皇海山と鋸十一峰(銀山平-庚申山-鋸十一峰-鋸山-皇海山-六林班峠-銀山平)
- GPS
- 46:01
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 1,980m
- 下り
- 1,980m
コースタイム
11:24国民宿舎かじか荘(銀山平)-12:47一の鳥居(庚申七滝)13:18-14:01鏡岩15:05庚申山荘(泊)
[8/25]
5:41庚申山荘-7:40庚申山-9:10薬師岳-10:48鋸山-11:44不動沢のコル-12:38皇海山-14:29鋸山-15:59六林班峠-18:59天下の見晴し分岐-19:12庚申山荘(泊)
[8/26]
6:58庚申山荘-8:15一の鳥居-9:25かじか荘
天候 | 1日目:晴れ/曇り 2日目:曇り一時小雨、午後晴れ 3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰りは逆 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【鋸十一峰の鎖場】 初心者でなければ越えられるが、一部、長い岩場があり負担が大きい。 【鋸山-皇海山】 鋸山直下と皇海山直下にそれぞれ急斜面があるが、それ以外は土の道を歩くことができて快適である。 【鋸山-六林班峠】 復路を鋸十一峰を通ると時間的には1時間ほど短いが、岩場のアップダウンなので、遠回りでも岩場のない六林班峠経由で庚申山荘に向かった。下りなので飛ばす予定だったが、肩くらいまでの笹薮が続き時間がかかった。また六林班峠から庚申山荘までは斜面を横切る道なので、腰くらいの笹が登山道に覆いかぶさり、歩きずらく時間がかかった。まともな道は最後の1時間くらいであった。 笹によりマップ通りの時間では歩けないので、注意が必要。 |
写真
感想
【鋸十一峰と皇海山】
皇海山を登るにあたり、いろいろ調べてみると大きく分けて1)銀山平から鋸山十一峰をへて皇海山へ行くコースと、2)不動沢コースからのコースがある。
いろいろ調べたところ、信仰の山である皇海山は鋸十一峰とセットになっていることがわかり、このコースを選んだ。ただし、不動沢コースと比べて時間がかかることが短所であるが、夏休みを利用して長いコースを歩くことにした。
【庚申山荘】
現在、素泊まりのみで金土日のみ管理人がいる。大きな小屋で、水、炊事場がある。トイレは外にバイオトイレがある。
小屋の近くには鹿の親子がいて、小屋の近くまで出てくる。
【鋸十一峰】
鋸十一峰は、庚申山と鋸山を除くとはっきりした山というよりは小さなピークなので、うっかりすると見落としてしまう。
これから登る方はあらかじめ地図で位置を確認してから上ることを薦める(漫然と歩くよりは楽しいはずである)。
十一山は、東から庚申山、御岳山、駒掛山、渓雲山、地蔵岳、薬師岳、白山、蔵王岳、熊野岳、剣の山、鋸山となっている。
【駒掛山手前の笹】
御岳山から北西に下り、コルの先には深い笹薮がある。事前に小雨が降ったので、ここを通過したときにズボンが濡れてしまった。
【渓雲山】
渓雲山の南側は二重山稜になっている。地殻変動があったのだろう
【薬師岳】
地蔵山からは約100mの急登となる。ここからは鋸十一峰の核心部に入る。
【白山】
白山山頂の前後はヤセ尾根で長い鎖場がある。この鎖場を通過するのに体力を消耗する。
【剣の山】
白山と剣の山の間も標高差のある鎖場が続く。とにかく、緊張が続く。
【鋸山】
鋸山まで来るとホットする。岩場、鎖場を通過するのに手間取り、体力も消耗した。ここから不動沢のコルに向かう。最初は急斜面を一気に下る。ロープがあるので、危険はない。
天気が良ければ、展望のいい山である。
【皇海山】
不動沢のコルから皇海山までは土の登山道で快適である。皇海山直下に急な斜面があるが、難なく通過できる。頂上には二等三角点がある。残念ながら、周囲の樹木により展望はない。
むしろ、皇海山から少し降りたところには展望よい場所がある。
【復路】
皇海山からは鋸山まで登り返し、庚申小屋へ向かう。登ってきた鋸十一峰を戻る、または六林班峠経由と二通り考えられる。正直言って、岩場のアップダウンのもう一度歩く気がしなかったので、歩行時間は長いが六林班峠経由で戻ることにした。
【六林班峠経由で庚申小屋】
しばらくはアップダウンが続く。この道の難点は肩まである笹薮である。六林班峠からは登山道は斜面を横切りながら北東へ進むが、深い笹藪はしばらく続く。この道は思っていた以上に長く感じた。
蒸し暑い気候、前半の岩場や鎖場、鋸山から庚申山往復で体力を消耗していたせいかもしれないがとにかく長かった。
【帰りのタクシー】
庚申小屋の管理人の話によるとかじか荘からのタクシーは18時くらいまでとのことだった。六林班峠から戻るときに明らかに間に合わないことから、庚申山荘にもう一泊まることにした。こんなに遅れるとは思わなかった。
【庚申小屋から星観察】
周りは岩壁や樹木に囲まれているので、星空を観察するのに眺めがいいとは言えなかった。
夕方に西空に明るい星が見えた。金星かと思ったが、北に北斗七星の柄がみえ、位置関係からうしかい座のアールクトウルスであることが分かった。19時頃でも金星は樹木に隠れて見えないようである。
国際宇宙ステーションを24日と25日の夜。見ることができた。夏の三角形周辺を飛行していた。
25日の深夜は天の川がはっきり見えた。東の空には秋の三角形が登ってきていて、秋の気配を感じた。
【わたらせ渓谷鉄道から銀山平まで】
通洞駅からタクシーで2500円くらい。
かじか荘に宿泊して事前予約すると送迎があるとのこと。
庚申山荘に宿泊する場合、送迎があるか確認したが、送迎できないとのことであった。
【かじか荘の温泉】
かじか荘にもどって、電車の時間に十分時間があるので、温泉に入っていくことにした。日帰り入浴が可能で600円。
温泉に入るとすぐ肌がぬるぬるになる(すべすべ?)これはアルカリ泉と思った。出るときに温泉の情報を見てみるとPHはなんと9.5と強いアルカリであった。あまり硫黄の匂いはしなかった。
【タクシー運転手から聞いた話】
[サルの被害]
サルが里に下りてきて悪さをするとのこと。昔はこの辺りは出かけるときにドアを閉める習慣がなかったが、今はドアや窓を開けておくとサルが入ってきて、食料をあさっていく。
畑もやられてしまうので、 電気ケーブルを張ったが、電気の流れていない支柱をうまく使って登り、畑に入ってくる。誰のために野菜を作っているのかと考えてしまう。
[放射線汚染]
鹿が増えたので駆除をすると、鹿肉は100シーベルト。イワナを取っても放射線汚染。とんでもないことになっている。
【時間がかかった】
歩くのがそれほど遅いわけではないが、庚申山荘-鋸十一峰-皇海山、皇海山-鋸山-六林班峠-庚申山荘のコースで時間がかかった。
管理人の話ではそれぞれ5時間づつ見ておくように話を聞いていたが、実際にはそれぞれ7時間、6時間半かかった。
前半の遅れは、蒸し暑さ、岩場、鎖場による。後半は肩まである深い笹により遅れが出た。
この夏は結構、山歩きをしているのでこんなに遅れるとは思わなかった。
しかし、鋸十一峰から皇海山を歩いて皇海山というものを理解できた。
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