ブナノ丸 - 懲りない思い込みと積雪で疲労困憊も、今冬初の雪山を堪能しました。
- GPS
- 09:15
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,192m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:15
07:10 道の駅どうし
07:27 西沢左岸尾根取付
08:49 P1084(高指)
09:25 高野山
10:50 白井平分岐
11:02 前ノ岳
11:40 白井平分岐
12:22 ブナノ丸
12:58 油沢ノ頭
(ランチ55分)
14:07 樅ノ木沢の頭
14:27 西沢ノ頭
14:53 石保土山
15:25 大棚ノ頭巻道分岐
15:38 山伏峠
15:51 山伏峠BS
16:25 道の駅どうし
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
下山後の帰路利用のため、予め山伏峠BSに自転車を置いておきました。 中央道相模湖ICから道志村に向かう場合、普段は県道76号を利用するのですが、路面凍結が心配だったので、国道412経由で入りました。それでも路肩は凍結している場所がありました。 また、この時期の山伏峠(国道413号)は、凍結していると思った方が良いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はありませんが、ブナノ丸までの登りはVルートです。 標高1000mくらいからまとまった積雪があり、場所によって10Cmから30Cmでしたが、凍結している様子は無かったので、アイゼンは使いませんでした。 西沢左岸尾根への取付時、私は途中で出会った作業道を進んだ結果行き止まりとなり、切り倒された木が残る急斜面を登る羽目になってしまいました。早めに尾根に乗った方が良いと思います。 2ヶ所ほど(全体で100mくらい)笹がうるさい所があります。 標高1080付近では、倒れた笹の上一面に雪が乗っていて歩行困難な場所が10mほどありました。 |
写真
感想
早や、今年ももうすぐ終わり。
年末の天候によっては、年内最後の山行になるかもしれない3連休の中日、どこにしようか。
いろいろ考えた末、以前御正体山と合わせて歩いた甲相国境尾根を東から西に向かって歩くことにしました。
甲相国境尾根は、私が歩いた丹沢の稜線の中では、檜岳山稜と一番を争う印象の良かった稜線です。
ルートは道の駅どうしからスタートしますが、菰釣山への一般ルートではなく、西沢左岸の尾根を登りブナノ丸で甲相国境尾根に乗ります。その後は山伏峠まで登山道を歩き、予め置いておいた自転車で道の駅どうしまで戻る、というルートとしました。
問題は、このところの冬型の天候です。高所では積雪もあったようですし。。。
道志村にノーマルタイヤで入れるのか。更には、山伏峠まで自転車を置きに行けるのか。
前日に道志村役場に問い合わせたところ、道志村には入れるが山伏峠は難しい、との回答でした。確かに、国道413号の山伏峠は、標高1100mもありますからねぇ。うーーん。
とりあえず、早朝よりは前日のうちに行った方が、凍結のリスクは少ないだろうと前夜20時頃にさいたま市の自宅を出発しました。
中央道相模湖ICから道志村へは、普段使う山越えの県道76号ではなく、念のため今回は国道412号を回りましたが、路肩には残雪があり日中に溶け出した水が凍っている場所もありました。
山伏峠への登りは、沿道の雪が登るにつれ多くなっていきましたが、追い付いてきた車を先に行かせながら、慎重に進み、辛うじて山伏峠BSに到着できました。この時、車載温度計は既に-3℃を表示していて、これから朝にかけて更に冷え込むのでしょうから、なんとか今日のうちに到着できたことは幸運だったと思います。
山伏峠に到着できない場合は、樅ノ木沢の頭から長又に降りる代替ルートも用意していましたが、これでなんとか当初の目的を達成するための準備が整い一安心です。
再び慎重に、特に下りなのでゆっくりと道の駅どうしに戻り、寝袋にくるまりました。
翌朝6時頃に起き出し、だいぶ温くなったポットのお湯でインスタントコーヒーを作り朝食のパンを食べ、7時過ぎにツルツルに凍結した道の駅どうしを出発しました。天気は予報通り申し分無さそうです。気温は-3℃。
目的の尾根に取り付いて杉の植林帯を少し登ると、幅1mほどの作業道に出合いました。
作業道は尾根と並行するように山腹を徐々に登っていたのでその作業道を進みましたが、しばらくすると終点になり、切り倒された多くの木がそのまま残る急斜面を登る羽目になってしまいました。作業道を無視して早めに尾根に乗れば良かったと後悔しました。
尾根に乗ってからは、しばらくは樹林帯が続き積雪も少なく順調に登りましたが、樹林帯を抜けると途端に積雪が多くなり、徐々に歩きにくくなりました。それでも私は今季初のトレースのない雪の尾根筋を楽しんでいました。初めのうちは。。。
標高1150m付近からでしょうか、急に足が重くなりペースが落ちました。調子に乗り過ぎたようです。
そんな肉体的消耗が精神的余裕をも無くしてしまったのか、標高1280m付近で合流した白井平への分岐をあろうことか甲相国境尾根のブナノ丸と思い込んでしまい、喜び勇んで右に進んでしまいました。
余りに下り過ぎるのを不審に思ってやっと気付きましたが、一旦は稜線に乗ったと思っていただけに、肉体的にも精神的にも「このまま降りてしまおうか」と悩んだほどショックでした。約50分のロスとなりました。
実は、GPSには以前甲相国境尾根を歩いた時のログを入れてあり、その時の下山ルートがこのルートだったことでGPSに表示してあったことも間違いの一因になったと思います。全体が見渡せる地形図でも確認すれば、こんなアホらしい思い違いは無かったんでしょうが。。。なーんて、原因はそれ以前のような気も・・・
積雪20Cmのノートレースの登りでは、重い足ながらも引きずることもできず、一歩一歩積雪分だけ足を上げながら進むしかない。これは想像以上に非常にキッツイことを思い知らされました。
疲労困憊でブナノ丸に到着したのは、ミスもありましたが、予定より2時間オーバーの12時過ぎになってしまいました。
まずは体力を回復して、残りの甲相国境尾根を楽しもうと、油沢ノ頭でランチタイムにしました。予定よりだいぶ遅れてはいますが、ココから山伏峠BSまでは標準で約2時間なので、雪道とは言えトレースもあるし、時間的には大丈夫と判断したからです。
ランチ中には、菰釣山から来た7人グループが10分ほど休憩して行きましたが、その後追いついた石保土山までの登山道は、7人が先に歩いてくれたおかげでだいぶ歩きやすかったです。
油沢ノ頭から先は、細かいアップダウンはありますが変化に富んだ稜線歩きです。木の間からですが時々富士山もドーンと見えます。時間的にも体力的にも余裕をもって歩ければ、本当に快適な山歩きが楽しめる稜線だと改めて思いました。
山伏峠BSからは、昨夜置いておいた自転車で道の駅どうしまで下りました。道の凍結はまだ大丈夫でしたが、とにかく寒かったです。到着後は、自販機でホットレモンを買って飲んだ後、靴と靴下を替えただけで帰路に付きました。
それにしても今日の山行は、思い違いによるルートミスは置いておいても、積雪のある尾根を登ることの大変さを痛感し、これからの冬季の山行に良い教訓となりました。もっとも、車で雪山に行ける機会もそう多くは無いでしょうが。
でもまぁ、なんだかんだ言っても、思い込みも含めて、私らしい山行になったようです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する