土佐矢筈山
- GPS
- 04:12
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 703m
- 下り
- 703m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道。ただし、道を外す可能性はある。 |
その他周辺情報 | 祖谷温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シュリンゲ
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感想
先々週、マツタケ狩りの翌日に剣山の向かいの尾根の塔の丸に登ったばかりだが、マツタケが出る時期が読めないので、二回にわたって、祖谷に入ることにしていた。幸い、2週間前にマツタケを採ることができたので、今回は山歩きに集中だ。いつも行動を共にしている妻が体調いまいちというので、今回は単独行となる。京上トンネルの入り口前を右折して国道をくねくねと京柱峠へ車を走らせる。国道と言っても実態は林道と違うところのない狭隘道路である。カーブを曲がるたびに対向車をかわすスペースを確認し、記憶しながら登っていくが、遠い遠い。やっと雰囲気が明かるくなって峠に到達。京柱峠と大きく記された木製の立派な看板がたち、洒落たベンチもおかれている。すでに10台近い車が止められているが、駐車スペースには不自由しない。
京柱峠から東に延びる林道にまずは入る。すぐに小檜曽山登山口を示す小さな道標(林道分岐点に立つ古いが立派な登山口看板とは別)が現れるので、ここで林道を離れ、右手の尾根に乗る。よく踏まれた登山道が尾根上についている。周囲は檜の植林帯で薄暗く、ネクラ尾根、などとぶつぶつ言っているとやおら傾斜が急になり、これでもか、という急登が続くようになる。まあ、ネクラ尾根のおかげで直射日光は避けられるので、多少は涼しいのが助かる。
やがて、「原始林コース→」(巻き道)の標識が現れて尾根道と巻き道とに分かれるあたりから、温帯広葉樹林に変わり尾根の傾斜も緩む。尾根道を選び登っていくと徐々に周囲は明るくなり、気分も上向いてくる。続いてモミが優勢な林に入ってゆく。ここは小檜曽山千本モミというらしい。下生えが乏しく、道型がやや曖昧な感じだ。ここで再び原始林コースと尾根道とが合するが、これといった標識はなく、それに気づかずに過ぎてしまうかもしれない。その先でルートは右に曲がって明るい尾根を進むのだが、うっかり直進して支尾根に入ってしまった。気づいて元に戻ったものの、少々時間をロスしてしまった。この場所、要注意である。
これを過ぎると不思議なほどまっ平な地形となり、再び上りに転ずる辺りから左手に初めて展望が得られるようになる。天狗塚の雄姿が臨まれ、おっ!と思わず声が出る。真っ青な空につんととがった見事な三角形の山頂が小気味よい。ここから歩を進めるたびに展望が広がってゆき、そしてついにササの広々した稜線に飛び出す。ここが小檜曽山分岐点である。地図では「すぐそこ」の小檜曽山に寄っていくつもりで右手の小ピークに乗ってみたら、小檜曽山の山頂は結構向こうじゃないか。帰りに余力があったら寄ることにして、くるりと方向転換。分岐点近くの小広場で妻の手製巨大チキンカツサンドの昼食とする。
下山時刻に京柱峠まで迎えに来てくれる妻を待たせてはいけないので、食べ終わったらすぐに出発だ。実に伸びやかなササ原の稜線を360度に広がる展望を満喫しながら進む。何遮るものもない伸びやかな高原の道を、ところどころに咲く花をめでつつ、歩を進めるにつれ変化する眺望を楽む山路だ。この抜けるような青空が、解放感をますます増幅する。天狗塚がどんどん近づいてくる。目の前の矢筈山の山肌には蛇紋岩らしき白っぽい大岩がごつごつと頭を突き出していて、アクセントをつけている。ルートはその岩を縫うようにつけられている。ゆるりゆるりと高度をあげつつ登れば、ミツバツツジの灌木帯となる。背景の青空とのコントラストがまたよい。気が付けば、矢筈山の山頂プレートが視野に入ってきていた。矢筈山頂からは全方位に見事な眺望が広がる。終始その端正な姿を見せていた天狗塚が正面に座し、その右手背後には剣山と次郎岌が臨まれる。
十分に眺めを楽しんだら、帰路を戻る。宿題に残した小檜曽山にも十分行けそうな時間だ。小檜曽山への寄り道は、見た目より容易い。それに、違ったアングルから天狗塚と矢筈山が眺められるのもまた良い。
再び分岐点に戻り、下りには「原始林コース」を選んで淡々と歩く。こちらのコースはアップダウンがないので登りで使うにはよいかもしれないが、トラバース道にありがちなルート不明瞭な区間があるので、マーキングや道型には十分注意を払う。
そして、京柱峠目前、というところで、林道に降りる道をみのがし、尾根をどん詰まりまで進んでしまい、またも時間をロスしてしまった。それでも予定よりも早い下山を果たし、峠のベンチで秋の陽光を独り占めして充実した山行を終えたのだった。
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