記録ID: 3806960
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ハイキング
奥多摩・高尾
高尾山北面支尾根5(非一般道) 伊能忠敬が歩いたかもしれない道などの踏み跡探査
2021年12月04日(土) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 06:09
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 489m
- 下り
- 497m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:09
距離 7.6km
登り 497m
下り 499m
9:09
0:00
30分
高尾山ちか道合流
9:39
0:00
33分
駒木野方面へ尾根下降開始
10:12
0:00
50分
南浅川右岸と駒木野の間の橋
11:02
0:00
50分
金毘羅台への尾根に乗る
11:52
0:00
17分
蛇滝林道東端へのトラバース路
12:09
0:00
14分
蛇滝林道東端
12:23
12:51
0分
高尾天満宮西の尾根と蛇滝林道交点、昼食
12:51
0:00
31分
高尾天満宮西の尾根の蛇滝林道より上部登行開始
13:22
0:00
20分
尾根の途中の動物モニターカメラ設置地点(ここからトラバース路を西進)
13:42
0:00
27分
歩行路崩壊部 通過所要時間約15分
14:09
0:00
6分
蛇滝口登山路に合流
14:52
0:00
10分
国道20号
15:02
高尾山口駅
荷物:7kg、歩数:14000歩
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蛇滝林道と蛇滝口登山コースと里道は問題なし。 非一般道は、無論、道標はなく、いくつか難所があります。とくに1号路の北側を並走するトラバース路は注意。 全般に藪歩きとルーファイのそれなりの経験が必要です。 詳細はルート図に紐づけした写真で説明します。 |
写真
左奥のピークからこちら(駒木野方向)へ向かって降りてきたところを振り返った写真。どうも踏み跡が薄いと思っていたら、写真右方向から明瞭な道が合流してきている。リボンが見える。正しいルートの入り口は稜線を右に下がったコルにあたりと思われる。
下りの最後でこれは思いがけない看板。人に会わないはずの埋もれた古道を歩いてきたのに、突然人に出会ったような驚き。こんな看板を立てるほどこの道は歩かれているという林野庁の認識が突きつけられた。見方を変えれば、この看板はこの道に歩行路としてのお墨付き(黙認の了解)を与えているようなもの。
わたしは踏み込んではいけない後ろめたさを感じつつここまで下りてきたのだが、これを見て少しだけ気持ちが軽くなった。
でも、看板は一般道からは見えない位置に立てられ、いたずらに人を呼び込こまない配慮がある。林野庁の苦慮がにじむ。立ち入るなとは言わないけれど、言ったとしてもどうせ入るだろうから、ならば心して歩けよ、と。わたしには、ちょっと場違いに物々しいというか、インパクトが大きすぎる看板だった。いつまでも尾を引いている。
逆ルートをたどらなくてよかった。たどっていれば、いきなり入り口でこの看板とトラロープに出くわし、めったに人の通らない古道への期待は壊れたにちがいない。この看板は観光地のエントランスの歓迎メッセージに私には見える。初めてこのルートを歩くのであれば、下りに使った方が雰囲気をより多く味わえるだろう。最後に落ちがつくのは仕方がないとして。
わたしは踏み込んではいけない後ろめたさを感じつつここまで下りてきたのだが、これを見て少しだけ気持ちが軽くなった。
でも、看板は一般道からは見えない位置に立てられ、いたずらに人を呼び込こまない配慮がある。林野庁の苦慮がにじむ。立ち入るなとは言わないけれど、言ったとしてもどうせ入るだろうから、ならば心して歩けよ、と。わたしには、ちょっと場違いに物々しいというか、インパクトが大きすぎる看板だった。いつまでも尾を引いている。
逆ルートをたどらなくてよかった。たどっていれば、いきなり入り口でこの看板とトラロープに出くわし、めったに人の通らない古道への期待は壊れたにちがいない。この看板は観光地のエントランスの歓迎メッセージに私には見える。初めてこのルートを歩くのであれば、下りに使った方が雰囲気をより多く味わえるだろう。最後に落ちがつくのは仕方がないとして。
