若草山(春日山原始林〜滝坂の道へ)
- GPS
- 05:46
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 459m
- 下り
- 435m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
若草山は山頂の鶯塚古墳まで眺望が開けており、明るく鹿もウロウロしている。 日陰はほとんどない。 若草山を東へ抜けて春日山原始林へ向かう際、奈良奥山ドライブウェイと合流 しているが、この道はアスファルトの広い道ではなく林道レベルの狭さ。 ドライブウェイから逸れて首切り地蔵へ向かうと滝坂の道に入るが、 「落石注意」「頭上注意」の注意書きが所々にある。ゴロゴロした石ころ畳が 続き、特に能登川沿いになると濡れていて若干歩きにくい。 それでも遊歩道なので、道標や名所の立て札、案内地図などが適宜設置されて おり、道に迷うことはない。 |
写真
感想
10月は、牡鹿の角が立派にできあがる時季。奈良の鹿は野生だが
人間社会との摩擦を避けるため、10月中頃までに角が切り落とさ
れる。そこで、三叉の鹿を訪ねて奈良の若草山へ向かった。三叉と
は角の枝分かれが4本になり、分岐が3箇所になっているというこ
と。初夏に生まれる鹿は、次の春には頭の両側に1本ずつ子鬼のよ
うな角を生やし始める。その枝分かれが3歳までに毎年1つずつ増
えるのだ。
県庁、興福寺、東大寺など奈良公園界隈の大人の鹿は、もうすでに
角がなかった。はたして、若草山の方はどうだろう。
若草山は芝生で覆われた地域が多く、上りながら広範囲の眺望が楽
しめる。登山というよりハイキングというよりピクニックかお散歩
気分で、蓬莱山ほどではないが家族連れやカップルも多かった。鹿
たちはすっかり人間との共存を受け入れ、人にもせんべいにも馴れ
ている。
そんな中、まだ一重目にもたどりつかないうちに三叉の角の鹿が!
鹿の御仁の表敬訪問さえできたら、若草山を北から南へぐるりと回っ
て帰る予定だったが、地図を見ていると、若草山の東側にも名所旧
跡の興味深い名称が散らばっている。せっかくだからと少し大回り
するだけのつもりで、山頂からそのまま奈良奥山ドライブウェイの
方へ。滝(鶯の滝)と三角点(花山)と磨崖仏……e.t.c.道標にそその
かされ寄り道が寄り道を呼ぶ。
もとより「鹿に逢いに若草山」ということで靴は普通のランニング
シューズ。そもそも世界遺産級の原始林。その予算で夥しい数の
「山林内立入禁止」杭が作られ打たれまくっている。
花山三角点、夕日観音、寝仏、新池、妙見宮、地獄谷石窟仏、石切
峠等々、結局はもう一度やって来て確認したいポイントが増えてし
まった。
しかし、こうしてモタモタと回ったおかげで、春日大社から駅まで
は食事どきの鹿がそこかしこにいる。幸せいっぱいのうちに静かに
暮れゆく古都は、深秋の山の予告編か。
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