大日杉より、憧れの飯豊本山〜大日岳へ
- GPS
- 18:29
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 3,424m
- 下り
- 3,404m
コースタイム
6:00大日杉-6:43御田-7:55地蔵岳-9:21御坪-9:32御沢分れ-10:12種蒔山分れ-10:41切合小屋-11:13草履塚-11:31姥権現-11:41御秘所-11:55御前坂-12:58飯豊山神社-13:17飯豊本山-駒形山-15:00御西小屋
2日目
5:15御西小屋-6:15大日岳6:45-7:40御西小屋8:30-9:11駒形山-9:29飯豊本山-9:55飯豊山神社-10:35御前坂-10:50御秘所-10:58姥権現-11:11草履塚-11:35切合小屋-11:42種蒔山分れ-12:14御沢分れ-12:19御坪-13:23地蔵岳-14:03御田-14:40大日杉
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土曜日の朝5時半に着いた時点では、既に15台ほどが停まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道入口に登山ポスト小屋があります。 登山道上で特に危険な箇所はありませんが、斜面をトラバースする斜めの道などもありますので、雨天時などは注意して下さい。 |
写真
感想
毎年毎年行きたいと思いながら、その山の深さの為になかなか行けずにいた飯豊山。
ようやく決意をし2日間で何とか飯豊本山と大日岳に行くことにした。
情報収集を怠っていたことから、7月に川入登山口が使えなくったことを知ったのは登山数日前。
急遽、別ルートを考えて、大日杉コースを選択。
夜中に移動し、登山口に到着したのは5時半前。
すでに駐車場には15台ほどのクルマが停まっていました。
急いで準備をし、6時頃に登山口をスタート。
獣の匂いが所々でする樹林帯を黙々と進みます。
本当に辛い登りが続き、2時間ほどで展望のきく地蔵岳に到着。
これから行く飯豊本山とそこから延びる稜線が見えました。
やる気スイッチが入り、再び樹林帯を黙々と進みます。
ここからも長く1時間半ほどでようやく、御沢の雪渓ルート分岐に到着。
すぐに御沢の水場を通過し種蒔山分岐を過ぎ、切合小屋に着いたのは、登り始めてから4時間40分後。
水場を確認したところ、既に出ていなかったです。
後の祭りですが、手前の御沢の水を汲まないといけなかったようです。
そしてバテないように、パンなどでエネルギーを補給し再出発。
ここからは視界が開け、ようやく楽しい稜線歩きの始まりです。
しかもこの辺りは紅葉がかなりキレイ。
そして最終目的地の大日岳も、カッコイイ姿を見せています。
景色が良いので、写真ばかり撮ってナカナカ先に進みません。
草履塚、姥権現を通過しイヨイヨこの山行中で少しばかり怖い御秘所に取りかかります。
しかし気を付けて歩けば、楽しい岩登りでした。
そして御前坂に到着。
予想以上に消費していた水の補給の為に、水場まで行ってみます。
すると今度はしっかりと水が出ていました。
安心して、そのまま休憩を取ってしまいました。
その後、一時掛かった雲が晴れてきた大日岳方向の写真を撮っていると・・・
爆音が近づいて来ます・・・なんだなんだと思った瞬間・・・
目の前の沢を1機の戦闘機が横切って行き、最後は飯豊本山の上を超えて飛んで行きました。
あまり突然のことに、あっけに取られてマトモな写真は撮れませんでしたが・・・
瞬時に編隊かも・・・と思いつき、もう一度沢の奥にカメラを向けます。
すると2機目が沢沿いの下方から、飯豊本山方向に向かって来ました。
夢中でシャッターを切りました。
その後も数機の戦闘機が同じルートを次々に飛び抜けて行きました。
この時は判らなかったのですが、帰宅後に調べたら米軍のF/A-18のようでした。
生の飛行訓練の迫力は本当に凄かったです。
さて余韻に浸りながらも、再出発しすぐに本山小屋に到着。
ここまでくればこの日の目的地への到着も目処が立ってきました。
小屋の管理人は不在でしたので、小屋の外観の写真を撮り、すぐに出発。
天空の景色を楽しみながら御西小屋まで進みます。
そして午後3時ころに到着。
立派な小屋でした。
中もかなりキレイ。
寒さを考慮して、2階の一角に今日の寝床を陣取ります。
そして、まずは水場の確認。
少し下って行きますが、往復で10分程度でした。
そして眼前に迫る大日岳を眺めながら小屋まで戻ります。
この小屋のシチュエーションは実に素晴らしかった・・・!
