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Yamareco

記録ID: 3591200
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ハイキング
東海

能郷白山

2021年10月02日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
15.8km
登り
1,449m
下り
1,446m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
危険個所等とくに無く、概ね良好。
最近毎年登山道(能郷谷)の下草が刈られ、数年前のように笹や木が覆いかぶさって見通しが利かず、けものの気配に怯えるやうなことは一切なくなった。ただその分リンドウやフジバカマ、ナナカマドまで切られてしまって、かつての圧倒的な植生を知る者にとってはやや淋しい思いが残された。
これは、致し方のないことで、あれだけ広範囲に綺麗に登山道を整備するのは並大抵の苦労ではなかっただらう。感謝。
能郷谷車止めにはすでに5台が駐車していた。ここから登るのは大抵トレイルランナーかソロの登山者。温見峠からなら、ちょいちょいと1時間半で頂上に立てるのだが、ここからはそうはいかない。偏屈者かほんとうの能郷白山を楽しみたい者ばかり。
2021年10月02日 08:22撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 8:22
能郷谷車止めにはすでに5台が駐車していた。ここから登るのは大抵トレイルランナーかソロの登山者。温見峠からなら、ちょいちょいと1時間半で頂上に立てるのだが、ここからはそうはいかない。偏屈者かほんとうの能郷白山を楽しみたい者ばかり。
アキチョウジ。かな?
不粋な虎ロープ一本だけのゲートだが、ここから登山口まで一時間。ぶらぶらのんびり林道歩きもそれなりに楽しい。
2021年10月02日 08:25撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 8:25
アキチョウジ。かな?
不粋な虎ロープ一本だけのゲートだが、ここから登山口まで一時間。ぶらぶらのんびり林道歩きもそれなりに楽しい。
2021年10月02日 08:28撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 8:28
猫くすぐり草。
2021年10月02日 08:36撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 8:36
猫くすぐり草。
前山が見えた。快晴。何やらウキウキしてしまう。
2021年10月02日 08:58撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 8:58
前山が見えた。快晴。何やらウキウキしてしまう。
2021年10月02日 09:09撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 9:09
アケビ棚。帰りの楽しみにとっておこう。
2021年10月02日 09:12撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 9:12
アケビ棚。帰りの楽しみにとっておこう。
2021年10月02日 09:34撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 9:34
このルートでロープが設置されているのは1合目まで。ということは、この間が一番辛い登りになっている。
2021年10月02日 09:44撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 9:44
このルートでロープが設置されているのは1合目まで。ということは、この間が一番辛い登りになっている。
2021年10月02日 09:49撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 9:49
2021年10月02日 09:59撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 9:59
2021年10月02日 10:23撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 10:23
尾根へ上がった所のブナの目印。積雪期にこれを見逃すと大変なことになってしまう。
2021年10月02日 10:42撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 10:42
尾根へ上がった所のブナの目印。積雪期にこれを見逃すと大変なことになってしまう。
1000メートルを越すとナナカマドがちらほら顔をだす。
2021年10月02日 10:43撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 10:43
1000メートルを越すとナナカマドがちらほら顔をだす。
2021年10月02日 10:43撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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2021年10月02日 10:44撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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尾根に上がるとブナ街道が始まる。
