東沢釜の沢東俣
- GPS
- 17:58
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 3,045m
- 下り
- 3,034m
コースタイム
708 西沢渓谷駐車場
749 東沢河原
804
851 ほら貝のゴルジュ
929 山ノ神
1011 乙女の滝
1029 東のナメ
1056
1113 西の前沢?(西のナメの前の滝)
1117 西のナメ
1200 信州谷との二俣
1203 魚留めの滝
1310 曲がり滝
1402 両門の滝
1440
1602 広河原の上の方(幕営地)
5/3
718 広河原の上の方(幕営地)
744 4段40m滝
749 ミズシ沢との二俣
1029 甲武信小屋のポンプ小屋
1045 甲武信小屋
1142
1539 西沢渓谷駐車場
天候 | 5/2 晴 5/3 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原は倒木に覆われていた。なので薪には困らない。 木賊沢を分けた後のナメ滝が一番厳しいような気がする。今回は2ピッチで登る。途中にボルトがあるのでそれを使用。 下山に使った近丸新道はところどころ崩壊していたりざれたトラバースがあるのでそれなりに注意。 |
写真
感想
後藤さんの登山学校の沢に参加。今回は東沢釜の沢東俣。去年のリーダー学校では天候があまりよくなく千畳のナメまで行って引き返した。そのため沢での泊まり、焚き火も出来なかった。今回が泊まり、焚き火は初体験。以前後藤さんの登山学校の沢で一緒だったKさん、山の会で一緒だったNさんと3人参加。
前日は道の駅みとみの駐車場で幕営。トイレも水もある広い駐車場で前夜泊にはちょうどいい。各自朝食を済ませて西沢渓谷入口の駐車場へ移動。ザックを背負った何組かを見かけたが装備から沢ではなさそう。駐車場でストレッチ、ミーティングを済ませて出発。まずは西沢渓谷へ。ナレイの滝、新緑が綺麗。紅葉で有名な西沢渓谷ですが新緑もなかなかでは?最後のトイレのところで計画書提出。
吊橋を渡ってすぐ西沢渓谷の一般道を右に外れ堰堤上部の河原に降りる。ここは幕営できる。泊まりだけを楽しみに来るのもいいだろう。実際去年はここにテントがあった。河原の端まで歩いて沢靴に履き替える。ハーネスはまだつけない。結局ハーネスをつけたのは魚留めの滝の手前。
何回か渡渉してさかのぼっていく。でも基本的に山の神までは左岸上部をずっとトラバースしていく感じで時々沢に下りる。今回後藤さんが先頭だったが、自分が先頭を歩くとするとどこで渡渉するかとか高巻き道はちゃんと繋がってるのかとか色々考えることが増えそうだ。ついていくだけなら岩の上に残った前の人の足形が乾く前にたどっていけばいいのだけれど。沢を道路に例えるとコーナーの内側と内側を繋いでいくように渡渉していたように思う。内側はたいてい流れが緩やかなほうで河原になっている。外側は急な流れに削られて崖になっている。
山の神を過ぎて少し先で沢に降りる。そして河原を歩く。沢靴は登山靴のように固くないので河原の岩のでこぼこがより足の裏を刺激する。ふとっちょ現代人の自分にはちょっと刺激が強い。足裏のアーチが軟弱なのかな。
東沢の河原は広く上部は開け明るいがはるか上、前後に見えるピークの岩肌が秘境、自然の険しさ厳しさをかもし出す。そして乙女の滝に癒される。東御築江沢、乙女の滝、東のナメと次々現れる滝がいちいちナメ滝。この癒されるナメ滝と険しさを感じるピークはどちらもこのあたり一帯の地質がなすものでそれを別の方向から見ているだけなのかもしれない。
去年は雨で一面黒い東のナメだったが今年は天気もよく白っぽい岩の上を水が流れてそれが上のほうまで続いていて圧巻だった。少しだけ登ってみた。下りは右のまき道。
東のナメ、西のナメ。どちらのナメもその先に試練がある。微妙な傾斜の一枚岩をトラバース。つるっとすべってドボンする変な自信あり。今回も西のナメの後の試練でドボンした。バランスが悪いのだろう。滑りそうだとおっかなびっくり足を出している。
信州谷との二俣を右、回り込むと魚留めの滝。ここで一休みしてハーネスをつける。リードしてみる。登りきると千畳のナメ。水がゆったり流れているような気がする。もったいなくてゆっくり歩く。千畳のナメの後いくつか滝があるが右岸を巻いていく。
曲がり滝は巻く。両側から巻けるようだ。今回は左から。リードした。真ん中くらいまでは土の中に足を突っ込んで登る感じ。くの字に登ってフィックス。こういうのもなかなか機会がないので勉強になる。
そして両門の滝。ここが東沢釜の沢東俣で一番の見所ではないだろうか。両側とも滝の出合。右側の滝の右を登る。いつもどおり後藤さんがリードしてフィックス。2人がフリクションノットで登り、最後の1人はビレイする。
両門の滝の後のマヨイ沢との出合を通過、ヤゲンの滝、広河原。広河原は嫌になるほどの歩きだと沢の本に書いてあったので覚悟していたがそこまで言うほどの距離には感じなかった。倒木が多くルートが寸断されている。歩きやすそうなところを探しつつ進んだが倒木を乗り越えること数知れず。以前はこんなに倒木はなかったそう。倒木の上にはふかふかの苔が生えている。いずれは朽ち果てたり流されたりして以前の広河原に戻るのだろうか。結局広河原のかなり上部まで行きそこを幕営地とした。次の日楽になるので上部までいけたのはよかった。ビールを沢で冷して乾杯。水の流れる音に囲まれて焚き火をいじりながらゆっくり時間が過ぎていく。月が綺麗だった。
2日目。焚き火の周りで朝食。ゆるゆると準備してスタート。上部には雪渓が残りスノーブリッジになったところやシュルンドも見える。雪渓との境目辺りを歩いていく。雪渓の下に空間が出来ているところは踏み抜いてしまうので雪渓に乗るときは下に雪が詰まっているところに乗っかる。ミズシ沢や木賊沢との出合があるので地形図を見る。あらかじめ地形図に出合の標高を書き込んでおいたのがとても役に立った。でも実は案内版があったりする。木賊沢を分けた後のナメ滝にも下部に雪渓が残っていて雪渓がないときは左から登るところ、右側、雪渓との境目を登った。途中のボルトで分けて2ピッチとした。待ち時間が長くて体が冷えた。沢以外にも言えることだけどこまめな調節、それ以前にさくさく登ることが必要。木賊沢の出合の上の滝の後、左側に沢を離れたと見せかけてその後また沢に戻る。この後は特に難しいところもなくひたすら登る。ポンプ小屋が見えて一安心。想像していたよりかなりしっかりしたつくりのポンプ小屋だった。
安心したのもつかの間、ポンプ小屋から甲武信小屋までの道には雪が残っていて沢靴ではすべるすべる。難儀した。沢靴は柔らかすぎてまともなキックステップはできなかった。そして甲武信小屋。下山の雪の状況が不安だがひとまず大休止。お互いの健闘をたたえあった。小屋のコーヒー500円で乾杯?沢装備はここで解除。そうそう、西俣を登ったという2人パーティとであった。
甲武信小屋からは近丸新道を下る。標高2000mくらいまでは登山道にも雪が残っていたかな。下るにつれて新緑、ツツジが見られる。近丸新道は昔の軌道跡でところどころ崩壊していた。山中たった一泊だけど西沢渓谷の駐車場がなぜか懐かしい。
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