いつまでも小屋の外で周りの景色を堪能したかったのですが、思ったよりも風が強いことから、諦めて小屋の中で宴会開始!
今日のメインはおでんです。
営業小屋ではないので、そのまま夕食までダラダラと飲み続けます。(笑)
翌日の荷物の軽量化の為に2人で持ち寄ったつまみと酒を全て消費するべく、飲み食べまくりました(笑)
この日は管理人が不在でしたが、全部で15人くらいは宿泊していました。
そして、張り紙にもある通りに午後8時に眠りに付きました。
夜中に一度トイレに起きた時の、満天の星にはかなり驚き・・・
天の川が物凄くハッキリと現れていました。
こんなにキレイな星空は生涯の5本指に入るかも・・・
そのまま気持ち良く二度寝です。
その後4時ころには周りの準備の音に目が覚め、しばらくのまどろみを経て起床。
多少の準備の後に外に出てみる。
日の出前の夜と昼の狭間のひととき・・・
山々が徐々に美しく浮かび上がってきます。
北俣岳方面も見事な景色。
昨日よりも風は落ち着いている印象。そして天気は快晴!
日の出前の景色をカメラに収め、日の出前にザックを小屋に置いたまま歩き出します。
目的地はもちろん飯豊連峰最高峰の大日岳。
これを登らないと飯豊山を登ったことにはならないかも・・・
そんなことを思っていたことからこそ、思い入れは強かったです。
しかもカッコイイ山並み・・・
わざわざアルプスまで行かなくても、東北にも沢山の素晴らしい山々があることを実感する瞬間です。
そしてまもなくして“宝の山”磐梯山の脇から日の出。
裏磐梯のカッコイイシルエットが浮かび上がりました。
日の出前後の写真を撮り先を急ぎます。
登るにつれて周りの景色がドンドンものすごいことになってきます。
ホントに雲ひとつ無い快晴。
脚も軽々です。まあ荷物が無いからですが・・・(笑)
ようやく大日岳山頂に到着。
これぞまさに360°の大展望。
「10年に1度あるか無いかの大展望!」と山頂にいた常連さんが申しておりました。
吾妻連峰、磐梯山、弥彦山、朝日連峰、鳥海山、月山、蔵王連峰、安達太良山などが確認出来ました。
そして先ほどの常連さんに聞いたところ、男体山、日光白根山、会津駒ケ岳、燧ケ岳、至仏山なども判別出来ました。
ホントに贅沢な景色!
いつまでもここに居たいとの気持ちがかなり強かったです。
しかし、今日中に下山しなければならないので、泣く泣く下山の途につきます。
飯豊本山方面を眺めながら、御西小屋まで下って行きます。
程なくして小屋に到着。
疲労の為か自然にゆっくり目の休憩をとなり、エネルギー補給もします。
その後いよいよ登山口に向けて出発。
最高の景色の中、楽しい尾根歩きのスタートです。
緩やかな御西岳を進み、わりかし早い時間で飯豊本山に到着。
さらに本山小屋まで行って、昨日小屋の管理人が不在だったことから購入出来なかったバッヂを購入。
その他の登山情報なども収集させて頂きました。
そして休憩の後に再出発。
さらに御前坂で念の為に水の補給。
すぐに出発し先を急ぎます。
しかし疲労からあまりペースは上がりません。
それでも大日岳から続く自ら歩いた稜線を眺めながらの下山は、非常に満足感が高いものでした。
そんな気持ちの良い景色も切合小屋付近まで。
何度も何度も振り返り樹林帯に入りました。
ここからの樹林帯が長かったです。
何度にも渡って登り返しが続き、いつまでたっても地蔵岳に辿り着かない気がしました。
疲労もドンドン蓄積します。
やっとの思いで地蔵岳に到着。
多少の休憩の後にすぐに下り始めます。
ここからは登りでの辛さを思い出します。
今度は長時間の下りなので、膝への負担が大きくなります。
それでも何とか午後3時前に登山口に到着。
獣の匂いは相変わらずしましたが会わずに済みました。
天候にも超恵まれ非常充実した山歩きに大満足な二日間でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する