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Yamareco

記録ID: 3389848
全員に公開
沢登り
奥秩父

釜の沢 東俣→甲武信ヶ岳

2021年07月24日(土) 〜 2021年07月25日(日)
 - 拍手
tekari7 その他5人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
31:05
距離
21.0km
登り
1,774m
下り
1,777m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:44
休憩
2:06
合計
8:50
4:50
4:50
13
5:14
5:17
23
5:40
5:41
117
7:38
7:54
24
8:18
8:21
48
9:09
9:41
59
10:40
11:51
108
13:39
宿泊地
2日目
山行
6:28
休憩
0:35
合計
7:03
4:30
203
宿泊地
7:53
7:58
10
8:08
8:15
10
甲武信岳
8:25
8:42
11
甲武信小屋
8:53
8:53
4
8:57
8:57
63
10:00
10:00
68
11:08
11:13
1
11:14
11:14
16
11:30
11:31
2
11:33
ゴール地点
天候 1日目:晴れ→曇り、時々小雨
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【アプローチ】
往路:東京都文京区→R20(ずっと下道)→西沢渓谷駐車場(前夜泊)
復路:西沢渓谷→中央自動車道→東京都文京区(渋滞1時間半)

【駐車場】
西沢渓谷には無料駐車場あり(約50台駐車可)
夜間〜早朝はガラガラ、日中は満車
コース状況/
危険箇所等
【釜の沢】
沢経験者の同行推奨・沢足袋必須
序盤の巻道(歩道)に軽微な崩落箇所あり(ホラ貝のゴルジュ付近)
全体的に信頼できる残地スリング・ロープが多く、巻道の踏み跡も明瞭でピンクリボンも丁寧に打たれている

【甲武信ヶ岳〜徳ちゃん新道〜西沢渓谷】
上部は歩きやすい
下部は岩がゴロゴロしており、下山時は膝に優しくない

【虫など】
アブは2匹ほど見かけたが、気にならない
ブヨのような虫は広河原にたくさんいたが、刺されることはなかった

【魚など】
魚はいないと思われる
その他周辺情報 【温泉】
緊急事態宣言下、県営温泉はすべて外部の入館が禁止されている
今回は、西沢渓谷からクルマで10分の場所に位置する白龍閣で入浴。建物は古いが日帰り入浴500円/人と安い。露天風呂の趣がよく、温泉気分を味わえる
この吊り橋を渡ったら右(上流側)の踏み跡に入る
2021年07月24日 05:15撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 5:15
この吊り橋を渡ったら右(上流側)の踏み跡に入る
いかにも夏休みという雰囲気
2021年07月24日 07:36撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 7:36
いかにも夏休みという雰囲気
ドボンポイント。今日はフリクションがよく効いた
2021年07月24日 07:55撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 7:55
ドボンポイント。今日はフリクションがよく効いた
さて、どう横断するか?
2021年07月24日 07:56撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 7:56
さて、どう横断するか?
慎重に進む
2021年07月24日 07:56撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 7:56
慎重に進む
最高に気分が良い
2021年07月24日 08:25撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 8:25
最高に気分が良い
千畳のナメを歩く。今回1番の見どころ
2021年07月24日 09:42撮影 by  iPhone 7, Apple
7/24 9:42
千畳のナメを歩く。今回1番の見どころ
苔が生えているが、フリクションがよく効き快調に歩く
2021年07月25日 06:19撮影 by  iPhone 7, Apple
7/25 6:19
苔が生えているが、フリクションがよく効き快調に歩く
ここを越えれば、稜線はもうすぐ
2021年07月25日 06:30撮影 by  iPhone 7, Apple
7/25 6:30
ここを越えれば、稜線はもうすぐ
周りの稜線は積雲に包まれていたが、甲武信だけ雲が無かった
2021年07月25日 08:08撮影 by  iPhone 7, Apple
7/25 8:08
周りの稜線は積雲に包まれていたが、甲武信だけ雲が無かった
撮影機器:

装備

個人装備
沢装備
共同装備
ツェルトなど

感想

【総評】
甲武信ヶ岳付近に突き上げる奥秩父随一の美渓。小川谷廊下、米子沢と並んで?三大デート沢の1つ(と聞いたことがある)。残地スリングが豊富で巻道も踏み跡明瞭なことから、沢初級者でも無理なく登れる。途中の広河原は適度な広場が無数にあり、焚き火も楽しい。
今回は大学時代のワンゲル部現役山行に同行。2年会〜OB3と幅広い学年から構成された。

【前日】東京〜西沢渓谷
日産のキャラバンに乗って下道アプローチ。R20をひたすら西進するが、県境の大垂水峠付近は追い越し禁止なのでゆっくり走る。塩山駅で同行者1人を拾って24:30過ぎに西沢渓谷の無料駐車場に到着。50台ほど駐車可能で既に数台止まっていた。クルマの横に銀マットを敷いて就寝。

