桃洞沢〜赤水沢


- GPS
- 07:14
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 336m
- 下り
- 348m
コースタイム
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:14
天候 | 晴れ時々曇り。上空はものすごい風だったが、地形的に風の影響はなし。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 入浴:森吉山荘。受付の人がたまたま前日宿泊受付してくれた人で、無料で使わせてくれた。 |
写真
感想
北東北女子沢、2日目。起床4時、昨日の夕飯がまだお腹に残ってるけど、宿の用意してくれたお弁当を頑張って食べる。(写真撮り忘れた!ギュウギュウに入ったごはんと鮭、おかずが沢山で美味しかった)
現地には5時過ぎに到着、すでに1パーティーが準備中。我々も準備して出発!が、朝食を無理やり詰め込んだからか、速足で歩くと苦しい。この1時間が一番苦しかったかも(笑)
桃洞滝までは遊歩道になっていて、ほぼ平らで歩きやすい。道標も完備。現れた桃洞滝、大迫力!ちょうど先行パーティーが準備中だったので、お互いに写真を撮りあう。その節は、お世話になりました!この滝、つるんとした大滝で、ぱっと見、登れるような気がしない。が、右側に立派なステップが切ってあって(マタギステップというらしい)、そこを使えば登っていける・・・が、もしヌメってたら、恐怖でしかないだろうな。が、今回は全行程通してヌメりはほとんどなし。ラバーで快適に歩けた。
大滝のあとは、広大なナメが広がる!おー、こんな沢もあるのか―、と感動。地形図で見た通り、ひたすらナメが続く。ところどころ穴が開いているので、それに落ちないように注意しつつ、紅葉散歩を楽しむ。ちょうど紅葉が最高潮の時期で、ナメに鏡のように写り込む紅葉も美しい。いくつかツルッとした滝があるけど、登りにくいところにはステップがあり、ロープも完備。まさしく至れり尽くせりのウォーターハイキング。あー、私の行きたい沢ってこういう沢かもー、とつぶやいたら、「登攀系行きたいんじゃなかったんかい!」と全員に突っ込まれた。いや、そんなことを言った覚えはないのですが(笑)
上流になるに従って、たまにドロドロの部分が出てきて、うー、この先全部これだと辛いなーと思うものの、泥になったり、ナメになったりがクルクル変わる。コルまでのツメは、あまり標高差もなく楽ちん。ここで初めての大休止。
下りは赤水沢下降。ナメの沢下降なので急なところはちとコワイ。けど、本当に怖いところにはステップがあったり、ペツル&スリングで手すりモドキ(?)がついている。これは懸垂だねー、というところには必ず残置支点。haruさんが前に来た時はこんなものはなかったということなので、最近誰かが整備してくれた?感謝です。あとはひたすらナメを歩く〜というところで、最後の最後に水面に起きた波でギャップがあるのを見逃してよろける。で、とっさに出した足がまたギャップにハマって、ついにドボン。ホールインワンしないように、穴に気を付けながら歩いてたのに・・・あまりに見事なコケっぷりに、3人が笑い転げている。私も自分が面白すぎて、ツボにはまる。なんか、このメンバーでいくと何かしら私がやらかしてしまうのは気のせいか。ちなみにこの時に笑いすぎて、2日間ほど腹筋が筋肉痛になった。
地図上は登山道になっているところに差し掛かっても、ひたすら続くナメ。登山道はあったりなかったりで、登山者も沢の中を歩かないと兎滝にはいけないらしい。砂地が多くなってきて歩きにくくなってきたころに、脱渓して登山道へ。あとはひたすら鳥獣保護センターに向かって整備された道を歩く。駐車場に着くと、作業でいらしていたらしき人に「センターのすぐ横に小熊がいる」と教えてもらって人が集まっているところにいくと、確かに木の上に悠々と山査子を食べている小熊がいる。生まれて初めて野生の熊を見た・・・我々が近くにいても全く慌てる様子がないのは、人間慣れしてしまっているのか・・・人間を恐れない熊に成長しないことを祈りたい。
沢登り後は森吉山荘でお風呂に入り、コンビニで買い食いしつつ盛岡駅へ。時間があまりなくて、盛岡グルメを堪能とはいかなかったのは残念だけど、みんなから2日間の運転のお礼にベアレンのビールを1本ずつ頂いた!ありがとうございました〜。
二日間の紅葉山行、天候にも恵まれ、本当に楽しかった!またぜひぜひ、よろしくお願いします!!
【備忘録】
・今回は初めて3mmウェットスーツ(下)を着用。たまたま10月にしては異常に暑い日で、あまり威力は感じず。このルートだと歩きにくさは感じないけど、登攀が難しいところだとどうかな?上は寒さを警戒してラピッドラッシュ+フラッドラッシュ+ペラペラパーカーでスタートしたけど、結局途中で暑くなってフラッドラッシュは脱いだ。確か気温は16度くらい。
・森吉旅館まで行きは鹿角八幡平ICで降りて県道309号を通るルートで来たが、車がすれ違えない山道で、運転がかなり面倒くさい。時間はかかるが秋田自動車道鷹巣ICで降りて向かったほうが断然楽。
・前日のうちにナビをセットしたのは正解。名称で検索できずにマップ上から探したので、結構時間がかかった。携帯も圏外だし。
・レンタカーはスイフトだったが、4人分の荷物だとかなりギューギュー。もう1サイズ大きくするか、N-BOX的な車なほうがいいかも。。
・ベアレンのビールは改札内、お土産屋さんに揃ってる。
企画は5月頃にHaruさんと沢に行ったとき。今年行きたい沢とかあるー?と聞いてくれたので桃洞沢を挙げたら、行ったことあるけどまた行ってもいいと思うくらいよかったから行こうよ!と言ってくれたお陰で実現できました。
事前に交通機関や宿の予約もあるので、天気悪かったらどうしようかみたいな話もあったけれど、幸いなことにお天気もばっちり。紅葉もまさに盛りというタイミング。沢の中ではずっと「キレイ〜」を連発していた。
事前に懸念していた点としては、寒さと行動時間。
この時期は相当寒かろうということでウェットの下を履いて、その上に雨具も着たけれど、当日は気温20℃近くある暖かい日で暑いくらいだった。ただ、今回は特別暑い日に当たったと思うので、次回来るときもまたウェットは持つと思う。
行動時間に関しては、帰りの新幹線が決まっているので、14時までに戻ってきたいということ。全体を通してそれなりに距離があるのと、赤水沢の下降は支点作るのに時間がかかる可能性があるので長めに時間を見ておきたくて、早めの出発&のんびりしすぎないことをメンバー間で事前に共有。
ところが、入ってみると桃洞沢は残置ロープ、赤水沢はペツル残置支点が多数。どうやらツアーコースになっているよう。
ということで、登りではロープもお助け紐も出さず、下降でも自分たちで支点を作る必要がなく、思ったより時間がかからずに下りてこられた。でもここまで至れり尽くせりだとどうなのかなぁ。男滝も滝より黄色いトラロープが目立ってしまってなんだか。あと、事前に記録でも読んでいた通り、桃洞沢の後半は倒木でせき止められた泥地があってそこだけ残念な感じ。
それ以外はとにかく綺麗で、もっともっと沢に行きたくなってしまう沢納めでした!ご一緒していただいた皆様、本当にありがとうございました!
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