大室山北尾根から北丹沢へ 修業山行な一日でした


- GPS
- 11:51
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 3,725m
- 下り
- 3,879m
コースタイム
天候 | 曇り(ガスのため視界不良) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
椿キャンプ場 - 大室山:椿キャンプ場グラウンド付近の路肩に駐車し舗装路を歩くと分収育林地の案内板があります。ここから左手の砂利道へ入りしばらく歩くと分岐点がありますのでここを左へ入ります。しばらく歩くと左手に再び「分収育林地」の看板が見えますのでそこから登山道へ入ります。基本的に急登のルートですが、特に尾根取りつき直後は「これを登るの?」とつぶやいてしまうほどの急登です。p943付近からしばらく平坦な道が続き、再び登りが始まってしばらく歩くと大室指からのルートと合流する椿分岐です。驚いたことにこの先から山頂に向かって古い階段が残っていました。昔はもっと登られていたルートなんでしょうか? このルートで登った場合山頂付近の踏み跡は極めて薄く、まったく踏み跡の途絶えてしまう箇所もあります。登りはとりあえず上を目指して行けば問題ありませんが、下りではコンパスで慎重に進行方向を調べることが必要でしょう。 大室山 - 神ノ川ヒュッテ(日蔭沢新道):山頂付近の踏み跡は比較的しっかりしていますが、1300メートル辺りでルートが不明瞭になります。今回私はこの付近で支尾根に下ってしまいルートミスしました。地図とコンパスでしっかりルートを確認していれば防げたミスです。 道志側の登頂ルートと比べると傾斜の急な箇所はつづら折りにルートがとられており、体力的には幾分楽かもしれません。 なお、日陰沢橋から日陰沢新道へ取り付いて少し登った辺りにある「危険」の標識は、ガレ場のため下りの場合は足場に注意の意味であることに今回初めて気付きました。 神ノ川ヒュッテ - 袖平山 - 姫次 - 蛭ヶ岳 - 臼ヶ岳 - 檜洞丸 - 大室山: 神ノ川ヒュッテから風巻ノ頭までは急登です。下りの場合は蛭ヶ岳山頂下の鎖場、大こうげ- 小こうげの鎖場とガレ場に注意が必要と思われます。 大室山 - 久保吊橋:比較的踏み跡がしっかりしており下りでも道迷いの心配は小さいと思われます。登りはかなり体力を消耗するルートですので、それなりの心構えは必要でしょう。 |
写真
感想
今回の山行の当初の目的は椿から北尾根で大室山へ登頂し、帰路は前大室からヤケハギ尾根で椿へ下山するというものでした。しかしそれだけではあまりにも短時間で終わってしまうため、来週予定しているアップダウンの多い長距離コースのトレーニングというか予行演習として、神ノ川ヒュッテから蛭ヶ岳、檜洞丸を経て再び大室山へ戻るルートを加え周回コースとしました。
距離の長いコースであることから5時50分頃にはスタートしたいと考えていましたが、迂闊なことに朝の出発時に財布を忘れてしまい、取りに戻ったことで予定よりも30分ほどスタートが遅れました。
さらに大室山から神ノ川へ下る日蔭沢新道で油断から誤った尾根に下ってしまい、15分から20分程度のタイムロス。これが当初の計画を狂わせる原因となりました。
今回計画したような距離の長いルートなら、神ノ川ヒュッテに着いた時点で本当ならルートの修正をすべきだったのでしょう。実際に頭の中で黄信号が灯ったのは風巻ノ頭を過ぎ袖平山へ向かっていた辺りでした。これから先のルートと予想タイムを計算していくと、どうも大室山の下山中に日没を迎える可能性が高いことに気付きました。この時点で自分の中での選択肢は二つ。神ノ川ヒュッテまで戻り日蔭沢新道で大室山を登って椿へ下山するか、当初の予定通り進み大室山下山中に日が暮れたらヘッドランプを使うというもの。前者は早く下山できることは確実なものの、1000メートル以上を一気に登り返すことになります。後者は危険度が高く一歩間違えば遭難の可能性があります。仮にヘッドランプで下山するとしてルートミスをせずに無事に下山できるか自問自答してみました。まず最初に予定していたヤケハギ尾根は一度も歩いたことがなく、それを下りで暗い中で歩くというのはリスクが高くすぐに選択肢から除外しました。登りで使った北尾根で下山するというのが一番自然でしょうが、日没後の漆黒の闇の中でルートミスせずに果たして下山できるのか冷静に考えてみるときわめてリスクが高いと思われます。
一方先週末にピストンで往復した久保ルートは比較的踏み跡がしっかりしており、下山時も道迷いの要素があまり無いという気がしていました。問題は椿キャンプ場まで歩かなければならないこと。
しばし考えた結果予定通りのコースで大室山へ向かい下山にはヘッドランプを使い久保ルートで下山という結論が出ました。
そこから先は時計を見ながら時間との闘いが続きます。先週歩いた経験から大室山頂から久保吊橋まで急げば1時間はかからないだろう、それなら山頂を5時過ぎにスタートすればヘッドランプを使わずに下山できそうだという腹積もりです。
ほぼ予定通り1時に蛭ヶ岳に到着。若干バテ気味でしたので山荘で売っているコーラを当てにしていましたが残念ながら品切れでした。大倉からピストンで来ているという男性としばし話した後檜洞丸へ向かいます。高校生(?)のキャンプグループでにぎわう臼ヶ岳山頂を通過し、アップダウンを繰り返した後檜洞丸へ最後の登り。山頂には当然誰もいません。ここから犬越路までが一番もどかしい区間でした。基本下りだからとばして行こうと思うのですが、あいにく鎖場ややせ尾根、ガレ場が続き思うようにペースが上がりません。結局1時間以上を要して犬越路に到着、水だけ飲んですぐ大室山への登りにかかります。決してきつい登りではありませんがさすがに最後は足が思うように出ませんでした。
やっとのことで大室山への分岐点に到着し、ヘッドランプを頭に装着して大室山頂へ着いたのが5時20分頃でした。
ここまで来たら後はただ下るのみ。大渡との分岐点まで一気に駆け下りましたが、日没まで多少の余裕があることがわかりましたのでそこから先は歩いて下山しました。吊橋前の自動販売機で買ったポカリスエットを一気飲み、その後車を停めた椿キャンプ場まで車道を歩いて帰りました。
ちなみに今回は水3リットルを入れたプラティパスと600ml麦茶2本を持参し、蛭ヶ岳山荘ではポカリスエット2本と水1本を購入しましたが、これらすべてを大室山頂に着いた時点で飲みきってしまいました。
正直今回の山行記録をヤマレコで公開することはかなりためらわれたのですが、このような行動パターンが遭難につながるという意味で反面教師として読んでいただければ幸いです。
ものすごいコース歩いてますね〜
大室山は、どこから登ってもきついイメージしかないです。
水は5ℓ超えですか?、この時期のロングは水の確保が一番の問題ですよね
取りあえず脱水症状にならなくて良かったです
やっぱりTさん見習って「男は黙ってヤタ尾根で檜洞丸」で引き返すべきでしたね
isさん
ヤタ尾根のコメントに食いついていただいてありがとうございます。
私だけかも知れないですが、犬越路からのルートでは大室山に登頂したという実感があまりないもので、道志側の登頂ルートを色々試しているところです。
今週末も天気が崩れるようなら予定変更してまた大室山へ行ってしまうかもしれません。
この時期、丹沢エリアの山行記録がとても少なくなっていますが、isさんのレコはいつも楽しみにしています。
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