も浸水し、靴下はびしゃびしゃ。ズボンも雨が浸水したのか汗でぬれたのかぐっしょり。帰りのバスや電車では冷房でなかなか乾かず寒かった。
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