ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3488592
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

カムイエクウチカウシ山ーワイルドな難関コース

2021年09月01日(水) 〜 2021年09月02日(木)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
20:41
距離
30.8km
登り
1,674m
下り
1,672m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:38
休憩
0:20
合計
3:58
8:30
97
幌尻ゲート
10:07
10:27
121
2日目
山行
13:16
休憩
2:04
合計
15:20
4:31
113
6:24
6:41
107
8:28
8:44
75
11:21
11:25
97
13:02
13:17
113
15:10
15:36
122
17:38
18:03
108
七ノ沢出合
19:51
幌尻ゲート
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
(往路)前夜に新千歳空港からレンタカーで札内川ヒュッテ(前泊貸切)。幌尻ゲート(登山口)から林道歩き。
(復路)逆コースで幌尻ゲート。
コース状況/
危険箇所等
全体を通してやはりカムエクは難関と感じましたが、沢と岩のミックス歩きが長いですね。底がゴムで少し固い沢靴が最適と思いました。

以下、区間ごとの気付き事項を列記します。
最後に札内川の水量推定方法と我々の熊対策等を補足します。

<幌尻ゲート(登山口)⇔七ノ沢出合>
・アップダウンの少ない林道歩き1時間半程。自転車部隊も多い。

<七ノ沢出合⇔八ノ沢出合>
・川幅の広い沢歩き。テープ探しながら時に渡渉、時に高巻しながら進んでいく。
・テープは多い順にピンク、青、赤で、多少特徴があり、ピンクは沢好き、青は陸歩き志向と感じた。
・テープ見過ごしても多少歩きづらい岩歩きや深目の渡渉があるだけで、基本沢筋なので大きなミスコースは無い。
・渡渉箇所が多いため沢靴が滑りにくく活躍する場面が多い思われます。
・当日の水量は多くがスネ程度、最も深い場所でも膝程度で問題無かった。
・八ノ沢出合のテン場は沢の左岸(上流を見て右側)に5張以上張れるテン場あり。周辺にもポツポツある。

<八ノ沢出合⇔三股>
・同じく渡渉箇所が多数ある。八ノ沢分岐から川幅が狭くなる。岩のサイズと斜度も次第に大きくなるので、次第に脚が疲れてくる。
・ここも沢靴が無いと滑って困難と思いました。
・三股のテン場は平らなのが2張程度。手前にもポツポツ1張サイズが複数あり。

<三股⇔八ノ沢カール>
・一気に斜度が上がる。急で濡れている岩場が続くので我々は沢靴のまま登ったが、斜度のある岩でも滑らないので非常に安心感があった。
・道迷い箇所が多いと聞いていたが、よくみれば大体は判読可能で、思ったよりルートファインディングは楽な印象であった。とはいえ、登り下りとも1か所でミスコース(笑)。下り1か所はピンクテープも間違えているので引き込まれた。
・ロープが数か所出てくるがトラバース的な箇所は慎重に行けば問題ない。1か所、かなり斜度のある5m程の岩場があるが、ホールドやスタンスは沢山あるので慎重に行けば問題無い。(古びたトラロープは信用しない方が無難と感じた。)下りは足元が見づらいのでより慎重に。

<八ノ沢カール⇔山頂>
・カールに上がると沢音が消え、静かな桃源郷の風情がある。カムエク山頂は目の前。
・有名な福岡大ワンゲル部の1970年の遭難慰霊碑がある。
・水場はその先のルート脇の沢水だが直上で湧いている模様。
・稜線までツズラ折れで登って行くので見た目ほど急登ではない。
・稜線は少し細尾根のトラバースもあるが慎重に行けば問題ない。
・ハイマツは太い枝は刈りこまれているので、下半身に”刺さる”ことは少ないが、細い枝が被っていて圧をかけないと進めない。
・山頂は晴れていれば360度の大絶景。当日は北の幌尻岳や戸蔦別岳が綺麗に見えた。ピラミッドピークは山頂では西半分だけ、直下では綺麗に全容が拝めた。


以下、補足情報です:

<水量データ>
・カムエクは札内川の水量が鍵で、多いと渡渉できず即敗退となる。
・札内川の水量を札内川ダムの流入水量から推測するという画期的な方法を見出された方のHPを発見したので、既に多くが利用されていると思いますが、参考添付します。

