日向八丁尾根〜甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根(日帰り周回)


- GPS
- --:--
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,869m
- 下り
- 2,863m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
日向八丁尾根のことを知ったのは、山岳誌「岳人」の今月号にこの尾根が紹介されていたからで、記事によれば甲斐駒七丈小屋のご主人が長年整備を続け、最近ほぼ完了したとのことだった。手元にある「山と高原地図」を広げると、なるほど、日向山〜大岩山間には実線の登山道が引かれているが、その先の大岩山〜三ツ頭間には八丁尾根という記載はあるものの、破線さえもついていない。
ならば早速登ってみようということで、尾白川渓谷登山口から入山して日向八丁尾根を踏破し、それから鋸岳をピストンして甲斐駒ヶ岳に登頂後に黒戸尾根を下山する計画でスタートした。
日向山から大岩山までの登山道は、地図で実線となっているだけあって良く踏まれており、なだらかで危険箇所もなく問題ない。しかし、大岩山の下りは長い急傾斜で、樹林帯の中のルートのほぼ全てに鎖と被覆ワイヤーやロープが張り巡らされており、アスレチックルートだ。これらの鎖やロープは念のため補助的に設置したというようなものではなく、これがないと通過は困難と言っても過言ではないほどだ。傾斜が強いので足元をよく見て慎重に下降することが重要だ。そして、下部にある7〜8mほどの垂直の岩壁に設置された鉄バシゴを降りると、長い急下降からようやく解放された。
その後は樹林帯の中で小山のアップダウンを繰り返すが、踏み跡は明確な上に赤テープもあるので迷う心配はない。途中、少し広くなった登山道脇にはブルーシートや網に包まれた資材らしき物が置いてあった。整備をされた七丈の小屋番さんのご努力に感謝しつつ先へ進む。
少しづつ高度を上げ、小さな鉄バシゴを登り少し行くとハイマツ帯の明るい稜線となり、しばらくして展望の良いニセ烏帽子のピークに到着した。甲斐駒、北岳、千丈、北アルプス、その手前には鋸岳が間近に見える。足元を見ると、いくつもの石碑が点在し、そこに刻まれた文字は風化し消えかけていてその歴史を感じる。甲斐駒ヶ岳は200年前の1816年に開山されたとのことだが、その山頂を間近に仰ぎ見るこの場所も山岳信仰の重要な場所であったであろうと想像する。
すぐ隣には標識のある烏帽子岳も見えており、そのピークから三ツ頭分岐までは10分ほどで到着した。
ここから鋸岳までピストンする予定だったが、往復5〜6時間はかかりそうなので中止し、甲斐駒ヶ岳を目指すことにした。あとで調べて分かったのだが、鋸岳の第二高点と第一高点の間には大ギャップと呼ばれる難所があり、稜線通しには進めないという場所だった。何も知らずに来ていたので、もしも進んでいたならばルートが分からず登頂できないばかりか、危険な状況にさえなっていたことも考えられるので中止して正解だった。(と言うより事前準備なさすぎ😅)
さて、甲斐駒までのルートは、三ツ頭のピークを越えて灌木の中の踏み跡を進む。途中不明瞭のところもあったが稜線沿いに進めば問題ない。やがて展望が開け六合目の石室を過ぎ、岩とハイマツの間を縫うように登って行くと登山者で賑わう山頂に到着した。
下山ルートの黒戸尾根は、多くの方が紹介されているので割愛します。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する