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Yamareco

記録ID: 3643756
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

混んでる涸沢回避して横尾本谷右俣〜氷河公園

2021年10月06日(水) 〜 2021年10月07日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
34.7km
登り
1,508m
下り
1,509m

コースタイム

1日目
山行
0:15
休憩
0:00
合計
0:15
17:30
小梨平
2日目
山行
6:02
休憩
1:15
合計
7:17
8:05
83
小梨平
9:28
9:35
59
10:34
10:55
78
12:13
12:35
80
13:55
14:20
62
15:22
3日目
山行
8:11
休憩
1:06
合計
9:17
6:12
101
7:53
7:53
33
横尾尾根
8:26
8:45
102
10:27
10:45
95
12:20
12:40
51
13:31
13:40
109
天候 10/6 曇りのち晴れ
  /7 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡公営駐車場 1泊700円(日付変わると1日分とられます。)
/5最終バスで上高地入り
コース状況/
危険箇所等
・本谷橋から直接入渓した方がわかりやすい。
・涸沢に左へ90度曲がる手前に、旧道と思わしき補助ロープが沢に向かって伸びているので、ここを下ってからは歩きやすい所を選んで進むと、たまたま赤ペンキで『ヨコオ』と書かれた大岩に出た。
・沢自体は難しいことはなくトレッキングシューズで登れた。滝と思しきところは3か所、水流付近はヌメが強いのでうまく巻くこと。
・水はモレーンに出てしまうと涸れるので、その手前の草地に幕営可能ポイントが数張点在する。
・焚火は先人の努力を使わせていただきました。開けたカールだけに薪は大きいものはありません。
・横尾尾根へのガレは落石に注意しながらうまく踏み跡を拾う。
その他周辺情報 竜島温泉 ¥520 結構好きです。
お土産はリンゴを求めて下島駅付近の『きろろ』へ。18時まで。米は10月下旬から。
最終バスで到着。
なかなかいい夕焼けに間に合いました。
明日、車で寝坊したくないため、小梨平で幕営
2021年10月05日 17:34撮影 by  iPhone XR, Apple
10/5 17:34
最終バスで到着。
なかなかいい夕焼けに間に合いました。
明日、車で寝坊したくないため、小梨平で幕営
岳沢もよさそうですね。
2021年10月05日 17:35撮影 by  iPhone XR, Apple
10/5 17:35
岳沢もよさそうですね。
明神
来年以降、課題です。
2021年10月06日 08:36撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 8:36
明神
来年以降、課題です。
C 徳沢はまだ秋ではありませんでした。
いつ来てもいい所です。
2021年10月06日 09:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 9:47
C 徳沢はまだ秋ではありませんでした。
いつ来てもいい所です。
初の秋涸沢に向けて
といっても行きませんが…
2021年10月06日 10:58撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 10:58
初の秋涸沢に向けて
といっても行きませんが…
C ビョーブ見えました。
すごい迫力
2021年10月06日 11:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 11:40
C ビョーブ見えました。
すごい迫力
C あの高さがちょうどいいようだ
2021年10月06日 11:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 11:43
C あの高さがちょうどいいようだ
C 自然が作ったとは…
2021年10月06日 11:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 11:44
C 自然が作ったとは…
ここは死ぬまで縁がなさそうだ。
2021年10月06日 11:57撮影 by  iPhone XR, Apple
1
10/6 11:57
ここは死ぬまで縁がなさそうだ。
iPhone いい働きしてる
2021年10月06日 12:01撮影 by  iPhone XR, Apple
2
10/6 12:01
iPhone いい働きしてる
C 北穂になるのかな?
2021年10月06日 12:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 12:19
C 北穂になるのかな?
C コンパクトだけどカメラやめっかな?
2021年10月06日 12:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 12:24
C コンパクトだけどカメラやめっかな?
C 横尾本谷出合 正面が進む方向、大岩から左が涸沢
2021年10月06日 13:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:25
C 横尾本谷出合 正面が進む方向、大岩から左が涸沢
この谷のいい景色が見たいなら午前中なんだろう。
もう遮光、秋を感じる。
2021年10月06日 13:09撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 13:09
この谷のいい景色が見たいなら午前中なんだろう。
もう遮光、秋を感じる。
C カメラ難し…
2021年10月06日 13:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:30
C カメラ難し…
もっと色づいていた感じだけど、こんなだったかな?
人間の目って素晴らしい。
2021年10月06日 13:12撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 13:12
もっと色づいていた感じだけど、こんなだったかな?
人間の目って素晴らしい。
ひたすらのガレ沢
この沢はトレッキングシューズで行けます。
2021年10月06日 13:19撮影 by  iPhone XR, Apple
1
10/6 13:19
ひたすらのガレ沢
この沢はトレッキングシューズで行けます。
C 上はいい色です。
2021年10月06日 13:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:38
C 上はいい色です。
振り返ると屏風の耳
あの基部にルートが見えます。
こう見るとダケカンバが多いんですね。
2021年10月06日 13:25撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 13:25
振り返ると屏風の耳
あの基部にルートが見えます。
こう見るとダケカンバが多いんですね。
C
2021年10月06日 13:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:52
C
空がいい色です。
2021年10月06日 13:34撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 13:34
空がいい色です。
C 
2021年10月06日 13:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:32
