能郷白山
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 1,446m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所等とくに無く、概ね良好。 最近毎年登山道(能郷谷)の下草が刈られ、数年前のように笹や木が覆いかぶさって見通しが利かず、けものの気配に怯えるやうなことは一切なくなった。ただその分リンドウやフジバカマ、ナナカマドまで切られてしまって、かつての圧倒的な植生を知る者にとってはやや淋しい思いが残された。 これは、致し方のないことで、あれだけ広範囲に綺麗に登山道を整備するのは並大抵の苦労ではなかっただらう。感謝。 |
写真
感想
先週登った能郷白山のレコだが、アップするのを忘れてしまっていた。日記にも書いたので、すっかり山行記録も書いたものだと勘違いしてしまった。あきらかに老人性健忘症、奥美濃徘徊老人、痴呆の始まりかも知れない。むかし取った杵ズカ、微分方程式でも解いて脳を鍛え直さねば。ただ、今はつるかめ算さえも怪しくなってしまったのだが。。
それにしても能郷白山は花の多い山で、花の百名山でも何でもないのだが、どこのどんな山にも負けないぐらい咲いている。この山の花の特徴は、ひとつの種類が一気に咲いて散って、すぐまた次の種類が一気に咲くというところにある。花の命は短くてと言うけれど、まさしくそんな歌のやうなのだ。「カタクリが咲いた」という情報があって、次の週末にアイゼン付けて登っても、ぜんぜんだったという年はいくらでもあった。日頃の行いが大事で、「運」を逃がさないように「勘」を磨いておかねばならないのだ。
春まだ雪が残っている頃から咲き出すカタクリ、サンカヨウ。温見峠ルートが開通する頃にはニッコウキスゲ、色とりどりのタニウツギ。石楠花とムラサキヤシオそしてコバイケイソウ、ノウゴウアザミ、フジバカマ、ミヤマリンドウ。さらに雪が降り出す頃まで赤い実をつけているナナカマドと続いていく。
広大な山域を持つ山だけど、ほぼ全山自然林で、晩秋にはブナ、小楢、カエデ、ウルシの広葉樹が一気に色づく。年にもよるが、当たり年には前山をすこし下った岩場からは、カラフルに色づいた尾根の上に真っ白な御嶽が見えている。何時間でも座って観ていたい圧倒的な景色で、わたしが30年以上凝りもせずこの山に通い続けているのは、案外その景色を見てしまったからかも知れない。
今年の紅葉はどんな具合になるだらうか。あと三回ぐらい登って確かめに行かねばならない。
*蛇足
能郷白山山頂の標識にイチゴの絵が描かれているが、これは学名「ノウゴウイチゴ」で、江戸時代の本草学者飯沼慾斎が能郷の尾根で見つけたことから、そう名付けられた。
伊吹よりさらに広大な山域を持つ能郷には、珍しい植物(薬草)がありそうだからと、大垣藩が飯沼慾斎に調査を依頼し、探し出されたものらしい。慾斎は春夏秋の3回能郷権現の頂上に立っている。
その折にまとめられた「草木図説」を見てみたいものだと、岐阜県立図書館で尋ねてみたのだが、コロナマスクでの私の説明があやふやだったのか、「ありません」の一言だった。そんなはずは無いと思うのだが、こんど大垣市立図書館にでも行ってみやうか。あそこは奥美濃の山に関して県立図書館よりマニアックで豊富な資料を集めていそうだから。
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