(↓札内川水量に関するHP)
https://yukinoshingun.com/kamueku-toshou/
(↓ダム諸量データベース)
http://mudam.nilim.go.jp/chronology/summary/12
(画面下で期間を指定)

7立米/秒程度なら問題無しのところ、9月1日、2日とも4立米/秒前後で、多くの場面でスネ程度でした。
なお、参考まで、当日会った方も2回目でこのHPを利用されていたが、初回トライ時は13立米/秒の股上で流されそうになって七ノ沢出合で敗退とのこと。


<我々の熊対策>
・熊鈴、笛に加え、熊スプレー(大)、火薬銃(カネキャップ)とナタを持参。
・ナタは各論あるも北海道のヒグマ研究の先生が最後の切札と著書でお勧めされていたので北海道には念のため持参しています。生還の鍵は反撃と。
・下は参考HP。
http://www.yasei.com/jituzou.html
http://www.yasei.com/news/myhistory.pdf
https://kitano-michikusa.com/mountain/beginner_14/
https://www.kitakaido.com/outdoer/outdoer/higuma_03.html


<沢靴>
・ヤマレコでは通常の登山靴で歩かれている方も時折見かけますが、大半は沢靴を使用されていたので、我々も下記を使用しました。
・沢と岩のミックスなので、ラバーソールのモデルを選択。常時沢登をするわけではないので高額シューズには手が出ませんでしたが、どちらも濡れの有無によらず岩には絶大の信用が置け(苔はNG)、意外だったのはパドリングシューズはつま先の強化もされ、靴底が少し固いのでサワタビより長時間歩きでも疲れないと感じました。
・登山靴も担いでいきましたが、結果的に2人とも七ツ沢出合から山頂まで通して使用しました。
(↓モンベルのパドリングシューズとサワタビ)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1127372
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1125117
その他周辺情報 十勝ナウマン温泉「ホテルアルコ」の日帰りを利用。500円/人。
コロナ禍でも夜23時迄入れるのが嬉しい。
ヌルスベのいいお湯と思いました。
https://hotel-arco.jp/spa/
札内川ヒュッテ先1kmの幌尻ゲート前に10台以上駐車可能です。(S)
2021年09月01日 08:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/1 8:42
札内川ヒュッテ先1kmの幌尻ゲート前に10台以上駐車可能です。(S)
約1時間半、約6.5kmの林道歩きです。
アップダウン少なく歩きやすいですが、自転車を使う方も多いみたいです。(S)
2021年09月01日 09:31撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/1 9:31
約1時間半、約6.5kmの林道歩きです。
アップダウン少なく歩きやすいですが、自転車を使う方も多いみたいです。(S)
七ノ沢出合に到着。
ここから渡渉開始なので、沢靴に履き替えます。
自転車が5,6台。ママチャリも2台ありました。(S)
2021年09月01日 10:13撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/1 10:13
七ノ沢出合に到着。
ここから渡渉開始なので、沢靴に履き替えます。
自転車が5,6台。ママチャリも2台ありました。(S)
七ノ沢出合に唯一の看板。(S)
2021年09月01日 10:13撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/1 10:13
七ノ沢出合に唯一の看板。(S)
直ぐ先の最初の渡渉ポイント。
水量少なく、スネ程度でどこでも渡れる感じでした。
(札内川ダムの流入水量は4立米/秒前後)(S)
2021年09月01日 10:32撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/1 10:32
直ぐ先の最初の渡渉ポイント。
水量少なく、スネ程度でどこでも渡れる感じでした。
(札内川ダムの流入水量は4立米/秒前後)(S)
沢歩き初めてのmomohiroさんも余裕です。(S)

いや、余裕というより沢靴はじめてのドキドキでした(mo)
2021年09月01日 10:35撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
5
9/1 10:35
沢歩き初めてのmomohiroさんも余裕です。(S)

