神室と鳥海を結ぶ分水嶺 934m峰〜黒森〜出穴森
- GPS
- 08:27
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 814m
- 下り
- 843m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:29
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
荒れた林道を少し歩くと堰堤になる.左岸から越えてそのまま踏み跡を辿り沢に降りる.何回も渡渉をするが登山靴で渡れる.右岸を歩くことが多かった.所々に昔の道が残っているので捜しながら歩く.尾根にも所々道が残っており利用しながら歩く.尾根の前半は痩せ尾根が多くやぶが薄い.後半はやぶが目立つが通過を躊躇うほど酷くはない. 934m峰から黒森までの前半はやぶが薄く踏み跡も部分的にあるが,登るにつれて道は不明瞭になり灌木と根曲がり竹の密やぶになり苦労する.黒森山頂もやぶ. 黒森の下りも根曲がり竹のやぶが目立つが,標高を下げるにつれて笹は細く密度も薄くなる.出穴森の山頂近くは蔓性のやぶが酷く身動きが取れなくなる場所もあり苦労する. 出穴森の山頂もやぶだが密度は薄い.東側に下る尾根は稜線よりもやぶが薄く歩きやすいが,下部では灌木のやぶが目立つ部分もある. 登山道以外の場所にマーキングはほとんどなかった. |
写真
感想
山形県でまだ残っており気になる稜線は中央分水嶺から鳥海山に続く分水嶺だ.この分水嶺で登山道があるのは神室連峰と丁岳,甑山付近だけで,あとは積雪期に歩くかやぶ漕ぎになる.今回は神室連峰から北に続く道のないやぶの分水嶺を歩いた.
地形図では今回登った尾根に破線記号がある.昔は道があったようだが,最近は荒廃しヤマレコでも無雪期の記録はない.歩いてみて道は荒廃していたが,所々に昔の道が残っているので捜しがら歩くと楽ができる.尾根にも所々道が残っており利用しながら歩ける.全体的にやぶは薄いが稜線近くでは道が不明瞭でやぶが目立つ場所もあった.途中に反射板への案内板があったので昔は巡視路だったのかもしれない.
934m峰に黒森への朽ちた指導標があったので,ここも道があったようだ.確かに黒森までの前半はやぶが薄く踏み跡も部分的にあった.でも登るにつれて道は不明瞭になり灌木と根曲がり竹の密やぶになり非常に苦労する場所もあった.黒森山頂にマーキングや山名板はなく三角点がやぶの中にあった.この稜線にも有屋峠街道として道があったようだが,荒廃し道形はほとんど残っていない.
黒森から出穴森の分水嶺は黒森付近の根曲がり竹のやぶが目立つが,標高を下げるにつれて笹は細く密度も薄くなる.ただ出穴森の山頂近くは蔓性のやぶが酷く身動きが取れない場所もあったので剪定ばさみを利用しながら進んだ.この稜線の後半はヤマレコ初トレースになる.
出穴森の山頂から下った尾根は後半の潅木のやぶが少し煩わしいが,全体的にやぶが薄く歩きやすい.
ここから南東に続く分水嶺山行:
神室連峰の分水嶺 神室山〜前神室山〜水晶森〜934m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1567220.html
ここから北に続く分水嶺山行:
神室と鳥海を結ぶ分水嶺 923.5m峰〜出穴森
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4074090.html
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黒森。二等三角点でもあり、山形県内の「クロモリ」と名の付く山を全部登頂して三角点も撮影するということから、2008.5.24に水晶森登山口から有屋峠を経て訪ねていました。
峠を9:48、三角点に10:53〜11:30、峠に12:15、水晶森に寄ってから下山しました。当時の県境は歩き易く、三角点周辺も刈られていました。
点の記で公開されているものは調整時期順で観測日が明治39.8.19、平成19.10.31、同20.8.11、そして同23.7.29です。
その、最後の測量状況がNHK総合テレビで放送されて、私はビデオに録ってありました。月曜から金曜までの18:10〜19:00まで放送されている地域ニュース。当時は「やまがたニュースアイ」で2011.8.16放送です。(今は、やままる)
その年にあった東日本大震災で東日本は大きく地盤がずれて最大で5m近くもあったり。地盤も多くが低くなりました。そのため、国は大規模な測量をしたのです。
番組では鳥海山七高山での測量現場も伝えました。(担当したのは村井測量設計株式会社)
黒森では器材運びからセッティングなども詳細に報じていて、とても興味深いものです。標石に埋められている「ICタグ」も、その測量の前につけられました。
測量結果はその年の10月下旬に公表されて、標高も改定。さらに精査をした後、2014年に全国規模で大幅な改定が発表されました。そのため、黒森は私が訪ねた時の標高は1057.73mでしたが、2014年に1057.57mとなりました。
komechanさんは2008.5.24に水晶森登山口から有屋峠を経て黒森を登られたとのこと.その頃はまだ歩きやすい道があったのですね.10年以上経った今では廃道になっておりやぶ漕ぎが大変でした.黒森の山頂もやぶだらけで休むのも苦労しました.
相渡の山頂も先月に komechanさんが登られた時はやぶだったとのこと,立場が全く逆になってしまいましたね.私が登った頃の相渡でも何か測量のイベントがあったのでしょうか.何れにしても,相渡も黒森もやぶの中の三角点を見る方は年に何人いるのでしょうか.
思い出して宮城県の岳人、曽根田さんの山行記を改めて読み直しました。
「やまがた山」の鉤掛森にも出ている有屋峠新設ルートで黒森に立ったものです。
やまがた山
http://yamagatayama.com/archives/3402
曽根田さん記事
https://yama-sone.at.webry.info/201109/article_9.html
黒森の山頂は測量が入った二か月後で広い刈られたままの写真です。
黒森のやぶのない山頂を見て驚きました.今とは大違いで,全く別の場所に見えます.
登山道は使われなくなると10年ほどで完全に廃道になってしまうのですね.
また刈り払いされることを願いますが,このまま自然に帰るのも良いのかなとも思います.
いろいろ,教えていただきありがとうございました.
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