C 
C
2021年10月06日 13:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:48
C
C なんか耳ばっかり撮ってる
2021年10月06日 13:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:49
C なんか耳ばっかり撮ってる
C 耳をそろえて…
2021年10月06日 13:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:50
C 耳をそろえて…
C これから色変わり
涸沢に寄せられる人が多い理由がわかる気がする。
2021年10月06日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:39
C これから色変わり
涸沢に寄せられる人が多い理由がわかる気がする。
二俣出合
左は大キレット
2021年10月06日 13:46撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 13:46
二俣出合
左は大キレット
C 上品な色合い
2021年10月06日 14:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 14:08
C 上品な色合い
C
2021年10月06日 13:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:48
C
C 横尾尾根上部(氷河公園一般道)が見える。
2021年10月06日 13:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 13:50
C 横尾尾根上部(氷河公園一般道)が見える。
この辺りから、いい調子に色づいてきました。
2021年10月06日 14:29撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:29
この辺りから、いい調子に色づいてきました。
2021年10月06日 14:37撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:37
うん、いい。
2021年10月06日 14:45撮影 by  iPhone XR, Apple
1
10/6 14:45
うん、いい。
C 北尾根下部が見える。
2021年10月06日 14:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 14:49
C 北尾根下部が見える。
陰っちゃった
2021年10月06日 14:49撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:49
陰っちゃった
2021年10月06日 14:54撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:54
2021年10月06日 14:55撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:55
いい感じです。
2021年10月06日 14:55撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 14:55
いい感じです。
C
2021年10月06日 14:57撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 14:57
C
C 
2021年10月06日 15:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 15:04
C 
C
2021年10月06日 15:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 15:05
C
2021年10月06日 15:10撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 15:10
2021年10月06日 15:21撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 15:21
黄金平着
水場はここ
この岩の隙間からガンガン湧き出してる。
2021年10月06日 15:25撮影 by  iPhone XR, Apple
2
10/6 15:25
黄金平着
水場はここ
この岩の隙間からガンガン湧き出してる。
水場から振り返って
2021年10月06日 15:28撮影 by  iPhone XR, Apple
1
10/6 15:28
水場から振り返って
2021年10月06日 15:28撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 15:28
午前中くれば…
2021年10月06日 15:20撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 15:20
午前中くれば…
2021年10月06日 15:30撮影 by  iPhone XR, Apple
10/6 15:30
C 午前中来てればよかった…
人っ子一人いません。
2021年10月06日 16:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 16:01
C 午前中来てればよかった…
人っ子一人いません。
C 
2021年10月06日 16:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 16:05
C 
C 夏はお花畑か?
2021年10月06日 16:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 16:02
C 夏はお花畑か?
C 横尾尾根の下部側壁
2021年10月06日 16:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 16:02
C 横尾尾根の下部側壁
C
2021年10月06日 16:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/6 16:04
C
C 貸し切り天場
とてもいい所。これはまた来るな。
2021年10月06日 16:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
1
10/6 16:15
C 貸し切り天場
とてもいい所。これはまた来るな。
翌朝、曇っていたけれど、蝶が岳方面は晴れていたようで朝日がさした。
2021年10月07日 06:04撮影 by  iPhone XR, Apple
1
10/7 6:04
翌朝、曇っていたけれど、蝶が岳方面は晴れていたようで朝日がさした。
2021年10月07日 06:37撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 6:37
モレーンに乗ると水は流れていません。
ひたすらに静寂空間
2021年10月07日 06:40撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 6:40
モレーンに乗ると水は流れていません。
ひたすらに静寂空間
2021年10月07日 06:45撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 6:45
C
2021年10月07日 06:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 6:46
C
C 晴れていれば…
2日前まではものすごいいい天気だったそうです。