いや、余裕というより沢靴はじめてのドキドキでした(mo)
トリカブトの紫が瑞々しいです。(S)
2021年09月01日 11:46撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8
9/1 11:46
トリカブトの紫が瑞々しいです。(S)
脇の樹林帯ルートを歩いたり・・・。(S)
2021年09月01日 11:46撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/1 11:46
脇の樹林帯ルートを歩いたり・・・。(S)
少し高巻してみたり・・・。(S)
2021年09月01日 11:50撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/1 11:50
少し高巻してみたり・・・。(S)
渡渉は何度もあります。
八ノ沢出合のテン場に到着。
三股に上がる予定でしたが、先行の若者2名が三股でキャンプとの情報を下って来た方から得たので、明日ここからの往復としました。(S)
2021年09月01日 12:36撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/1 12:36
渡渉は何度もあります。
八ノ沢出合のテン場に到着。
三股に上がる予定でしたが、先行の若者2名が三股でキャンプとの情報を下って来た方から得たので、明日ここからの往復としました。(S)
さあ、お互いにテントを張ります。
これはShuMaeずテント(mo)
2021年09月01日 13:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
5
9/1 13:37
さあ、お互いにテントを張ります。
これはShuMaeずテント(mo)
こちらはマイテント。
初めて使ったヘリテイジのレヴォ。結露なく快適でした(mo)
2021年09月01日 13:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
3
9/1 13:37
こちらはマイテント。
初めて使ったヘリテイジのレヴォ。結露なく快適でした(mo)
<<翌朝>>
八ノ沢出合を4時半にスタート。カムエクと八ノ沢カールが見えてきました。今日も晴れのようです。(S)
2021年09月02日 05:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/2 5:17
<<翌朝>>
八ノ沢出合を4時半にスタート。カムエクと八ノ沢カールが見えてきました。今日も晴れのようです。(S)
少しアップ!
テンションもアップします!(笑)(S)
2021年09月02日 05:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 5:17
少しアップ!
テンションもアップします!(笑)(S)
沢歩きの岩と段差が大きくなります。
歩き易そうなルートを自分で判断し進みます。三股までの後半はテープもほとんどありませんが、その先を想像しながら行けば問題無いです。(S)
2021年09月02日 05:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 5:17
沢歩きの岩と段差が大きくなります。
歩き易そうなルートを自分で判断し進みます。三股までの後半はテープもほとんどありませんが、その先を想像しながら行けば問題無いです。(S)
三股から八ノ沢カールが壁のように見えます。(S)
2021年09月02日 05:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 5:17
三股から八ノ沢カールが壁のように見えます。(S)
テンションアップしてサクサク沢歩きのShuMaeさん(mo)
2021年09月02日 05:33撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/2 5:33
テンションアップしてサクサク沢歩きのShuMaeさん(mo)
沢靴の威力にご満悦のmomohiroさん。(S)

沢靴のグリップ力は流石でした。その後の神威岳は登山靴で渡渉したものの滑りまくりでした(mo)
2021年09月02日 05:35撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
5
9/2 5:35
沢靴の威力にご満悦のmomohiroさん。(S)

沢靴のグリップ力は流石でした。その後の神威岳は登山靴で渡渉したものの滑りまくりでした(mo)
私のパドリングシューズも濡れている岩でも滑り辛く大活躍です。爪先プロテクターもあり底も少し固いので、沢と岩のミックスが多いここには適していると思いました。(S)
2021年09月02日 05:39撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 5:39
私のパドリングシューズも濡れている岩でも滑り辛く大活躍です。爪先プロテクターもあり底も少し固いので、沢と岩のミックスが多いここには適していると思いました。(S)
今日は水量が少ないので水深はスネ程度で行けました。(S)
2021年09月02日 05:40撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 5:40
今日は水量が少ないので水深はスネ程度で行けました。(S)
三股が近づいてきます。(S)
2021年09月02日 05:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/2 5:54
三股が近づいてきます。(S)
三股から先は壁のように見えるほど斜度が違います。(S)
2021年09月02日 06:03撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 6:03
三股から先は壁のように見えるほど斜度が違います。(S)
岩と段差が大きくなり、少し脚に来ます。(S)
2021年09月02日 06:11撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 6:11
岩と段差が大きくなり、少し脚に来ます。(S)
お花畑を歩くShuMaeさんのハズがこけて埋もれかけています(笑)(mo)

若者の帽子が黒かったので、やつ(=熊)かと観察してる間にコケました(笑)(S)
2021年09月02日 06:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/2 6:22
お花畑を歩くShuMaeさんのハズがこけて埋もれかけています(笑)(mo)

