氷ノ山
- GPS
- 06:41
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 869m
- 下り
- 872m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:43
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体にコースは整備されていて歩き易い。福定から氷ノ山越えコースは湧水があるので、足元が常時濡れていて歩きにくい場所がすこしある。 秋の土日は物凄いハイカーで混雑するので、ウィークデーに行くと静かにのんびりと楽しめるでしょう。 |
その他周辺情報 | 八鹿・氷ノ山ICすぐ近くにコンビニや道の駅がある。 |
写真
感想
初めての氷ノ山に行ってきた。メンバーの一人は5年ほど前に1度登ったとのことだが、余り記憶に残っていないという。
氷ノ山ICから9号線、県道87号を進んで、福定という集落に来たのでもうすぐだと安心していたら、いつの間にやらハチ高原スキー場にきてしまった。慌てて、地図を開いて確認する。福定集落の分岐を左折して谷沿いを進むようだ。戻ると、確かに氷ノ山↑という標識があった。もうすぐと思って見逃したのだろう。
すると道端に路駐が3台あったので、駐車場は満杯なのかしらと不安になる。林道状の道脇に車が見えた。駐車場は2個所あるよう(これはミス)なので、少し進むと狭い林道が続く。これは氷ノ山スキー場へ行く林道で、東尾根から帰ってくる道だ。Uターンする場所を探して何とか向きを変えるが、あの駐車場へはもう入れないのだろう、後ろから数台の車が登っていった。このUターンした場所はそれなりに広いので、道脇に路駐して登ることにした。右側は車が十分通過できるので、問題はないだろうと思ったのは当事者だけだったようだ。(夕方警察から確認の電話が自宅にあったようで、帰宅後災難であった)駐車地から林道を下ると直ぐに福定親水公園登山口で、車は目一杯積み込まれている感じである。これでは狭すぎると感じたが、日曜なのでやむを得ないか?やはりウィークデイーにすべきであったと思った。
登り始めると、直ぐに布滝の標識があるので展望個所まで行ってみると、それは見事な20mは優に超える豪快な布を垂らしたかのようで、正に名称は的を得ていると感じた。道は整備されているが、28折れ坂とかいう急峻な九十九折れ道を喘いで登る。昨日は雨だったようで、道はぬかるんでいる。上から下ってくる若者に、上部に雪はなかったか?と聞くと、”雪はないが、酷くぬかるんでグチャグチャだ”とのことであった。そのことば通リ、それからは道に水が溜まっていて、足元が悪いことこのうえない。沢を横切るのに大きく谷に降りて越さねばならないが、その谷が深くて急傾斜の仮の階段が下りと登りにあって、怖いくらいな傾斜である。でもこれがなかったら、とんでもない上り下りを要求されはずなので、不満などありえようか!
何時の間にか、山毛欅樹林となっているがまだ黄葉は始まってはいないものの、高度が上がれば色ついているのかもしれないと期待が膨らんだ。弘法の水があった、チョロチョロと水がでているが、このような湧水は”弘法”さん名が日本中で多い。これらが足元の悪さにも大いに影響しているような気がする。斜面が急になって、木の階段状となると氷ノ山越に到着だ。立派な小屋は高床式で床下には人が入れるくらいで、雨露は十分凌げるだろう。
此処には西側(鳥取側)からの登山路もあって、何人かが登って来る。我々は登山開始が遅かったので、ここでランチ時間だ。標高が高くなり汗をかいたこともあるので、寒いくらいに感じて羽織りながら温かいものがうまかった。氷ノ山越から丁度氷ノ山山頂の小屋が突き出るように空に向かって立っているのが良く見える。ここにある小屋と同じ形のような気がする。ここは標高1,250mほどなので、山毛欅も他の落葉樹達は色付き始めているが、まだまだ本格的には少し先のようだ。山頂へ向けて登りだすと、鳥取側からは数コース登り口があるようで、登山者はどんどん増えてきた。また、山頂から下降してこられる人も多い。
最後の石と水たまりの道を歩くと、人声が多く大きくなってきたら、氷ノ山山頂で、ものすごい登山者が屯している。その数は百人は下らないだろう。山頂すぐ下のトイレでは、”何班の人は入って”と人の整理をしているらしい。景色は見えることは見えるが、何故かぼんやりとしているのだが、いやそうではなくて、この周辺の山並は何も知らないので、ただうねうねと山があるだけにしか判らないのである。アプリで山名を探索すれど、聞いたことのある山名は一つもなかった。山よりも、人の方がズーっと多いなんて、久しぶりと言うか、ここ10年では初めてではないだろうか!