2021年10月02日 10:45撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 10:45
尾根に上がるとブナ街道が始まる。
2021年10月02日 10:45撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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2021年10月02日 10:45撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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2021年10月02日 10:51撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 10:51
2021年10月02日 11:13撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 11:13
3合目で3時間はかなり遅い。へばった訳ではないが、あまりにものんびりし過ぎた。この調子では下山は真っ暗になってしまう。少しネジを巻き直さねば。
2021年10月02日 11:16撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 11:16
3合目で3時間はかなり遅い。へばった訳ではないが、あまりにものんびりし過ぎた。この調子では下山は真っ暗になってしまう。少しネジを巻き直さねば。
前山直下の岩場ではいつも大休止。ここに御嶽が見えているのだが、今日は霞んでいる。
2021年10月02日 11:23撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 11:23
前山直下の岩場ではいつも大休止。ここに御嶽が見えているのだが、今日は霞んでいる。
前山への最後の胸突き八丁。初めてこのコースを歩く登山者は、ここが能郷白山頂上だと勘違いしてしまうそうだが、本峰はまだまだ遠い。
2021年10月02日 11:32撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 11:32
前山への最後の胸突き八丁。初めてこのコースを歩く登山者は、ここが能郷白山頂上だと勘違いしてしまうそうだが、本峰はまだまだ遠い。
小津三山の手前にやぶの名山<青波>が見える。
2021年10月02日 11:32撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 11:32
小津三山の手前にやぶの名山<青波>が見える。
トンガリは蕎麦粒山。
2021年10月02日 11:32撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 11:32
トンガリは蕎麦粒山。
数年前までは、ここから4合目まで圧倒的なナナカマドのトンネルが続いていたのだが。。数十羽のヤマガラ軍勢が一斉に飛び立った。
2021年10月02日 11:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 11:50
数年前までは、ここから4合目まで圧倒的なナナカマドのトンネルが続いていたのだが。。数十羽のヤマガラ軍勢が一斉に飛び立った。
前山を眼下に寛ぐご婦人。特等席で弁当とは、なかなかの通だ。
この場所は私のテント場でもある。
2021年10月02日 13:16撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 13:16
前山を眼下に寛ぐご婦人。特等席で弁当とは、なかなかの通だ。
この場所は私のテント場でもある。
グループの座っている奥に、かすかに見えているのが荒島岳。加賀白山は霞んでいる。
ツエルトの時はここの木にロープを渡して設営。ノウゴウ熊が毎日見回りチェックにやって来る場所でもある。
2021年10月02日 13:22撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 13:22
グループの座っている奥に、かすかに見えているのが荒島岳。加賀白山は霞んでいる。
ツエルトの時はここの木にロープを渡して設営。ノウゴウ熊が毎日見回りチェックにやって来る場所でもある。
ノウゴウ竜胆。
前山からの稜線上にいっぱい咲いているだらうと思っていたのだが、見つけたのはこれだけ。
2021年10月02日 13:29撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 13:29
ノウゴウ竜胆。
前山からの稜線上にいっぱい咲いているだらうと思っていたのだが、見つけたのはこれだけ。
ススキ越しに、歩いて来た尾根を振り返る。
2021年10月02日 16:03撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 16:03
ススキ越しに、歩いて来た尾根を振り返る。
能郷谷林道にはこのシロヨメナがいっぱい。
わたしが卒業した学校の寮歌に「白菊の歌」というのがあった。(YouTubeにもアップされている)
その前口上を40年以上経った今でも覚えている。
”照りもせぬ曇りもせぬ秋のおぼろ月夜
徒(いたずら)に過行く人生の春を嘆く
乙女ならずとも しばし耳を傾けて聴くであらう
吾らが商船白菊の歌”