若者の帽子が黒かったので、やつ(=熊)かと観察してる間にコケました(笑)(S)
三股より仰ぎ見る(mo)
2021年09月02日 06:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/2 6:35
三股より仰ぎ見る(mo)
三股の若者たち(コントラストに埋もれてゴメンなさい)(mo)
2021年09月02日 06:36撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/2 6:36
三股の若者たち(コントラストに埋もれてゴメンなさい)(mo)
三股で小休止し、若者2名と談笑し先に進みます。(S)
2021年09月02日 06:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 6:51
三股で小休止し、若者2名と談笑し先に進みます。(S)
滝が近づいてきました。(S)
2021年09月02日 06:52撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/2 6:52
滝が近づいてきました。(S)
急登も何度も出てきますが、沢靴のグリップ力は信頼できます。(S)
2021年09月02日 06:57撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 6:57
急登も何度も出てきますが、沢靴のグリップ力は信頼できます。(S)
最初のトラバース。
ロープを補助的に握っていけば大丈夫です。(S)
2021年09月02日 07:04撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 7:04
最初のトラバース。
ロープを補助的に握っていけば大丈夫です。(S)
ShuMaeさん登る(mo)
2021年09月02日 07:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/2 7:00
ShuMaeさん登る(mo)
かっちょよく登る(mo)
2021年09月02日 07:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/2 7:00
かっちょよく登る(mo)
その先の滝が綺麗ですね。
この右を登っていきます。
ここまで分岐で迷う箇所はありませんでした。(S)
2021年09月02日 07:05撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 7:05
その先の滝が綺麗ですね。
この右を登っていきます。
ここまで分岐で迷う箇所はありませんでした。(S)
振り返って。三股までの沢登りが平坦に見えます。(S)
2021年09月02日 07:07撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 7:07
振り返って。三股までの沢登りが平坦に見えます。(S)
その先で5mほどの岩登り。
トラロープは古くて信用できないので、フリーで登ります。
グリップやスタンス十分なので3点支持で慎重に行けば問題ありません。(S)
2021年09月02日 07:11撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 7:11
その先で5mほどの岩登り。
トラロープは古くて信用できないので、フリーで登ります。
グリップやスタンス十分なので3点支持で慎重に行けば問題ありません。(S)
ShuMaeさんも快調に登っていく(mo)
2021年09月02日 07:06撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/2 7:06
ShuMaeさんも快調に登っていく(mo)
三股の三段の滝(mo)
2021年09月02日 07:33撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
9/2 7:33
三股の三段の滝(mo)
その先の2個目トラバース。
1個目より難度はありますが、ロープが何本もしっかり張られており慎重に行けば問題ありません。(S)
2021年09月02日 07:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6
9/2 7:51
その先の2個目トラバース。
1個目より難度はありますが、ロープが何本もしっかり張られており慎重に行けば問題ありません。(S)
余裕のmomohiroさん。(S)
2021年09月02日 07:53撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 7:53
余裕のmomohiroさん。(S)
この上が八ノ沢カールですが、ここで右手の踏み跡に入ってしまい20m程ルートミス。行く手が怪しくなるので直ぐ分かりました。よく見ると左にピンクテープありました。(S)
2021年09月02日 07:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 7:54
この上が八ノ沢カールですが、ここで右手の踏み跡に入ってしまい20m程ルートミス。行く手が怪しくなるので直ぐ分かりました。よく見ると左にピンクテープありました。(S)
八ノ沢カールの遭難慰霊碑。
合掌します。(S)
2021年09月02日 08:34撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 8:34
八ノ沢カールの遭難慰霊碑。
合掌します。(S)
水場を探す若者2人。左のルート脇に沢水が潤沢に流れていました。直ぐ上で湧いているので北海道の若者2人はそのまま飲んでいましたが我々は本州人なので(?)フィルターを使います。(S)

いえ、自分は湧水と聞いてそのまま飲みましたよ(笑)(mo)

え!?(笑)(S)
2021年09月02日 08:34撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
11
9/2 8:34
水場を探す若者2人。左のルート脇に沢水が潤沢に流れていました。直ぐ上で湧いているので北海道の若者2人はそのまま飲んでいましたが我々は本州人なので(?)フィルターを使います。(S)

いえ、自分は湧水と聞いてそのまま飲みましたよ(笑)(mo)

