武甲山(心地よい日なたの尾根をのんびり縦走。)
- GPS
- 05:15
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,086m
- 下り
- 1,073m
コースタイム
7:10 不動の滝
7:40 大杉の広場
8:12 御嶽神社
8:15 武甲山山頂 (休憩)〜8:35
9:00 シラジクボ
9:35 小持山
10:13 大持山 (休憩)〜10:43
10:48 分岐
11:30 妻坂峠
12:00 一の鳥居
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
石の鳥居を潜ると駐車場です。40台くらい停められそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆一の鳥居〜武甲山山頂 丁目石を辿っていけば良いので道迷いの恐れはないでしょう。 よく整備されており、苦労する場所はありませんでした。 ◆武甲山〜シラジクボ 急傾斜の下りですが滑る箇所はありませんでした。 ◆シラジクボ〜小持山 始めはなだらかな尾根道ですが、頂上に近づくにつれ急登になります。 積もった落ち葉に足をとられそうになるので滑らないよう要注意です。 ◆小持山〜大持山 高低差はあまりありませんが、全体的に岩場の上り下りが多いです。 一箇所、足がかりがなく隙間の狭い2つの大岩の間を抜ける箇所があります。 手か足をジャムらせて乗り越える必要があります。ちょっと難渋しました。 途中、西側方面の展望台のようになっている場所があるので景観は良好です。 ◆大持山〜妻坂峠 始めはなだらかな下りで足に優しい。ただし途中から急傾斜になり 気が抜けなくなります。登山路に沿って土嚢が積んであり、そこを踏んで進む こともできますが、土嚢止めの鉄杭で靴を引っ掛ける危険があるのでご注意を。 ◆妻坂峠〜一の鳥居 地形は急傾斜ですが、ルートは蛇行しているので厳しくはないでしょう。 ただ、北向き斜面でほとんど日が差さないので防寒は必須。 林道を渡った先で地面が濡れている箇所は凍結しています。 |
写真
感想
まだ行った事のない秩父の山に行ってみようと、武甲山に登ってきました。
武甲山といえば、芝桜で有名な羊山公園の遠景になったりしてますね。ガイドブックにも奥武蔵の主、名峰であると書かれ期待は高まります。
最寄駅は西武池袋線の横瀬駅ですが、登山口までちょっと距離があるので車で向かいます。
朝6時半、ようやく辺りが明るくなってきた頃に一の鳥居に到着。割と小さな鳥居を潜るので車のサイズによっては駐車場に入らずに路肩に停めることになるかもしれませんね。駐車場のスペースは40台分くらい。この時間には3,4台しか停まっていませんでしたが、下山後には空き数台にまで埋っていました。
登山届けのポストは登山道入口のルートマップ脇に設置されています。
川を渡ってしばらくはアスファルトで舗装された歩道です。沢に沿って登って行くと分岐が。左に鉄板の橋を渡ると持山寺跡コース、右の階段へ進むと参道コースですね。参道コースはここから本格的な登山道になります。ただ、道は整備されているのでつまづく心配すらない歩きやすい道でした。
不動滝を過ぎ、木の階段を渡ったところでようやく朝日が稜線から顔を出し、登山道がオレンジ色に染まりました。明るい木立の中、丁目石を追いながらせっせと登ります。丁目石には古いものと新しいものが並んでいる箇所があります。造作の違いから見て、最新のものは少なくとも第三世代のようですね。推定二代目の石には作った石工(もしくは寄進者かな)の出身地と名前も彫られていますが、近江国とか割と遠くの地域の人だったりして驚きます。
大杉の広場を越えると道に岩が目立つようになります。石灰岩の山だけあってときどき真っ白な石が転がっていたりします。いくつかの丁目石にはお供えするように白い石が置かれていますが、何かのおまじないかと気になりますね。
丁目石が50を超え、稜線上の道標が見えたら山頂まであと少し。建てて間もない外観の山頂トイレがありますが、冬の間は使用できないようですね。トイレ正面からの階段を登って御嶽神社に入ります。狛犬は妙にひょろっとしていて狐かヤマイヌのようで独特です。建物に向かって左から回り込むと第1展望台、右から行くと第2展望台です。山頂があり、景観が優れているのは第1のほうですね。
斜面を少し登り、岩場を抜けるといよいよ展望台です。三角点と山頂標柱、展望できる山と方角を示した盤が設置されています。南から西にかけての半面は木々で遮られているのであまり見えませんが、北から東にかけては大展望が広がっています。ここのところ神奈川〜山梨の山に行くことが多かったので、群馬以北の山を眺めるのは久しぶりです。