降りてきた尾根の西隣の尾根(P320mに登りつめる)に取りついて見たが、末広がりの尾根の東端には登路はなく、古い、かすかな西向きのトラバース路に出たので、それに沿って歩いたが、斜面が急で、崖すら見え、登りの道らしきもは見つからないまま尾根を回ると沢に達し、対岸が見えた。
P320m北尾根はピークから下降路があるのかどうか、いずれ確認してみたい。
P320m北尾根はピークから下降路があるのかどうか、いずれ確認してみたい。
対岸(西方、左岸)には赤テープと塩ビの給水管が見え、そちらの方がはるかに歩きやすそうなので、狙っていたP320mの尾根はあきらめ、対岸の尾根にねらいをスイッチした。
一旦沢へ下り(写真)、対岸へ渡り、尾根に取り付いた。この尾根は金毘羅台へ直行する。
一旦沢へ下り(写真)、対岸へ渡り、尾根に取り付いた。この尾根は金毘羅台へ直行する。
尾根を直登中、傾斜がきつくなる辺りで右に赤リボンが激しく招く。巻き道かと、つい踏み込むが、尾根を回ったあたりで急に下降を始めたので、巻き道ではないと気づき、強引に尾根へ登る。作業リボンなどに惑わされず、そのまま尾根の直登を続けていればよかった。
ところで、この明瞭なトラバース路はどこから始まってどこまで行くのか?P320mの尾根を横切っているかもしれない。大変興味深い。
ところで、この明瞭なトラバース路はどこから始まってどこまで行くのか?P320mの尾根を横切っているかもしれない。大変興味深い。
尾根筋に戻ると、灌木が多く急傾斜で歩き難くなる。かなり登り、そろそろ蛇滝林道東端へ向かうトラバース路に出ると期待したが、この写真の場所はまだそれではなかった。かつて歩いたことがあるトラバース路はもっと明瞭だ。
高尾天満宮西の尾根の、林道から上の部分を登り始めてすぐに見える旧道の名残。この旧道の数メートル下は林道法面の崖上。この道は崖を切り取って以来、そのまま放置されきたはず。
林道から法面の上へ取り付くには尾根に向かって右手から。
林道から法面の上へ取り付くには尾根に向かって右手から。
本日最大の難所。写真では、向こう側から歩いてきたが、道が崩落し、崖がむき出し。つかめるものは何でもつかみ、斜面を7・8m下り、崩落を横切ってもとの高さまで登り直した。この写真はそこからの撮影。通過に15分ほどを要した。斜面には、新しい足跡が濃く残り、イノシシだけではなく、人通りもあるように感じた。
このトラバース路(モニターカメラより西の部分)はステップ面が傾斜し、ザレて歩き難いところが多い。おまけに、イノシシの細い足が路肩部分をえぐりながら歩いた跡は柔らかくて崩れやすい。ステップを置く位置とバランスに注意が必要。でも、緊張感も含め、よい雰囲気のルートだ。最も近いところでは30メートルほどの距離に1号路が並走しているなんて信じられない静寂。
今回はモニターカメラの東側のトラバース路はチェックしなかったが、そのルートもどうも気になる。
このトラバース路(モニターカメラより西の部分)はステップ面が傾斜し、ザレて歩き難いところが多い。おまけに、イノシシの細い足が路肩部分をえぐりながら歩いた跡は柔らかくて崩れやすい。ステップを置く位置とバランスに注意が必要。でも、緊張感も含め、よい雰囲気のルートだ。最も近いところでは30メートルほどの距離に1号路が並走しているなんて信じられない静寂。
今回はモニターカメラの東側のトラバース路はチェックしなかったが、そのルートもどうも気になる。
感想
【記録】
ルート図に紐づけした個々の写真に感想とともに記載しました。
【感想】
今回最初に下降した尾根と、1つ置いた西の尾根(登り、金毘羅台直行)は古道らしさが色濃く残っていました。かつて、甲州道中(=旧甲州街道)の駒木野・新井あたりから現在の1号路に向かう古道はいくつかありますが、いずれかの道を伊能忠敬も歩いたはずだと想像しつつ歩きました。アプローチが短かく、古道として今も歩く人はいるのだとは思いますが、何度でも歩きたい道です。ただ、雰囲気をこのままいつまでも壊さぬよう細心の注意を払いたいです。もちろん踏み込まないのが最も良いのですが。
いつもそうだけど、休憩をとるのは食事時のみで、あとは歩きどおし。疲れを感じたり汗が多いときは、ゆっくり歩けば済みます。どんなに急でも、どんなに藪でも、どんなに道がなくても、一歩一歩の感触が味わい深いので立ち止まる気になれません。これができるのは一人山行ならではのこと。立ち止まって休めば汗が冷えて気持ちが悪いし、筋肉が冷えれば再起動のときに筋肉に違和感があります。休むよりゆっくり歩き続ける方が疲れを感じません。これが自分流。
また、一人なら山と一対一で向き合うことができ、自分とも静かに対話できます。やはり一人です。
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