2021年10月07日 06:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 6:47
C 晴れていれば…
2日前まではものすごいいい天気だったそうです。
C 耳
2021年10月07日 06:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
1
10/7 6:47
C 耳
C あの一番低い所へ
2021年10月07日 06:54撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 6:54
C あの一番低い所へ
C
2021年10月07日 06:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 6:56
C
C
2021年10月07日 06:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 6:56
C
C 自分の今年の紅葉予想はあまりよくないとふんでいました。
2021年10月07日 07:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 7:01
C 自分の今年の紅葉予想はあまりよくないとふんでいました。
C
2021年10月07日 07:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 7:07
C
C
2021年10月07日 07:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 7:09
C
ラスト登りの手前です。
2021年10月07日 07:10撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 7:10
ラスト登りの手前です。
C
2021年10月07日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 7:14
C
カール振り返って
2021年10月07日 07:32撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 7:32
カール振り返って
C
2021年10月07日 08:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 8:06
C
C
2021年10月07日 07:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 7:38
C
氷河公園着きました。
2021年10月07日 08:22撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 8:22
氷河公園着きました。
残念!
2021年10月07日 08:31撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 8:31
残念!
C 
2021年10月07日 08:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 8:37
C 
C 来期以降の宿題です。
2021年10月07日 08:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 8:41
C 来期以降の宿題です。
C
2021年10月07日 08:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 8:42
C
C
2021年10月07日 08:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 8:42
C
2021年10月07日 08:53撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 8:53
C
2021年10月07日 09:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 9:10
C
C
2021年10月07日 09:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 9:11
C
C
2021年10月07日 09:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
1
10/7 9:13
C
C
2021年10月07日 09:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 9:20
C
C
2021年10月07日 10:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:14
C
嫌いなルート『槍沢』到着
でもいつもと雰囲気が違う。
2021年10月07日 09:23撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 9:23
嫌いなルート『槍沢』到着
でもいつもと雰囲気が違う。
振り返って
2021年10月07日 09:39撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 9:39
振り返って
C
2021年10月07日 09:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 9:44
C
いい感じに色づいています。
2021年10月07日 09:51撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 9:51
いい感じに色づいています。
コントラスト
2021年10月07日 09:52撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 9:52
コントラスト
C
2021年10月07日 10:17撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:17
C
このルートの印象が変わりました。
2021年10月07日 10:04撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 10:04
このルートの印象が変わりました。
C
2021年10月07日 10:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:04
C
C 素晴らしい
2021年10月07日 10:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:15
C 素晴らしい
C
2021年10月07日 10:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:28
C
ババ平付近
秋ならまた来てもいいな
2021年10月07日 10:20撮影 by  iPhone XR, Apple
10/7 10:20
ババ平付近
秋ならまた来てもいいな
C
2021年10月07日 10:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:42
C
C
2021年10月07日 10:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 10:42
C
C 黒部源流か双六谷か
槍沢をこんなにいいなと思ったことない。
2021年10月07日 11:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
10/7 11:35
C 黒部源流か双六谷か
槍沢をこんなにいいなと思ったことない。

