マイナーピークを縦走【キトラから鉄塔巡視路で岳へ】
onetotani
その他6人 
体力度について
- GPS
- 06:52
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 723m
- 下り
- 781m
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| 天候 | 曇り 後 雨 【気温】入山口：22℃ 岳：20℃ 黄檗城跡：22℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
政所町を過ぎ箕川トンネルを右に見送った先の路肩（2台程 駐車可）に 分散駐車。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【入山口〜キトラ】 防護壁の途切れた所（階段）からネット脇を抜けて作業道に上がります。 作業道が尾根下へ延びる辺りで尾根に取り付くと、胸を突く様な急登が 東山の主尾根まで続きます。 作業道を串刺しするかのように東へ延びる急な尾根は明確ですが、 枯れ枝や倒木が足元を邪魔します。 co660m辺りで南下する尾根を分けると僅かに傾斜が緩み、 やがて合流した東山の主尾根を左折（西へ）し僅かな登りでキトラの 山頂に到着します。 【キトラ〜旭山】 合流地点まで戻り立派な主尾根を東へ向かうと、濃くなった灌木や ブッシュを分けるように踏み跡が続きます。 主尾根を辿って東山東峰を越え、尾根下に窪地が広がる辺りでは 広尾根になり道が不明瞭になります。慎重に踏み跡やテープを追って 尾根芯のやや右下を進むとやがて南下する尾根に合流します。 分岐の目印となる道祖神？の石仏を確認して巡視路を左折し旭山へ 向かいます。 【旭山〜岳】 旭山から南下して岳の手前鞍部から黄和田集落へ下るルートは基本、 中電の巡視路になりますので地名の記された道標は全く有りません。 全て中電の鉄塔番号による案内板のみです。 今回のルート上にはL系、R系を含め数多くの鉄塔が存在するおかげで、 丁寧に案内板が設置されています。 尾根線と鉄塔番号の位置関係を事前学習しておく事で、 現地で戸惑うことなく歩くことが出来ました。 【岳直登ルート】 山頂からL177鉄塔へ延びる尾根を下りましたが、前半の約100mほどは 落石の危険を伴う非常に厳しい急斜面になります。 登り専用と考え、下り使用は避けた方が賢明かと思います。 下る場合は、➀初心者は避ける �⊂�人数で列をずらし落石に備える 等の考慮が必要かと感じます。 |
| その他周辺情報 | 参考書：地図で歩く鈴鹿の山 |
写真
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主尾根に付けられた梱包紐を右曲せず直進すると・・・。
展望も無く、味気ないピークだった。（三角点名：黄和田）
感想
onetotani
以前はノタノ坂から山の神峠に出てそのまま折戸隧道へ下ったため、
岳は未踏のままになっていたが、西内氏のコースを参考にして
キトラから岳まで縦走しようとのお誘いが舞い込んだ。
何時降り出すか心配な空模様だが予定通り道の駅から箕川集落へ向かい、
トンネルの先で防護壁が途切れる路肩の小さな膨らみに駐車して、
登山を開始する。
作業道が尾根下へ分かれる地点で、トンネルが通過する尾根に取り付く。
植林に囲まれた枯れ枝や倒木が散乱する明確な尾根で一気に主尾根まで
登りあげる。一度も緩む事のないきつい登りと展望の無さを我慢すれば、
キトラに通じる明確なルートだ。
主尾根に乗って東へ向かうとこれまでの明確さは無くなり、
灌木とブッシュの間を踏み跡がぬうように続く。
全く展望の無い尾根で東山の三つ目のピーク：東峰を下ると、
尾根下に窪地が広がる大きな尾根となりルートも曖昧になる。
慎重にテープと踏み跡を追いながら概ね尾根芯の右下に絡んで進むと
巡視路が通る尾根に合流し左折で旭山、右折で山の神峠の分岐となる。
三角点のある旭山まで往復して、分岐から巡視路の尾根を南へ向かう。
相変わらず展望も無く、いかにもマイナー感漂う尾根だが
連続する鉄塔からは茶屋川を挟んだ御池岳〜竜ヶ岳辺りの展望が
期待できるはずだった・・・が、残念ながらガスはひどくなり、
山の神峠でとうとう予報が当たり雨が落ちてきた。
大半が樹林帯なのでもろに雨の影響は受けないが、うす暗いなかで
鉄塔番号やテープの見逃しに注意して行こう。
右曲左曲しながら延びる尾根で鉄塔を潜る度に次に向かう鉄塔番号を
確認しながらR179鉄塔までやってきたが先に繋がる道がはっきりしない。
地図で確認するとどうやら尾根通しでピークを越えるルートと
斜面をトラバースするルートがあるようだ。ここで楽をしてトラバース
を選んだが急斜面に残る踏み跡は乏しく正解だったのかな？
ズルズルと滑りそうな一歩一歩で慎重に捲き終え、黄和田集落へ下る
巡視路が分岐する鞍部に出ると、いよいよ本日最後の登りだ。
二重山稜？の西側の尾根地形を急登し、ブッシュに覆い隠された
踏み跡を辿ると展望も無く、切り払われた枝が散乱する狭いピークに
三角点が埋められていた。実に味気ない岳の山頂だった。
長居する理由のない山頂を下ると緩やかな台地に美しい雑木林が広がり、
大小のヌタ場が見られるコバが広がっていた。紅葉したらいい雰囲気を
提供してくれそうな場所だが突端に出ると真逆の眺めが待っていた。
とんでもない急斜面に向かってピンクのリボンが揺れていた。
覚悟をしてきたとはいえ想像以上の激下りだ。
木の幹や岩、ロープなど頼る物が無ければとても危険な下りだ。
落石を考え、同列を避けながら滑る事も許されない斜面を慎重に
下り続け、樹間に鉄塔が捉えられるとやっと激下りから解放される。
本日最大の難所からプラスチック階段が残る巡視路に復帰し
山腹に絡んだ下りに変わると徐々に道が広くなり、巡視路入口となる
黄蘗（キハダ）城跡に出て下山終了。立派な石垣を抜け小雨の中を
ゆっくりと道の駅へ戻る。
【キトラに向かって急尾根の登りに始まり、岳からの激下りで
終わったマイナーピーク縦走。鉄塔から得られるはずの好展望には
恵まれなかったが、土倉岳から始まり岳で終わる茶屋川右岸の長大な
尾根をトレースで繋ぐ目的は達成できた。】
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