初雪直後の乗鞍岳、シャトルバス運行終了のため三本滝から剣ヶ峰へ
- GPS
- 07:45
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 1,412m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:45
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
高尾09:24(JR中央本線) 甲府10:55/10:58(JR中央本線・篠ノ井線) 松本12:53 (乗鞍高原前泊) 復路: 三本滝駐車場16:30(友人車) 松本駅18:00 松本18:40(あずさ54号) 八王子20:35 |
写真
感想
もともと9月に予定していた乗鞍岳登山。
今年は高い山に全然登れていなかったが、一度くらいは高い場所に行きたいなと思っていた。
今回一緒に行くTk君提案の乗鞍岳はハイキング気分で簡単に高い場所を歩けるので、高い山に全然登っていない今年でも大丈夫と思い計画したのだ。
が、緊急事態宣言の延長で延期。
本当は先週に予定していたが、冬型になり天気が悪そうなので再度今週に延期していた。
天気予報も良く安心していたのだが、直前の火曜日に再び冬型の気圧配置となって、関東中部地方の山々に初雪の便りが。
そのタイミングで乗鞍岳にも初雪が降ってしまった。
それ以降、乗鞍エコーラインの凍結のため畳平までのシャトルバスは運休していたが、そのまま今期の営業は終了とのこと。
こうなったら仕方がないので、乗鞍高原のハイキングでもしようかと思っていた。
土曜日に前泊地の乗鞍高原へ。
行きはTk君と待ち合わせの松本駅へ普通列車で向かう。
この日も冬型の気圧配置とのことで、南アルプスは天気は良いようだ。
日野春駅は停車時間が長いが、ここでは目の前に甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山を眺めることができる。
南アルプスの山々の頂はうっすらと雪化粧をしていた。
松本駅到着後、待ち合わせ場所のアルプス口ロータリーから北アルプス方面を見るとこちらは雲の中。
乗鞍高原に宿泊し、翌日曜日は乗鞍高原散策のつもりで遅めに起床。
目の前には雪化粧をした乗鞍岳が、青空を背景にそびえている。
今日は高気圧にすっぽりと覆われていて天気も安定していそうだ。
こうなるとやっぱり登りたいという気分が抑えきれなくなってくる。
三本滝駐車場に着いてみると全く雪がないので、これなら登れるかもしれないと軽アイゼンを携行し、行ける所まで試しに登ってみることにした。
山頂剣ヶ峰までのコースタイムは往復10時間で、時刻は8時を過ぎていたので少しペースアップ気味に歩くことにした。
標高2000mあたりになる摩利支天バス停付近からうっすらと雪が積もり始めていたが、軽アイゼンを使うほどでもない。
位ヶ原山荘に到着し、このペースなら16時には下りてこられそうなので山頂まで行くことを決断。
位ヶ原山荘を過ぎて、標高2500mを過ぎたあたりから雪が増えてきた。
雪は新雪で凍結しておらず「モフモフ」としている。
こういう感じで軽アイゼンを付けると裏に雪が玉になって付いてしまい却って危ないと、山岳会に所属しているTk君のアドバイスもあり、ツボ足で進んでいく。
今年は暖かさが続き木々が色付いていなかったところに急に寒さが来たようで、色付く前に葉が散ってしまったようだ。
それでも、ナナカマドの赤い実が雪景色に彩を添えている。
肩ノ小屋口で、食べていなかった宿でいただいた朝食のおにぎりを食べ腹ごしらえ。
ここからいよいよ高山帯の雪山…と思ったのだが、積雪量は今までと変わらなかった。
肩ノ小屋から先はもともと登山道もよく整備されているし、稜線上で吹き飛んでしまったのか雪もあまり積もっていなかった。
結局最後までツボ足で進めるくらいの雪の量だった。
振り返ればうっすら雪化粧をした槍穂高連峰。
2年前に歩いた笠ヶ岳から西鎌尾根の稜線もよく見えている。
遠く浅間山、八ヶ岳連峰もうっすらと雪化粧。
南アルプス、中央アルプスは雲に隠れてしまっている。
どうやら標高2000m以上が雪化粧をしているようだ。
白く粉砂糖をまぶしたような高山の風景は、陰影が強調されたようで美しい。
天候に恵まれ、風も弱く陽射しも暖かい。
絶好の雪山ハイク日和だ。
山頂の乗鞍本宮の鳥居には大きなエビのしっぽが付いている。
前に来た時は南側目の前には御嶽山がよく見えたが、今日は雲に隠れている。
西側からは徐々に雲が迫ってきていて、明日にかけて天気は下り坂のようだ。
それでも風も穏やかで気温も低くなく、山々を眺めながらいつまでもいられる感じだったが、下山があまり遅くなるわけにもいかない。
山頂にいた30分ほどの間によく見えていた槍穂高連峰まで雲が迫ってきた。
山頂はずっと貸し切り状態。
登りで会った人も5人、下りですれ違ったのも2人だけ。
シャトルバスが運休した乗鞍岳は静かな山だった。
下りは雪が登りよりも緩くなってきていて、ところどころで踏み抜くことがあった。
なので、位ヶ原山荘から先摩利支天バス停までは乗鞍エコーラインを歩くことにした。
ここは4年前「乗鞍天空マラソン」で走ったところなので懐かしい。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1175731.html
最後は行きは通り過ぎた三本滝を見に行くことに。
思った以上の立派な滝で観光客も多かったが、今年の紅葉はやはりハズレ年のようで周囲の木々の色付きは悪い。
無事16時には下山でき、Tk君の車で松本駅へ。
久しぶりにの駅ビルMIDORIの中を歩くと主に飲食店を中心に空きがたくさんできてしまっているようだった。
特急あずさはE353系に車両が統一されてから「スーパーあずさ」と「あずさ」の区別がなくなってしまった。
なので停車駅の少ない速達性の高い列車が分かりにくい。
乗った松本18:40発の「あずさ54号」は八王子20:35着で所要時間1時間55分なので、以前なら「スーパーあずさ」の区分だったはずだ。
久しぶりの高山の登山となった乗鞍岳。
まだ雪は薄いとはいえ思いがけず雪山登山となった。
バスが走っている時期なら乗鞍岳に下から登ることはないだろうし、滅多に積雪期の高山を歩かない自分にとっては新鮮な山歩きができた。
これから雪山登山の季節を迎えるTk君にとってはツボ足の訓練になるいい山歩きができたそうだ。
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