剱岳 【早月尾根日帰り】 快晴のもとで果たしたリベンジ


- GPS
- 11:21
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 2,236m
- 下り
- 28m
コースタイム
03:50 松尾平(標高1000m地点)
04:30 標高1200m地点
05:00 標高1400m地点
05:10 標高1600m地点
05:45 標高1800m地点
06:20 標高2000m地点
07:00 早月小屋(休憩30分)
07:45 標高2400m地点
08:15 標高2600m地点
09:00 標高2800m地点
09:50 剱岳山頂(休憩70分)
11:40 標高2800m地点
12:10 標高2600m地点
12:30 標高2400m地点
12:50 早月小屋(休憩30分)
13:45 標高2000m地点
14:05 標高1800m地点
14:30 標高1600m地点
14:50 標高1400m地点
15:15 標高1200m地点
15:45 松尾平(標高1000m地点)
16:15 馬場島登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません。 |
写真
感想
昨年、悪天候のため敗退した早月尾根日帰り。
今年は絶対にリベンジしてやる、と心に誓っていました。
そのため、毎週土日には筋トレと10Kmのジョギングを続けていました。
台風18号が過ぎた後の天気予報は、ずっと秋晴れの予想。
連休は混むことも予想されたので、金曜日に実行することにしました。
01:30に自宅を出発し、馬場島へ向かいます。
おおよその準備は既に整えてあったので、途中のコンビニでは朝食(夜食?)のサンドウィッチと昼食(朝食?)+αのおにぎりのみを購入しました。
馬場島には03:00少し前に到着。馬場島荘前の駐車場をスルーし、登山口付近の路上脇に駐車スペースを確保します。
平日にもかかわらず、既に数台の車が止まっていました。
準備を整え、いざ出発です。登山口出発が03:10でした。
昨日がちょうど十五夜で、空には満月の月がこうこうと月明かりを照らしています。
さすがにヘッドライトなしでは難しいですが、結構明るく、何となく廻りの様子がわかります。
松尾平のベンチで体調をチェック。少し暑くなってきたので上着を脱いで本格的に歩きだします。
途中、富山平野の夜景が綺麗でした。
予想通りきつい登りが続きますが、昨年一度登っているので何となくペースがつかめます。
標高1800m付近でだんだんと空が白み始めてきました。
標高2000mを過ぎたあたりで最初の下山者とすれ違いました。
「あと15分ほどですよ。」と励まされ、最後の急登を登りつめると周りが開けて、早月小屋が見えました。
早月小屋に到着してしばらく後、2名の単独者が登ってこられました。1名の方は04:00に登山口ということで、自分より結構速いペースで登ってきたことになります。
その方は早々に出発していかれました。
簡単に食事を取り、トイレを済ませて出発です。
ここからは未知の領域。最初の標高2400m標識までは、何となく今までの延長のような感じでしたが、以降、登る毎にだんだんと岩場の様相に変わってきます。
標高2600m付近からはずっと岩場が続く感じだったので、ストックを仕舞いました。
だんだんと岩登りの雰囲気になってきて、逆光で黒々とした剱の稜線が、「ついにここまで登ってきた。」という実感を抱かせてくれます。
時折岩の陰からさす日差しがまぶしく、サングラスを取りだして装着しました。
標高2800m付近からは、鎖場の連続になります。途中、噂のボルト1本に体重を預ける箇所がありましたが、想像とは裏腹で全然大したことありませんでした。
自分としては、全般的に難しいと感じるところや恐怖を感じるところはなく、西穂へ登った時の方が、よっぽど岩登りをした、という風に感じたと思います。
しかし、さすがに岩の連続は体力的には堪えるものがあり、標高2800mからの登りは今までのようなペースではいかず、かなりの時間を費やすことになりました。
ようやく別山尾根との分岐に差し掛かります。別山側からはかなりの数の登山者が登ってこられます。
頂上に到着すると、平日にもかかわらず沢山の方がおられ、記念撮影のために山名板の順番待ちになっていました。
頂上には360度の絶景が待っていました。快晴のもとで日本全国すべての山々が見渡せるような感じです。世界遺産の富士山もしっかりと顔をのぞかせてくれました。
景色を十分に堪能した後は、お約束のお食事タイム。今日は軽量化が必要とは思っていたのですが、頂上でのつまみをあぶりながらのビールはやっぱり外せません。苦労して担ぎあげてきたやつで早速祝杯をあげます。
大休止を取って体力が回復したところで、下山に取り掛かります。
ここからの下山は大変な長丁場です。体力的に耐えることができるかとても心配ですが、とりあえず滑ってけがをしたりしないようにゆっくりと降りることにします。
下山中は、登ってくる登山者の方と結構すれ違いました。
標高2600m付近まで降りたところで、足の親指の裏が痛くなってきました。また、右足のひざ裏にも少し違和感が・・・。庇いながらも、標高2400mの標識に気がつかずに早月小屋まで降りてきてしまいました。
既に持ってきた水を使い果たしたので、早月小屋で2Lのペットボトルを購入しました。その際に、小屋のご主人にリベンジの報告をしました。登ってみて思いましたが、昨年、あの天候であのコースを登れたかどうかはとても疑問です。もしかしたら最悪の事態を起こしていたかもしれません。中止を促していただいたご主人の忠告を守って正解だったと思います。その旨を伝え、ご主人が言っていた「また今度来られ。山は逃げてかんから。」の言葉どおりだったことや、今年は快晴のもとで登れてよかったことを伝えると、満足そうに笑っておられました。
足指の裏に違和感があったので靴下を交換し、膝裏にはエアーサロンパスを吹き付けて、残りの下山に取り掛かります。
ここからの下りは、岩場の下りよりも歩きやすく感じます。とはいうものの、既にかなり酷使している脚にはとても堪えます。標識のたびに小休止をすることとなりました。
標識に出会うたびに到着時刻を予想しながら降りて行きます。不思議なもので、標高1200mまで降りると、なんだかもうすぐそこまで降りてきたように錯覚しますが、実はここからだとまだ中山からの下山くらいの距離があるのです。予想通り、ここからの下りはとても長く感じました。
ようやく松尾平に到着。しばし小休止です。ここからの剱稜線の眺めもとても綺麗でした。休憩中のご夫婦がいらしたので少しお話をさせてもらいましたが、なんと、ご婦人が今回の剱岳で百名山を達成されたとのこと。快晴の中での百名山達成ということでとても満足そうなご様子でした。
ここからの下りは本当に足に堪えて、やっとやっとでしたが、なんとか登山口に到着することができました。
めちゃめちゃ疲れましたが、大満足です。この達成感は何とも言いようがありません。
素晴らしい天気の中で、またひとつの思い出を作ることができました。
帰りの車中で、伊折橋から見る剱岳の姿はとても美しく幻想的でした。
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