【1日目】西沢渓谷〜両門の滝〜広河原
4時過ぎに起床。
日の出30分前になると野鳥が囀りを始めて心地よい。
準備体操を済ませるとガシガシ歩いていく。吊り橋を渡ったら右(上流側)の踏み跡をたどり、河原を歩く。途中で沢装備を身につけ、渡渉をしつつ上流へ向かう。釜の沢は案内板が豊富に打たれていて、迷うことがない。鶏冠谷は暗い雰囲気を見せていた。
釜ノ沢は序盤は旧登山道を1時間以上歩いていく。河床は大岩や淵が多く、遡行に向いていない。途中、軽微な崩落箇所があったが、ロープや倒木を使えば安全に通行できる。山の神を過ぎると水流と戯れながら進んでいく。巻道にはピンクリボンが丁寧に打たれており、高度感がある箇所にはトラロープが設置されている。至れり尽くせりの沢である。
水がどこまでも澄んでいて青く輝いている。右からも左からも、荒々しい岩壁や見上げるようなナメが出てきて、飽きない。青空の下、いかにも夏休みな雰囲気を醸し出してくれた。
魚止ノ滝は左から容易に巻くことができる。一つ一つの釜に迫力があり楽しくなってくる。滝をいくつか越えると千畳のナメが現れる。今山行いちばんの見どころだ。ペタペタと100m以上続くナメを歩いていく。紅葉の季節も美しいのだろうと妄想する。
この先いくつかの滝を越えると両門ノ滝に到着する。ここで東俣と西俣に分かれる。「ようこそ奥秩父へ」感がたまらなく好き。ここは右から高巻きすれば良い。水流右脇も登れるが上部がいやらしく、私はフリーで登りたくない。
両門ノ滝を過ぎて2、3の滝を越えると河原が続くようになる。もうすぐで広河原である。途中、伏流となって苔むした疎林が現れるが、さらに高度を100mほど上げると再び水流が現れる。今回は標高1805m地点で地点で泊まることにした。この先は川幅が狭くなって広場が無くなるので、ここが良い。
途中、1パーティーが通り過ぎた。我々は泊まって奥秩父を楽しむことにしよう。
みんなで銀マットを広げて、各々が持ち寄った大量の夏野菜を並べる。協力して食材を切って大鍋に入れる。溢れんばかりの夏野菜カレーが完成した。ひとり三人前分くらいを食し、動けなくなり、しばらく昼寝をする。お腹が落ち着いたら、焚き火を点けて、大量の差し入れを消費していく。大人の夏休みに罪悪感を抱きながらも、この心地良さがたまらなく好き。心配された雷雨もなく、コマドリやルリビタキの囀りに耳を傾けながら、ゆっくりと時間が過ぎた。

【2日目】広河原〜甲武信ヶ岳〜徳ちゃん新道〜西沢渓谷
3:30起床。
ツナマヨそうめんという奇妙なメニューだったが、絶妙にのどごしが良くリピート確定レシピだった。さっさと荷物をまとめると出発。この先、川幅が狭くなり両岸も斜面が続くので、昨日の泊まり場は(広河原の上部としては)やはり最適だと考えられた。
釜ノ沢の素晴らしい点は上部もしっかりと迫力満点の滝が続くことである。ナメもいくつか出てきて、渓相の変化に飽きない。次第にヌメヌメした苔が優勢になるが、フェルトソールなら、滑ることもない程度だった。
最後のポンプ小屋で豊富に出ていた湧水を汲んで、沢装備を解除する。この瞬間がたまらなく好き。適当に斜面を上がっていったら、トウヒの薮に捕まって急斜面に喘いで最高のトレになった。
甲武信小屋の100m隣にある砂礫広場に飛び出た。目の前に甲武信ヶ岳が大きくそびえる。空身でサクサク歩くとわずか8分で到着。集合写真を撮って下山。小屋のトイレは素晴らしく綺麗で100円以上の価値を感じた。甲武信小屋はテント場も感じが良いのでおすすめ。
展望の効かない単調な登山道をひたすら下る。ルリビタキがよく鳴いていた。他にも美しい声が聞こえたが、誰かわからない。
西沢渓谷の駐車場は満車でびっくり。駐車枠に綺麗に止めておいてよかった。

温泉はよそ者お断りの施設が多くて困った。三富温泉「白龍閣」という旅館の日帰り入浴に入った。ひとり500円。浅いプールみたいな浴槽だったが、露天風呂は素晴らしく趣があった。

食事は塩山駅南口の平和園へ。閉店30分前に入ったが快く準備してくれた。タンメンがうまい。店の方が優しい人で、最後にモモを切ってくれた。ありがとうございました。

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