感想

 やっと緊急事態宣言が明けた。さすがに5000人オーバーの県に居住してれば、でかけるのは遠慮してしまう、というのが常識だろう。仕事仲間がコロナ患者搬送で大変な思いをしているのを身近で見ていれば、『自分は平気』とはならない。
 天気も悪いことが多く、ラッキーな面もあったけれど、だから今夏の山は最低限的な感じで終わった。沢登りも結局1本だけ…
 腐っていても仕方なく、素敵な紅葉が見られればという思いから、30年以上の登山歴にもかかわらず、初の涸沢方面に出かけることにした。でも、混んでいるのはいやだし、急激に値上がりしたテント場代を浮かせたい等の諸条件から、以前『岳人』バックナンバーで見た横尾本谷に行くことにした。このルートはウェストンが初めて槍ヶ岳に登ったルートの一部とのこと。黄金平なる場所がどのくらいいい所なのかが気になっていた。さらに涸沢隣のカールなら紅葉もそれなりだろうと見込んでいた。

10/5 普段仕事が終わってから直後に出かけることはない。眠いことが多く、車で移動中にどこかのSAで寝てしまって、そのまま眠りが中途半端なままどこのも登らずに車中泊してしまうことがほとんどだ。でも、2か月山不足は小梨平泊ということもあり、確実に現場入りしてやるというやる気で満ちていた。
 沢渡に到着した時はシャトルは終わってしまい、定期便の最終で上高地入りとなった。バス停で降りて15分も行けばテント場というのはとても気楽だ。営業期間中の小梨平泊は初めてで、川沿い明神・穂高の眺めがよい『J』サイトはいっぱいだったので少し内側に幕営したのだが、単独キャンパーが重低音で音楽を流しており、この低音というのがものすごく響いていて、管理人が注意していたにもかかわらず、少し時間がたつとまた音楽を流すといった感じになっていた。ここはもう山ではなくただのキャンプ場になってしまったんだろうか?いい所なんだけどな…
 ちなみに¥1200。食料は就寝前にクマ対策として、別に設置されたコンテナに収めなくてはならない。北海道か?

/6 結局、予定地もそれほど遠くないしと油断していたこともあり、前日の寝不足から寝坊を誘発。8時過ぎに出パ、しかしこれがいい眺めを逃すことになろうとは…平日なのでそれほど人がいない退屈な林道を進む。明神手前の白砂広場はもう鬱蒼とした林になって雰囲気がまるで変ってしまった。
 徳沢は相変わらず良いところ。昨日ここまでくる元気はなかったな。桂が黄葉するころに一度泊りに来たい。マンガの『岳』で黄葉後、一気に葉が落ちる桂の大木が出てきたと記憶しているが、自分はここの桂と思っている。
 冬前ということもあるのか林道のサルの数が多く、かなり人が近づいても逃げやしない。クマも危険かもしれないけれど、自分はサルの方が厄介だと思っている。ボス猿はやばいんだよ。
 横尾に着くとなんだか人が増えている。いつの時期も涸沢コースは混んでいるイメージ、避けてきたが今日は目的のためには途中までは仕方ない。屏風岩の絶景を眺めながら、まだ紅葉には少し早い登山道を歩く。それでも薄く黄緑色に色づいたダケカンバと岩壁のコントラストがきれいだ。写真も目的だったけれど、あまり写真ばかりになると自分の記憶に残らないことが多い。わかっていながら携帯&カメラと交互に構えるので、なかなか足が進まない。
 本谷橋から水線通しと思っていたけれど、結構休んでいる人が多く、目立ってしまうことを嫌って、ルートが涸沢に90度曲がる手前で旧道と思われる残骸ロープが設定された踏み跡を下る。ロープがなくなった後は歩けそうなところを、上流側へ斜めトラバースのように下ってゆくと、流れから一段高い所に『ヨコオ』とペンキで書かれた岩が出てくる。下りられそうなところをたどり河原到着、横尾本谷・涸沢の二俣はすぐ目の前だった。
 おおむねガレ沢で水流は少なく、飛び石で渡れる程度。河床を歩き始めてびっくりなのはダケカンバの量。黄色が上品な色合いだ。滝と言えそうなものは3個程度、どれも乾いたところを巻いて進む。水際は当たり前のようにヌルがひどい。3個目の滝を左岸から巻くと、傾斜が緩くなって庭園チックになってきた。そのまま正面の灌木帯に踏み跡をたどって入り、灌木帯が切れた先は黒部五郎カールとは言わないが、素敵なカール空間となった。水は岩の下からガンガン湧き出して本谷の始まりとなっていた。草原状になったところに踏み跡を見つけたどってゆくと、いくつかの整地箇所が見つかる。本日貸し切りのため水場に一番近い平坦地に陣取る。紅葉もいい感じなのだが15時過ぎでは完全に陽が傾き、陽に照らされた紅葉ではないのが残念だった。朝、ゆっくりしすぎたことが裏目に出てしまった。今山行の紅葉ベルトは2000m〜2300mくらい、ちょうどはまっていたのにもったいなかった。再履修だ。
 それでも静寂の貸し切り南岳直下カールは素晴らしく、涸沢とは山容が異なっているので向こうの方が画になるのかもしれないが、自分には十分だ。また、焚火の跡や先人の集めた薪が豊富に残されていたため、当然の事のようにそれにあやかることにした。夕暮れ後、焚火脇の草地に横になって星空を眺めた。横になって眺める星空なんて何年ぶりだろう。唯一の失敗はビールを持ってこなかったことだった。明日の天気が悪くなるのが信じられないくらいの星空の元、眠りについた。