♪霞めるみそらに消え残る おぼろ月夜の秋の空
身に沁みわたる夕風に・・・・♪
けものでも飛び出して来そうなさみしい林道を、大声で歌いながら歩いた。
2021年10月02日 16:12撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 16:12
能郷谷林道にはこのシロヨメナがいっぱい。
わたしが卒業した学校の寮歌に「白菊の歌」というのがあった。(YouTubeにもアップされている)
その前口上を40年以上経った今でも覚えている。
”照りもせぬ曇りもせぬ秋のおぼろ月夜
徒(いたずら)に過行く人生の春を嘆く
乙女ならずとも しばし耳を傾けて聴くであらう
吾らが商船白菊の歌”

♪霞めるみそらに消え残る おぼろ月夜の秋の空
身に沁みわたる夕風に・・・・♪
けものでも飛び出して来そうなさみしい林道を、大声で歌いながら歩いた。
4時半だからちょうど8時間歩いたことになる。5時には真っ暗になるだらうから急がねば。
能郷谷の奥に見えるのは雷倉。
2021年10月02日 16:15撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/2 16:15
4時半だからちょうど8時間歩いたことになる。5時には真っ暗になるだらうから急がねば。
能郷谷の奥に見えるのは雷倉。
猿の家族が五人食事中だったが、「俺にも一つ分けてチョーよ」と強引にもぎ取らせてもらった。バニラの味。美味いか不味いかは、食べた者にしか分からない。種をぺッぺッと吐き出すのはやや行儀が悪い。
ただ、ボス猿と睨み合ってまで食べなければならないシロモノでもなさそうだ。腹の足しになる訳でもないし。
2021年10月02日 16:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/2 16:38
猿の家族が五人食事中だったが、「俺にも一つ分けてチョーよ」と強引にもぎ取らせてもらった。バニラの味。美味いか不味いかは、食べた者にしか分からない。種をぺッぺッと吐き出すのはやや行儀が悪い。
ただ、ボス猿と睨み合ってまで食べなければならないシロモノでもなさそうだ。腹の足しになる訳でもないし。
撮影機器:

感想

 先週登った能郷白山のレコだが、アップするのを忘れてしまっていた。日記にも書いたので、すっかり山行記録も書いたものだと勘違いしてしまった。あきらかに老人性健忘症、奥美濃徘徊老人、痴呆の始まりかも知れない。むかし取った杵ズカ、微分方程式でも解いて脳を鍛え直さねば。ただ、今はつるかめ算さえも怪しくなってしまったのだが。。

 それにしても能郷白山は花の多い山で、花の百名山でも何でもないのだが、どこのどんな山にも負けないぐらい咲いている。この山の花の特徴は、ひとつの種類が一気に咲いて散って、すぐまた次の種類が一気に咲くというところにある。花の命は短くてと言うけれど、まさしくそんな歌のやうなのだ。「カタクリが咲いた」という情報があって、次の週末にアイゼン付けて登っても、ぜんぜんだったという年はいくらでもあった。日頃の行いが大事で、「運」を逃がさないように「勘」を磨いておかねばならないのだ。
 春まだ雪が残っている頃から咲き出すカタクリ、サンカヨウ。温見峠ルートが開通する頃にはニッコウキスゲ、色とりどりのタニウツギ。石楠花とムラサキヤシオそしてコバイケイソウ、ノウゴウアザミ、フジバカマ、ミヤマリンドウ。さらに雪が降り出す頃まで赤い実をつけているナナカマドと続いていく。
 広大な山域を持つ山だけど、ほぼ全山自然林で、晩秋にはブナ、小楢、カエデ、ウルシの広葉樹が一気に色づく。年にもよるが、当たり年には前山をすこし下った岩場からは、カラフルに色づいた尾根の上に真っ白な御嶽が見えている。何時間でも座って観ていたい圧倒的な景色で、わたしが30年以上凝りもせずこの山に通い続けているのは、案外その景色を見てしまったからかも知れない。
 今年の紅葉はどんな具合になるだらうか。あと三回ぐらい登って確かめに行かねばならない。

*蛇足
能郷白山山頂の標識にイチゴの絵が描かれているが、これは学名「ノウゴウイチゴ」で、江戸時代の本草学者飯沼慾斎が能郷の尾根で見つけたことから、そう名付けられた。
伊吹よりさらに広大な山域を持つ能郷には、珍しい植物(薬草)がありそうだからと、大垣藩が飯沼慾斎に調査を依頼し、探し出されたものらしい。慾斎は春夏秋の3回能郷権現の頂上に立っている。
 その折にまとめられた「草木図説」を見てみたいものだと、岐阜県立図書館で尋ねてみたのだが、コロナマスクでの私の説明があやふやだったのか、「ありません」の一言だった。そんなはずは無いと思うのだが、こんど大垣市立図書館にでも行ってみやうか。あそこは奥美濃の山に関して県立図書館よりマニアックで豊富な資料を集めていそうだから。

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