【大峰】立合川遡行・葛川熊谷〜本流下降
- GPS
- 29:01
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,912m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 4:09
- 合計
- 10:24
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:42
<23日>
6:30立合川橋―7:00第一ゴルジュー7:45よりきや淵―8:30はままつ滝上―10:07銚子滝―10:30まぼろしの滝―13:40 第三ゴルジュ二俣ノ滝―15:20第四ゴルジュ100m廊下―16:30「トチの巨木」(※実際はトチではない)上流泊
<24日>
7:00「トチの巨木」上流―7:05うしお滝―7:55第五ゴルジュ8m滝―9:00第六ゴルジュ2段10m滝―10:55第八ゴルジュ岩間4m―11:10大高巻開始―11:30大高巻下降開始―12:2017m滝―13:30植林小屋―奥の左俣―尾根―葛川熊谷―16:30 580m付近泊
<25日>
7:00 580m付近―9:50ニノ滝―10:30一ノ滝―11:45大滝―13:15S字淵上流―15:30瀞峡バス停
天候 | 3日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・数日前の雨量が多く、明らかに増水していたが、通常登れる滝が登れないようなことはなかった。 ・葛川は泳ぐ箇所が非常に多い。関東の泳ぎ沢として知られる丹波川〜一ノ瀬川等の比ではなく、関東に比肩しうる沢はない。九州の由布川渓谷は同程度かもしれない。 ・葛川本流の下部は記録未見であるが、中部と同様にゴルジュが続き、泳ぐ箇所が多いが、顕著な滝はないという渓相であった。 |
その他周辺情報 | 会ウェブサイトの記録: https://www.bunanokai.jp/archives/19989 これも同じ山行 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3563608.html |
写真
装備
備考 | ・ラバーソールで行ったが、ぬめりが強く絶対フェルトソール推奨。 ・ウェットスーツ着用していたが、この時期でもある方が良いと感じた。 |
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感想
●本記録執筆時点(2022年11月30日)で印象に残っていること、思うこと
・1日目、koheyが流れを横断するときに、ロープをザックの胸ベルトにつけていたら、胸ベルトが壊れて流されそうになる事案があった。ヒヤリハットだったが、流されても問題ない場所で良かった。
・1日目は、幻の大滝の巻きで迷ったことと、増水で思うように進めず、想定より下での幕営となった。2〜3日目が順調で挽回できたので良かった。
・3日目の葛川の泳ぎの多さは、今思い出しても凄い。この時以来、こんなに泳いだ沢はない。
・改めて写真を見返すと、写真は良いところでばかり撮っていて、巻きの大変さは伝わらないので、とても良い沢だったかのような気になった。
・3日間だけの休みで、こんな遠方で、よくこれだけの山行をやりきれたな〜と思う。
行動記録及び遡行直後の感想はぶなの会ウェブサイト参照。
https://www.bunanokai.jp/archives/19989
--以下転載--
○pankoによる記録
9月22日(水)
21時半、厚木駅集合。思っていたより厚木駅が遠く、30分遅刻する。22時頃、厚木駅前のセブンで合流し、いざ7時間ドライブの開始。
9月23日(木)
運転を交代しつつ、立合川橋に5時半頃到着。立合川橋周辺はドコモの電波が通じない(auは僅かに通じた)。準備を整え6時半入渓。前日までの雨でかなり増水しており、数カ所手こずる。第二ゴルジュでは、大きく高巻きとあったが、言葉通り上がりすぎ、何度か元の場所に戻り巻き直し。最終的には厳し目のトラバースを交えつつ、割と低めの巻きで通過(後で調べたところ、通常ルートはもっと下流から大高巻だったらしい)。結局この日は、増水と巻きミスにより思ったように進めず、第四ゴルジュを過ぎた先のビバーク適地で泊。時間は16時半。薪を集めるも、芯まで濡れており、丸ちゃんが粘ること数時間、就寝ギリギリになんとか焚き火がついた。