ずっと見ていたい気持ちもありましたが、気温は氷点下。行動していない間に体も冷えてきたのでお茶と糖分を摂取して早々に戻ります。稜線上の道標に戻り、そこからシラジクボ方面へ。
武甲山の下り道はそこそこの急傾斜ですが、細かく蛇行しており、滑りにくい地面でもあるため難なくクリア。ほぼ南向きの斜面なので陽射しが暖かく、冷えた体に非常にありがたいです。シラジクボ近辺に至ると傾斜もゆるくなり道も乾いているため、とても歩きやすい。自分の出す音以外は聞こえないほど静かな点も大満足です。
小持山への登りに差し掛かると一転して急傾斜に変わります。ときどき岩場もあったりしてよじ登るように進みます。振り返ると辿ってきた道のりと武甲山がよく見えるので、それを眺めながら適度に休憩を入れて行くとよいでしょう。
小持山からは武甲山の無傷の面と秩父の山ヒダがよく見えました。青空に映えて実によい景色です。それにしても武甲山って東側と西側で常緑樹と落葉樹に、植生が真っ二つに分断されているんですね。不思議な感じがしました。
小持山から大持山にかけては岩場の上り下りが多いアスレチック区間です。足をかけるところがなく、中途半端に隙間のある2つの岩を乗り越えるのはちょっと苦労しました。途中の展望場所からは、奥武蔵〜奥秩父方面の山々がよく見えます。天気がよければ富士山や八ヶ岳が見えるそうですが、今日は遠方に雲が多かったので見えませんでしたね。
大持山に着いたら一休みしようと思っていましたが、山頂はあいにくの狭さ。荷物を下ろしたら斜面を転がっていってしまいそうです。仕方なく、さらに進んで尾根が若干広くなっている部分の通行の邪魔にならないところで腰を下ろし、少し早めの昼食にします。・・・冬の山行にはおにぎりはダメですね。少し凍り始めていました。
食事を終え、行動再開。妻坂峠へ向かう分岐点は広々としており、展望も非常によかったです。さっきの場所でなく、ここで休憩すればよかった!とかすかに後悔。峠に向かって歩くと、林業関係者の荷物と、伐採中の幟が。遠くからかすかにチェーンソーのエンジン音も聞こえてきます。これならクマも隠れてそうだし熊鈴なくても平気だったかなーとか考えながら、緩い傾斜の登山道を日光浴しながら下っていきます。
峠に近づくと傾斜がきつくなり、排水路のように斜面に掘られた溝が現れます。溝が崩れないように積まれた土嚢の脇にトレースが付いているのでそこを歩いていきます。乾いた砂の斜面になっていますので滑らないよう注意が必要。溝の中も歩けますが堆積した落ち葉が柔らかすぎて歩きにくい感がありますね。
妻坂峠からは一の鳥居に向かっての下山路。武川岳への寄り道も頭をよぎりましたが所要時間を考えて予定通りそのまま下りる事にしました。沢に向かっての北斜面なのでほぼ全域が日陰で寒いルートになっています。何度か蛇行しながら沢に到着。浅瀬を渡渉したらあとは沢沿いを真っ直ぐ下るだけです。
沢沿いの道には石がゴロゴロしており、赤、黒、白と妙に色とりどりです。鮮やかな白は石灰岩として、普段見かけない赤の岩は何の種類の岩石なんでしょうね。
車道を横断してしばらく進むと一の鳥居が見えてきて、周回ルートは終了。駐車場で出会ったランナーの方に神奈川から登りに来たと話したら驚かれちゃいました。
帰りは横瀬駅に寄り道して、観光案内所で山バッジを購入。駅前に公衆トイレもあります。事前にチェックしておいて良かった!
−−−−−−
今回は初めて奥武蔵の山登りをして見ました。
風もなく穏やかな晴れの日だったので、気持ちよく歩けて大満足です。
奥秩父の山々に比べて穏やかな山が多い印象なので、とりわけこの季節には行きやすい山域かなと感じました。
Caseiさん、こんばんは。
山頂と小持辺りでお会いしました〜
天気は程良い晴れでしたけど、止まっているとたちまち寒くなる風の冷たさでしたね。
山は山域によって何かしら空気感みたいなものが違っていて、武甲山はやっぱり奥武蔵・秩父らしさがあります。
丹沢と違って華やかさはあまり無いかもしれませんが、素朴な雰囲気とか、少し歴史を感じる古い石碑や狼像たちなど、垢抜けない感じが私は大好きです。
またどこかでお会いした際にはどうぞよろしく〜
mizcreidさん、はじめまして。
微風でも体が冷えましたから、たとえ晴れていても油断できませんね。
強い風は幸いにして吹かなかったので助かりました
おっしゃるとおり、秩父の山はどことなく雰囲気が違う気がしました。落ち着くような感じがして気に入りましたよ。
また折を見て、秩父エリアの他の山も巡ってみたいですね。
どうもありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する