この人の多さでは、のんびりしていられないと東尾根に向けて下降を開始した。すぐに古生沼の標識があり、笹薮を進むとロープに囲まれた小さな草原があった。よく見ると湿原のようだが、その昔は池であったのだろう。今後は完全な草原となって、池や湿原の名残は徐々に薄れていくのだろう。笹や古千本杉などの樹林帯の道を下降していると、小屋があった。神戸大学のヒュッテらしい。休憩しているとゾロゾロと沢山の登山者が世話人らしい人につれらて小屋に到着した。聞くと80名の団体で、3台のバスで宍粟市から来たらしい。"1班の人こちら”などと言っていることから、山頂でトイレの入場管理をしていたグループのようだ。下降は宍粟市方面のようなので、我々とはコースが異なるのでホッとしたものだ。
東尾根の長い道のりを進んでいると『人面岩』という標識があって、大きな岩を見ると顔のような形の感じもするが、???。(帰宅後写真をよく見て見ると人の顔に見えなくもない)
下りにくい岩交じりの道が笹の道になると、トラバース気味となった。そのササはチシマ笹でものすごく大きい。人の背の倍以上もある。滋賀と岐阜の県境や上越(群馬と新潟)国境稜線などには今も群生しているが、久しぶりに見る大きな千島笹である。春は新芽がとてもおいしいので有名だが、この辺では食用として食べられているのであろうか?
いつの間にか稜線の尾根歩きとなって、快適な稜線漫歩である。ただ、周囲の景色は葉越しに僅かであるのが残念である。時々ハチ高原スキー場の広々した草地が見えるが、それ以外は何も判らないから残念至極である。もっと、この近辺の山並みを散策に来なくては判るようにはなるまいと、次の機会を考えてみようと思った。”連理の木”の標識があって、見事に木が十字に接着したかのようにくっついている。山毛欅の木の黄葉もここまで下りてくると、まだのようで青々としたものが多い。すると今日3度めの小屋があった。東尾根休憩小屋とのことだが、小屋の屋根は皆同じように急傾斜の三角である。これは積雪を見越して、雪下ろしをしないでもいいように自然に雪が落下するような工夫なのだろう。それくらいこの辺は積雪量が多いのかもしれない。ただ、それは昔のことではないだろうか?キット加藤文太郎の時代ならば、これでないといけなかったものと思われる。
小屋から急斜面の道を下ると林道に出る。そこは東尾根登山口と言う立派な石つくりの標識があった、直ぐそばには氷ノ山スキー場が広がっている。車も沢山駐車していて、下山後の整理などしている登山者も沢山いる。我々は林道の路駐場所まで40分程歩かねばならない。林道を今日の余韻を感じながら歩いていると、後ろから車が来たので脇に避けると、車が停車して”乗っていきませんか?”と親切な言葉を戴き、遠慮なく乗せてもらった。路駐場所まで直ぐであったが、下山後のかったるい身体で歩く最後の歩きはシンドイもので、感謝、感謝である。気持ちの上では、楽しかった感覚で一杯であるが、身体は重いのであった。
兵庫県の方らしいが、御親切なご夫婦の登山者の方に何とお礼を申し上げたらいいか判らないほど、嬉しいものであった。我々も見習わねばいけないな!と感じながら、帰途についたのだった。
携帯はGPSを使用していて、電池残量が極端に減少していたので、機内モードとしていたこともあり、警察と自宅からの電話は双方とも通じなくて、気分良く帰宅したにも関わらず、災難が待っていた。路駐の迷惑電話が警察にあったらしく、自宅へ和t氏への連絡のために電話があったようだ。路駐はいいことではないのは確かである。注意しないといけないと反省をしたハイクであった。
”八”、”竹”
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