9月24日(金)
4時起床であったが、他の二人は全く起きる気配がないため二度寝を決め込む。5時頃に起きて、準備をし、なんだかんだで7時前出発。基本的には登れない滝が多く、トポ通りに巻いていったが、第7ゴルジュ入口の2連瀑は登れた。また、八丁河原手前の17m滝も、2手に別れた水流の間の岩場を丸ちゃんが直登。最後は水流右を上がる。
八丁河原以降はトポではしばらく伏流となっていたため水を汲むも、実際には二俣手前あたりから水流は復活していた。そのまま右岸の枝沢を詰め始め、最後は奥多摩や丹沢を彷彿とさせる急な尾根を伝い1070mあたりの尾根に出る。尾根に近づくにつれ突然虫にたかられるようになる。基本は小蝿のような虫ばかりだが、それらに紛れて刺すやつもいて、数カ所刺される。尾根は電波あり。小休止ののち葛川熊谷へ下りるが、熊谷は大きな難所もなくロープも使わずに、580mあたりで幕営適地を発見したので行動終了。時間は16時半頃。幕営地は非常に快適で、無事焚き火もできた。この辺りは虫も殆どいなかった。
9月25日(土)
起床時間も特に決めず、適当に起きる。準備を整え、7時頃出発。幕営地点を出発してすぐ550mあたりから右岸に道が現れる。しばらくたどるが、熊谷唯一の見応えのある滝を見るためということで、一度沢に戻り、滝を見物してから再び道に戻る。小屋が現れるあたりまでは所々途切れたり崩壊してはいるものの基本的に道が続いている。おかげで予定より大幅に時間を短縮できた。林道にある小屋のあたりから再び沢に復帰、大滝の懸垂下降1回を経て、葛川本流に合流する。葛川本流は、とにかく泳いで泳いで泳ぎまくる。思っていたよりも流れが早く、これを遡行するとなると相当大変だろうな、と思いつつも、ひたすら泳ぐ。順調に下降を続け、トンネル近くのS字淵に差し掛かるあたりで、丸ちゃんが北山川と合流するところまで行きたいオーラを強烈に発し始める。個人的には初日からシンスプリントが痛く、正直もうお腹いっぱいだったため、そこまでバリバリ乗り気ではなかったが、距離的にそこまで大きく変わるわけでもないし、まあ行ってもいいかと言うことでついていく。一方、Y本くんは、川が北から南に向きを変えるあたりに突き出た尾根の末端に踏み跡らしき道を見つけると何も言わず黙々と登っていった(笑)。俺は一体どっちについていけばいいんだと思いつつも、本能の赴くまま私も気がつけばY本君の後を追っていた。結局、Y本君は車を北山川の出合まで回送するという条件で、丸ちゃんと私はそのまま下降を続けることに。北山川の出合までには確か2-3箇所ゴルジュがあったが、大きく手間取ることもなく出合まで到着。確かに川に合流するところまで下降をつづけると、結構達成感は大きかった。合流地点には、川船を出している旅館があり、簡単に上がれた。瀞郵便局には既に車が回送してあり、大変ありがたかった。焼肉でささやかにお祝いをし、そのまま丸ちゃんが翌日仕事のため、夜通し運転で帰京。始発でそれぞれ解散となった。
○tamoshima感想
昨年に池郷川本流を遡行してから、その次の目標として狙っていた立合川。今年に入ってから何度か検討するも、遠さがネックとなりやめていたが、今回、川内からの転進という形で漸く遡行することが出来た。
近1週間での100mm以上の雨に加え、遡行前日に50mmの雨が降ってかなり増水しており、入渓時から手間取りまくったが、無事に遡行出来たのは、少し自信に繋がったかと思う。
今年4回目の2泊3日の山行だったが、初めて雨に降られなかった。最高の天気で行け、素晴らしい転進だった。
立合川は、巻きが多いのが残念だが渓谷美は素晴らしかった。葛川本流は、今回のような増水時は遡行困難だが、下降は快適で楽しかった。気になっていた下部も解明でき満足である。
なお今回ラバーソールで行ったが、ヌメリが酷かった上、クライミング要素の少ない沢なので、絶対フェルトソールの方が良い。
増水した立合川は肉体的にも精神的にも強度が高く、自然に弄ばれるまま気付けば核心終了していた。渡渉や激流突破、際どいトラバースはロープに頼ってしまったので、連れて行ってくれたメンバーに感謝したい。
個人的には立合川よりもいい意味で記憶に残ったのが葛川本流の下降。泳ぎの数も距離も半端なく、楽しくぷかぷか流され続けた。
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