え!?(笑)(S)
ウメバチソウ。(S)
2021年09月02日 08:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 8:51
ウメバチソウ。(S)
ミヤマリンドウかな?(S)
2021年09月02日 08:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 8:51
ミヤマリンドウかな?(S)
稜線近くからカムエク山頂。東側はガスですが西側は晴れています。(S)
2021年09月02日 09:14撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
5
9/2 9:14
稜線近くからカムエク山頂。東側はガスですが西側は晴れています。(S)
少しアップ!(S)
2021年09月02日 09:14撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/2 9:14
少しアップ!(S)
ピラミッドピークのトンガリ。
振り返って。(S)
2021年09月02日 09:23撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8
9/2 9:23
ピラミッドピークのトンガリ。
振り返って。(S)
1839峰方面。(S)
2021年09月02日 09:24撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6
9/2 9:24
1839峰方面。(S)
山頂が次第に近づいてきます。(S)
2021年09月02日 09:24撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
9/2 9:24
山頂が次第に近づいてきます。(S)
ハイマツが漕ぐほどではないですが、少し重いです。(S)
2021年09月02日 09:27撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 9:27
ハイマツが漕ぐほどではないですが、少し重いです。(S)
正面はニセピーク。本当の山頂は右奥です。(S)
2021年09月02日 09:36撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 9:36
正面はニセピーク。本当の山頂は右奥です。(S)
ピラミッドピークの全容が見れました。(S)
2021年09月02日 09:37撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
12
9/2 9:37
ピラミッドピークの全容が見れました。(S)
山頂直下のテン場。(S)

こんなところにテン場ありましたか!
この頃は余裕が無くなっていました(mo)
2021年09月02日 10:04撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
9/2 10:04
山頂直下のテン場。(S)

こんなところにテン場ありましたか!
この頃は余裕が無くなっていました(mo)
山頂に到着!
北に幌尻岳(台形の最高点)と右のトンガリは戸蔦別岳。
5年前にチロロ林道から歩きました。(S)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-913888.html
2021年09月02日 10:04撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
9
9/2 10:04
山頂に到着!
北に幌尻岳(台形の最高点)と右のトンガリは戸蔦別岳。
5年前にチロロ林道から歩きました。(S)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-913888.html
山頂標識。
三角点にもタッチ!(S)
2021年09月02日 10:06撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
17
9/2 10:06
山頂標識。
三角点にもタッチ!(S)
小さな標識は抜けます。(S)
2021年09月02日 10:06撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6
9/2 10:06
小さな標識は抜けます。(S)
北の幌尻岳は頂部以外はクッキリ。右奥の戸蔦別岳も。(S)
2021年09月02日 10:20撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 10:20
北の幌尻岳は頂部以外はクッキリ。右奥の戸蔦別岳も。(S)
山頂標識を持って記念撮影。
倶知安の若者2人に撮影してもらいました。(S)

感動のカムエク登頂。
お腹いっぱいです(mo)
2021年09月02日 10:22撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
28
9/2 10:22
山頂標識を持って記念撮影。
倶知安の若者2人に撮影してもらいました。(S)

感動のカムエク登頂。
お腹いっぱいです(mo)
さて下ります。
ハイマツで埋まっていますが、踏み跡は明瞭です。(S)

結構、ハイマツが痛いんだな(mo)
2021年09月02日 10:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
9/2 10:30
さて下ります。
ハイマツで埋まっていますが、踏み跡は明瞭です。(S)

結構、ハイマツが痛いんだな(mo)
ピラミッドピークもう一度。(S)
2021年09月02日 10:45撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
8
9/2 10:45
ピラミッドピークもう一度。(S)
カムエクを振り返って。(S)
2021年09月02日 11:04撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
7
9/2 11:04
カムエクを振り返って。(S)
さっき登ったトラバースを慎重に下ります。(S)
2021年09月02日 11:58撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 11:58
さっき登ったトラバースを慎重に下ります。(S)
八ノ沢出合に到着。
予め決めた時間リミット直前でした。
テント回収し七ノ沢出合までまた沢歩きです。(S)
2021年09月02日 15:14撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
9/2 15:14
八ノ沢出合に到着。
予め決めた時間リミット直前でした。
テント回収し七ノ沢出合までまた沢歩きです。(S)
最後の渡渉。
momohiroさんは分岐後の2回渡渉しますが少し深いです。(S)

後、少しで絶対安全圏の林道到着(mo)
2021年09月02日 17:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6
9/2 17:42
最後の渡渉。
momohiroさんは分岐後の2回渡渉しますが少し深いです。(S)

後、少しで絶対安全圏の林道到着(mo)
私は行きと同じ分岐前を1回で渡渉。
日暮前に林道まで戻れました。
カムエク、やはり厳しかったですが、熊のリスク以外は変化もあり、いい意味でワイルドで楽しい山だなと思いました。(S)