/7 朝起きると雲が低く垂れこめ、南岳の稜線は見えなかったものの、東の空は晴れていたので朝焼けカールを見ることはできた。撤収後、すぐ上部の灌木帯の踏み跡をたどる。ど真ん中を行くものと右寄りに進むものがあったが、右寄りは藪がなさそうだったのでこれをたどった。灌木帯を抜けるとモレーン上に出る。結構巻き気味に踏み跡がついていたのでカール恥をトラバースするようなルート取りになってしまったが、中央を進めばモレーンど真ん中に出られたようで、景色重視ならこちらの方がよかったかなと思った。ただ中央はハイ松帯なので、紅葉重視なら自分のたどった踏み跡の方がナナカマドなどが間近でいいんだろう。
 詰めるガレは一番低い所を狙って登る。後半は登りやすい所を詰めていく感じで登る。到達点は一般ルートよりも横尾の刃側、とりあえず天狗池で休もうと先を急ぐ。天狗池では残念ながら槍は見えず、よく見る例の景色に出合い事はできなかった。先客のおじさんは1時間待ってほんの少しだけしか見えなかったと言っていた。それでも紅葉はなかなかのものだった。
 粘ってもダメそうだったので早々に下山することに。槍沢に合流すると再び人が多くなった。標高が低い所は雲が切れているエリアになっていたので、槍沢U字谷内は黄色に染まっていい眺めを提供してくれていた。長い槍沢コース、嫌いなルートTOP10に選べるくらいだったんだけれど、山を登り始めて『槍沢いいなぁ』って初めて思った。北アの山はアプローチがいい所が多く、これだけ時間をかけてフィヨルド的な地形の中をすすむコースはないわけで、色づく槍沢に見とれてしまった。槍沢ヒュッテより下部の谷筋も、上流を振り返ってみればヨーロッパ的で良かった。
 横尾に到着した頃、かなり雲は取れていたが前穂がようやっと見えたくらい、風も強かった。徳沢でソフトクリームを食べもせず、下山後の風呂と買い物に集中し上高地着。竜島温泉→きろろ→十字路→富士アイスの方程式で下道帰宅となった。
 足慣らしと思ってきたけれど、次はうまく宿泊地をつないで3泊くらいで楽しみたい。

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