元越谷 大滝直登と事故(左手薬指骨折)
- GPS
- 05:16
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 485m
- 下り
- 488m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3年振りの元越谷。美しい釜と小滝群を楽しめるだろうか。今回は元越大滝を登ってみたいとひそかに下調べをして当日臨みました。
最初は退屈な林道歩き。30分位でやや沢状が広くなった所で入渓。簡単な堰堤を4個くらい通過すると左岸が立ってきて次の堰堤。ガイド本だと左岸巻きだが最近の記録は右岸ガレから巻いている。確実に落石をおこすようなガレだが楽ちんそう。一人ずつ通過。
水は綺麗だが最初は特徴がない。メインイベントの元越大滝は唐突に出てくる。末広がりの美しい斜瀑で、この日は前回来た時より水量多く迫力があった。
ビビりの僕は内心ちびりそうだったが今日はこれを登るために来たんだと言い聞かせてロープを取り出す。末広がりだが右寄りに水が少ないゾーンがあり、ヌメッテそうだがホールドは多数ありそう。これを登れば巻き道から落ち口下に続くバンドがあるはずなので逃げようと思えば容易に逃げれる。さあ行くぞ!
Mさんにビレイをお願いして取付く。多少の観察と慎重さがあればまあまあ簡単。シャワーで登るのが気持ちいい!途中あまり意味ないなと思いながらカムを一つ入れる。バンド到着。
落口に抜けるところは錆びたハーケンが2本ありランニングは取れる。水流右に右足も右手もあるが左がない。水流にスタンスを求めてちょっと立ってみるがこのまま行くと落とされそう。右の狭い所から登るしかなさそうで行くか逃げるか躊躇したけど、右手右足で立ち上がり、左手を水中について離陸、左膝をスラブに乗せてなんとかずり上がった。登って下を見て思わずガッツポーズ。できる人たちはノーロープで登るらしいが信じられない。僕の実力だとこの辺りでいっぱいいっぱい。
後続はタイブロックで登ってもらう。上部支点はボルトなど見つけられず岩にスリングをかけテンションがかかった時にすっぽ抜けないよう上から体を乗せて対応した。おかげで身動きできず登ってくるメンバーを見ることができない。
前回穂高縦走ご一緒したI崎さんの時、序盤でテンションがかかる。滑ったな。と思いながら待っていると落口もお助け紐を使いながらも危なげなく抜けてきた。しかし最初の簡単だがヌメヌメのゾーンでスリップし、左手薬指を骨折していた。職業柄自分で添え木を当てテーピングを施し、痛み止めを飲んで応急処置をしていたのはさすが。
滝を下るより二股まで遡行し、左股から林道に乗り上げて戻る方が安全と判断した。二股までは美しい釜と小滝が連続する元越谷のハイライト区間。キレイなのは綺麗で写真を撮りながら歩くが色々気になる。
二股で休憩をとる。あと少しで沢を脱渓できる。左股を少し詰め、林道に乗り上げ装備解除した。
下山後、救急対応している病院に直行し、念のためレントゲンを撮ってもらった。これが足だったらヘリを呼ぶところだった。事故はちょっとした油断で起きる。大事には至らなかったが、明日はわが身、注意したいと思います。
I崎さん一刻も早い復帰を期待しています。縦走はできますから、といってすぐアルプスとか行ってそう。よく考えたらB東さんなんて前の穂高縦走も今回も足の指骨折まだ治ってないし。。無理せず焦らず慎重にと自分にも言い聞かせて帰路についた。
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