ホントに日暮れ前ギリギリでした。
お疲れ様でした(mo)
2021年09月02日 17:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
6
9/2 17:42
私は行きと同じ分岐前を1回で渡渉。
日暮前に林道まで戻れました。
カムエク、やはり厳しかったですが、熊のリスク以外は変化もあり、いい意味でワイルドで楽しい山だなと思いました。(S)

ホントに日暮れ前ギリギリでした。
お疲れ様でした(mo)

感想

momohiroさんからお誘いがあり、今年最大のイベントであるカムエクを登ってきました。
以下、自身の備忘録もあり長文失礼します。

天気予報の関係で1日早めて8/31夜に新千歳空港まで飛び、札内ヒュッテに2:00頃到着するとまさかの貸切。ワインパーティーで軽く宴会のあと翌朝は遅めの8時半スタートします。
初日は三股ないし八ノ沢出合のテン場までの沢歩きだけなので少し気楽です。

七ノ沢出合から渡渉が何度もあります。
気になっていた水量は札内川ダムの流入水量(ルート案内参照)では4立米/秒前後と少ないです。
テープを追いかけて右岸、左岸、中洲を歩いたり、時に高巻くコースもあり、ルートは一つではなく自分達の感覚を信じて進みます。
八ノ沢出合までは沢の分岐も無く基本沢筋なのでミスコースしても、多少歩きづらいだけで、今日のように水量が少ないと渡渉が何度あっても心配ありません。

八ノ沢出合で、丁度下ってきた方(三股でテン泊)に聞くと、先行の若者2名が三股でテン泊なので2人で上がっても同じ場所に張れない可能性が高いようです。
二人で相談し、明日が少し長くなりますが、八ノ沢出合からのピストンとし、昼過ぎからのんびりします。
早目の夕食と宴会のあと18時頃に就寝します。

が、ちょっと気になることがあって、我々の2張以外にテントが2張あり、1張は男女カップル、もう1張は熟年男性らしいのですが、どちらも戻っていないのです。

気になりながら寝ていると21時半に40歳前後と思われるカップルが戻って来ました。
三股下で日暮になりヘッ電で慎重に下ってきたそうです。
岩の多い沢歩きを真っ暗な中よく歩いたなと驚きましたが、ゆっくり慎重に下ってきたそうです。先ずは何より無事の到着に安心です。
でも、もう一人の男性は戻っていません。テントを開けっぱなしで出たままです。

翌日の登山の目的が変わるのではないか、と思うと気持ちが高ぶってしまい朝まで寝れませんでした。

さて翌朝。
長丁場なので準備して日出少し前ですが4時半に薄明りの中スタートします。
岩が次第に大きくなり脚の筋肉が疲れてきます。
正面にカムエクや八ノ沢カールが見えテンションアップ!
その先、テープがほとんどなくなるので男の直感を信じて右岸、左岸と渡渉しながら進みます。沢靴の調子がいい(濡れていても滑りにくい)ので気持ちいいです。沢歩き初のmomohiroさんもご満悦。

1時間強歩くと、先に50代の男性が一人下ってきます。
もしや!?と思って
(私)「どこから、ですか?」
と聞くと、
(男性)「三股からです」と。
(私)「八ノ沢出合のテントの方ですか?」
(男性、少し間があって)「・・・はい」
見つかってほっとした瞬間でした。
最悪、最悪の事態も頭にあったからですが、杞憂でよかったです。
暗い中の渡渉歩きは危険と判断し、持っているもの全て着て三股下でビバークしていたそうです。夜半10℃弱あったのと雨が降らなかったのも幸いでした。
自分の力量を見極めた山行計画の大切さを噛みしめましたが、それはそれで慎重な判断だったのかな、と思いました。

momohiroさんと意を新たに登ります。

三股では若者2人が焚火の始末をしていました。
昨晩は釣果を焚火で楽しんだようです。
倶知安からきた30歳前後の男性2人、この後、猛烈な速さで追いついてきて1日抜いたり抜かれたりしました。

三股先は核心部と思っていましたが、急登や一部濡れた岩場もありますが、沢靴で行ったのが正解と思いました。どの場面でも滑らずしっかりグリップしてくれる安心感がありました。

八ノ沢カールでは1970年の遭難慰霊碑があり合掌します。

その先で湧水の沢水があり給水のあと、稜線までを登ります。
左手にピラミッドピークを見ながら、右手の稜線を進みます。
一部細尾根や足場の狭いトラバースもありますが、慎重に行けば問題無いです。
ハイマツも上は覆いかぶさっていますが、足もとは明瞭です。

少し息を切らして山頂到着。
北の幌尻岳や戸蔦別岳が至近に見えています。
5年前に向こうから眺めたカムエクに今登っていると思うと感無量でした。

山頂でmomohiroさんとの記念写真を先ほど来の若者に撮ってもらい下ります。
時間が押しているので慌てず少し急ぎます。
とはいえ、山の会の方針で他県に登山中の事故は絶対避けるように厳命が出ているので(コロナ禍のため)、急降下箇所などはいつも以上に慎重に下ります。

三股で装備をまとめ終わった若者2人と談笑のあと先に行ってもらいます。

八ノ沢出合に自分達で決めた時間リミット直前に到着。
テント装備を担いで七ノ沢出合まで、また右岸、左岸と記憶が怪しい箇所もあり来たルートとは少し違ったコースでしたが戻りました。
日没まで半時間ほどでしたが、ここまで来ればあとは林道歩きなので安心でした。

沢靴の裏が柔らかすぎて足裏が終わってしまったmomohiroさんも最後まで頑張ってくれたおかげで2日目日暮までに戻れました。

momohiroさんがいなければ達成できなかったと思います。
熊のリスク、沢のリスク、距離などなど、やはり難関コースと言われるだけのことはあると思いました。そんな中、精神的にも二人でいることの心強さや、ルートファインディングの眼の多さに幾度となく助けられました。
天気予報から1日早める提案を受けて頂いたおかげで晴れにも恵まれ、俗に言われる「ラスボス」を完登できてよかったです。
ありがとうございました。

長文になりましたが、最後までお付き合い頂いたヤマレコUserの方々ありがとうございました。

ShuMaeさん、此方こそありがとうございました。
声掛けしたのは確かに自分ですが、その後の計画において、札内川の流入量のサイトを見つけて頂いたりで、まさしくおんぶに抱っこ状態でした。

それにしてもカムエク!
昭文社の地図とかに破線ルートとか載ってますが三股迄はルート無しといった方が良いかもしれません。
一人だとルーファイにもっと手こずって、且つ足を痛めていたので、恐らく2日目の夜に七ノ沢出合迄戻れなかったと思います。

色々とホントにありがとうございました^_^

PS 写真の追加アップはもう少し待って下さい(mo)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2114人

コメント

50代の男性、良かったです、となりのテントの住人が帰ってこない・・ってほんと不安です。みなさん、結構ぎりぎりのところで歩かれているんですね。
なんだかんだと楽しいで登ってらしてうらやましいです。お天気もよくて充実した山旅でしたね。
2021/9/7 20:31
margauxさん、コメントありがとうございます。
40代のカップルも驚きでしたが、50代の方はよくぞ と感動ものでした。
比較的気温があり雨ではなかったのが幸いだったのか、少し眠れたと聞いて安心しました
本音的には、自分の力量をわきまえながら歩きたいよな、とは思いましたが、何より最悪の事態ではなかっただけでもよかったです。
天気も土日雨予報だったので1日早めたのですが、結果4日ともほぼ雨無しでした。
やっぱ、自分って晴れ男 なんだなぁ
と確信に近く思ってしまいました
2021/9/7 22:37
ShuMaeさん、こんにちは。

私には山名を読むだけでも難関!と感じた北のお山(正しく入力できる自信すらない^^;)、景色も道中の色々も、そして準備段階での色々、全てにおいてとっても刺激的なレコ!3往復ぐらいして楽しませていただきました♪

北海道の山も素晴らしく魅力的ですね。
今回も魅力的な山行、お疲れさまでした&ありがとうございます!
2021/9/9 12:41
Mt221さん、メッセージありがとうございます

なんだか舌を噛みそうな名前ですよね、私も最初そうでした
カムエク、最難関の200名山と言われることも多いですが、時間さえかければ(熊対策は別途するとして)、変化のある楽しい山だと思いました。歩いている際は大変だな、一人じゃ即撤退だな、とか思ってたのに、また機会があれば行きたくなっています。<中毒!?
3往復も見ていただいて恐縮です。今年最大のイベントだったのでレコにも気合が入ってしまったようですみません
Mt221さんも、機会みて北海道はデッカイ道のワイルドな山歩きにトライくださいまし
2021/9/9 22:56
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら